TCG逆行主人公モノ 【World fall 】 作:鳥ささみ@パインコン
楽しんでね(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆
ライカとアルが食事を済ませた後クライネは換金したカードの分の残りを渡した後「助かった、いつでもお気軽に来てくれや飯代は安くしてやるからな」と親方からのお礼も伝えた。
クライネから渡られた布袋の金貨を数えながら何かを考えていると横からアルの顔がライカの視界に映る。
「ライカ何考えてるの?」
「あなたが視界に入るまでは何か考えていたわ」
おしえてと言うアルに対してライカは嫌だと返す。
「それでどこでやるの?」
「うーん…そこの建物でいいよな?」
先程までの雰囲気から一転「賛成」と言うライカ。
先程まで言い合っていた二人は目的地を決めるとそこまでかけっこで勝負する事になりアルはスタートと言おうとしたが、それより先にライカがフライングで走り出し、アルは「ルール違反だー」と文句を言うが、ライカは「提案する際にそれを先に言わないわかりませーん」と明らか調子に乗った声色が聞こえてアルは待てと叫びながら後を追う。
途中でアルの「さっきのテイアンってどういう意味だー!」と叫びながら走る声が聞こえてクライネはクスリと笑う。
「しっかしお嬢と坊主も相変わらず仲が悪いですなぁ」
「いやあれは仲が悪いんじゃ無いですよ」
先程の光景を見ていた髪に白髪が混じり無精髭を生やした常連客が口に出すと親方が口を挟む。
「ん?じゃあなんなんだ?」
「それが分からないからこんな世界になってもあんたは彼女が出来ねぇんだよ」
「んだと作ってやるわコラ!それはそれとして数十年時間がたっても相変わらずの口の悪いやつやな坊主!」
「もう坊主って年じゃねぇわ!」
クライネはその会話を聞いて思いっきり笑っていると大将から他のお客様もいるから笑うなら帰ってから好きなだけ笑えよという見当違いの注意に常連客は親方に「おい」と言って再び突きかかる。
「おっと新しく集団で来たな…クライネ!暫く仕事に集中しろや」
ひとしきりに会話を楽しんでいた親方だが新しく団体の客が来店した事でクライネに指示を出す。
「りょーかいパパ」
「親方と呼べ」
親方はやれやれといいながら厨房を捌き始める。
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二人は廃ビルの中に入ると魔術で補強されて崩れなさそうな部屋を選び、お互いにデバイスを取り出す。
「さて…始めてもいい?」
ライカが左腕にデバイスを押し付けると本体から腕に巻き付くベルトが出現して、空いた右手にデッキをケースから取り出しアルにそう告げる。
「あぁ…いつでもいいぞ!」
アルもまたデバイスを既につけており準備万端とばかりにデッキを持っていた。
「「【セット・フォールアウト】!!」」
二人は宣言と同時にデッキをデバイスに差し込むとデバイス閉じて90度回転してその上の透明な水晶に【shuffle】の文字が円形に現れ二人のデッキをシャッフルする。
そしてシャッフルが完了するとさっきとは逆の九十度回転してお互いにカードを5枚引くとアナウンスが聞こえてきた。
【擬似戦闘術式展開・模擬戦を開始します】
お互いがいる位置の中心から荒野が広がり結界の構築が完了すると同時に二人の好敵手はお互いに見つめ合う。
【先行・ライカ】
「今回は私からね、ドローして手札を一枚ルーンチャージしてエンド」
ライカ 手札5→5
ライカはデバイスからカードを一枚引いた後デバイスの水晶部分にカードをかざすとそれは魔術文字である白のルーンとなりライカの周りに漂い始める。
「それじゃオレは後攻だからカードを2枚ドローして、一枚ルーンチャージしてターンエンドだ!」
アル 手札5→6
アルはカードを2枚引くとライカと同じ挙動でルーンをチャージして赤色のルーンを生成してターンを返す。
「それじゃあ私のターン、ドローしてチャージし手札から『未来の宣告』を詠唱する」
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コスト2 属性・白
魔法 『未来の宣告』
・自分は山札からカードを2枚引いてその後手札から1枚選び自分の山札の下に置く。
・このカードを自分の墓地から詠唱してもよい(ただしコストは支払う)そうしたら詠唱したこのカードを持ち主の山札の1番下に置く。
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「カードを2枚引いて手札を1枚山札の下に送ってターン終了」
ライカ 手札5→5
「オレのターン、ドローしてルーンチャージして『知恵の幼竜』を召喚!」
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コスト2 属性・青
ユニット
系統・竜
『知恵の幼竜』
【召喚時】カードを2枚引く、その後自分の手札を2枚選び山札の1番下に好きな順番で置く
STR1000 ヒット0 VIT1000
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アル 手札6→5
アルがカードを召喚するとカードに赤と青のルーンが集まり魔法陣から水晶球を持った小さな竜が現れて、アルはカードを2枚引いて手札から2枚をデッキの下に戻した。
「オレは手札を入れ替えてターンエンド。」
お互いにまずは手札を整えて準備を進める事を選んだ、お互いのデッキをよく知るため様子見の必要は無い。
「ドローしてチャージ。私は手札から『砲手の機天使』を召喚してターン終了。」
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コスト3 属性・白
ユニット『砲手の機天使』
系統・機械/天使
【破壊時】相手のユニットを1体選びタップさせる
STR2000 ヒット1 VIT2000
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ライカ 手札5→4
「オレのターンドロー。よし来てくれた!
ルーンチャージして…」
「緑のルーン?」
ライカはアルが作り出したルーンを見て前回までアルが使っていたデッキとは何かが違う事を理解した。
「『恵みの幼竜』を召喚するぜ!」
アルのフィールドに緑色の子竜が現れる。
「緑のユニット…緑属性なんて前回は入れてなかったよね?」
ライカは前回アルが使用していたデッキを思い出しながら聞く。
「あぁ、新しいカードを市場で手に入れたからなそいつを使いたいから持っていた緑のカードを組み込んだんだ」
「なるほどね」(新しいカードが何かは分からないけど、アルの性格とデッキタイプを考えたら何かしらの高コストユニットだというのは予想がつく…ユニットを除去できるカードをキープしておこうかな)
ライカはアルが使用するデッキタイプから新しく加えたカードがどのようなものかを予想しながら手札を見る。
「とりあえず…召喚時能力を発動するぜ。手札から一枚ルーンチャージ」
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コスト3 属性・緑
ユニット『恵みの幼竜』
系統・竜
【召喚時】自分のルーンが最大値でないのなら手札を1枚自分のルーンエリアに置いても良い
STR1000 ヒット0 VIT1000
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「オレはターンエンドだ。」
アル 手札5→3
「私のターンドローしてチャージして手札から『機械兵の整備』を詠唱して効果により、カードを2枚引いて更に私のフィールドに系統{機械]ユニットがいる場合更に1枚カードを引く、攻撃はしないでこのままターン終了」
ライカ 手札4枚→6枚
ライカは攻撃や展開をせずに手札を増やしてターンを返す判断をした、普段通りの模擬戦ならしかし後にアルの猛攻を凌ぐには下策だと言う事をまだ知らない。
【アル後行4ターン目】
「オレのターン…この時にアクセルフェーズを発動だ!」
「早速来たね」
ゲーム中に一度だけお互いに使える特殊フェーズであるアクセルフェーズは通常のドローとルーンチャージを行う【ドローフェーズ】を破棄する事でカードを2枚引くか山札から2枚ルーンチャージを行う内のどちらかを選択して実行するフェーズで各プレイヤーは4ターン目から行える。アクセルフェーズは無闇に使っても強いが、手札0枚からの2ドロー、ルーン増強による大型ユニットの早期着地による奇襲など使い方によるがかなりのアドバンテージを獲ることができる。
「オレは山札からルーンを2枚追加して…よし丁度良くルーンに落ちた!手札から詠唱!『密林からの刺客』!!」
「緑の魔法カード?…」
予想より早い行動とアルが今まで使う機会が少なかったタイプのカード。つまりは魔法を発動させた事により感情が表に出づらいライカの顔が驚愕に染まる。
「効果によりオレのルーンの枚数以下のコストを持つユニットをオレのフィールドに呼び出す!!」
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コスト5 属性・緑
魔法 『密林からの刺客』
・自分のルーンの枚数以下のコストを持つユニットを自分のルーンエリアから場に出す、そのユニットはこのターンの終わりに【濁流】させる
・自分のルーンが8枚以上ならこの効果で出したユニットに【疾風】を与える
(疾風を持つユニットはブロックされない)
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アル 手札3→2
「オレはルーンから『鎖竜武闘 ドラコ』を場に出すぜ。そして『ドラコ』で攻撃してその【攻撃時】能力を発動する!ドラコは3つの効果から1つ選んで発動させられる。」
アルが自分の周りに浮遊しているルーンから一枚を手に取るとそれがカードに戻りアルはそれをデバイスの魔法陣に投げ込む。
魔法陣は赤、青、緑の3色が混ざりそこから
鎖の音をジャラジャラと鳴らすボクサーローブを着た人型の竜が現れてその竜はフードを外すと己の腕に巻いた鎖を見せるようにポーズをして咆哮をあげるとアルの指示により駆け出す。
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コスト6 属性・赤 副属性・青・緑
ユニット 『昇竜武闘 ドラコ』
系統 竜/戦士
【召喚時】または【攻撃時】次の3つの効果のうち1つを選び発動させる
・相手のユニットを1体選びこのユニットと戦闘させる
・山札からカードを2枚引く
・山札の上から一枚ルーンチャージする
STR5000 ヒット2 VIT5000
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「というわけで山札からルーンを1枚追加するぜ、それで攻撃は?」
「決まってるわ。ブロックしなさい『砲手の機天使』」
『砲手の機天使』VIT2000
VS
『昇竜武闘 ドラコ』STR5000
「よし、迎え撃てドラコ!」
アルがそう叫ぶと腕に鎖を巻いた赤い鱗を持つ竜人は拳を構えると機械の天使に殴り掛かるが勿論、機械の天使は抵抗するも次々と繰り出されるラッシュを少しずつ受けていき装甲がへこんでいき、反撃とばかりに近距離でレーザーを放つも、ローブを投げられて視界から消えた僅かな隙に乗り掛かられて頭部にラッシュをもろに食らって機体は爆散する。
「【破壊時】能力でそちらの適当なユニットをタップで」
「これでターンエンド、ターンの終わりに『ドラコ』は魔法の効果で【濁流】されてルーンエリアに置かれる」
拳を突き上げていた『ドラコ』は赤い光を発すると縮小してルーンに戻りアルの周りを他のルーンのように浮遊する。
「なるほどね、ルーンエリアからユニットを踏み倒す魔法カードが新しく手に入れたカードみたいね」
「ああ、こいつならオレの切り札もたった5コストで呼べるし…何より今まで使えなかった緑のカードが使えるからな」
『密林からの刺客』はアルが新しく加えたカードそのもので間違い無いだろう。
前回までのアルのデッキは赤と青のニ属性デッキで手札を増やしては相手の行動に対して常に最適解を出す戦略だが、あの魔法カードにより条件さえ満たせば1ターン限定ではあるがあらゆるユニットを5コストで出せるというアルの新しい戦術に対して自分が一つ前のターンで行った手札補充が失策だと考えた。
ライカを追い越す為に日々研鑽を積んで徐々にその差を埋めていくアル、そしてそれが今ライカをじわじわと焦らせる。
「フフッ…ばか」
「あ? バカって言った奴がバカだぞ!」
「うるさいわね、ばーか」
「んだと⁈ バーカバーカ!」
ライカとアルは仲が悪い。
しかしそれは馬が合わないのは無く勿論お互いに嫌いあってると言う事では無い、ただアルはまだ理解出来ずにいて、ライカは自覚する以前に子供っぽいと一蹴している為気づく事は無い。
アルとライカはお互いに相手の事が自覚していないだけで相手が大好きなのだ。
前者は無邪気故に、後者はお年頃によって
お互いにその感情に気づくのはだいぶ先になるであろう。
「まぁいいわ、私のターンでこちらもアクセルフェーズを行いルーンを2枚増やすわ」
言い争いも程々にライカもアクセルフェーズを行い少しでも差を埋めるためにルーンを増やす。
「手札から『機天使の帰還』を詠唱して効果により墓地から『砲手の機天使』を場に出す、更に手札から『未開地区の斥候兵』を召喚してその【召喚時】能力を発動する」
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コスト3 属性・白
ユニット『未開地区の斥候兵』
系統・兵士
【召喚時】相手のユニットを一体選択する、次の自分のターンの初めまでそのユニットは戦闘を行えない
STR2000 ヒット0 VIT2000
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「効果により『知恵の幼竜』を選択して次の私のターンまで戦闘を行えないわこれでターン終了」
ライカ 手札6→4
「うーん、やっぱりライカのデッキはめんどくさいな」
「なら、リタイアしたら?」
「嫌だ」
「即答かぁ…」
「当たり前だぞライカ、勝負はまだまだ始まったばかりだぞ?」
アルは満面の笑みを浮かべながらデバイスに手をかける。
アル【ターン5】
「オレのターン…ドロー!」
アルはカードを引くとあからさまに笑みをこぼす。
「自分の切り札が来たのかな?アル」
「ああ」
そう言ってアルは自身の手札を一枚見せる。
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コスト8 属性・赤 副属性・青
ユニット 『蒼雷の竜 ドラケリオン』
系統 サイバー/竜
・【攻撃時】カードを3枚引くその後このユニットの攻撃の終わりに【系統】[竜]を持つコスト5以下のRevoユニットでは無いユニットを自分の手札から場に出す
・このユニットが場にいる限り自分の【系統】[竜]を持つユニットのSTRとVITを2000上げてヒットを1増やす
・このユニットは相手の魔法カードでは選ばれない
・【サイバーチャージ】(このカードの攻撃時に自分の他の系統にサイバーを含むユニットを一体以上タップしてもよい、そうしたら▶︎の能力を得る)
▶︎このターン中このユニットが与えたダメージで相手の蓄積ダメージに置かれるカードは【ディフェンストリガー】を使えない。
STR7000 ヒット2 VIT7000
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『蒼雷の竜 ドラケリオン』
それはアルの切り札でありライカとの対戦で何度か使ってきた、強力なユニット、そして今アルのルーンエリアにあるカードの枚数は7つである。
「来るのね」
「こいつをチャージだ」
アルはライカの顔を見て一呼吸置いて自らの切り札をルーンとしてチャージした。
「3コスト払って『錬成技師サンドーレ』を召喚して、その効果を使うぜ」
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コスト3 属性・青
ユニット 『錬成技師サンドーレ』
系統 サイバー/詠唱者
・【召喚時】 次の2つのうち1つを選んでその能力を使う。
▶︎カードを2枚引く、その後自分の手札を1枚捨てる
▶︎自身の墓地から魔法カードを一枚選び、選んだカードを自分の手札に加える
STR2000 ヒット1 VIT1000
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アル 手札2→1
アルがそう告げるとアルのフィールドに現れたタブレットを持っている翡翠のロングヘアーの女性ユニットが魔法陣を展開する。
「その効果でカードを2枚引いて1枚捨てるか墓地から魔法カードを1枚手札に戻すかどちらかを選べる、選ぶのは…」
アルはそう言って墓地からカードを手札に加える際にそのカードを見せる。
「この『密林からの刺客』を加えて、そのまま発動するぜ!!」
アルはそのまま自身の周りを浮遊している複数のルーンの中から1つの赤のルーンを掴むとそれはカードに戻りアルが魔法陣に投げ込む。
「異界から現れし赤き竜よ!オレのライバルを打ち倒せ!!」
アルがそう叫ぶとフィールドに青い稲妻が降り出しそれが球体状に収束するとその中から竜のシルエットが浮かび上がるとエネルギーを吸収するかのように球体を取り込む。
「来い!『蒼雷の竜 ドラケリオン』!!」
球体状のエネルギーを吸い尽くしたその紅き竜は背中の肩部分に二つのガトリング砲を背負いながらも翼を広げ空を舞い青い稲妻を放電した後に地に聳え立つ。
「『ドラケリオン』が場にいる限り系統に[竜]を持つオレのユニットのSTRとVITは2000上昇してヒットを1上げる!」
蒼雷の竜 ドラケリオン
STR 7000/ VIT 7000 ヒット 2
→STR 9000/ VIT 9000 ヒット3
知恵の幼竜
STR 1000/ VIT 1000 ヒット 0
→STR 3000/ VIT 3000 ヒット1
恵みの幼竜
STR 1000/ VIT 1000 ヒット 0
→STR 3000/ VIT 3000 ヒット1
アルの声に合わせて紅き竜の咆哮が響き渡り、ライカはアルの切り札の能力で[竜]ユニット全てが強化された事により気を引き締める。
「いくぜ、『ドラケリオン』で攻撃する時にカードを3枚ドローして、更に『サンドーレ』をタップさせて【サイバーチャージ】を発動!」
アル 手札1→4
『サンドーレ』が頭を下げて跪くと『ドラケリオン』の纏っていたオーラがより強くなったと思うと、空高く羽ばたき、攻撃を開始する。
「なら、『未開地区の斥候兵』でブロ…」
「むりだぞ、ライカ!『ドラケリオン』は魔法カード『密林からの刺客』の効果で【疾風】を持つからブロックされないんだ!」
身体の半分を機械に作り変えた兵士は銃を構えて狙いを定めるが、空を羽ばたく竜は雄叫びをあげて雷を落とし、銃口で狙いをつけれない様に地を荒らし、竜は肩部分に背負ったガトリングに自らの雷を装填してライカに雷の弾丸による連射攻撃を放つ。
「くっ…」
ライカ 蓄積ダメージ0→3
「そして【サイバーチャージ】を起動している『ドラケリオン』が与えたダメージは【ディフェンストリガー】を使えない、さらに『ドラケリオン』の能力で手札からコスト5以下のRevo以外のユニットを場に出す!」
『ドラケリオン』が咆哮を上げると空間が徐々に歪み青いワームホールが出力され、その孔から肩に重火器を武装したワイバーンが出現する。
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コスト3 属性・赤 副属性・緑
ユニット 『アサルト・ワイバーン』
系統 竜
・【攻撃時】自分のルーンが最大ならこのユニットのSTR以下のVITを持つ相手ユニットを一体選びそれを破壊する、自分のルーンが最大でないのなら山札の上から一枚をルーンエリアに置く
STR 4000 ヒット1 VIT 3000
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アル 手札4→3
「続けて、『アサルト・ワイバーン』で攻撃、その【攻撃時能力】で山札の上から1枚目をルーンエリアに置く」
「流石にそれはブロックさせてもらうわ」
『アサルト・ワイバーン』STR6000
VS
『未開地区の斥候兵』 VIT2000
ライカは機械仕掛けの兵士に向けて命令を行い、兵士は銃器を構えて撃つがその弾丸は『アサルト・ワイバーン』の鱗を貫けずに首の下からの胴体を噛みちぎられて声にならない断末魔と血飛沫を出しながら消滅する。
「更に『恵みの幼竜』で攻撃!」
アルは攻撃の手を緩めずに布を針で縫うかのような絶え間無い攻撃を行う。
「『砲手の機天使』でブロック!」
恵みの幼竜 STR 3000
VS
砲手の機天使 VIT 2000
機械の天使は銃を構えるがその攻撃を放つ前に衝撃を受けてよろめき銃を落とす、なんと小竜がその体躯に似合わぬ速度と威力で体当たりを行ってきたのだ。
体制を立て直す間も無く2回目の体当たりで機体は粘土が潰れてるかの様に地面にめり込んでいき最終的に耐えきれずに大破する。
「『砲手の機天使』の【破壊時】能力で相手のユニットを一体選びタップさせる対象は『知恵の幼竜』!」
主であるライカを守ると言う命令により機械の天使は壊れた機体で先程落とした銃器をなんとか掴み、青い鱗に包まれた小竜にレーザーを当てて気絶させると腕を下ろして力尽きる。
「オレはこれでターンエンドだ」
アルがそう宣言すると『ドラケリオン』は赤色の光を放って縮小してルーンに戻るのを見たライカは息を整え終わるのを見てからアルは喋りかける。
「どーだライカ、オレの新しいデッキは?」
ライカは目の前の悪戯が成功して喜ぶ様な笑みを浮かべるアルに対してただ「めんどくさいわね」と吐き捨てるが、アルは「それブーメランって言うらしいぞー」と言い返す。
「私のターン、ドロー」
ライカはカードを引き自身の手札を確認するが有効な手が取れ無い事に唇を少し噛む。
本来は場に残ったドラケリオンを山札に戻す除去で対応しようとしたが、【濁流】により『ドラケリオン』はルーンエリアにエスケープされてしまった為手札に残していた除去用のカードも使える場面がなくなってしまったのだ。
ライカは少し考えてから自らのルーンエリアそのカードを送ると手札から別のカードを使用した。
「詠唱『氷結結界』」
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コスト7 属性・白
魔法 『氷結結界』
・【ディフェンストリガー】
・相手の場にいるSTRが5000以下のユニットは次の自分のターンの初めまでアタックもブロックも戦闘を行えない
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ライカ 手札4→3
あたり一面に吹雪が発生してアルのユニットは全て氷漬けになった。
除去が出来ないのならとライカは足を止める戦術にシフトチェンジを行うがアルはそんなのを気にしていない様子だった。
「私はこれでターンエンド」
【アルターン6】
「オレのターン、ドローしてチャージして手札から『密林からの刺客』を詠唱して来い!『式神十二天将 青龍』!!」
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コスト10 属性・青
ユニット 『式神十二天将 青龍』
系統 式神/吉将
・【召喚時】山札からカードを7枚引く
・このユニットが相手にダメージを与えた時自分の手札の枚数以下のコストを持つカードを一枚コストを払わずに使用できる
・【カラーサージ・5】青
このカードを手札からコストを払わずに場に出す事ができる
STR11000 ヒット3 VIT 8000
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手札 3→2
「まだまだ行くぜもう一枚『密林からの奇襲』を発動だ!」
アルが再びカードをデバイスの水晶部分にカードを当てると再び青い稲妻が降り落ちて水柱が湧き起こり、『青龍』と『ドラケリオン』が場に出る。
アル 手札1枚
『蒼雷の竜 ドラケリオン』
『式神十二天将 青龍』
『アサルト・ワイバーン』 攻撃不可
『錬成技師サンドーレ』 攻撃不可
『恵みの幼竜』 攻撃不可
『知恵の幼竜』 攻撃不可
ライカは改めて踏み倒しを活用したアルの戦術に絶句する。
この時点だけでも合計18コストを踏み倒していて、更に『ドラケリオン』と『青龍』は手札から更にカードを使用する効果を持っている。
「…何これ…地獄かな?」
「どちらかというと天罰だぞーライカ」
「いや、なんでよ」
「テイアンの意味教えてくれなかったから」
「そっち?」
思ったよりしょうもない天罰の理由にライカは笑い出す。
しかし笑ったのはそれだけ会話の内容が面白いと言う訳ではない、ライカはほぼ詰みの状態故の諦めの笑いなのだ。
「『ドラケリオン』で攻撃する時カードを3枚引いて再び【サイバーチャージ】を発動だ」
たとえ動けなくても役目はあると言わんばかりと『サンドーレ』は自らの魔力の譲渡を行い『ドラケリオン』のオーラは強化され、雷を纏う赤き竜は口に雷の球を生成するとそれをブレスとして吐き出す。
「チッ…」
ライカ 蓄積ダメージ3→6
ライカのデッキは汎用性が高い【ディフェンストリガー】で相手の攻めを受け切り小型ユニットや回復を細かく使うタイプのいわゆる「受けデッキ」だが、『ドラケリオン』がその【ディフェンストリガー】を無効化している能力を起動しているため、本来ならこの攻撃で2枚発動できていたが悉く封殺されている。
「『ドラケリオン』の効果で出せるユニットは手札にない為不発だが、さあ攻撃だ!いけ『青龍』!!」
翡翠の色の龍が口を開ける、その口の中は歯はなくなんなら鱗すら無い。
根本から生物とは違うと言わんばかりの造形美を体現したそれは口元の水球から一筋の水の線を放ち、ライカの心臓部を貫く。
ライカは山札からダメージとして受けたカードを確認して【ディフェンストリガー】があるのを確認するが3枚中1枚ではそもそも使ったところでダメージが8になる為これ以上の続行は出来ないのだ。
ライカ 蓄積ダメージ6→8
【GAME SET】
♢♢♢♢♢♢♢♢
夜のピークタイムも過ぎて来店する人数が少なくなった為、先に帰宅するように父に言われてたクライネはアルを迎えに行く。
「アルー迎えに来たよ…あら、可愛い寝顔」
二人が模擬戦をしている時に確認した魔力反応があった建物に入り階段を登って部屋を覗くと二人はお互いに安心しきった顔をして寄り添って寝ていたため起こさないように声を抑える。
クライネは二人に近づくと念の為に魔術で身体を診断して状態を確認すると魔術によって数試合も続けて行いお互いに魔力が枯渇したため肉体が強制的に休ませるように眠らせている状態だと分かり安心すると改めて可愛い弟とその幼馴染の寝顔を見る。
「はやくライカちゃんは素直になればいいのにな」
クライネは二人の寝顔を存分に楽しんでいると帰るのが遅かったため、クライネの父親がやってきてライカを親の許可を得て二人を一緒のベッドに寝かせて毛布を掛けるとクライネは二人に向けて「おやすみ」と言って部屋から出る。
カラーサージの詳細についてはまだ本編が始まっていないため伏せておきます、逆行モノと語ってる以上は出来るだけ早くスタート地点まで持って行きたいですが、積み上げは丁寧にすると崩すときの衝撃も大きいですから書く文章に時間をかけてしまった…できる限り早く書き上げて見せます。
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