HG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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七尾島(ふるさと)(2)


 

クレアは、先ほど、ボブの父親に敗れた少年のところに行き

 

「ごめんじゃけんど、君のガンダムを貸してほしいけん。」

と頼みこんだ。

 

両親の墓参りに七尾島に帰るのが目的だったため、クレアはガンプラを持ってきていなかったのだ…。

 

見知らぬ人からの急な頼みに

「うん…。」

と、ボブの父親に敗れた少年は、少し躊躇しながらも、クレアにガンダムマークⅡを渡した。

 

「ありがとうけん☆

君の仇をとってあげるけん☆」

と言うクレア。

 

そして、クレアとボブ父子は、コクピットルームに入っていった―。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal.』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは宇宙空間。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「クレアッ!!

ガンダムマークⅡ、出るけんッ!!」

 

 

クレアのガンダムマークⅡが発進した―。

 

 

宇宙空間を進む、ピンク色に塗られたガンダ([クレア])ムマークⅡ―。

 

 

まもなく、レーダーがボブの…

 

いや、ボブの父親の機体(ガンプラ)を捉えた。

 

正面モニターに、ボブの父親の機体(ガンプラ)のデータが表示される。

 



 

【機体名】

スーパーシナンジュ

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ○

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 ◯

 

【ベースキット】

1/144 HG シナンジュ

 

【ガンプラタイプ】

汎用型モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

 

【ファイター】

テリー

 



 

(やっぱり、戦っているのはボブ君じゃなくて、父親のテリーだったんか…★)

と憤るクレア。

 

(しかし…★)

と、顔をしかめるクレア…。

 

テリーの愛機(ガンプラ)・スーパーシナンジュだが…

 

見た目は、普通のシナンジュと変わりがない。

 

しかし、『スーパー』なんて名前をつけるくらいだから、何らかの改造が施されているのはたしかだ―。

 

 

スーパ([テリー])ーシナンジュが、右手に持つサザビーのALB-BSR-N4 ビームショットライフルを拡散モードで撃ってきた。

 

拡散系の射撃武器は、離れるほど回避が難しくなるが、クレアほどの実力があれば、問題なく回避できる。

 

スーパ([テリー])ーシナンジュからの攻撃を回避したガンダ([クレア])ムマークⅡだったが…

 

スーパ([テリー])ーシナンジュは、バックパックからファンネルを射出してきた―!!

 

(そういうことけぇ…★)

と、察するクレア。

 

 

テリーの愛機(ガンプラ)・スーパーシナンジュは、シナンジュのバックパックに、サザビーのファンネルコンテナを付けた機体(ガンプラ)だったのだ。

 

オールレンジ攻撃を回避するのは容易ではないが、しかし、クレアほどの実力ともなれば…

 

1、2、3、4発目を回避し…

 

5発目はシールドで防ぎ…

 

残念ながら6発目をくらってしまったが、減少した耐久値は、わずか5パーセントだった。

 

1発くらってしまったが、それでも、ガンダ([クレア])ムマークⅡの見事な回避に、観戦している乗客達から歓声があがった―。

 

 

テリーが、先ほど使っていたマラサイではなく、スーパーシナンジュを使ったのには理由がある。

 

クレアが只者ではない

と思ったからだ―。

 

 

「ハハハッ☆

見ていろ、ボブ☆

あの七尾人のガンダムマークⅡをやっつけてやるからな☆」

と、ボブに勝利宣言をするテリー。

 

だが…

 

オールレンジ攻撃を回避したガンダ([クレア])ムマークⅡを見て、テリーは焦った…。

 

「ちくしょう!!

調子にのりやがって…!!」

と、スーパ([テリー])ーシナンジュはALB-BSR-N4 ビームショットライフルを乱射する。

 

しかし、ガンダ([クレア])ムマークⅡには1発も当たらず、逆にガンダ([クレア])ムマークⅡからの攻撃をくらってしまった…。

 

 

スーパ([テリー])ーシナンジュからの攻撃を回避しつつ、右手に持つXBR-87-D ビームライフルを撃つガンダ([クレア])ムマークⅡ。

 

スーパ([テリー])ーシナンジュが、回避も防御もできずに被弾したのを見たクレアはあきれた…。

 

どうやら、テリーは自分の愛機(スーパーシナンジュ)を、まったく使いこなせていないようだ…。

 

なおもALB-BSR-N4 ビームショットライフルを乱射してくるスーパ([テリー])ーシナンジュからの攻撃を、ガンダ([クレア])ムマークⅡは回避しつつ、XBR-87-D ビームライフルを的確に命中させる―。

 

 

「あの

ヘンな服を着たお姉ちゃん

スゴいや…☆」

と、ガンダムマークⅡの持ち主の少年は、クレアの強さに目を輝かせていた―。

 

 

「うわぁぁぁ!!」

と、ガンダ([クレア])・ムマークⅡからの攻撃をくらい続けてしまうスーパ([テリー])ーシナンジュ…。

 

(!?)

 

気がつけば、耐久値が50パーセントを切ってしまい、コクピットルーム内に警報音が鳴り響いた。

 

「パパぁ…!!」

と、鳴り響く警報音と点滅する赤い光に不安になったボブが、テリーの足にしがみつくが…

 

ジャマだ!!

どけ!!

と、テリーに蹴飛ばされてしまった。

 

テリーに蹴られて泣き出すボブに

うるさい!!

黙れよ!!

このガキがぁ!!

と怒鳴るテリー…。

 

「ちくしょう…!!

七尾人なんかに負けられるかよ…!!

と、七尾人に対する差別意識をむき出しにするテリー…。

 

くらえ!!

と、ファンネルを射出するスーパ([テリー])ーシナンジュ。

 

オールレンジ攻撃で活路を見出そうとするも…

 

今度は、6発全て回避または防御されてしまい、ダメージをあたえることができなかった…。

 

「何なんだ、あの女…

化け物か…!!

と、絶叫するテリー…。

 

 

「さぁ…

とどめじゃけん…ッ☆」

と、クレアは武装スロットから『SA(特殊攻撃)』を選択した…

 

…が…

 

正面モニターに

TIME UP

という赤文字が表示された…。

 

 

試合はクレアの優勢勝ちだったが、実際はクレアの完全勝利だった。

 

クレアは見事、テリーのインチキな試合に負けた少年の仇をとった。

 

クレアの勝利に、見物客達から盛大な拍手が起こった。

 

 

一方で…

 

「ちくしょう!!

おぼえてろよ!!」

と、コクピットルームから出てきたテリーは捨てゼリフを残して、泣きじゃくるボブを連れて退散した…。

 

 

「おぼえてろって言われても、もう二度と会うことは無いと思うけん…★」

と、泣きじゃくるボブを連れて退散するテリーの背中を見て、クレアはあきれるのだった…。

 

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