クレアは、先ほど、ボブの父親に敗れた少年のところに行き
「ごめんじゃけんど、君のガンダムを貸してほしいけん。」
と頼みこんだ。
両親の墓参りに七尾島に帰るのが目的だったため、クレアはガンプラを持ってきていなかったのだ…。
見知らぬ人からの急な頼みに
「うん…。」
と、ボブの父親に敗れた少年は、少し躊躇しながらも、クレアにガンダムマークⅡを渡した。
「ありがとうけん☆
君の仇をとってあげるけん☆」
と言うクレア。
そして、クレアとボブ父子は、コクピットルームに入っていった―。
◇
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal.』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは宇宙空間。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「クレアッ!!
ガンダムマークⅡ、出るけんッ!!」
クレアのガンダムマークⅡが発進した―。
◇
宇宙空間を進む、ピンク色に塗られた
まもなく、レーダーがボブの…
いや、ボブの父親の
正面モニターに、ボブの父親の
【機体名】
スーパーシナンジュ
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ○
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HG シナンジュ
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ファイター】
テリー
(やっぱり、戦っているのはボブ君じゃなくて、父親のテリーだったんか…★)
と憤るクレア。
(しかし…★)
と、顔をしかめるクレア…。
テリーの
見た目は、普通のシナンジュと変わりがない。
しかし、『スーパー』なんて名前をつけるくらいだから、何らかの改造が施されているのはたしかだ―。
拡散系の射撃武器は、離れるほど回避が難しくなるが、クレアほどの実力があれば、問題なく回避できる。
(そういうことけぇ…★)
と、察するクレア。
テリーの
オールレンジ攻撃を回避するのは容易ではないが、しかし、クレアほどの実力ともなれば…
1、2、3、4発目を回避し…
5発目はシールドで防ぎ…
残念ながら6発目をくらってしまったが、減少した耐久値は、わずか5パーセントだった。
1発くらってしまったが、それでも、
◆
テリーが、先ほど使っていたマラサイではなく、スーパーシナンジュを使ったのには理由がある。
クレアが只者ではない
と思ったからだ―。
「ハハハッ☆
見ていろ、ボブ☆
あの七尾人のガンダムマークⅡをやっつけてやるからな☆」
と、ボブに勝利宣言をするテリー。
だが…
オールレンジ攻撃を回避した
「ちくしょう!!
調子にのりやがって…!!」
と、
しかし、
◇
どうやら、テリーは
なおもALB-BSR-N4 ビームショットライフルを乱射してくる
「あの
ヘンな服を着たお姉ちゃん…
スゴいや…☆」
と、ガンダムマークⅡの持ち主の少年は、クレアの強さに目を輝かせていた―。
◆
「うわぁぁぁ!!」
と、
(!?)
気がつけば、耐久値が50パーセントを切ってしまい、コクピットルーム内に警報音が鳴り響いた。
「パパぁ…!!」
と、鳴り響く警報音と点滅する赤い光に不安になったボブが、テリーの足にしがみつくが…
「ジャマだ!!
どけ!!」
と、テリーに蹴飛ばされてしまった。
テリーに蹴られて泣き出すボブに
「うるさい!!
黙れよ!!
このガキがぁ!!」
と怒鳴るテリー…。
「ちくしょう…!!
七尾人なんかに負けられるかよ…!!」
と、七尾人に対する差別意識をむき出しにするテリー…。
「くらえ!!」
と、ファンネルを射出する
オールレンジ攻撃で活路を見出そうとするも…
今度は、6発全て回避または防御されてしまい、ダメージをあたえることができなかった…。
「何なんだ、あの女…
化け物か…!!」
と、絶叫するテリー…。
◇
「さぁ…
とどめじゃけん…ッ☆」
と、クレアは武装スロットから『
…が…
正面モニターに
TIME UP」
という赤文字が表示された…。
試合はクレアの優勢勝ちだったが、実際はクレアの完全勝利だった。
クレアは見事、テリーのインチキな試合に負けた少年の仇をとった。
クレアの勝利に、見物客達から盛大な拍手が起こった。
一方で…
「ちくしょう!!
おぼえてろよ!!」
と、コクピットルームから出てきたテリーは捨てゼリフを残して、泣きじゃくるボブを連れて退散した…。
「おぼえてろって言われても、もう二度と会うことは無いと思うけん…★」
と、泣きじゃくるボブを連れて退散するテリーの背中を見て、クレアはあきれるのだった…。