ステージが海水浴場というだけあって、ステージの西半分は砂浜となっている。
東半分の海は非常に浅く、潜ることはできない。
そのため、クレアのマリンハイザック・アルフェルグは水中用モビルスーツなのに、水場をいかした戦い方ができそうになかった…。
だから、砂浜が主戦場になりそうだ―。
(アイツは、どこにおるけん?)
レーダーを見ると…
(2時方向…空から…!?)
正面モニターを見ると、海側の上空に小さな黒い影が…。
その黒い影が、ライムグリーン色のビームを撃ってきた―!!
「なんのぉ!!」
と、ライムグリーンのビームを回避する
上空を見れば、ライムグリーン色のビームを放った黒い影の正体たる、ショウの
正面モニターに、アンターレスのデータが表示される。
【機体名】
アンターレス
【ベースキット】
1/144 HG ゼイドラ
【種別】
汎用型モビルスーツ
【属性】
空
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ◎
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ファイター】
ショウ
ショウの
【機動戦士ガンダムAGE】の敵対勢力【ヴェイガン】の機体のプラモデルのパーツをミキシングした、赤い
背中の右側の翼には、ショウが『メグロの赤い星』と呼ばれるきっかけとなった、ショウのパーソナルマーク
Sを図案化した稲妻が描かれた赤い星
が描かれている―。
「いけっ!!」
と、
飛んでくる12発のミサイルを、
(やるけん…。)
と、12発のミサイルを全て撃ち落としたショウの腕に舌を巻くクレア。
〈そんなモノが、
と、砂浜に着陸した
振り下ろされたアンターレスソードを、ヒートトマホークソードで受け止めようとしたら
〈アホケンッ☆
ひっかかっとるケンッ☆》
と
「うわあああ…ッ!!」
それも真正面から撃たれたため、回避もできず、まともにくらってしまった。
正面モニターにも
CRITICAL DAMAGE!!
と標示される。
(さすが…
ジュニア大会を三連覇しただけあるけん…!!)
と、クレアも、ショウの実力に畏怖するしかなかった…。
◇
見ている【ブルーノア】のメンバー達も、ショウの実力に驚愕していた…。
「な…なんて強さだ…!!
あのクレアが押されているなんて…!!」
と、驚愕するシン…。
「
あれが、ショウのバトルスタイルか…。」
とつぶやくヒロ。
「
って…?」
と訊くケイに
「接近戦の一種で、近距離からの射撃による戦い方だ。
銃器による攻撃だから、刀剣類よりも攻撃範囲が広い。
一方で、敵は近距離からの射撃だから、回避が困難だ。」
と教えるヒロ。
「でも、味方でよかったよ…。
あれで敵だったらと思うと…。」
と言うケンタ。
「だが、
逆に言えば
通常の射撃が苦手
ということだ。」
と言うヒロ―。
◇
「うわあああああ…ッ!!」
またしても、近距離からのビームバスターの直撃をくらい、
コクピットルーム内には、耐久値が50パーセントを切ったことを報せる警報音が鳴り響く。
(
たしかに厄介じゃけん…。
でも…!!)
と、迫り来る
◆
「そんなモノッ☆」
と、
そのせいで、ビームバスターの照準がズレてしまった。
「ぬぅ…ッ!?」
再び、
「ち…ちくしょう…ッ!!」
(ちくしょう…ッ!!
だったら…ッ★)
サブロックガンを撃ってくる、
しかし…
回避することなく、そのまま突進していった―!!
◇
(思ったとおりじゃけん☆)
と、ほくそ笑むクレア。
しかし
ビームバスターは胸部の固定兵装
つまり
正面にしか撃てない
のだ。
だから
自分から撃って、軸線をズラせば、ビームバスターを撃つことはできないし、撃たれても当たることはない
のだ。
ショウが
ことが、まるわかりだ。
相手の
だ―。
◇
見ている【ブルーノア】のメンバー達も、クレアの動きの違いに気づいてきた。
「さすが、クレアだ☆
ショウの戦法の弱点に気づいたんだ☆」
と、ヒロが笑みを浮かべる。
「ショウの戦法の弱点?」
と訊くケイに
「一気に敵に接近し、至近距離からビームバスターを撃ち込む…というのが、ショウの戦い方だが…
射撃武器は直線的な攻撃しかできない
から
射線をズラせば、ショウは攻撃することができない
んだ☆」
と教えるヒロ。
「ショウの技を見切ったのなら、これでクレアの勝ちだな☆」
と喜ぶシン。
「どうやら、そのようだな。
見ろ☆」
と言うヒロ。
「あれは
自分の攻撃が見切られたから、ヤケになって突っ込んでいってるだけ
だな…★」
と、ヒロは肩をすくめた…。
◇
(おっ?
とうとう、ヤケをおこしたけん…☆)
と、マリンハイザック・アルフェルグが撃ったサブロックガンを回避することなく、そのまま突進をしてくる
無謀な突進をしてくる
しかし…
(むむ…っ!?)
それでも
そして、ビームバスターを撃った…
…が!?
「ムダじゃけん☆」
と回避する
「お返しじゃけん☆」
と、サブロックガンを撃つ
近距離からの攻撃だったので、回避することができず、被弾してしまう
しかも、運の悪いことに、その内の1発が頭に命中した。
アンターレスの頭は、コクピットになっている。
コクピットが破壊されたとコンピューターに判定されたアンターレスは、耐久値がゼロになり、両膝をついてうつ伏せに倒れ、爆発のエフェクトにつつまれたあと、退場ゲートへと向かっていった…。
◇
コクピットルームから出てきたクレアとショウ―。
ショウが、クレアのそばに来る。
「約束じゃったケン…。
と、うつむくショウ。
「いや…
その…ごめんなさいけん…。
ちょっと、調子に乗りすぎたけん…。」
と、クレアは、ショウに頭を下げて謝った。
「・・・・・・★」
と、ショウは顔を赤くして、そっぽ向きながらも、右手を差し出した。
クレアは微笑んで、ショウと握手した―。
◆
【ブルーノア】の練習場から少し離れた場所に
へーゲラー
と
ユルゲンス
という、二人の男がいた。
へーゲラーとユルゲンスは、大洋高校男子ガンプラバトル部・通称【
【ブルーノア】に、新たなメンバーが加入したと聞いて、偵察に来たのだ―。
「あの新入り…ショウとかいったな。
どう見る、ユルゲンス?」
と訊くへーゲラーに
「非公式の大会とはいえ、七尾島のガンプラバトルジュニア大会を三連覇したという実力は、ウソではないようだ。
だが…
今のバトルを見る限り
脅威ではない
な☆」
と言うユルゲンス。
「そうだな☆」
と、微笑むへーゲラー。
ショウの実力を見定めた二人は、【ミッド】から出ていくのだった…。