ありふれたヒーローオタクは世界最高を目指す【未完】 作:びよんど
※8/13更新しました!
―――〝オスカー・オルクスの隠れ家〟―――
ハジメがカオリとユエに
奈落の底で常識外れの化け物達を相手に身体を作り替えてまで勝利し続けたハジメとカオリの猛攻を受けてもユエは一歩も引かず、逆にハジメからカオリを寝取ったり、カオリからハジメを寝取ったり、小生意気に挑発して
薔薇色の爛れた生活を前にして、ハジメとカオリは開き直ってこう考える事とした。
〝三人一緒に幸せになってしまえば良い〟…と。
ユエの好意は勿論の事、元いた世界に連れて行く約束までしたのだ。
ユエのアプローチに直前まで耐えていたのも〝同意もなく襲えるか〟…という理由でしかなく、ユエの同意を得て以降は遠慮なく襲わせてもらった。
迷宮の攻略と確立された安全な拠点の入手、そして帰還のための明確な行動指針を得られたことで若干心にゆとりが出来てしまったため、尚更我慢をする理由はなかったのである。
そんな三人は拠点をフル活用しながら、傍から見れば思わず〝リア充爆発しろ!!〟…と叫びたくなるような日々を送っていた。
「ハジメ、気持ちいい?」
「ん~気持ちいいよ~カオリ〜」
「……ふふ、じゃあ、こっちは?」
「あ~それもいい~ユエ〜」
「「 もっと蕩けさせてあげる……♡ 」」
現在、カオリとユエはハジメの
Hなことは今はしていない。
何故マッサージをしているかというと、それはハジメの左腕に纏わりつくようにハマっていたガントレット状のアーティファクト…〝デュフテンダー・モント〟が原因だった。
ハジメの左腕に纏わりついていた〝デュフテンダー・モント〟と本体が馴染むように定期的にマッサージしているのである。
〝デュフテンダー・モント〟が〝シュラーゲン〟の残骸にハジメの血肉が絶妙なブレンドで染み込んだ事で誕生した奇跡のアーティファクトである事は知っての通りだが、その〝デュフテンダー・モント〟は戦闘時以外は普段からハジメの左腕に纏わりつくようにハメられているのだ。
呪いのアイテムとかではないので着脱しようと思えばいつでも着脱出来るため一安心した事は記憶に新しい。
それに何と言ってもハジメを興奮させたのは〝デュフテンダー・モント〟には改善・改造の余地が大いにあった点であろう。
曲がりなりにも鉱物であるため〝錬成〟ができ、加えてここ最近習得した〝生成魔法〟により創り出した特殊な鉱石を、魔力を引き寄せたり弾き飛ばす磁石のような性質を持つ〝デュフテンダー・モント〟にふんだんに盛り込み、この世に一つしかない国宝級のアーティファクト、〝デュフテンダー・モント☆改〟を創り出す事に成功したのだ。
現在の〝デュフテンダー・モント☆改〟は文字通りハジメの手足となって本体を補佐している、とだけ言っておこう。
さて、この二ヶ月で三人の実力や装備は以前とは比べ物にならないほど充実している。
例えばハジメとカオリのステータスは現在こうなっている。
ハジメ 17歳 男 レベル:???
天職:錬成師
筋力:25000
体力:25000
耐性:25000
敏捷:25000
魔力:15000
魔耐:15000
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成][+高速錬成][+自動錬成][+イメージ補強力上昇][+消費魔力減少][+鉱物分解][+構造把握][+想像構成]・疲労耐性[+痛覚耐性][+物理耐性]・整体術[+回復効果上昇][+浸透看破][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇]・限界突破[+覇潰]・魔力磁界[+魔引力][+魔斥力][+遠隔操作]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷[+雷耐性][+出力増大]・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪[+三爪][+飛爪]・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛[+部分強化][+集中強化][+付与強化]・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復[+魔素集束]・魔力変換[+体力変換][+治癒力変換][+衝撃変換]・生成魔法・言語理解
カオリ 17歳 女 レベル:???
天職:治癒師
筋力:22000
体力:25000
耐性:28000
敏捷:25000
魔力:19000
魔耐:19000
技能:回復魔法[+回復効果上昇][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲回復効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・光属性適正[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・高速魔力回復[+瞑想][+魔素集束]・疲労耐性[+痛覚耐性][+物理耐性]・整体術III[+回復効果上昇][+浸透看破][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷[+雷耐性][+出力増大]・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪[+三爪][+飛爪]・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛[+部分強化][+集中強化][+付与強化]・豪腕・威圧・念話・追跡・魔力変換[+体力変換][+治癒力変換][+衝撃変換]・生成魔法・言語理解
レベルは100を成長限度とするその人物の現在の成長度合いを示す。
しかし、魔物の肉を喰いすぎて体が変質し過ぎたのか、ある時期からステータスは上がれどレベルは変動しなくなり、遂には非表示になってしまった。
魔物の肉を喰ったハジメとカオリの成長は、初期値と成長率から考えれば明らかに異常な上がり方だった。
ステータスが上がると同時に肉体の変質に伴って成長限界も上昇していったと推測するなら、遂にステータスプレートを以てしてもハジメとカオリの限界というものが計測できなくなったのかもしれない。
ちなみに、〝勇者〟であるコウキの限界は全ステータス1500といったところである。
〝限界突破〟の技能で更に3倍に上昇させる事ができるが、それでも約5倍の開きがある。
しかも、ハジメとカオリも魔力の直接操作や技能で現在のステータスの3倍から5倍の上昇を図ることが可能であるから、如何に
一応比較すると通常の人間族の限界が100から200、天職持ちで300から400、魔人族や亜人族は種族特性から一部のステータスで300から600辺りが限度である。
仮に勇者が
「(それでも、キングさんとの差が埋まった気がしないのはたぶん気の所為じゃないよなァ……。
あの人は文字通りの別格だよホント……)」
……新装備についても少し紹介しておこう。
まず、ハジメは〝宝物庫〟という便利道具を手に入れた。
これはオスカーが保管していた指輪型アーティファクトで、指輪に取り付けられている1cm程の紅い宝石の中に創られた空間に物品を保管して置けるというものだ。
要は、勇者の道具袋みたいなものである。
空間内がどれだけ大きいかは正確には分からないが相当なものだと推測している。
あらゆる装備や道具、素材を片っ端から詰め込んでも、まだまだ余裕がありそうだからだ。
そして、この指輪に刻まれた魔法陣に魔力を流し込むだけで物品の出し入れが可能だ。
半径1m以内なら任意の場所に出すことができる。
「(改めてオスカーさんは凄いなぁ…。
僕も自力で〝宝物庫〟を創れるようになれば良いけど…他の迷宮にあるかもしれない〝神代魔法〟を取得していけば創れるようになるのかな?)」
物凄く便利なアーティファクトなのだが、ハジメにとっては特に武装の一つとして非常に役に立っている―――……というのも、任意の場所に任意の物を転送してくれるという点から、ハジメは銃の
結果としては半分成功といったところだ。
流石に直接弾丸を弾倉に転送するほど精密な操作は出来ず、弾丸の向きを揃えて一定範囲に規則的に転送するので限界だった。
もっとも、転送の扱いに習熟すればあるいは出来るようになるかもしれないが。
なのでハジメは、空中に転送した弾丸を自分の技術によって弾倉に装填出来るように鍛錬することにした。
要は、空中
〝ドンナー〟はスイングアウト式(シリンダーが左に外れるタイプ)の
当然、中折式の
ましてや大道芸ではなく実戦で使えなければならないので、更に困難を極める。
最初は中折式に改造しようかとも思ったハジメだが、試しに改造したところ大幅に強度が下がってしまったため断念した。
結論から言うと一ヶ月間の猛特訓で見事ハジメは空中
たった一ヶ月の特訓でなぜこのような神業を会得できたのか―――……その秘密は〝瞬光〟である。
〝瞬光〟は、使用者の知覚能力を引き上げる固有魔法だ。
これにより、遅くなった世界で空中リロードが可能になったのである。
〝瞬光〟は、体への負担が大きいので長時間使用は出来ないが、
次に、ハジメは〝魔力駆動二輪〟と〝四輪〟を製造した。
これは文字通り魔力を動力とする二輪と四輪である。
二輪の方は紅色を主体としたヒロイック仕様、四輪は軍用車両を意識してデザインした。
車輪には弾力性抜群の〝タールザメ〟〟の革を用い、各パーツは〝タウル鉱石〟を基礎に、工房に保管されていた〝アザンチウム鉱石〟というオスカーの書物曰く、この世界最高硬度の鉱石で表面をコーティングしてある。
恐らく〝ドンナー〟の最大出力でも貫けないだろう耐久性だ。
エンジンのような複雑な構造のものは一切なく、ハジメ自身の魔力か〝神結晶〟の欠片に蓄えられた魔力を直接操作して駆動し、速度は魔力量に比例する。
更に、この二つの魔力駆動車は車底に仕掛けがしてあり、魔力を注いで魔法を起動すると地面を〝錬成〟し整地する事で、ほとんどの悪路を走破することもできる
「(魔力駆動車の製造に夢中になりすぎてカオリとユエが拗ねちゃった時はホントにどうしようかと思ったよ。
……寿命が縮むくらい搾り取られて気絶した時は軽く天国に逝っちゃってたし……)」
〝魔眼スカウター〟というものも開発した。
ハジメは〝ヒュドラ〟との戦いの影響で右目の視力を著しく低下させている。
極光の熱にやられ、〝神水〟を飲んでも完全に視力を取り戻す事ができなかったため仕方なく創られたのが〝魔眼スカウター〟だ。
〝生成魔法〟を使い、〝神結晶〟に〝魔力感知〟と〝先読〟を付与する事で通常とは異なる特殊な視界を得る事ができる、ド○○ンボー○に出てくるようなスカウターを創ることに成功したのだ。
〝魔眼スカウター〟では通常の視界を得ることはできないが、その代わりに、魔力の流れや強弱、属性を
魔法の核とは、魔法の発動を維持・操作するためのもの、のようだ。
発動した後の魔法の操作は魔法陣の式によるという事は知っていたが、ではその式は遠隔の魔法とどうやってリンクしているのかは考えた事もなかった。
実際、ハジメが利用した書物や教官の教えにその辺りの話しは一切出てきていない。
恐らく、新発見なのではないだろうか。
魔法のエキスパートたるユエも知らなかったことから、その可能性が高い。
通常の〝魔力感知〟では、〝気配感知〟などと同じく、漠然とどれくらいの位置に何体いるかという事しか分からず、気配を隠せる魔物に有効といった程度のものだ。
しかし、この〝魔眼スカウター〟により、相手がどんな魔法を、どれくらいの威力で放つかを事前に知ることが出来る上、発動されても核を撃ち抜く事で魔法を破壊する事が出来るようになった。
……ただし、核を狙い撃つのは針の穴を通すような精密射撃が必要ではあるが。
「(……何だろう、何処となくキングさんに似てきたような、そんな気がするな……)」
〝神結晶〟を使用したのは、複数付与が〝デュフテンダー・モント〟を除くと〝神結晶〟くらいしか出来なかったからだ。
莫大な魔力を内包できるという性質が原因だと、ハジメは推測している。
とはいえ、いまだ〝生成魔法〟の扱いは未熟の域を出ないので、三つ以上の同時付与は出来なかったが、習熟すれば〝神結晶〟のポテンシャルならもっと多くの同時付与が可能となるかもしれない、とハジメは期待している。
ちなみにこの〝魔眼スカウター〟―――……〝神結晶〟を使用しているだけあって常に薄ぼんやりとではあるが青白い光を放っている。
ハジメの右目部分が常に光るのである。
こればっかりはどうしようもなかったので、仕方なくハジメは有事の際以外は取り外すようにしている。
「(……実を言うと、右目は何も見えないほど酷いってワケじゃないんだよな。
ただ、何だろう? 薄ぼんやりとだけど至るところで何かが
新兵器について、〝ヒュドラ〟の極光で破壊された対物ライフル〝シュラーゲン〟も復活した。
しかもただ復活したワケではない、〝アザンチム鉱石〟を使い強度を増し、バレルの長さも持ち運びの心配がなくなったので3mに改良した。
〝遠見〟の固有魔法を付加させた鉱石を生成し、スコープも取り付けられ、最大射程は10kmとなっている。
また、〝ラプトル〟の大群に追われた際、手数の足りなさに苦戦した事を思い出し、電磁加速式機関砲〝メツェライ〟を開発した。
口径30mm、回転式六砲身で毎分12000発という化物だ。
銃身の素材には〝生成魔法〟で創った冷却効果のある鉱石を使っているが、それでも連続で5分しか使用できない。
再度使うには10分の冷却期間が必要になる。
更に、面制圧とハジメの純粋な趣味からロケット&ミサイルランチャー〝オルカン〟も開発した。
長方形の砲身を持ち、後方に十二連式回転弾倉が付いており連射可能、ロケット弾にも様々な種類がある。
他にも様々な装備・道具を開発した。
ちなみに、カオリが常に傍でハジメやユエを回復してくれたため、〝神結晶〟が蓄えている〝神水〟にはまだまだ余裕がある。
とはいえ無駄遣いするつもりはない、そこで運良くオスカー宅で見つけたのが空っぽの〝神結晶〟であった。
既に枯渇していた〝神結晶〟にもしかしたらと思い魔力を込めてみたのだが、〝神水〟は抽出できなかった。
長い年月をかけてゆっくり濃縮でもしないといけないのかもしれない。
そこでハジメは、〝神結晶〟の膨大な魔力を内包するという特性を利用し、一部を錬成でネックレスやイヤリング、指輪などのアクセサリーに加工した。
そして、それをカオリとユエに贈ったのだ。
奈落に落ちてから今日まで自分を支え続けてくれた二人への感謝と、ようやくもっともらしいプレゼントを最愛の恋人達に贈れる事に大層ご満悦なハジメ。
ついでに、電池のように外部に魔力をストックしておけば、最上級魔法であろうと連発出来るし、魔力枯渇で動けなくなるという事もなくなる。
そう思ってカオリとユエに〝魔晶石シリーズ〟と名付けたアクセサリー一式を贈ったのだが―――……
「「 ハジメ♡ ハジメハジメハジメ♡♡♡ 」」
「も、もう出ないって―――……うっ!」
……目にハートマークを浮かべた猛獣二匹に押し倒され、まる三日間搾り取られる羽目になってしまった。
……あの時はそれだけ嬉しかったんだなァ、とどうにか自分を納得させながら、ハジメはいろんな意味での準備を整えつつあった。
それから10日後、遂にハジメ達は地上へ出る。
三階の魔法陣を起動させながら、ハジメはカオリとユエに静かな声で告げる。
「カオリ、ユエ、僕の武器や力は地上では異端だ。
〝聖教教会〟や各国が黙っているという事はないだろうね」
「うん」
「ん……」
「兵器類やアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きい」
「うん」
「ん……」
「教会や国だけならまだしも、背景にいる〝神〟を僕達は殺す必要がある」
「うん」
「ん……」
「……世界を敵に回す無謀な旅だ。
命がいくつあっても足りないぐらいにね」
「私達は全て織り込み済みでハジメについていくって決めたから」
「今更……」
カオリとユエの言葉に思わず苦笑いするハジメ。
真っ直ぐ自分を見つめてくるカオリとユエの髪を優しく撫でる。
気持ちよさそうに目を細めるカオリとユエに、ハジメは一呼吸を置くと、キラキラと輝く紅眼を見つめ返し、望みと覚悟を言葉にして魂に刻み込む。
「僕がカオリを、カオリがユエを、ユエが僕を守る。
それで僕達〝クリムゾン・ライトニング〟は〝最強〟だ。 ……皆で、世界を越えよう」
ハジメの言葉を、カオリとユエはまるで抱きしめるように、両手を胸の前でギュッと握り締めた。
そして、花が咲くような笑みを浮かべ、いつもの通りこう返す―――……
「うん!」
「んっ!」
ヒーローチーム〝クリムゾン・ライトニング〟
……安直なのは認めます、すぐ思い浮かんだのコレくらいしかなかったですし……。
……メンバー紹介をしていくぜ!!
リーダー:ナグモ(本名:ハジメ)
サブリーダー:カオリ(本名のまま)
後衛:ユエ(本名:アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティリオ・アヴァタール)
……まぁ、基本ユエ以外は本名で呼び合う事になると思います。