HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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大洋高校代表決定戦
メグロの赤い星(1)



 

ビビッ島ガンプラバトル大会に出場する、大洋高校の代表決定戦開始1週間前となった。

 

ガンプラバトル同好会【ブルーノア】の部室では、チュージが、いきなり入会してきたショウの紹介をしていた。

 

「今日は、みんなに紹介したいヤツがいる☆

今日、いきなり入会してきたショウだ☆」

と、ショウを紹介するチュージ。

 

「今日から、お前らの仲間になる

ショウ

じゃケン☆

よろしくケン☆」

と名乗るショウ。

 

「聞いて驚け☆

このショウはな

『メグロの赤い星』

と呼ばれている、七尾島でも有名なガンプラファイターだ☆」

と言うチュージ。

 

「けっこうカワイイ

じゃないか…☆」

と、喜ぶケンタ。

 

「あいつが『メグロの赤い星』か…。」

と言うヒロ。

 

「知っているのか?」

と訊くタツヤに

 

「いや。

SNS(ネット)で見知った程度だが…。

なんでも

七尾島の非公式ガンプラバトルジュニア大会を三連覇

したそうだ。」

と答えるヒロ。

 

「すごいじゃないか☆

なら、同じ七尾人のクレアやミッツなら、アイツのことをもっと詳しく知っているんじゃないか?」

と、クレアに話しかけたタツヤは、クレアが表情を曇らせていることに、疑問をもった。

 

「どうした、クレア?」

と訊くタツヤに

 

「アイツ…

けっこうムカつくヤツ

じゃけん★」

と言うクレア。

 

「オレもアイツを見たことあるが…

とにかく

上から目線

なヤツだったな★」

と言うミッツ。

 

「おい、そこの2人。

何をコソコソ話しているケン?」

と言うショウ。

 

「ウワサには聞いていたけど、本当にウザいやつじゃけん★

まったく、東部の連中はロクなヤツがおらんけん★」

と言い放つクレアに

 

「お前みたいな、西部の田舎者に言われたくないケン★」

と言い返すショウ。

 

「先生!!

こんなヤツ、いらんけん!!」

と言うクレア。

 

「お前…

名前は何ていうケン?」

と訊くショウに

 

「クレアじゃけん。」

と答えるクレア。

 

「クレア…?

お前…

もしかして『商店街最強のガンプラファイター』ケン?」

と言うショウに

 

「だったら何じゃけん?」

と言うクレア。

 

「前々から、お前と戦ってみたかったケン☆

ちょうどいいケン☆

某(ソレガシ)と戦って、負けた方が【ブルーノア】から出ていくケン☆」

と言うショウ。

 

「コラッ★

2人で勝手に話を進めるなッ★」

と、クレアとショウを諌めるチュージ。

 

「でも、クレアと戦いたいケン☆」

と言うショウに

 

「ここでは無理じゃけん。」

と言うクレア。

 

「おじけついたケン?」

と、クレアを挑発するショウに

 

「そうじゃないけん。

ここには

バトルステージが無い

けん。」

と教えるクレア。

 

「ゑっ!?」

と驚くショウ。

 

「すまんな、ショウ…。

ここには、バトルステージは無いんだ…。

あとで練習場に行くから、そこで対戦してくれ…。」

と、チュージが言った…。

 

・

 

ショウの紹介後…

 

「代表決定戦の試合形式についてだが…

例年なら

男子部【G.D.M.(ゴドム)】

女子部

【ブルーノア】

の3チームによる変則トーナメントなんだが、今年は

男子部【G.D.M.(ゴドム)】

女子部ルカ派【イルカ軍】

女子部フーカ派【サメ軍】

【ブルーノア】

の4チームによるリーグ戦だ。

当然だが、優勝チームが代表だ。」

と、チュージが代表決定戦の概要の説明する。

 

「3連勝すれば文句無しだが…

現実的には、厳しいだろうなぁ…。」

と、冷静に分析するヒロ。

 

「理想は2勝1分け…

良くて2勝1敗といきたいな…。」

と言うカツ。

 

「1回戦の相手は、どこなんですか?」

と訊くシンに

 

「あろうことか

【G.D.M.(ゴドム)】

だ…。」

と答えるチュージ。

 

「いきなり【G.D.M.(ゴドム)】とかよ…。」

と、ざわつくメンバー達…。

 

「バカ野郎★

始まる前から、気持ちで負けてどうするッ★」

と、暗く沈みこんだ会員達をチュージは叱咤したが

 

「【G.D.M.(ゴドム)】のユルゲンス先輩は、『ニュータイプ』なんですよ…。」

というシンの発言を聞いたチュージは沈黙してしまう…。

 

□

 

ビビッ島では、ここ数年、『ニュータイプ』と呼ばれる

ある日突然、ガンプラファイターとしての才能に目醒める人間

が増えている。

 

『ニュータイプ』になると、ガンプラバトルにおいて

対戦相手の動きが止まって見える

という現象が起きる。

 

なぜ、そんなことが起きるのか、原因はいまだにわからない。

 

一説には、プラフスキー粒子が、人間の体に何らかの影響をあたえているのではないかと言われている。

 

また、『ニュータイプ』に覚醒するのは、女性の方が多いが、もちろん、その理由も不明だ―。

 

 

『ニュータイプ』になると、ガンプラバトルにおいて

対戦相手の動きが止まって見える

という現象が起きるが、『ニュータイプ』同士の対戦になると

対戦相手の動きが止まって見えなくなる。

 

そのため

『ニュータイプ』の相手は『ニュータイプ』じゃないとつとまらない

のだ―。

 

□

 

【ブルーノア】に『ニュータイプ』はいない…。

 

だから、ユルゲンスに対抗できる者もいない…。

 

「ユルゲンスが出てこない…

…なんてことはないよな…。」

と言うケンタに

 

「大会に出場する代表を決める試合だ。

【G.D.M.(ゴドム)】も全力で来るだろうから…。」

と言うヒロ。

 

「だよなぁ…★」

と、落ち込むケンタ…。

 

「ま

オレも勝てるとは思っちゃいねぇ…。

とりあえず、第1戦は

撃破ポイント稼ぎ

で行こうと思う…。

そのためにも、とりあえず、練習あるのみだ…。」

というチュージの発言を最後に、部室での活動は終了となり、ガンプラバトルアリーナ【ミッド】に移動する―。

 

◇

 

午後6時半過ぎ―。

 

ガンプラバトルアリーナ【ミッド】に集合する、【ブルーノア】のメンバー達―。

 

 

「お前ら…

いつも、こんなことをしてるケン?」

と訊くショウに

 

「クラブじゃなくて同好会だからな…。」

と言うチュージ…。

 

「とにかくだ。

代表決定戦の初戦の相手が【G.D.M.(ゴドム)】と決まっている以上、可能な限りの対策をとらねばならん。

ユルゲンスに勝てないのはわかりきったことだから、他の部員に勝てるよう、しっかりと練習していくぞ!!」

と言うチュージに

 

「「はいっ!!」」

と答えるメンバー達―。

 

 

今日は、7番ステージで練習だ。

 

「さっきも言ったように、負けた方が【ブルーノア】から出ていくケン☆」

と言うショウに

 

「のぞむところじゃけん…!!」

と言ったクレアは

握った右手の甲をショウに向けた。

 

それを見たショウの顔が強張った。

 

「上等じゃケン…ッ!!」

とショウも、握った右手の甲をクレアに向けた。

 

「お前ら…

何やってんだ…?」

と訊くチュージに

 

「知らんケン?

これは

七尾人の決闘の申し込み

じゃケン…!!」

と答えるショウ。

 

そして、お互いにコクピットルームへと向かった。

 

「お前らなぁ…

何も、そこまですることもないだろう…。

それと、勝っても負けても、【ブルーノア】から出ていくなよ!?」

と、チュージは一応、釘を刺しておいた…。

 

◇

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは、海水浴場。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「クレア!!

マリンハイザック・アルフェルグ、出るけん!!」

 

 

「ショウッ!!

アンタレス、ゴーッ!!」

 

 

両者のガンプラが発進した―。

 

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