ありふれたヒーローオタクは世界最高を目指す【未完】   作:びよんど

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帝国兵が待ち構えている、ハジメ君はどうする……?

※8/13更新しました!


十九話目 帝国兵

 

 

―――〝ライセン大峡谷〟―――

 

 

ウサミミ40余人をぞろぞろ引き連れて峡谷を突き進む。

 

当然、数多の魔物が絶好の獲物だとこぞって襲ってくるのだが、ただの一匹もそれが成功したものはいなかった。

 

 

ドパンッ ドパンッ

 

 

例外なく、兎人族に触れる事すら叶わず、接近した時点で閃光が飛来し、頭部を粉砕されるからである。

 

乾いた破裂音と共に閃光が走り、気がつけば〝ライセン大峡谷〟の凶悪な魔物が為すすべなく絶命していく光景に、兎人族達は唖然として、次いで、それを成し遂げている人物であるハジメカオリに対して畏敬の念を向けていた。

 

もっとも、小さな子供達は総じて、そのつぶらな瞳をキラキラさせて圧倒的な力を振るうハジメをヒーローだとでも言うように見つめている。

 

 

「ふふふ、ハジメさ〜ん。

チビッコ達が見つめていますよ~?

手でも振ってあげたらどうですか?」

 

 

子供に純粋な眼差しを向けられて気恥ずかしそうにしているハジメに、シアが実にウザイ表情で〝うりうり〜〟…とちょっかいを掛ける。

 

 

「(さ、流石に無視を決め込むのは失礼だよな……)」

 

 

とりあえず、そ〜っと子供達に向けて手を振るハジメ。

 

わーわーキャーキャー騒ぎ立てる子供達。

 

ますますニヤケ顔が止まらないといった様子のシアを軽く睨み、ハジメはプイッと視線を前に戻して歩を進めた。

 

 

「あわわわわわわわっ!?

ユ、ユエさん急に胸を揉まないでくださ〜い!」

 

「……ハジメに恥をかかせた。

躾のなってない駄目ウサギを処す」

 

 

……ゴムのようによく弾むシアの巨乳を揉みしだきながらユエは妖しく笑う。

 

ユエの指が敏感な所を刺激する度に扇情的なダンスを踊るようにクネクネと身悶えるシア。

 

()()()()()()()()()()()に、シアの父カムは苦笑いを、カオリは呆れを乗せた眼差しを、ハジメはとにかく見ないよう努める。

 

 

「はっはっは、シアは随分とハジメ殿を気に入ったのだな。 そんなに懐いて―――……シアももうそんな年頃か、父様は少し寂しいよ。

……だが、ハジメ殿なら安心か……」

 

 

すぐ傍で自分の娘が別の娘にとんでもないセクハラをかまされているのに、気にした様子もなく目尻に涙を貯めて娘の門出を祝う父親のような表情をしているカム。

 

周りの兎人族達も〝ンア♡ たすけてぇ〜〟…と悲鳴を上げるシアに生暖かい眼差しを向けている。

 

 

「……イヤイヤ。

この状況を見て出てくる感想がそれですか?」

 

「だいぶズレてるね……」

 

 

カオリの言う通り、どうやら兎人族は少し常識的にズレているというか、天然が入っている種族らしい。

 

それが兎人族全体なのかハウリアの一族だけなのかは分からないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしている内に、一行は遂に〝ライセン大峡谷〟から脱出できる場所に辿り着いた。

 

ハジメが〝遠見〟で見る限り、中々に立派な階段がある。

 

岸壁に沿って壁を削って作ったのであろう階段は、50mほど進む度に反対側に折り返すタイプのようだ。

 

階段のある岸壁の先には樹海も薄らと見える。

 

〝ライセン大峡谷〟の出口から、徒歩で半日くらいの場所が樹海になっているようだ。

 

ハジメが何となしに遠くを見ていると、ユエから解放されて間もないためか若干艶めかしいシアが不安そうに話しかけてきた。

 

 

「ハァ、ハァ、帝国兵はまだいるでしょか?」

 

「ん? ……どうだろうね。

もう全滅したと諦めて帰ってる可能性も高いけど……」

 

「そ、その、もし、まだ帝国兵がいたら―――……

ハジメさん、どうするのですか?」

 

「? どうするって?」

 

 

質問の意図が分からず首を傾げるハジメに、意を決したようにシアが尋ねる。

 

周囲の兎人族も聞きウサミミを立てているようだ。

 

 

「今まで倒した魔物と違って、相手は帝国兵、つまり人間族です。 ハジメさんと同じ―――……敵対できますか?」

 

「シア、君は未来が見えていたんじゃないのか?」

 

「はい、見ました。

帝国兵と相対するハジメさんを―――……」

 

「だったら何が疑問なの?」

 

「疑問というより確認です。

帝国兵から私達を守るということは、人間族と敵対する事と言っても過言じゃありません。

同族と敵対しても本当にいいのかと……」

 

 

シアの言葉に周りの兎人族達も神妙な顔付きでハジメを見ている。

 

小さな子供達はよく分からないといった顔をしながらも不穏な空気を察してか大人達とハジメを交互に忙しなく見ている。

 

……ハジメは、真剣な様子の兎人族達に向けて自分の心の内を打ち明ける。

 

 

「……正直言って、同じ人間同士で争いたくはないよ」

 

「ッ! それは―――……」

 

「……勘違いしないでよね、僕は君と交わした契約を違えるつもりはないから。

……僕は、自分の願いのためなら他人を平気で踏み躙れる外道に成りたくはない。 ……けど、そんな外道によって大切な存在を穢されるくらいなら―――……」

 

 

〝悪魔にでも成ってやる〟…そう言おうとした瞬間にすかさずカオリとユエが両サイドからそっとハジメに寄り添って来てくれた。

 

ハッと我に返ったハジメは自分の腕に腕を絡めるように寄り添うカオリとユエを見て、自分がとんでもない事を言いかけた事に内心猛省する。

 

 

「(ぼ、僕はなんて事を……ッ!)」

 

「「 ハジメ 」」

 

「ッ! ……何? 二人とも?」

 

「……一人で抱え込んじゃ駄目」

 

「もっと私達を頼ってもいいと思うの。

ハジメが思うより、弱くなんてないからね?」

 

「……ごめん、ありがとう、カオリ、ユエ」

 

「「 ……どういたしまして♪ 」」

 

 

最愛の恋人達のおかげで気を取り直す事が出来たハジメは、改めてシア達兎人族に向き直り自分の考えを伝える。

 

 

「……ゴホン、僕達はどうしても叶えたいある願いのために手段を問わずに奔走している真っ最中なんだけど、この世界に生きる人達の意思を無視していいものとは思ってない。 ……意味もなく同じ人間同士で争うなんて馬鹿な真似はしないけど、先に僕の手を取った君達を第一に優先するのはある意味当然じゃないかな?」

 

「ハ、ハジメさん……」

 

「それに、僕は君達が樹海を探索出来る亜人族だから雇ったに過ぎない。

……それまで死なれちゃ困るから守っているだけだよ。

ましてや今後ずっと守るつもりなんて毛頭ない。 忘れたワケじゃないだろう?」

 

「うっ、はい、覚えてます……」

 

「樹海案内の仕事が終わるまでは守る。

……あくまで僕達のためにね。 それを邪魔立てする輩は誰であろうが決して容赦はしない」

 

「な、なるほど……!」

 

 

ハジメの考えを聞き、苦笑いしながら納得するシア。

 

〝未来視〟で帝国と相対するハジメを見たといっても、未来というものは絶対ではないから実際はどうなるか分からない。

 

見えた未来の確度は高いが、万一、帝国側に付かれては今度こそ死より辛い奴隷生活が待っている。

 

表には出さないが〝自分のせいで〟…という負い目があるシアは、どうしても確認せずにはいられなかったのだ。

 

 

「はっはっは、分かりやすくていいですな。

樹海の案内はお任せくだされ」

 

 

カムが快活に笑う。

 

下手に正義感を持ち出されるよりもギブ&テイクな関係の方が信用に値したのだろう。

 

その表情に含むところは全くなかった。

 

一行は階段に差し掛かった。

 

ハジメを先頭に順調に登っていく。

 

帝国兵からの逃亡を含めて、ほとんど飲まず食わずだったはずの兎人族だが、その足取りは軽かった。

 

亜人族が魔力を持たない代わりに身体能力が高いというのは嘘ではないようだ。

 

そして、遂に階段を登りきり、ハジメ達は〝ライセン大峡谷〟からの脱出を果たす。

 

登りきった崖の上、そこには―――……

 

 

「おいおい、マジかよ。 生き残ってやがったのか。

隊長の命令だから仕方なく残ってただけなんだがなぁ~。

……こりゃあ、いい土産ができそうだ」

 

 

……30人の帝国兵がたむろしていた。

 

周りには大型の馬車数台と、野営跡が残っている。

 

全員がカーキ色の軍服らしき衣服を纏っており、剣や槍、盾を携えており、ハジメ達を見るなり驚いた表情を見せた。

 

だがそれも一瞬の事。

 

直ぐに喜色を浮かべ、品定めでもするように兎人族を見渡した。

 

 

「小隊長! 白髪の兎人もいますよ!

隊長が欲しがってましたよね?」

 

「おお、ますますツイテルな。

年寄りは別にいいが、アレは絶対殺すなよ?」

 

「小隊長ぉ~、女も結構いますし、ちょっとくらい味見してもいいッスよねぇ?

こちとら、何もないとこで3日も待たされたんだ。

役得の一つや二つ大目に見てくださいよぉ~!」

 

「ったく、全部はやめとけ。

……二、三人なら好きにしろ」

 

「ひゃっほ~、流石、小隊長! 話がわかる!」

 

 

帝国兵は、兎人族達を完全に獲物としてしか見ていないのか戦闘態勢を取る事もなく、下卑た笑みを浮かべ舐めるような視線を兎人族の女性達に向けている。

 

兎人族は、その視線にただ怯えて震えるばかりだ。

 

帝国兵達が好き勝手に騒いでいると、兎人族にニヤついた笑みを浮かべていた小隊長と呼ばれた男が、ようやくハジメの存在に気がついた。

 

 

「あぁ? お前誰だ?

兎人族―――……じゃあねぇよな?」

 

 

ハジメは、帝国兵の態度から素通りは無理だろうなと思いながら、一応会話に応じる。

 

 

「……ええ、人間です」

 

「はぁ~? なんで人間が兎人族と一緒にいるんだ?

しかも峡谷から―――……あぁ、もしかして奴隷商か?

情報掴んで追っかけたとか? そいつァまた商売魂が逞しいねぇ。 ……まぁ、いいや。

そいつら皆、国で引き取るから置いていけ?」

 

 

勝手に推測し、勝手に結論づけた小隊長は、さも自分の言う事を聞いて当たり前、断られる事など有り得ないと信じきった様子で、そうハジメに命令した。

 

 

「お断りです」

 

「……今、何て言った?」

 

「断ると言ったんですよ。 彼らの身柄は僕のもの、貴方達には一人として渡すつもりはない。

……諦めて国に帰ったらいかがですか?」

 

 

聞き間違いかと問い返し、返って来たのは不遜な物言い。

 

小隊長の額に青筋が浮かぶ。

 

 

「……小僧、口の利き方には気をつけろ。

俺達が誰か分からないほど頭が悪いのか?」

 

「……ハァ、互いの力量差を理解出来ていないのに、頭が悪いなんて言われたくないですよ……」

 

 

ハジメの言葉にスっと表情を消す小隊長。

 

周囲の兵士達も剣呑な雰囲気でハジメを睨んでいる。

 

その時、小隊長が、剣呑な雰囲気に背中を押されたのか、ハジメの後ろから出てきたユエに気が付いた。

 

幼い容姿でありながら纏う雰囲気に艶があり、そのギャップからか、得も言われぬ魅力を放っている美貌の少女に一瞬呆けるものの、ハジメの服の裾をギュッと握っている事からよほど近しい存在なのだろうと当たりをつけ、再び下卑た笑みを浮かべた。

 

 

「あぁ~なるほど、よぉ~くわかった。

てめぇが唯の世間知らず糞ガキだって事がな。 ちょいと世の中の厳しさってヤツを教えてやる。

くっくっく、そっちの嬢ちゃんえらい別嬪じゃねぇか。 てめぇの四肢を切り落とした後、目の前で犯して、奴隷商に売っぱらってやるよ……ッ!」

 

 

その言葉を聞いたハジメの顔から能面の如く表情が消え、ユエは無表情でありながら誰でも分かるほど嫌悪感を丸出しにしている。

 

目の前の男が存在する事自体が許せないと言わんばかりにユエが右手を掲げようとした。

 

だが、それを制止するハジメ。訝しそうなユエを尻目にハジメは左半身を前方に向け、最後の言葉をかける。

 

 

「……弾け飛べ。 〝デュフテンダー・モント〟

 

「あぁ!? まだ状況が理解できてねぇのか!

てめぇは、震えながら許しをこ―――……」

 

 

パアァァァァァァァァンッッッ

 

 

想像した通りにハジメが怯えない事に苛立ちをあらわにして怒鳴る小隊長だったが、その言葉が最後まで言い切られる事はなかった。

 

何故なら、一発の破裂音と共に後方に控えていた部下諸共その全身が粉々に砕け散ったからだ。

 

見るに堪えない、辛うじて人の形を留めていた小隊長()()()()()が、そのまま後ろに弾かれる様に倒れる。

 

そんな小隊長の後を追うように続々と物言わぬ骸と化した帝国兵達が倒れ込む。

 

辛うじて致命傷を免れた唯一人の生き残りの兵士が、力を失ったようにその場にへたり込む。

 

無理もない、ほんの一瞬で仲間が殲滅されたのである。

 

彼等は決して弱い部隊ではない。 むしろ上位に勘定しても文句が出ないくらいには精鋭だ。

 

それ故に、その兵士は悪い夢でも見ているのでは? …と呆然としながら視線を彷徨わせた。

 

 

「集まれ。 〝デュフテンダー・モント〟」

 

 

兵士がビクッと体を震わせて怯えをたっぷり含んだ瞳をハジメに向けた。

 

ハジメは左腕に収束させた〝デュフテンダー・モント〟を擦りながら、ゆっくりと兵士に歩み寄る。

 

黒いコートを靡かせて死を振り撒き歩み寄るその姿は、さながら死神だ。

 

少なくとも生き残りの兵士にはそうとしか見えなかった。

 

 

「ひぃ、く、来るなぁ! い、嫌だ。し、死にたくない。

だ、誰か! 助けてくれ!」

 

 

命乞いをしながら這いずるように後退る兵士の顔は恐怖に歪み、股間からは液体が漏れてしまっている。

 

ハジメは、感情の灯らぬ無機質な瞳でそれを見下ろす。

 

さきの攻撃で隊は全滅しており、助けなど来よう筈もない事を否応なしに悟る事となった。

 

 

「た、頼む! 殺さないでくれ!

な、何でもするから! 頼む!」

 

「……なら、他の兎人族がどうなったか教えてください。

相当数いた筈ですが、全員帝国に移送したんですか?」

 

「……は、話せば殺さないか?」

 

「……自分が条件を付けられる立場にあると思っているんですか? 話さないのなら貴方に用はありません」

 

「ま、待ってくれ! 話す! 話すから! ……多分、全部移送済みだと思う。 人数は絞ったから……!」

 

 

〝人数を絞った〟…それは、つまり老人など売れそうにない兎人族は殺したという事だろう。

 

兵士の言葉に悲痛な表情を浮かべる兎人族達。

 

ハジメは、その様子をチラッとだけ見やり、直ぐに視線を兵士に戻す。

 

〝お前は用済みだ〟…そう言わんばかりに瞬時にホルスターから〝ドンナー〟を抜き取りその銃口を兵士の額に押し当て瞳に殺意を宿した。

 

 

「待て! 待ってくれ! 他にも何でも話すから!

帝国のでも何でも! だから―――……」

 

 

ハジメの殺意に気が付いた兵士が再び必死に命乞いする。

 

しかし、その返答は―――……

 

 

ドパンッ!

 

 

……一発の銃弾だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カ、オリ……? どうして……?」

 

「いつか言ったよね。

……ハジメを絶対一人にさせないって」

 

 

息を呑む兎人族達。

 

あまりにもごく自然に容赦なく〝シュラーク〟の弾丸を兵士のこめかみに捩じ込んだカオリは、兵士の返り血に濡れたその顔をハジメに向けニッコリと微笑む。

 

恐ろしくも美しく、現実に起こった幻想的なその光景はその場にいた全ての兎人族の心に畏敬では言い表せないほどの衝撃を刻み込む。

 

そうしてカオリはゆっくりとハジメから兎人族に視線を移し、自分が今さっき行った凶行を告白する。

 

 

「ご覧の通り、私は人を一人殺しました。

それも命乞いをしていた人の懇願の声を無視して。

……こちらに危害を加える気だった複数人の命と、助命を懇願していた無抵抗の一人の命、どちらも命を奪ったという点で罪の重さは全く変わりません。

ハジメを悪人にしたいのならばどうぞお好きに。 ……その時は私も悪人として軽蔑してください」

 

 

何も、言えなかった。

 

〝見逃してあげても良かったのでは〟…とか、〝それは流石にやりすぎなのでは〟…なんていう言葉が陳腐に感じられるほどの決死の覚悟を目の前の白髪の美少女から感じ取ったからだ。

 

短い付き合いながらも兎人族の面々はハジメとカオリがどれだけ互いを想い合っているのかはある程度理解していたつもりだったが、それでもまだ過小評価だったと痛感させられてしまった。

 

カオリの愛は、ハジメとともに地獄の業火に焼かれようと消える事はないのだろう。

 

……胸の内に微かに灯った〝好き〟の感情を今だけは封じ込め、シアは父のカムとともに代表して頭を下げる。

 

 

「……ハジメ殿、カオリ殿、申し訳ない。

こういう争いに我らは慣れておらんのでな、そんな我らに代わって戦ってくれた事に感謝の念が絶えない」

 

「ハジメさん、カオリさん、すみません。

……でもそれ以上に、私達を見捨てず助けてくれてありがとうございます!」

 

 

カオリに寄り添われながらハジメは手をひらひらと振るだけに留めた。

 

……ユエは兎人族の態度に気を良くしていたが。

 

ハジメは、無傷の馬車や馬のところへ行き、兎人族達を手招きする。

 

樹海まで徒歩で半日くらいかかりそうなので、せっかくの馬と馬車を有効活用しようというワケだ。

 

〝魔力駆動二輪〟〝宝物庫〟から取り出し馬車に連結させる。

 

馬に乗る者と分けて一行は樹海へと進路をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無残な帝国兵の死体はユエが風の魔法で吹き飛ばし谷底に落とした。

 

後にはただ、彼等が零した血だまりだけが残された。

 




カオリさんはハジメ君と一緒の地獄に落ちるようです。
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