HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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乱入者(2)


 

頭上に降伏を示す白い長方形のエフェクトが出現し、退場ゲートへと向かっていったガンダ([ミモザ])ムデュナメス・ヴァンガードを見たパトリックは

「フンッ★

逃げ出すとは、他愛もないヤツじゃケンッ★」

と、鼻で笑った。

 

そして、次の標的であるマリン([クレア])ハイザック・リィンフォースを見据える。

 

「さぁ、次はお前の番」

と、マリン([クレア])ハイザック・リィンフォースに攻撃を仕掛けようとしたら…

 

レーダーが敵機を捉えた。

 

「何奴じゃケンッ!?」

とレーダーを見れば、敵は11時方向から来ている。

 

正面モニターに、敵機のデータが表示される。

 



 

【機体名】

バスタードカラミティガンダム

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ◎

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◎

接近戦 ◯

 

【ベースキット】

1/144 HG カラミティガンダム

 

【種別】

汎用型モビルスーツ

 

【属性】

 

【アビリティ】

フェイズシフト装甲

 

【ガンプラファイター】

ユルゲンス

 



 

なんと、乱入してきたのは、大洋高校男子ガンプラバトル部のエースのユルゲンスだった。

 

「クレア、退がれ!!

ヤツの相手は俺がする!!」

と、クレアに呼びかけるユルゲンス。

 

《わ…わかったけん…。〉

と、クレアは降伏ボタンを押した。

 

すると、マリン([クレア])ハイザック・リィンフォースの頭上に、降伏を示す白い長方形のエフェクトが表示され、自動的に退場ゲートに向かっていった…。

 

 

〈貴様か…。

他人のガンプラバトルに乱入してまわっているという男は?》

と、ユルゲンスからの通信が入る。

 

「お前、誰じゃケン?」

と訊くパトリックに

 

〈大洋高校2年…

男子ガンプラバトル部のユルゲンス!!》

と答えるユルゲンス。

 

(ヤツの動きが止まって見えん…

つまり、ヤツは『ニュータイプ』じゃケェ!?)

とビビるパトリック…。

 

「フンッ★

お前も(ソレガシ)に倒されるケン☆」

と、リニアライフルを撃つヴァンディ([パトリック])ッツ。

 

ヴァンディ([パトリック])ッツの攻撃がバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムに命中するが

バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムは、まったくダメージをうけなかった―!!

 

「な…何でじゃケンッ!?」

と驚くパトリック。

 

〈俺の愛機(ガンプラ)

フェイズシフト装甲を装備

している!!

実弾兵器は効かん!!》

と叫ぶユルゲンス―。

 

 

ユルゲンスの愛機(ガンプラ)・バスタードカラミティガンダムのベースキットのカラミティガンダムには、実弾兵器などの

物理攻撃のダメージを無力化するフェイズシフト装甲

が装備されている。

 

そのため、実弾射撃武器であるヴァンディッツのリニアライフルでは、バスタードカラミティガンダムにダメージをあたえることはできないのである―。

 

 

クレアがコクピットルームから出てくると、ミモザ、ケイ、ユイ、そして、へーゲラーもいた。

 

「災難だったな、クレア。」

と言うへーゲラー。

 

「いや…

助けてくれて、ありがとうけん。」

と、頭を下げるクレア。

 

「あの…

どうして先輩がここに?」

と訊くケイに

 

「ただの偶然だ。

たまたま通りかかって見ていたら、クレア達の様子がおかしかったからな。

余計な手出しだとは思ったが…。」

と答えるへーゲラー。

 

「クレア、その人は?」

と訊くミモザ。

 

「この人は、大洋高校の男子ガンプラバトル部のへーゲラー先輩じゃけん。

ついでに、今、乱入者と戦っているのも、男子ガンプラバトル部のユルゲンス先輩じゃけん。」

と、ミモザとユイにへーゲラーとユルゲンスを紹介するクレア。

 

「あぁ、どうも…。」

と会釈するミモザとユイ。

 

「こちらは、ミモザさんとユイさんじゃけん。」

と、へーゲラーにミモザとユイを紹介するクレア。

 

「このあたりでは、見かけない顔だな?」

と言うへーゲラー。

 

「クレアと対戦するために、アスマンから来ました。」

と言うミモザ。

 

「大会が近いというのに、プライベートマッチとは、ずいぶんと余裕だな?」

と言うへーゲラー。

 

「いや…誘ったのは私じゃけん。

大会とかは関係無いけん。」

と言うクレア。

 

「そうか。

それよりも…。」

と、へーゲラーはステージの方に振り向いて

 

「決着がつきそうだな…☆」

と、ほくそ笑んだ―。

 

 

ヴァンディ([パトリック])ッツは、リニアライフルの銃身から出したカーボンブレイドで、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムを斬りつけるが…

 

カーボンブレイドは実体剣…すなわち、物理攻撃なので、これもバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムにダメージをあたえられない…。

 

(こうなったら、プラズマソードで…ッ!!)

と思ったら…

 

「あ…あれっ?

プラズマソードが無いケンッ!?

と驚くパトリック。

 

〈探し物はコレか?》

と、プラズマソードのグリップを見せるバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダム。

 

いつのまにッ!?

驚くパトリックに

 

〈貴様がカーボンブレイドで斬りつけてきた時に失敬した。》

と、プラズマソードのグリップを投げ捨てるバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダム。

 

これでもう、ヴァンディ([パトリック])ッツがバスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムにダメージをあたえる方法が無くなってしまった…。

 

そうなると、パトリックの取る道は1つ…

 

今日は、これで勘弁してやるケンッ★

と、ヴァンディ([パトリック])ッツは飛行形態に変形し、逃走した…。

 

 

ユルゲンスは、この不毛なバトルを終わらせるため、降伏ボタンを押した。

 

すると、バスタード([ユルゲンス])カラミティガンダムの頭上に、降伏を示す白い長方形のエフェクトが表示され、自動的に退場ゲートに向かっていった…。

 

結果的に、このバトルは

逃走したパトリックの勝利

となった…。

 

 

パトリックは、コクピットルームから出てきたところを見物客達に捕まえられ、事務所に連行されていった…。

 

 

「ユルゲンス先輩。

へーゲラー先輩。

ありがとうけん。」

と、ユルゲンスとへーゲラーに頭を下げるクレア。

 

「気にするな。

相手は『ニュータイプ』だったんだ。

お前が勝てなくて当然

だ。」

と言うユルゲンス。

 

勝てなくて当然

…か…。

悔しいけど、その通りじゃけん…。)

と、悔しさをにじませるクレア…。

 

 

夕刻―。

 

 

ガンプラバトルアリーナ【ミッド】の裏口から、放り出されるようにパトリックが出てきた…。

 

このパトリックという男、七尾島東部出身の七尾人の男性であり、『ニュータイプ』と呼ばれる特殊能力を持ったガンプラファイターなのだが…

 

それゆえ、特殊能力を持たないガンプラファイターを見下し、他人のガンプラバトルに乱入してまわるという、自称

迷惑系ガンプラファイター

を名乗る、悪質なガンプラファイターである…。

 

 

「ちくしょう…★

普通の人間(オールドタイプ)どもめ…★」

と悪態をつく、【ミッド】から出禁にされたパトリック…。

 

そんな彼の前に、一人の女子高生が現れる。

 

「出禁にされたんケン?」

と、パトリックと同じ、七尾島の東部訛で話す少女。

 

彼女の名はセナ。

 

親子ほどの歳の差がある、パトリックの彼女である。

 

「フン…★

普通の人間(オールドタイプ)どもは、(ソレガシ)達みたいな『ニュータイプ』を恐れとるケン…★」

と言うパトリック。

 

「これで、もう出禁にされたんは、何軒目じゃケン?」

と笑うセナ。

 

「そんなことは、どうでもいいケン…★」

と、セナに抱きつくパトリック。

 

「あン♡

もう、パトったらァ♡」

と、パトリックとキスをするセナ。

 

「セナァ♡

セナァ〜♡」

と、セナの顔を舐めまわすパトリック。

 

「あン♡

パトぉ…

クサぃ…★

と、パトリックの唾液や息のニオイに顔をしかめながらも、何ら抵抗しないセナ。

 

(ソレガシ)の家に来るケン?」

と、パトリックを誘うセナ。

 

「うん、行くケン♡」

と、パトリックとセナは、肩をよせあい…

 

夜の闇の中に消えていった…。

 

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