僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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42話 初めての外出(女装)

「~~♪」

 

「レイきゅんが楽しそうで、俺ちんってばしあわせ♥」

「やめて」

 

「怒ってる声もかわいくなっちゃって」

 

「やめろ」

「あん、せっかくかわいかったのにぃ」

 

休日。

 

気がついたら僕の家に入り浸って――しかもノートPCもVRゴーグルも置いてくようになり、週末はふたりして僕の自室にいながらVRなチャットに出向くっていうよくわからないことになって久しく。

 

……いや、僕は招いていない。

 

コイツが勝手に侵入してくるんだよ……。

 

なぜか母さんと仲良くなったらしく、僕がやめてほしいって伝えても「せっかく来てくれたんだから」って――今朝なんか、寝起きのところに突撃された僕の身にもなってほしい。

 

つらい。

 

……しかも、すっかり学習されたせいで僕が本気で追い出すラインを見極めているからこそ厄介。

 

しかもついでで試験勉強とかも教えてくれるもんだから、すっかり父さんにも気に入られて……成績上がったのは僕の努力なのに。

 

「今日のレイきゅんは色気がないなぁ」

「コスプレな服ばっかってわけにもね」

 

「けど……その服なら普通に地味女子って感じだし」

「別に、いつも着飾らなくたって」

 

「ここはひとつ――外、出てみよっか」

 

「は?」

 

「………………………………は?」

 

 

 

 

「……ひ、ヒカリぃー……」

 

「おっふ」

 

「や、やっぱり帰ろうよ……」

「あっあっ」

 

「さっきの人にもじろじろ見られたし……うぅ、恥ずかしすぎる……」

「     」

 

光は、ずるい。

 

勉強もできて運動もでき、しかも腕力も僕をしのぐ。

 

さらにはコミュ力では圧倒してきているから、僕の親なのにいつの間にかコイツの言うことの方が優先されるようになっている。

 

だから僕はそのまま――毎日の夕方と休日の昼間にするようになった、宅コス――家の中で女装することを指すらしい――の格好のままに、外に引きずり出された。

 

「男が下手な女装してるって目で見られてるぅ……もうやだ……」

 

「     」

 

「ひかりぃ……」

 

「……はっ!? ま、待って待ってレイきゅん待って」

 

「……?」

 

人目をガードするための盾にしていた中村。

 

いつも行動原理が不明だから気にならないけども、なぜか硬直していた悪友。

そいつは――ばっと、僕から離れる。

 

「……ふぅ、やべぇ……マジやばいっしょ、これは悪女でしょ……」

「なにがだよ……とにかく早く帰――」

 

「と、とりあえずさ、涙、拭って? このままだと俺ちん、カノジョ泣かしてる大悪党として針のむしろなのよ」

 

「……?」

 

なに言ってるんだろうこいつ。

 

あ、けど、人目が嫌すぎて涙ぐんでたのは確かにそうらしい……外で泣くなんて、もう覚えてない子供時代以来じゃないかな……それだけ嫌なんだけど。

 

「……ふぅ……これでなんとか。んでさ、レイきゅん はい、鏡」

 

さっと差し出された――なぜコイツが手鏡を持ち歩いているのかは追求する必要もない――に、思わずで目線が吸い寄せられる。

 

「だから、なにを――――――――!?」

 

――そこには、顔を真っ赤にして目を潤ませて、髪はセミロングに届きそうな長さで。

 

肩出しのシャツにストールを巻いて、けれども鎖骨とそれを遮るブラジャーの紐がまぶしく、その下の胸は大きくはないものの女性らしさを――腕を体に寄せているから寄せて上げた形になっていて。

 

スカートはシャツに合う地味な色だけどそれが逆に泣いている顔を引き立て、その丈からはふとももがちらりと覗いていて。

 

実は足のサイズでコンプレックスだったからこそ履けたローファー(悪友の姉のお下がり)もまた似合っていて。

 

そんな、つい庇護欲をくすぐるし、男としてはいろいろな衝動が湧き出てくる状態になっている女子が映っていて。

 

「………………………………?」

 

……誰?

 

「それ、レイきゅんよ……?」

「えっ」

 

思わず出た声に合わせ、その女子の顔が口を開ける。

 

「……あ、本当だ……」

 

「レイきゅん……やっぱお義母様の血が濃いみたいだねぇ……いや、今のはやばかったよ」

「………………………………」

 

――僕。

 

家の中じゃ、いろんな服を楽しむ程度で顔を見ないことにしてたけども――いやだって、女装している男な僕を意識せざるを得ないから――けども。

 

明るい場所だと、こんな顔に――。

 

「それですっぴんだからねぇ……いやまあマジメなJKならお化粧なんてしないし、条件は他の子とおんなじだけどさぁ」

 

「………………………………」

 

元の顔が残念だとしても、せめて肌質だけはって、ケアだけはしていた。

 

髪の毛は――1回伸ばし始めたら、途中から気にならなくなった。

髭は、何度目からは生えなくなって、うぶ毛も眉も定期的に剃っている。

 

「女子ってのはね? 髪の毛と目元でわりとどうとでもなるのよ……だから、今や男としての記号のないレイきゅんは、もう――――――――」

 

――ふっ。

 

急に詰め寄ってきたヒカリが――耳元で、ささやく。

 

「――誰からどう見ても、女の子だよ?」

 

「……あっ……」

 

体のどこかが、熱くなる。

 

「人目が集まってたのは、かわゆい『女の子なレイきゅん』がびびってるのがかわいかったから。声だって高くできるようになってるし、服だってこの数ヶ月で自然に着こなしてるし……仕草だって俺ちんの演技指導で、完璧に女子。これで、誰が今のレイきゅんのこと、男だって思うの?」

 

「……いや、背……あるし……」

「今どきは背の高い女子だって気にしない時代よ?」

 

「いや、でも」

 

「レイきゅん?」

 

ぞくぞくっ。

 

耳元でささやかれるからか、それとも抱きしめられているからか。

 

僕は――頭が、ぼーっとしている。

 

「――素直になりなよ。オンナノコ――なりたかったんでしょ?」

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