僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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40話 メス堕ちしてから早数週間の日常

「~~♪」

 

流行りの歌――ネットに染まらなければまず聞きもしなかったはずの歌をハミングしながら、僕は服を脱ぐ。

 

あれから数度の痛みに耐えた結果、体は小学生のときみたいにどこもかしこもつるつるに。

 

正直、これだけで女の子っぽく見えるから困る。

 

顔と胸元と股さえ見えなければ、中学生以降の身長でつるつるなだけで、そう見えるんだ。

 

「~~~♪」

 

下着は――母親にいろいろバレてからはもう吹っ切れて、というか母親が積極的にせっせとタンスの中の僕の下着を捨てては「かわいい」代わりを補充し続けてしまった結果、もうほとんどが女物。

 

……確かに下は、パンツは、男物とちがって収納するスペースがないからきついし……「女物」ってだけで変な気持ちになるから大変だった。

 

けれど、そんなのは1週間も経てば慣れるもの。

 

だから、今日の僕も――変に理解のある母親に揃えられた清楚系の1枚を穿いている。

 

上は、普通のシャツに偽乳もといカップがくっついているもの。

 

これまた母親が揃えてくれてしまったブラジャーは……普段使いにはさすがに抵抗があるから、積極的に女装するときくらいしか着けていない。

 

だから――今日の僕は下着とお揃いの、水色のブラジャーを着けている。

 

「~~~~♪」

 

その上には、薄い素材の肩出しニット。

 

なぜかその系統に詳しい母親によると、僕みたいなのは肩を出すのが良いらしい。

 

僕は特段の運動をしてきたわけでもないし、生まれつきのなで肩だし、筋肉もついていないから、少し寒いけど肩を出すだけで……なんていうか、露出が増える。

 

「~~~~~♪」

 

下は、ひざ丈のスカート。

 

こういうのを始めたばかりのころは、スカートっていうだけですーすーして寒かったものだけど、家での普段着になってきてからは次第になにも感じなくなってきているのがちょっと怖い。

 

だけど案外にすぐ慣れたものだから、同級生の女子たちが真冬でも丈を短くしたスカートにしていたのにも違和感はなくなった気がする。

 

……しかも、なまじスカートっていう、慣れたら着脱も着用も楽な衣服を知ってしまったおかげで、普通にパンツ――ズボンを穿くだけでごわごわしたり生地の擦れる音がしたりするので違和感が出てきているのが……。

 

男として生きてきての十数年を、たったの数週間が上回る衝撃。

 

「~~~~~~♪」

 

髭は、もう生えてこない。

 

いや、厳密には定期的に毛根を痛めつけているから引っ込んでいるだけであって、やめれば完全ではなくとも元に戻っていくらしい。

 

だから安心ではあるけども――とにかく、顎と鼻周辺は小学生に戻った感覚。

 

「僕は男だから」って保湿とかすら意識していなかった前に比べると、明らかに肌のつやも出ているし肌質も良いし、眉も整えてうぶ毛も手入れしている。

 

だから、今の僕の顔は数歳若返ったというか、なぜか若干母さんの顔に似ているようになったっていうか――いや止そう、男にとって母親の顔を思い浮かべることは苦痛なんだ。

 

「~~~~~~~♪」

 

髪は――自撮りするときくらいしか、ウィッグは着けなくなった。

 

まぁ人間の大半は、時間が経てば1ヶ月に1センチくらいは髪の毛が伸びるもの。

で、なぜか僕の家系は、髪の毛の量も多ければ伸びるスピードも何割増しで。

 

――つまりはすっかり、ただでさえ美容院代をケチって伸び始めていた僕の髪は、いまや首を傾けるとすぐに髪の毛が肩に触れるほど。

 

僕の普段使いのアバター――シアノ――の、あの豊かな銀髪にはほど遠いものの、それをばっさり切ったらこんな感じになるのかもしれないって錯覚できる程度にはなっている。

 

「♪」

 

もっとも――自己同一性保持のためだとかなんとか言いくるめられ、VRなチャットに潜るときはブラジャーも着け、銀髪のウィッグも被り、さらに赤のカラコンまでがセット。

 

ゆえに、鏡の前で立っている僕は……。

 

思えば、声変わり前の僕の声は高めだった。

思えば、声変わりした後の僕の喉仏は、大きくはなかった。

 

幸運にも、声の才能はいくらかはあったらしいおかげで――意識しなくても中性的な声にはなっていて。

 

意識をすると、

 

「……まるで、シアノみたい」

 

ぽつり。

 

聞くだけでぞくぞくするような声が、耳に届く。

 

「……はぁ、はぁ……メス堕ちレイきゅんのストリップ……」

 

……聞くだけで、別の意味でぞくぞくするような声が届くのは、気にしたくない。

 

「いい……ああ、いいよぉ……指の動きひとつからことごとく女の子になっていて、表情も目つきもこれはもうメス堕ちした感じになっててぇ……」

 

「――ヒカリ?」

 

「はい!!!」

 

ことさらに優しい声にするとちょろくなるようになったおかげで「悪友」から「ダメでしょうがない友人」へと格下げになった光が――僕の目の前で這いつくばって覗き上げていたダメな奴が、一瞬で礼儀正しい正座になる。

 

「静かにしないと、もう部屋に入れないからね」

「もっとかわいく言ってくれたらいうこと聞きます!!」

 

「――静かに、ね♪」

「はぁぁぁぁい!!」

 

「……くすっ」

 

「あっ……いい……」

 

思わずで漏れた僕の笑い声に、へにゃへにゃと大げさに腰砕けになる元悪友。

 

――こんなやつも、僕が女の子らしくするだけでこんなに簡単に堕ちるだなんて。

 

本当に――僕「も」、もうダメになっているんだね。

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