クロノトリガー西暦2025(ガルディア歴1000年)(元チラ裏)   作:ロン毛リオン

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魔法陣の正体

原始的な魔法使いが魔法が使えない人々の為に地球全体にしかけた魔法。

 

魔法陣を使えば誰もが魔法を扱えるものの、魔法陣の製作者は安全性を考慮して作っている。戦争等には使えないように工夫を仕掛けていて、例えばテレポートは原理上、対象物が光を越えた速度で別空間に出現する為、何も対策をしなければ空気との衝突によって対象物が爆発粉砕してしまう。テレポートの魔法はやり方次第で強力な兵器のように扱えるが、テレポートの魔法陣は、その危険性が悪用されないように配慮がされている。

 

 

魔法陣は自然のエネルギーを利用したり、術者のエネルギーを利用して発動するが、ルッカの場合、電気エネルギーによって魔法陣を発動させている。

 

魔法陣は描く為の手間があり、例えば炎魔法を対象にぶつける場合は、描く隙をわざと大きく作っていて、相手に逃げられてしまうことを想定している。攻撃的な魔法陣ほど、その対策が強く、多くの魔法が人や動物に向かって使えないようにプロテクトが施されている。

 

 

魔法陣とは別に詠唱魔法も存在する。それも魔法陣技術と同じであり、原始的な魔法使いが、地球全体に施した魔法によって、地球上においてのみ、呪文にて発動する仕組みになっている。

安全制も同じく考慮されていて、危険な魔法ほどプロテクトを施されている。

 

詠唱が生み出された背景には、目が見えなくて魔法陣が書けなかったり、描ける手足がない障害者への配慮からだが、魔法陣よりも手軽に発動できる分、魔法陣よりも複雑なプロテクトがかかっている。

 

魔法陣も詠唱魔法も、地球全体に施された魔法の影響なので時間と共にその効力は弱くなっている。

多くの魔法が効力を失っていたが、ルッカはこれを電気的なエネルギーで無理矢理発動させている。

 

魔法が忘れられた現代にて科学によって魔法を発動させているのだが、物理的に不自然な現象であり、ルッカはその不自然を受け入れきれないでいた。

 

ただし、現状のルッカにとってはその不自然を科学としても扱おうとしている。その為、テレポートの潜在的なリスクについてをとても危惧している

 

 

 

 

 

 

 

~ルッカのブースにて~

 

 

 

 

 

「クロノ、その隣にいる可愛い娘はだぁれ?」

 

 

 

 

 

「あ、私、実はルッカさんの大ファンで…マールと言います。いつもテレビ等で拝見して応援してます!」

 

 

 

 

 

「そう、ありがとう。その眼鏡、良く似合っているわ」

ルッカが眼鏡をくいっと上げてはほ笑むとマールも一緒になって眼鏡をくいっと上げる。

 

 

 

ルッカはマールの顔をまじまじと見つめた。変装しているとはいえ、顔がテレビ等で認知されていたマール。天才ルッカの記憶力と洞察力があればマールの正体が王族なのだと気付くのは時間の問題だった。しかしルッカは発明オタクであり、世間の事情にはやや疎かった。

 

 

 

正体がばれるのを恐れたマールは話題を変えるべく…

 

 

 

 

 

「実は私、仕事を探しているんです。」

 

 

 

 

 

 

意表をついた会話の流れにルッカの意志が全てそちらに向く

 

 

 

 

 

「仕事? それまたどうして?」

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと自立してみようかと思いまして…。」

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、それはいい考えね…。…ところで手に持ってるものはもしかして履歴書?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむふむ、マール・アレクシス(※母方の性)というのね…16歳…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切実な表情をするマールに対して、複雑な事情があるのだろうと思考を巡らし、同情するルッカ。

 

 

 

 

 

 

 

「マールさん、良かったらウチで働いてみる?」

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「発明の実験に付き合ってくれればそれなりの報酬は払うわ」

 

 

 

 

 

 

 

「いいんですか!」

 

 

 

 

 

 

実験は観客から募集をかける予定だったが、怖がって誰も名乗りでない可能もありえた。

 

若い女性がやる方がインパクトがあると判断したルッカはバイト代を弾み、マールにサクラをお願いした。マールの仕事は人混みに紛れつつ、手を上げて実験に名乗りでる事だった。

 

 

しかし、想定外にてマールは15番目になってしまった。ルッカのファン(ルッカの実験ならば殺されてもいいファン)が名乗りを上げて、マールの出番はなかなか来なかった。

 

 

 

 

 

クロノはルッカの助手をやらされた。万が一装置が誤作動した際、被験者に危険が及ぶと判断された場合、装置から引きずり離す(守る)役目がクロノに与えられた。これから何の実験がやるのか、さっぱり分からないクロノに無線機が渡される。

 

テレポート装置にテスターが入る度、装置から変な匂いや異音がしないか等のトラブルの兆候や、装置に参加者の落とし物はないか等のチェックをさせられる。問題がないと判断する都度、それを無線でルッカに報告する。クロノにバイト代は出なかった。

 

ルッカと親しくしているクロノには、ルッカのファンから嫉妬や羨望等の敵意の眼差しを向けられる。まるでアイドルオタクの集まりのよう。

 

 

 

 

テストでは5m離れた台にテレポートするはずだった。

マールが首にかけていた金属に問題があったのか、装置が異状音を鳴らし始めた。

クロノが直ぐに異変気付き、無線で報告した。

 

 

ルッカは万一の可能性に恐怖した。もし故障等で装置が大爆発するのだとしたら。

あるいは転送するマールの座標が大きくズレ、光を越えた速度で粒子(空気等)と重なってしまい、爆発粉々になる可能性。あるいは装置ごと上空等に転送され、落下してきてマールも観客もグチャグチャになる未来等を想定してビビる。

 

 

 

機器がプラズマを発生させショートしている。

ルッカは制御装置の電源をオフにした。しかし、機器は作動を続け止まらない。

電力供給を止めたにも関わらず動き続けるという尋常ならざる事態に対応する為に斧でケーブルごと切断しようと斧を振り上げた瞬間…

 

 

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