【書籍発売】汝、現代ダンジョンに希望を持つべからず   作:鋼我77

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第85話 ぶっ飛ばせ!

 俺を呼ぶ声がする。ならば、答えなくちゃいけない。前に出ようとすると、後ろから肩をつかまれた。三郎君だった。

 

「社長、罠ですぜ。乗ってやる必要なんてねぇよ」

「大丈夫。盾もあるし、簡単にはやられない。ちょっと話をするだけだよ」

 

 手を離してもらって、前に出る。相手側からも、見知った姿が現れた。動きやすそうな現代鎧に身を包んだ、半戸代表だった。

 

「どーも、半戸代表! 昨晩はごちそうさまでした!」

「はっっは! もしかしたらとは思っていたが、やっぱり来やがったか! どんな魔法を使ったんだ、ええ!?」

「運と縁ってやつですかねえ! 全くありがたいことですよ!」

「うはは、まったく! お前はやっぱり持ってやがるよ! ますます気に入った! やっぱウチに入れ! 最高の待遇を用意していやる!」

 

 上機嫌に語る半戸代表。武装した集団が近づいてきたというのに、昨晩のままだ。……その陽気さが変わらないのは嬉しいが、怖くもある。なにか、あるのだろうか。絶対的に自分の意思が通る。そう確信できる何かが。

 

「俺はマリアンヌさんを守りに来たんで、やっぱりそのオファーは受けられませんねえ!」

「あー。そーだったなー。そういう話だったなー。じゃあ、しゃーないな。一回白黒つけねえと。おい、おまえら。銃なしでいけ」

「ボス!?」

 

 悲鳴めいた声を上げるのは、アントニー・アダムソン。まあ確かに、この状況で優位性を捨てろといわれたらそう反応して当然だ。

 だけど半戸代表は首を横に振る。

 

「ここまでで、弾丸をずいぶん消費した。使えるとしたら、あと一戦だけ。そしてそれは今じゃない」

「なにいってるんですか。目の前に敵が来てるんですよ!?」

「話すりゃなんとかなる。入川ーーー! 殺しは無しだ! いいな!?」

「はーい! 了解でーす! ……みんなー、そんな感じでよろしくー」

 

 あちらの申し出に、手を振ってOKを示す。ぶっちゃけ、ウチには全く損がない。地王カンパニー打倒は、手段だ。彼らを戦闘不能になってもらう必要はあるが、殺す気はまったくない。というか、我が社は多少後ろ暗いところはあるけど一般企業である。警察のご厄介になるようなことはしたくない。

 

「ほらな?」

「なにがほらな、ですか! 奴らが約束を守らなかったらどうするんです!?」

「入川ん所は企業戦してねえ、田舎の会社だ。殺し合いなんてデメリットでしかねえんだよ。頭使え頭。まあ、それを考えずマトにかけた俺が言えた話じゃねえんだけどな。うははははは!」

「笑ってる場合ですか」

 

 アントニーではなく、別の人物が弱々しく突っ込みをいれた。こんなところなのに、背広を着ている男。体格からして、ハンターではないようだ。

 

「というわけで、仲良くケンカするって話だ。できるよな?」

「冗談じゃない! 今度こそあのザコをぶっ殺してやろうと思ってたんだ! ボスが止めたって無駄……」

「ザコはてめぇだろ、アントニー。じゃなきゃ、拷問官(トーチャー)なんてしょっぱいアビリティに目覚めたりしねえよ」

「……ッ!?」

 

 わお、アントニーのお顔が真っ赤ですよ。真実は人を傷つけるんだなあ。ざまあない。

 

「地王カンパニーを立ち上げてから、いろんなアビリティを見てきた。そして俺は一つ理解したよ。あれは、所有者を映す鏡だ。そいつの性格、考え方、願望。それらが一つの方向性を作り、アビリティとなる」

 

 朗々と半戸代表の語る言葉が、俺の胸に刺さる。大君(タイクーン)が俺に現れたのは、そういうことか。立派なリーダーになりたい。皆の支えに……重いものを背負っている奴らの荷物を軽くしてやりたい。その思いが、あれを生み出したと。

 ……なんだか、とってもしっくりきた。うん、全くもってその通りだ。

 

「普段から、やれリーダーだのエリートだの言ってやがるけどよ。そんな器じゃねえことは、お前が一番分かってるんだろ、なあ拷問官」

「てめえ、半戸ぉ!」

 

 アントニーが激高する。そして、ホルスターから銃を抜き放った。しかし狙いをつける前に、半戸代表が動いた。

 

強奪者(ローバー)

「くぅ!?」

 

 崑崙マーケットでみたそれとは違う、普通の大きさの手が銃を奪い取った。早い。アントニーは実力のあるハンターだ。易々と武器を奪われたりはしないはずなのに。

 

「俺のアビリティは、奪い取るのが得意だ。ガキの頃は地べたを這いずっていたからな。持ってるやつから盗らなきゃ、やってられなかった。……まあ、おかげでいいアビリティが手に入った。俺がここまで成り上がれたのは、コイツでマジックアイテム集めまくったおかげだしな」

 

 からからと、暗そうな過去を笑い飛ばす。

 

「ちなみに、だ。アビリティは変化する。最初はかっぱらうだけだったが、今はこの通り攻撃にも使える」

「う、ううっ!?」

 

 アントニーの前に、巨大な手が現れた。あれに捕まれたら身動きとれなくなる。マーケットで見たやつだ。

 

「心情やらなにやらを、アビリティは汲んでくれるわけだ。さて、アントニー。正々堂々、まっすぐ戦えよ? じゃねえと、そのしみったれたアビリティはずっとお前について回るぜ?」

「……クソッタレ!」

 

 アントニーは銃を地面に置き、こっちへ向き直った。ほかのハンターたちも、同じように戦闘の準備に入る。

 

「待たせたな、入川。そっちの準備はいいか?」

「ええ。……大丈夫です」

「よーしそれじゃあ……ケンカだ! リベンジだ! 汚名返上だ! ここで負けたらお仕舞いだ! さあ、気合い入れていけよ野郎共!」

「「「おおおーーー!!!」」」

 

 やけっぱちの咆哮が、あたりに響き渡る。あっちにはあとがない。背水の陣、手負いの獣。殺さない、というルールもどこまで守られるやら。

 だけどこっちも負けるわけにはいかない。

 

「ケンカをふっかけられたあげく、こっちの恩人を殺そうとしている! 全くもっていい迷惑! この腐れ縁をここで終わらせる! ぶちのめせぇぇぇ!!!」

「「「おおおーーー!!!」」」

 

 そして、奇しくも半戸代表と俺の号令は同じだった。

 

「「突撃ぃぃぃ!」」

 

 作戦も何もあったもんじゃない。各々武器を振り上げて、敵に向かって走り出す。練習したわけじゃないから、足並みなんてそろわない。皆があっさり俺を追い抜いていく。

 

「マジックアロー!」

 

 相手側の魔法が、うちの社員にぶち当たる。もんどり打って倒れる。助け起こしたいが、向こうを押し止めないととても無理。飲まれたらさらに怪我をする。

 

「スパークッ!」

「インパクトッ!」

 

 小百合の雷、勝則の衝撃波。それらが次々と相手を蹴散らしていく。やはり魔法は強い。しかし全員を打ち倒すほどではない。というかそんな威力のあるものを使ったら殺してしまう。

 殴る、蹴る、鈍器で殴打する。足の速い者たちがぶつかり合いを開始した。殺しはしないが遠慮もない。プラーナ、アビリティ、魔法、マジックアイテム。持てるものを費やして、勝利を貪欲につかみに行く。

 俺の真っ正面に、これまた大盾を構えた男が前進してきている。あちらの方が背丈が高い。だが俺の方が重装備。質量なら負けてない。後はどれだけ自分を鍛えているかだ。

 

「っしゃぁ!」

「おらぁ!」

 

 盾と盾がぶつかり合う、なんとも珍しい戦いが勃発する。シンバルのようにやかましく、音色の悪い金属音が周囲に響いた。最初のぶつかり合いは、互角。互いに軽く跳ね飛ばされたが、バランスを崩すほどじゃない。再度のぶつかり合いで、盾を構えて押し合う構図となった。

 

「ぐぐぐっ」

「ぬううっ」

 

 顔も知らない名前も分からない。あるのはコイツに負けてたまるかという意地の張り合い。もっと賢いやり方もあるだろうが、選択できない。それをする一瞬に、力で押しつぶされるから。今この瞬間は、パワーが正義だ。

 全身全霊で、さらなるパワーを振り絞ろうとしたその刹那。

 

「クールな俺が、ここに来ーる!」

 

 殴り合いで熱くなっていた場が、一気に冷えた。あまりにも寒いダジャレだった。そしてそれは魔法的に作用した。全身に、脱力感を覚えたのだ。見れば、目の前の男も同じ状態になっている。どうやらこの効果は、敵味方の区別がないらしい。

 

「ひろ、あき……おまえ、なんてことを」

 

 ダジャレと魔法の震源地に恨みのこもった視線を投げる。敵味方双方ににらまれ、当人は焦っていた。

 

「こ、こんなに効果があるんて……俺には、寒いダジャレの才能があるのかもしれない」

「あいつ殴ってもいいかな」

「同じ会社の先輩だけど、許可しちゃいそう」

 

 なんと言うことだろう。戦場の殺気が宏明一人に集中していく。さもありなん。寒いダジャレにはヘイトを集める効果がある。何なら俺も一発殴りたい。

 

「いいダジャレだ! 俺は評価する!」

「代表ーーー!?」

 

 しかしそんな中、笑顔で親指立てる男あり。半戸代表である。

 

「お前、超能力使いだな? そうだ、いいぞ。超能力は、ほかの魔法使いみたいな型がない。発想とイメージがものを言う。チャレンジ精神が、手札を増やす。ガンガンやれ!」

「あ、アザっす……」

「それはそれとして、ぶっ飛ばす。はい、強奪者」

「だーーーっ!?」

 

 巨大な手が、厳しいツッコミとなって宏明を襲う。とっさにシールドを張って防御したようだが、勢いに負けて転がっていった。……強い。魔法使いを一発で張り倒すとか、かなり威力のあるアビリティだ。

 

「俺の手は、こういう使い方もできる。おーらおら、ぬるい事してるとあっという間に負けちまうぞー」

 

 畳ほどもある手が、うちの社員に迫っていく。皆大抵身軽なので、避けることはできる。だけどそれは今行っている戦闘を放棄してこそ。そこに相手側のハンターが追撃を仕掛けてくる。すぐに倒されるものはいないが、ピンチなのは間違いない。

 なんとかして半戸代表を押さえ込まねば。かといって俺も、目の前の盾持ちで手一杯。まずい、こうなれば自爆覚悟でプラーナを……。

 

「半戸代表ーーー! ()()()()()熱血野球(プレイボール)!」

「お、おお!?」

 

 空間を貫く、一本の線。まっすぐ飛んだそれは、見事にアビリティの手に吸い込まれた。柏手のような音が響く。

 投げた当人である歩が、新しく石を握りながら語り出す。

 

「先ほどの、アビリティについてのお話。大変参考になりました。目が覚める思いでした。どうして野球に強い思い入れのない自分に、このアビリティが覚醒したのか。常々考えておりましたが、答えが出ました」

 

 構えた石に、はっきりと目視できるほどのプラーナが注がれていく。自分の体以外にそれを流すのは、大変難しいのに。俺もまだできない。

 

「自分は、一生懸命何かに全力で取り組むことが好きなのです。仕事でも、趣味でも。だからこそ、この力が発現した。感謝申し上げます。そしてそれを、この投石で表現させていただきます。第二球!」

 

 投げたー! 一投目よりも早く鋭いそれが、まっすぐ半戸代表へと迫る。曲がらず、落ちないドストレート。半戸くん構えた、キャッチ! ストラーイク! ミットからいい音が響くー! ……って実況している場合じゃない。

 

「……いい球なげるじゃねーか。おーし、どんどんこーい!」

「やべえ、代表が楽しみだした!」

「だと思ったんだよ! ああいうちょっとおかしく面白いやつ、代表大好きだもん!」

「あのノッポの野球マン、さっさと潰せ! じゃねえと代表が自由に動けねえ!」

 

 ハンターたちが騒ぎ出す。たしかに、歩が投げ出したおかげで代表の攻撃が止まった。今がチャンスだ。ううう、声が出せれば号令をかけるんだがそんな隙すらない。

 

「きゅっ」

「きゅ? ……んん?」

 

 力比べしていた目の前の男が、妙な声をあげた。同時に、押し込んでくる力が弱まる。何かと思って覗いてみれば、喉を指でかきむしっている。よく見れば、首に紐が巻き付いていた。それを剥がそうと指を立てているようだが、どんどん力が弱まっていく。程なくして、がくりと崩れ落ちた。

 その後ろには、小柄な女性が一人。我が社員、ハガクレ組の一人だ。この間、ハウルボアの吊り出し役をやってくれた。

 

「社長、ご無事ですか?」

「ああ、うん、大丈夫……その人、生きてる?」

「もちろんです。頸動脈絞めただけですから。呼吸もしていますよ」

「そう、それならヨカッタ」

「はい、では次に向かいますね!」

「気をつけてね……」

 

 風のように去って行く女性社員。……忍者かな? いやまあ、勝則たちの話によれば割と冗談じゃないんだよな。子供の頃から対ハンター用に訓練された人々。その中にはスパイ活動のための知識や技術もあったらしい。だからこそ、本来いないはずの皆が現代社会に潜伏できた。

 ふと見やれば、形勢は徐々にこちらへ傾きつつあった。

 

「くそ! こいつらこの間より動きがいいぞ……ぐわ!?」

「フェイントに気をつけろ! 見えないところから殴ってくる!」

「そんなの分かるか! モンスターはそんなのしてこない……だぁ!」

 

 一人、また一人とハンターたちがダウンしていく。ハガクレ組が、前回よりもパワーアップしているのは本当だ。前回の戦いでは、やっと体調をまっとうにした程度だった。あれから約三ヶ月。体を鍛え、技の錆を落とすために互いに切磋琢磨していた。

 またハンターの集団と戦う日が来るかもしれない。そんな危機感を持った俺たちは、あれから一層の努力をしてきたのだ。男子三日会わざれば刮目せよと言う。以前の俺たちと一緒にしてもらっては困るというものだ。まあ、油断してくれた方が楽でいいのだけどね。

 とはいえ、状況はこっちに傾いた。ならば、ここで一気に押し込んで勝負をつけてしまおう。そう思って俺も次の相手を探そうとしたのだが。

 

「見つけたぞ、クソザコ!」

「げえ、アントニー!」

 

 怒りの叫びと共に、見知った男が強襲してきた。丸太のような足からくり出されたハイキックを、なんとか盾でガードする。ざっと見るが、あのやっかいなヘビィメイスは手元にないようだ。代わりに腰に大型ナイフがケースに入ってぶら下がっている。

 マジックアイテムかどうかは分からないが、危険であることは変わりない。俺は大盾を握り直した。

 

 

「てめえだけは、この手でミンチにしないと気が済まねえ。代表の言葉なんざ知るか。ぶっ殺してやる!」

「いい加減、お前のツラも飽きてきた! ヤンキーゴーホーム!」

 

 Fから始まる悪態を吐いて、アントニーが殴りかかってくる。それに対して俺が取ったのは、相打ち覚悟のカウンターだ。素手攻撃ということは、アビリティを狙っていると見ていいだろう。

 であれば、防御ばかりではだめだ。アビリティを使う暇を与えてはいけない。大魔神マーク3の防御力があれば、ちょっとやそっと殴られた程度じゃ倒れない。

 

「シッ!」

「フンッ!」

 

 相手はフックで内臓を狙ってくる。体をひねり、胸部の装甲板でそれを受ける。ハンマーで殴られたような衝撃を歯を食いしばって耐える。代わりにこっちも拳をお返しする。今日ばかりは、一般人に使っちゃいけないと言われた威力を解禁する。相手もボディアーマーを装備しているから、即死だけはないはずだ。

 

「ぐっ……ザコが、俺を、殴るなんて」

「げほっ……そのザコに負けたあんたは、一体何なんだ? ゴミか? ミジンコか?」

 

 今度はSから始める汚い言葉を叫ぶと、こっちの大盾に手をかけてくる。これはよろしくない。それが一番の弱点なんだ。端を捕まれて振り回されると、どれだけ強く握っていてももぎ取られてしまう。

 だけど俺も、こういうときの対処法は学んでいる。変に振り払おうとしてはいけない。問答無用で、盾を構えて体当たり。攻防一体の解決策だ。

 

「おっしゃぁ!」

 

 俺とアントニーとでは体格に差がある。単純に体当たりした程度ではこのアメリカマッチョマンを弾き飛ばせない。しかし今の俺には重さがある。現代重鎧と、鉄の大盾。この二つの要素が、ハンデを覆す。

 たたらを踏まされたやつの顔が、赤黒く染まる。怒りが頂点となった。もはやなりふり構わぬという合図である。となれば、こいつはアレを使う。やられてたまるか、と盾を大きく振りかぶろうとしたとき。

 

「エアブリット!」

「ぐぉ!?」

 

 魔法で作られた空気の弾。それがアントニーの脇腹に突き刺さった。全く予想にしなかった方向からの攻撃に、大男が倒れ込む。

 

「社長、先へ行ってください! それは俺が処理します」

「任せたぞ、かっつん」

「クソが……誰が行かせる……ガッ!?」

「しつこいぞ、拷問官。お前はいい加減ゲームオーバーだ」

 

 容赦なく勝則が蹴りを入れる音を後ろに聞きながら、階段を上り出す。正直この装備でやるのは辛いものがあるが、泣き言いってる暇はない。プラーナ節約のために軽身功(けいしんこう)も我慢し、鍛えた筋肉に任せて足を上げる。……明日筋肉痛かなぁ。

 そうやって一段一段乗り越えた先に、彼がいた。歩からの攻撃に、真っ正面から受け止めている半戸代表。彼を倒せば……。

 

「俺を倒しても終わりにならんぞ、入川」

「……それは、どういう」

「説明は面倒だ。お前の部下がいい球投げるしな。奥の建物へ行け。そこに、魔女を殺す者がいる。ダンジョンへ恨みを募らせる者が」

「なんで、それを教えてくれるんですか」

「リップサービスだよ。こんなところで無駄に時間使って、ゲームオーバーじゃ恨まれちまうだろ? さあ、時間ないぞ」

 

 そこまで言って、半戸代表はもうこちらを見るのを止めてしまった。……本当に、気持ちの置き所に困る御仁である。

 

「ありがとう、ございます」

 

 それでも、親切を受けたのは間違いない。礼を言って、先に進む。

 

「……どうせ、全部台無しになるしな」

 

 彼のそんなつぶやきに、足を止めたくなったが我慢した。優先順位を間違えてはいけない。振り切るようにして、階段を上りきった。

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