キヴォトスに流れ着いた少女が先生に拾われ世話になる話   作:ゴンザレス渡辺

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1話

超巨大都市【キヴォトス】

そこには違法な物品が多く取引されているブラックマーケットが存在する。

そんなエリアの人気のない裏路地に、一人の少女が痛々しい姿で横たわっていた。

しかしその少女は傷を痛がる様子もなくひどく無表情であった。

 

〈指定の時刻となったためプログラムの起動を行います………失敗しました  原因のの捜索を開始します  メモリストレージの損傷を確認  メモリストレージ復旧を試みます

………失敗しました  復旧不可レベルの損傷であると確認

プログラムの初期化を推奨  実行します〉

 

それからしばらくして、少女の体が一瞬震えた方思うと瞼を開いたまま動かなくなった。

まるでそれは誰かの指示を常に待っているかのようであった。

 


 

【便利屋68】と名乗る生徒たちからの襲撃を受けた日の夜

「うーん…」

シャーレの執務室にて、私はこれからのことで悩んでいた。

アビドスの抱えている借金についてだ。

「どうかしたんですか?先生。」

しばらく私がブツブツと呟きながら考えていると、心配になったのかアロナが声をかけてきた。

「ん?大丈夫だよ~。少しだけ考え事をしていただけだよ。」

「そうですか。何か困ったことがあったらこのアロナちゃんに任してください!完璧に解決して見せますから!」

「ありがとうアロナ。とても心強いよ。」

「えへへ~」

考え事に集中していて気が付かなかったけどすでに日にちを跨いでいた。

「もうこんな時間か。そろそろ寝るとしますかね。」

「先生、寝るのはいいんですけど残った書類はどうしましょう?」

「………ううぅ~、アロナ~どんどん寝る時間が消えていくよ~」

「頑張りましょう先生。私も頑張ってサポートしますから。」

それから3時間かけてデスクの上を片付けた。

何度かオールすることを考えたが、アロナに止められた。

 

朝、私は聴き慣れたメロディとカーテンの隙間から差し込む日の光でめ目を覚ます。

疲労の抜けきっていない体を奮い起こす。

「おはようございます先生。突然ですがモモトークにメッセージが届いています。

送り主はアビドス高等学校1年の奥空アヤネさんからですね。」

「おはよ~アロナ。んで、どんな内容のメッセージが届いたの?」

「えーと、『昨日先生が帰った後、私たちを襲撃をしてきた相手のヘルメット団が使っていた武器を調べたところ、出所がブラックマーケットであることが判明しました。これから敵を支援している者を調査するためにブラックマーケットに向かう予定ですので、先生の同行をお願いしたいです。』…だそうです。」

「ん~、アヤネちゃんだとはっきりわかる文章だね。OKわかった、それじゃあアロナ私出発の準備してくるから、了承の返事を返しておいて。」

「ハイ!任せてください先生。」

それにしてもブラックマーケットかぁ~、何事もないといいんだけど。

 

それから2時間後、先生はアビドス一行と合流し、ブラックマーケットに赴いていた。

 

「ここがブラックマーケットかぁ、思ってたより犯罪感はしない場所なんだね。」

「そう感じても実際に犯罪が行われてるんですから気を付けてくださいね。」

アヤネにそう言われ、改めて覚悟を決める。

しばらくブラックマーケットの事前情報を出し合って歩いていると、

どこからか銃声が聞こえてきた。

「ん、銃声。」

「あっちのほうからからだねぇ~。いってみようか。」

銃声のするほうへ足を運ぶと、キャラクターのカバンを背負ったベージュ色の髪をした少女と、その彼女を追いかける数名のヘルメット団がこちらに近づいてきた。

というよりぶつかる直前だった。

「痛てて……すみません。」

「ん、大丈夫」

「おい、そこの譲さんを渡しな!私らはそいつを拉致って身代金で稼がせてもらう。」

「うへ~、あまり犯罪事はおじさん見逃せないかな。」

「ですね☆」

「おっと抵抗するなら容赦しないからな」

それから2組のメンバーが戦闘を始めたがほとんどアビドス組の圧倒していた。

しばらく戦闘していると騒ぎを聞きつけたのか警備部隊のオートマタが集まってきていた。

「あ、あれはマーケットガードが集まってきています。」

「え、なにそれ」

「ブラックマーケットの治安組織です。ここら一片の企業などの警備、要人の護衛などしています。大企業との繋がりもあるとの噂です。」

「う~ん、流石に潜入捜査中に目を付けられるのはまずいかな。皆、いったん撤退して」

ホシノのその一声で、一斉に撤退を開始した。

「フン、運がよかったわね。」

「セリカちゃん。とても二流みたいな捨てゼリフ。」

「うるさいわね先生!早く逃げるわよ!」

 

警備隊から逃げている途中、ベージュ髪の少女はトリニティ総合学園所属のヒフミだと名乗った。

正直、こんな少女でもブラックマーケットに来るんだなと思った。

しばらく走り、警備部隊が見えないところまで来ると、ノノミが休憩に近くにあったコロッケ屋に入っていった。

「先生。」

「何?」

皆が近くのベンチに休憩しに行き、私が自分の分だけでも払おうと店に向かおうとすると、

店の近くにあった路地に目がいった。正確にはそこに倒れていた黒色の髪の少女が目にいった。

「⁉ あなた大丈夫?」

「………肯定」

「いやいやいや。そんな傷で大丈夫なわけじゃないでしょ。ちょっと近くの病院に行くよ。」

「………」

私が彼女をおぶって路地を出るとアビドスの面々とヒフミがその場にいないことに気が付いた。

それと同時に近くで騒ぎが起こっているのか、大きな音が聞こえてきた。

嫌な予感がする。みんな無事であってくれ。

私はおぶった状態のまま騒ぎの場所に向かった。

音の源の場所が見えてくるとそこは銀行だった。

周囲の音からして中で職員を脅して金引き出させているいるようだった。

外には皆が見当たらない。

中で人質として捕まっているイメージをしてしまい一層心配になる。

外から中が見える位置まで移動して確認すると、ひとまず人質になっていることはなかった。

しかし中を注視すると見覚えのある5人組がいた。

というかあれ皆では。あの覆面どこから持ってきたんだ。

皆を助けに行こうとしていたが犯行をしている当の犯人だったとは……

いったい私はどうするべきなのか…

私が一人で悩んでいると5人が銀行から出て立ち去るところが見えたため、とりあえず皆と合流することにした。

 

5人が向かった方向へと向かおうと足を向けると、モモトークにメールが届いた

《先生、警備を巻いてから合流しよ。場所はさっきのコロッケ屋の前で》

届いたメールを読んでコロッケ屋へと目的地を定め、歩き始める。

「しばらくおぶっているけど、痛いところとか何か変わったところはある?」

「………」

「え!ほんとに大丈夫?生きてる?」

「………肯定」

「心配になるなぁ。何か異変が起こったら絶対に言ってよ。」

「………承認」

彼女の返事を確認して私は待ち合わせ場所に足を運ぶ。

目的地が見えてきたかと思うと既に他のみんなが待っていたため急ぎ足で向かった。

「あ、せんせ~待ってたよ~。」

「あら、先生その娘どうしたんですか?」

「あ、この子?ちょうどこの辺の路地で倒れてて病院に連れて行こうと思ているんだよね。」

「ん、先生。病院に連れて行くのは賛成。

でもブラックマーケットの医療機関は正直信用できない」

ならあと頼れそうなのは…救護騎士団かな。

「わかった。シロコちゃんの案に賛成だね。私はこれからほかの医療機関に行ってみるけどその前にアビドス高校でできるだけのことをしておきたいんだけどいいかな?」

「はい。」

「ええ」

「いいよ~」

「いいですよ☆」

「はい。」

アビドス組一同皆了承してくれたようだ。

「あの~では私はここらでお別れです。今日はありがとうございました。さようなら。」

そう言ってヒフミは去っていった。

「それじゃ、私たちも行きますかね。」

そして私たちはアビドス高校へ向かった。




好きな作品の好きな世界戦を思い付きで書いている大罪人の投稿主です
ほぼ思い付きのネタで書いてるので更新がかなり遅いです。
それでも応援してくれる方々、ありがとうございます。
応援を胸に頑張って更新していこうと思います。これからもよろしくお願いします

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