NEED FOR SPEED × Blue Archive   作:アキ・レーシング

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先生...生徒を導くはずのアンタがそれでええんか?(お前が始める物語だろ)

というかこんなNFS Heatみが濃くなると思ってなかった...。


1. ユウカとメカニック兼レーサー先生。

「キヴォトスにようこそ、先生。」

 

 

どう見ても女子高生に見えないナイスバデーを持つ彼女、七神リンは下に降りていくエレベーターの中でそう話す。

話を聞けばこの学園都市、銃撃戦なんて日常茶飯事らしく、外の世界から来た自分からしたら超危ないらしい。マジかよ。

 

 

「そういやリンちゃん、ホントに自分でいいの? 生徒の指導とか向いてないよ?」

 

「ご安心ください。授業は基本的にBDで行われていますし、問題はないはずです。そして先生にもきっとピッタリだと思いますよ?」

 

「それなら...いいけどさぁ」

 

 

 

 

 

そんな会話を交わして数か月後。

 

 

「先生、いらっしゃいますか?」

 

「あ、ユウカちゃーん、こっちこっち~」

 

 

リンちゃんがシャーレの車両保管庫として用意してくれたガレージで依頼されていたトヨタ スプリンタートレノ(AE111)をイジっているときに彼女は来た。

 

彼女は早瀬ユウカ。ミレニアムサイエンススクールのセミナー所属の生徒で、今回は彼女が初のレースをするため、彼女の要望を聞きながらどんな車にするか、それを話し合うために来てもらっていた。

 

彼女が持ってきたのはスバルのVAB型WRX STI。現在はリアスポイラーはついておらず、WRブルー・パールがまぶしい。

 

 

「そういえばユウカ、どういう感じのマシンメイクにしたいとかある? 乗りやすいとか、じゃじゃ馬みたいなのがいいとか」

 

「先生...私にそれ聞いて答えられると思います...? この車だってノアと一緒に車探ししているときに見つけたんですよ?」

 

「ひゅー、お熱いねぇ」

 

「そんな事ありません!!」

 

 

 

ユウカをからかいながらもなんだかんだ作業は進んでいき、夕方には車のカスタムの方針についてはあらかた決まっていた。エアロ類などボディ面での話も進み、使用するエアロについても確定された。

 

 

「大体のイメージはこんな感じかな?」

 

 

PCにCGで制作したWRXのイメージを表示させ、ユウカはそれを見る。

 

 

CHARGE SPEEDのワイドボディキットに加えVARISのGTウイング(Euro Edtion)までつけられ、ミレニアムのロゴとともに使用する各パーツメーカーのバイナルも貼り、ホイールには18インチのRAYSのTE37SAGA SL、タイヤはToyo tireのPROXESを使う。

馬力は大体450馬力ほどらしい。NOSもちゃっかり武装されていた。

 

 

「先生...少しイカつすぎませんか?」

 

「んえ? そんな事ないと思うよ? なんならもっとイカつい車もあるだろうし」

 

「そうなんですか...?」

 

「そーそ。」

 

「なんか返事適当じゃないですか!?」

 

 

 

そんなユウカの疑問をよそにマシンのカスタムのためにユウカのVABをガレージの中に動かそうと移動を開始する先生。

キーは挿しっぱなしだったため普通にエンジンをかけ、サイドブレーキを戻し、1速に入れてゆっくりと進んでいく。

 

 

 

「いい感じに乗ってるね~、ちゃんと整備も行き届いてる感じするね?」

 

「えぇまぁ、定期的にエンジニア部にメンテナンスはしてもらっていますので...」

 

「そういえばウタハが廃品から車作ったらしいよ? 確かマクラーレンのF1LMだったかなんだか」

 

「え!? どこからそんなお金が!?」

 

 

 

数日の間、そんな他愛もない(?)会話とともにユウカのWRXはどんどんとカスタムを続けられていく。毎日のように色んな生徒たちが先生の元を訪れ、車の依頼をしにやってくる。中には「このデロリアンを出来るだけ高馬力にしてほしい!!」という生徒や、「このランサーをランエボにしてくれ!」というチンピラまで様々。

 

だが先生は「出来るだけ頑張ってみるよ」とあっさり引き受けていく。

 

それもユウカのWRXを仕上げながら、だ。その手際の良さ、チューンに対する姿勢に感動する者も多かったらしい。

 

 

 

「待たせたね、ユウカ。遂に完成したよ」

 

「おぉ...これが私の...」

 

 

レースの前日、先生がユウカの前で車のカバーを外すと、中に佇んでいたWRXが姿をあらわにする。

 

 

宣言通り、CHARGE SPEED製のエアロに身を包み、外装だけ見ればかなり派手だが、比較的シンプルにまとまったWRXがそこにはいた。

 

 

「だいぶ派手になりましたね...」

 

「まぁね~。でも悪くないでしょ? それじゃ仕様について細かく教えるね...」

 

 

 

 

そして迎えたレース当日。

 

レース会場のスタートラインに車を止めたユウカに電話がかかってくる。

 

 

『やっほユウカ。調子はどう?』

 

「やはり緊張しています...そういえば先生はどちらにいらっしゃるんですか?」

 

『ん? ライブ配信用の実況席だよ。ノアとかと一緒にいるよ~』

 

「...はい!?」

 

 

先生の言葉に思わず驚きを隠せないユウカ。そんな話をしていたのか、と思考を回してみる。だがその真実にたどり着く事は多分ないだろう。

思考の沼にはまりかけたユウカを引き戻したのは先生の一言だった。

 

 

『ユウカ、いい? 初めてのレースだからって勝利にこだわりすぎない事! 大事だからね!』

 

「は、はい! 肝に免じておきます!」

 

『おーけー、それじゃあ楽しんで!』

 

 

先生はそういうと無線を切り、ユウカは視線を前に向ける。

 

 

意識を前方に集中させ、エンジンを吹かす。

 

 

他のレーサーたちもエンジンを吹かし、自分が先頭を取るんだという覚悟が見える。

 

 

 

 

数字がカウントダウンされ、【Go!!!】の文字が出た瞬間、ギアを1速に入れ、ホイールスピンさせながらレースは始まった。




この世界のキヴォトスについて。


基本的には昼間に公道を封鎖してのクローズドな環境下でのレースが行われている。ポイント制で、勝利した時のポイントを使って食料品から、カスタムパーツ、果てにはお目にかかることもないであろうクラシックカーまで色々なものと交換できる。

夜間では違法でストリートレースが横行している。昼のレースと違い、かなりの額の賞金が発生し、レースに勝ったことによる名声も欲しいままにできる。だが先生の多大なる協力により、ヴァルキューレ警察やゲヘナの風紀委員会、正義実現委員会などの治安維持組織の目はかなり厳しく、ストリートレースをしているところを彼女らに見つかると問答無用で追跡してくる。

NFSの作品で例えるなら

  各治安維持組織の下っ端クラス→NFS 2015の警察かNFS Heatの昼の警察

     イオリなどの中堅クラス→NFS mostwanted(2012)の警察

ヒナ、カンナ、ツルギ、ネル等のリーダー格→NFS RIVALSとNFS HOT PURSUITに出てくる警察車両で、NFS Mostwanted(2005)みたいに本気で追跡してくる。
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