キヴォトスに流れ着いた少女が先生に拾われ世話になる話   作:ゴンザレス渡辺

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3話

ロトを追いかけて走ったはいいものの、完全に見失ってしまった。

「初めまして、先生」

ロトが裏路地に入ったのを見て、後を追う形で探していると不意に後ろから声をかけられる。

声に応えるように振り返るとそこには怪しい雰囲気を感じる黒のスーツを着た人物が一人いた。

その人物のには全体にかけて大きな亀裂が走っていて、とても不気味に感じる。

「………あなたは?」

「私はゲマトリアに所属しております。『黒服』とお呼びください。」

「なるほど。それでそんなあなたが私に何の用?」

「それはですね。あなたが先ほどから探している生徒についてです。………そんなに警戒しないでください。私たちゲマトリアはこの世界の神秘と呼ばれるものを研究しています。それで私たちは彼女に秘められている力に興味があります。そこで提案です、我々に彼女を研究させてほs…「断る。」………あなたは彼女のしている力を知った上での言葉でしょうか。」

「そんなことは関係ない。例え私がその力について知っていても答えは変わらないよ。」

「そうですか。………ではせめてもの警告を。彼女の取り扱いにはくれぐれもご注意を。」

「だからロトはモノじゃな……もういったか。」

黒服と名乗る者に訂正を求めようとするが、その声は誰もいない空間に響くのみだった。

 

黒服が消えて捜索を再開、開けた場所出ると尋ね人が錆びたゴミ箱の上に座っていた。

「追いかけてきたんですね。それも一人で。本当に噂通りの【お人好し】なんですね。」

そういう彼女の表情には影がかかっていた。

「そんなあなたが私は嫌いです。本当に構わないでいてください。」

そういって彼女は暗闇に方へと足を向けた。

「申し訳ないけど、それは出来ないかな。私は先生だからね。

どうしても生徒のことは放っておけないんだよね。」

「距離を取ろうとしている生徒と、無理やり関わろうとするのは嫌がらせにしか思えないです。」

「それにあなたは私のことを何も知らないでしょう。」

「何も知らない人が語る言葉だけの優しさが一番迷惑です。」

そう語る彼女の言葉には憤りの感情がを纏っているはずなのに、なぜか無機質にも感じた。

「もう二度と、私に近づかないでください。」

そう言い暗い裏路地へと体を向ける。。

「ま、待って‼もう危険な場所には近づかないようにしてよね。」

「………こんな人気のない場所に一人で来るような人には言われたくないです。」

そんなやり取りを交わしていると私が戻らないことを心配したのか私を呼ぶ声が聞こえてくる。

沢山の子に慕われてるんですね。あなたは。

「あなたの大事な生徒さんたちが探していますよ。早く帰ってください。」

そう言い残し彼女は暗闇に消えていった。

わたしはその小さな背中を追うことができなかった。

今の私にはその資格がないのだった。

 

翌日、蓄積されてしまった書類の中から起き上がる。

「ん~、寝ちゃってたかぁ~。あれ?アヤネちゃんからメール来てる。」

私は疲労のたまった体を伸ばしながらモモトークを開く。

『過去の書類を整理していたところ、先生に確認してほしい資料があったのでアビドスまでいらしてほしいです。』

『わかったよ。今から向かうね。』

私は暗い画面のスマホをしまい、シャーレを出た。

 

「件の資料というのがこちらなんですが。」

「ありがとうアヤネちゃん。」

私は数枚の紙束を受け取り中身を確認する。

「………これって一体どういうこと……」

そこには昨晩の人物が映っているが、その表情はまるで別人かと思えてしまうほどの

万遍の笑みだった。

だが私が驚いてしまったのは、写真の人物が数十年前に行方不明となっていることなのであった。

 

 




更新が遅れてしまい誠に申し訳ありません。
決してサボっていたわけではありません。花〇院の命だって掛けれます。
さて、次の話は一度ロトちゃん視点になります。
一体内面では何を考えているのでしょうかね………

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