『俺、しばらく大掛かりなゲキバトルはいいかも』
『まだ余裕そうじゃあないか。どうしたんだい、まーちゃん』
『どこがだよ。普通は致命傷だぞ、こんなの』
氷が解け、地面に薄く水が張った採石場。俺は剣戟の音に囲まれながら、かおちゃんと共に仰向けで寝転ぶ。
上に広がるのは、春の暖かな風と共に流れる積雲。ちぎれた綿のような雲だ。
あれは冬と春の変わり目によく見られる、過ごしやすい陽気を告げる雲である。
ああ、氷に包まれた冬は終わった。これからが本当の春葬なんだ。
『だってさ……ここからお前とも全力で戦って……勝ったとて、最後まで殺し合うってさ……』
『……骨が折れるね』
息を切らしながら、俺は片腕だけを使って立ち上がる。片腕しかないんだもん。
『だから、これで終わってもいい』
えぐれた脇腹と、肩の先から何も無くなった左側の断面から、血が噴き出す。
よくこんな状態で倒せたなあ、あの怪物。
杖を構える。俺の目線の先には、血まみれながらもレイピアを構えるかおちゃんがいる。
『俺の全てをここで出し切る。かおちゃん』
『……来たまえ。第二世代、最後の底力を見せようじゃあないか』
周りに耳をすませば、他にも戦っていた奴らが立ち上がり、それぞれの戦いを終わらせようとしている。
『光良さん、本気でやるぜ』
『手加減するなよッ!! こちらも容赦はしないぞ、花火!!』
『くっそ……氷属性は分が悪いな』
『光良先輩と言うことは同じです……容赦は無しだ。バラダギさん』
『泣いて喜んでよね、ユリース少女』
『光栄ですわ……紅葉サン……』
『情け無用。推して参る』
『推し……? まあいいや、グリッドマンだろうが何だろうが関係ない。行くよ。麗赤』
『りょ〜か〜い♡』
柔らかな風が吹く、採石場の中。俺の血が下の水溜まりに滴った瞬間、全員が同時に戦いを始める。
『“天使のスピード”!!!』
『“ジュリアス・シーザー”!!!』
俺のビームを叩き切り、かおちゃんは俺に突きを食らわす。
上半身を右に逸らし、普通であれば腕をやられていたところ、腕のない左側でかわす。かおちゃんは立て続けに“オセロー”でレイピアを伸ばし、それを横なぎに振る。
それにバットの要領で吹っ飛ばされ、俺は採石場の壁に叩きつけられそうになる。満身創痍の身、それだけでも大ダメージになりそうなものだから、俺は“春の地獄”の大爆発を自分の後ろに撃つ。
かおちゃんの元に向かって、ミサイルのように飛んでいく俺の身体。俺は杖を突き出し、“画竜点睛”と“ラスト1ページの恋”を唱える。
巨大化した杖はバラバラと分解され、1枚の大きな木の板になる。本来、杖を盾状にして防御する“ラスト1ページの恋”を、“画竜点睛”で杖ごと巨大化させ、その盾を限りなく大きくしたのだ。
そして、かおちゃんの上から、彼女を押しつぶすように地面に落ちる。
彼女はそれを、突くのではなく斬る技である“じゃじゃ馬ならし”で切り刻むも、すぐに復活して板に復元されてしまう。やがてかおちゃんは、地面と“ラスト1ページの恋”に押しつぶされる。
しかし、そこはさすがのかおちゃん。シェイクスピア四大悲劇のひとつ、“リア王”の筋力強化で、年金の風刺画で老人を支える若者のように、一人で巨大な板を支える。
『“夏はそこにあって、少女はここにいる。でも僕はどこにもいない。”』
それもまた想定済みだ。俺は板を杖に戻し、残ったエネルギーを全て使って、分身を召喚する。
“叉紋”とは違う。あくまで技の範疇での召喚だ。なので、俺が俺を“叉紋”した時にはできないこともできるんだぜ。
俺らが唱えるのは“
俺の分身が、俺を含めて全員高速移動をはじめる。かおちゃんを囲むように円状に走り回る俺らは、姿かたちも全く同じだ。
『なるほど、どれがホンモノかな』
かおちゃんは目を瞑り、気だけに頼って俺を探すようだ。ピンチに置かれたにしては口角がかなり上がっており、心からゲキバトルを楽しんでいるのが分かる。
だが、そんな余裕はあるかな。
『“パレットアポロNo.17”』
俺の分身全員から、無数のミサイルが放たれる。それが目を瞑ったかおちゃんを襲い、俺の分身と俺、合わせて10人分の星条旗が10本、かおちゃんのいた所に現れる。
よし、これは流石にやれただろ。俺は全員がニヤリとした。案の定、爆煙の中から現れたのは、ボロボロになって星条旗が旧劇のエヴァ弐号機が量産機にロンギヌスで刺されたように、腹や首やに突き刺さっている。
並の演者なら既に死んでいる。いや、かおちゃんと言えども、この数の星条旗に刺されては
『シェイクスピア伝説の悲劇、そのただひとつ。“ロミオとジュリエット”』
かおちゃんの言葉が聞こえた。そのズタボロの串刺しかおちゃんからではない。その横に、もうひとつの人影が見えた。
それは、俺と同じように分身したであろうかおちゃんだった。いや、違う。刺した方が分身か?
『シェイクスピア曰く……『避けることが出来ないものは、抱擁してしまわなければならない』……つまり、そういうことさ』
かおちゃんは、技名も唱えずにこちらに襲いかかる。俺は杖でそれを受け止めるが、レイピアはそれをやすやすと貫通し、俺の腹をぶち抜く。
『があっ』
『四大悲劇、四大喜劇……そのどれにも分類されない恋愛劇。それが“ロミオとジュリエット”。能力は、もう一人の私がダメージを受けるほど、私の力が増す……』
力、というのは、技の威力、単なる身体能力、そのどちらもを指すのだろう。
俺でも何回も聞いたことのある、高校演劇でだって何回もリメイクされ、再演され、世界規模で愛されてきた伝説の戯曲。
おそらく、彼女の技の威力は、神の信仰と同じ。知名度や演じられた回数だ。愛されるだけ、その技は強くなる。
となれば、贋作マクベスの元にもなった元祖のマクベスがシェイクスピア四大悲劇の4つ目に位置し、それを未だに見たことがないくらいの奥の手と考えると、ロミジュリが圧倒的強さを誇る技というのも頷ける。
俺は“ファンシー・P・I・N・K・タイフーン”のピンクの爆煙で目くらましをして、一旦距離をとる。
この杖、そこそこ硬い自信あったんだけどな。もう一人のかおちゃんがあそこまでズタボロなのだから、よっぽど強化されているんだろう。
俺とかおちゃんは、同時に走り出して杖とレイピアで鍔迫り合いをする。もちろん、かおちゃんの方が優勢だ。
『まだ物足りない……もっと……!』
こんなんじゃあダメだ。身体的にも、技の威力も、もっと強くならないと。
カッコ悪くて、姉貴に顔向けできねェぜ。
『もっと……戦わせろォ!!! かおちゃんッ!!!』
『……そうだね、まーちゃん』
互いの士気のボルテージが、疲れや傷を忘れて完全に上がった時。誰が流すでもなく、曲が流れ出した。
『この舞台を、もっと楽しもうじゃないか!!』
周りだって、最高潮に高まったゲキバトルを繰り広げている。
『もっとオレらしく……』
『もっとアツくッ!!』
『もっと先輩に近づいてやるッ』
『もっと皆を安心させて、卒業を……』
『もっと目立ってやるぜーッ!!』
『もっと麗赤たちと一緒にいたい……』
『もっと麗紅の役に立ちたいんですものッ』
負けていられない!! こんなところで!!
あれだけ望んだ正式な場での、正式なかおちゃんとの決闘。
『もっと!! かおちゃんとッ!!!』
『もっと!! まーちゃんとッ!!!』
もっと、長く。もっと、ド派手に。もっと……。
『『演じていたいんだァァァァァァッッ!!!!』』
tips.『ゲキバトル』④
自分の中のイマジネーションとパッションを、言わば個々の精神世界の融合体であるゲキバトルのフィールドに召喚する。
オリジナルの物、既存の著作物、なんでも叉紋してOK。主に熱血系演者(自分0%型)はこれを駆使し、クール系演者(自分100%型)は武器のみで戦うというジンクスがある。
派生として
東音羽という少年たちの次に、ニジガクの楽屋を訪れたのは、かおちゃんだった。
鏡のある机に突っ伏して、左手をぶらぶらとさせている俺は、かおちゃんの姿を見てすぐに立ち上がる。が、ふらっと立ちくらみがして後ろに倒れそうになる。
そんな俺の背中を、かおちゃんは腕でふわっと受け止める。
部長をはじめとした部員たちが、黄色い声をあげる。柊は鼻血と手が出る寸前といった様子でそれをガン見している。
花火も「いいカプだ」と腕を組んで頷く。カプって言うな。
「素晴らしい舞台をありがとう、まーちゃん」
「ど……どうも……」
「どうしたんだい。様子が変だ」
「分かる〜? なんか頭いてえんだよ。あと左手から先の感覚がふわふわしてて……肩も痛いし」
幻肢痛に近い何かだと思う。普段は味わえないどころか、ゲキバトルをこれまで2年近くやっていても味わったことの無いくらいの副作用が出ている。
「随分無理をしたみたいだね」
「こんなことはどうでもいい……かおちゃん。お前、勝ち逃げしやがったな」
かおちゃんは見事、俺の首を奪った。引退前の最後の試合、俺とかおちゃんが高校演劇の演者として正式に戦える最後の場で、俺はまたかおちゃんに負けてしまった。
まあ、引退する直前にスッキリできたなら俺はいいけどさ。でも悔しいなあ。あそこで“叉紋”にエネルギー使っちゃったのがダメだったのかな。
ケッ、とこちらを睨むバラダギ先輩。どうやら彼も、怪物相手には善戦したものの、ついぞライバルである光良さんの首は取れなかったようだ。
「まーちゃんには勝てた。私の本懐は果たしたわけだが……光良には負けたよ」
「あ、マジ!? 光良さん勝ったの!?」
かおちゃんは俺の背中に手を当てながら、楽屋の外へと連れ出してくれる。
「まあ、結局は全て蹴散らして、花火が勝ったらしい。圧勝だったみたいだ」
「えっ!?」
あいつ、花を持たせるとか知らないのかな。花火らしいといえばらしいんだけどさ。
少し歩いた先、俺らはホールのロビーにある自動販売機前にたどり着く。
俺らが初めて会った場所も、こんな所だったな。そうかおちゃんに言おうとして、振り返った瞬間。
「よっ」
「!!」
イケメンが視界いっぱいに広がった。
自販機で壁ドンをするかたちで、そのイケメン──白鷺兆は、俺に笑いかける。
「お疲れ様です。師匠」
かおちゃんは、兆に深々と頭を下げる。
「あ、この人がかおちゃんのお師匠さん!?」
こんなところは見たことがないものだから、俺は大声で驚いてしまう。
「そ。僕が薫のお師匠さん♡」
まさか、いや、白鷺千聖と交友関係があったのは知っていたが、その兄が師匠だとは。もしかして、その王子様キャラもこの人から影響を受けているのか?
流石に考えすぎか。俺がぼーっと思考を巡らせていると、顎が兆に軽く掴まれる。
「いい演技するね。可愛い後輩ちゃん」
「はうあっ!?」
「ね、大学は
くそっ、いい匂いで俺を勧誘するな。俺は姉貴と同じ大学に行くんだ。演劇の科があるのは羨ましいが、姉貴のいる大学でプロの声優さんの授業を受けるんだ。
というか、俺ってそんなスカウトするほどの人材か? よっぽど気に入ってくれたみたいだ。中田カウスに連れていかれたドーナツ・ピーナツってこんな気持ちだったのかな。
俺がゲキバトル直後のぼんやり頭で、甘いマスクと匂いに混乱している中。
「師匠とはいえ、麻琴は渡さない」
そう言って、かおちゃんは兆の手を握って俺から離してくれる。
「人のものを奪いたくなるクセ、まだ治っていないんですね」
「いいだろ。その子に思い入れでもあるのかい?」
「麻琴……まーちゃんは私の大切なライバルだ。それに彼には、彼の演技の色がある。あなたを吸収して完璧になる必要なんてない」
「……薫。欲が出始めたね? 守るべきものを増やせば、人は弱くなる。昔から言ってるだろう」
「子猫ちゃんひとり守れないくらいなら、私は弱いままでいい」
かおちゃんは自分の胸に手を当て、俺のことをもう片方の手で強く引き寄せ、抱きしめる。
「カバさんは優しく強い……私は花火くんのように、カバさんになるよ」
背の小さめな俺は、少し汗ばんだかおちゃんの首筋に思わず目がいく。こいつ、綺麗な胸鎖乳突筋してるな。
身体の色んなところが俺に当たってはいるし、俺の身体の色んなところもかおちゃんに当たってはいるものの、かおちゃんはその力強く俺を抱く手を離してはくれなさそうだった。
正直、彼女と兆の会話の内容はあまり入ってこなかったが、兆は諦めたようにふっと笑う。
「……けっこう。それでこそ王子だ……大学でも楽しみなよ、演劇」
アイツ、最初からかおちゃんの覚悟を見るために俺を誘惑したのか? なんだか当て馬にされた気分だ。
いや、全然がっかりとかしてないけど。俺は元々ロリータ愛好家だし。あんなイケメンは守備範囲外だし。
まだ心臓がドキドキしている自分自身に言い訳をするように、そう言い聞かせる。
「かおちゃん」
「ん?」
俺はかおちゃんの顔を見上げる。名前を呼ぶと、すぐに目が合った。
「近い」
俺は思い切ってその言葉を口にした。彼女特有の高いシャンプーのような匂いと、ほんの少しだけ酸っぱい汗の匂いが直に漂ってくる。
何故ならその言葉を口にした瞬間、今彼女がしているような少ししゅんとした顔になることを俺は知っていたからだ。やめろ。その捨てられたみたいな目。
世間のイメージからはかけ離れた、まさに『かおちゃん』って感じの彼女は、「不満、かい?」とたずねてくる。
「……そうは言ってない」
俺が口を尖らせてそう言うと、かおちゃんは一転してニコニコと俺の肩をノリノリで持ってくれる。
かおちゃんと俺はお揃いのぶどうジュースを買い、楽屋へと歩いていく。
「ありがとな」
「ああ。みんなのもとに、戻らないとね」
「そうだな……戻ろう……」
俺は非現実的世界から急に現実に戻ってきた時特有の疲労と眠気に、朦朧としつつも歩いていく。
「また、戦おう」
「当たり前だ……あと、この前言ってたカフェにも……行こう……」
「そうだね」
「みんなで……みんなで、打ち上げにも……」
「ああ……あの場にいたみんなで行こう」
かおちゃんの声は柔らかく、俺の意識を遠くへと運んでいく。ああ、ダメだこれ。寝ちゃうかも。
──────
「仕方の無い子犬くんだ。やはりまーちゃんには、私がいないと……」
楽屋のある廊下へと続く、舞台裏の扉。俺はそこに寄りかかり、今回のゲキバトルの功労者である大土麻琴──何故か眠っている──と、それをお姫様抱っこして瀬田薫を見かけた。
「あの激戦を経て……悠長なことだ」
俺なんて、まだ心臓が痛いぞ。能力を酷使し過ぎたか。あのバラダギとかいう奴に斬られた喉だって疼く。
ちくしょう、最後の舞台もあんまし締まらなかったな。まあ、死への恐怖感がここで存分に知ることができたのは、三年間続けた甲斐があったというものだが。
横から、ものすごい足音を立ててやってくる奴がいる。しかも過呼吸で。
「戻ったか」
「はあっ……はあ……はあ……」
俺は横目にそいつを見ながら、あらかじめ用意しておいたビニール袋を渡す。
「『プリズム』、ほら」
「はあっ、はあっ、は……すう……ふう……」
無言でそれを奪い取った『プリズム』は、腹式呼吸で自分の吐き出した二酸化炭素を再び吸う行為を数分続ける。
やがて落ち着いた彼女は、座り込んだまま俺を見上げていつも通りの辛気臭い笑顔になる。
「ありがとう。『ファング』」
「上手くやる手筈はどうした」
「だ、だって! バラダギ様がいたんだもんっ」
様? お前、いま敵校の主戦力に様付けをしたのか?
まあ、普通とは一線を画す、度を超えて惚れっぽいコイツのことだ。どうせアイツの無茶苦茶な戦いを見て、一目惚れしたんだろう。
厄介な性格だ、と溜息をつき、俺は尋問気分で『プリズム』を睨む。
「協力……しようとしたのか?」
「え!? あ、め、めんどくさいのが居たから、一掃してもらおうと……」
めんどくさいの。穂村花火か範田紅葉、もしくは都大会の一件から要注意人物として挙げられている柊麗紅のことだろう。だが。
「本当にそれだけか?」
「うう……ご、ごめんなさい。推しにいいとこ見せたくて……」
「どちらにしろ、あれじゃあお前の存在は認識されてなかっただろ」
「わかんないじゃん!!」
子供のように駄々をこねているが、どこか遠くを見つめてバラダギとやらを想う彼女の目は、間違いなく乙女だ。
ただ恋に恋しているわけではない。何故なら一線を画す、度を超えた惚れっぽい性格の彼女は、一目惚れが異常に重い。
「今度は大学だね。愛してるよ、バラダギ様……きっとまた会えるよね……」
「……やれやれ。推し活ってのも難儀なもんだ」
「推し活じゃない! 愛してるの!」
「はあ、さいですか」
呆れた俺は、舞台裏よりも遥かに明るい廊下の方を見つめる。
「どこに行くの?」
「舞台だ」
「……?」
何が何だか分からない様子の彼女に、俺はこう言う。
「列車は必ず次の駅に。なら……俺らはどうなんだろうな」
少ししても返答がなかったので、振り返ってみると、彼女は大真面目にうんうん唸りながら考えていた。あぐらで腕を組みながら。
しかもさんざん待たせた挙句、「あたしバカだから、難しいことはよく分かんないや」とか言い出す始末。
「一般入試で楽々合格したクセによォ〜!」
「いてっ、いてて」
耳を引っ張ると、彼女は可愛らしく笑う。
こうやって舞台裏で話せるのも、今日が最後か。高校演劇の演者としては。同じ大学に行くことが分かっていても、どうしてもおセンチな気持ちになってしまう。
情けない、俺らしくもない。俺は頬をパンと叩いて、緩んだ涙腺を再び引き締める。
俺にここまで感情を無理やり詰め込みやがったんだ。大学でも、とことん付き合ってもらうぞ。
「三年間、頑張ったな。『プリズム』」
「ん……愛してるよ、『ファング』っ!」