僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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63話 女装初教室

ざわっ――――――――

 

「………………………………?」

 

と。

 

教室に入った瞬間、みんなの視線が僕に注目――したと同時に騒がしくなった気がしたけども――どうやら気のせいだったらしい。

 

「でさー、男装のために買ってたパンツをお父さんに見つかっちゃってー」

「え、やば。……あ、佐々木くん、おはよ」

 

「お……おはよう……」

 

「お、佐々木もついに仲間入りか」

「香水とかはさすがに怒られるからな! 気をつけろよ!」

「お前、昨日校門で引っかかってたもんなぁ」

 

………………………………。

 

「……うーん……」

 

「……なになに? みんなにきゃーきゃー言われた方が良かった?」

「いや……うん。そういやみんな、ほぼコスプレしてるんだもんな……」

 

「うーむ。騒がれたいなら騒がれるとは思うけど……レイきゅん、そういうの嫌いでしょ?」

「う、うん……」

 

「じゃ、そゆことで」

 

「……プランB」

「……ケー」

 

「………………………………?」

 

中村が妙なハンドサインを誰かに送――った気がしたけども、やつはそのまま周りを見たりせずに席に向かう。

 

みんなも特段こっちを見てくるようなこともないし……ちょっと肩透かしだけども。

 

「………………………………」

 

……なんだ。

 

女装って、思ったより普通のことなんだ。

 

……いやいや違う、落ちつけ……このクラスがちょっと特殊なんだ……騙されちゃいけない……。

 

なぜか今日に限ってみんな自分の席に座って隣近所と話をしたり、手鏡を見たりしているし。

 

そんな、男は女に、女は男に変貌している教室を見ながら僕の席へたどり着き――

 

「んっ……」

 

……イスの座席が、想像以上に冷たくて思わず声が出ちゃった。

 

しょうがないよね、スカートでこれに座るのは初めてなんだから。

 

「!!!!!」

「しっ……!」

「●REC」

 

家では多少慣れているのがスカート――けども、こうして制服のスカートっていう、案外に丈が短くて座るときに太ももっていうかおしりも少し下に直で接触するのは、今日が初めて。

 

……なんだかとんでもなく卑猥なことを公共の場でしているような気がして――

 

「興奮する?」

 

「……殴るぞ」

「わ、今日のレイきゅんはかわいいんだから暴力反対!」

 

――危うく思考がそっちに行きそうだったのが強制的に引き戻され、僕は何食わぬ顔で――特段の注目を集めることもなく、1女子生徒として席に着いている。

 

そう、女子生徒として。

 

家を出てからずっと、女装をして。

 

 

 

 

「よーし、ホームルーム終わり……あー、佐々木」

 

「? はい」

 

「今日初めて変装しているから、気苦労も多いだろう。なにかあったら俺の名前を出せ」

「あ、ありがとうございます……?」

 

そう言い残した体育教師(女装)が教室から出て行く。

 

「……あ、佐々木くんも今日女装デビューなんだ!」

「へー、気づかなかったー!」

「転校生かとー」

 

「……またまた、冗談だよね」

 

まるで教師の言葉がきっかけだったかのように、近くの席の女子(今は男子)たちがぽつぽつと話しかけてくる。

 

「わー、やっぱり似合うー!」

「髪の毛、このために伸ばしてたんでしょ? やっるぅー!」

「佐々木、良いよなぁ……髪の毛サラサラでよぉ」

 

「え? ……あ、うん、そうだね……?」

 

あ、最近髪の毛伸ばしてたの、そう解釈されていたんだ?

 

……ってことは、そんなに気にされてなかったってことか。

 

「けど悔しいー! 私よりかわいいしー!」

「なんか儚げな雰囲気あるよねぇ」

「白百合って感じー」

 

「あはは……――さんたちも、男装、似合ってるよ」

 

ごく、自然な感じに。

 

まるでみんな、ちょっとした違いしかないように。

 

クラスの雰囲気は――思ったよりも、普通だった。

 

 

 

 

ざわざわ。

 

「………………………………」

 

食堂。

 

毎日来てる空間――ちょっとおかしいうちのクラスの人たちだけじゃなく、常識的な大半が集まっている空間。

 

「……? あんな子、居たっけ?」

「さぁ?」

 

「あー、周りの連中――クラスのやつらだ」

「……ってことは、まさか……!?」

 

「……あのときの痴女……!?」

「ちっ……彼氏持ちかよ……」

「そんなぁ」

 

――声が多すぎて聞き取れないけども……やっぱり、そこまで注目されない。

 

いやいや、なにをがっかりしてるんだ……注目されないってことはイコールで違和感のない女装ってことだし。

 

「……もっと派手に騒がれたい?」

「い、いや、そんなことは……」

 

しかしこいつ……実に的確に僕の心を突いてくるな……さすがは悪友。

 

「ま、こんな感じで学園祭までそのカッコしとけば自然に馴染むでしょ」

 

「え゛。……毎日?」

 

「え? 毎日通わないの?」

「いや、今日は慣らしなつもりで……」

 

「いやいやもったいないでしょ……学校公認で女装して通えるのよ……? 憧れの女子高生に」

「いや、そうだけどさ……」

 

「――それに。嬉しいでしょ? 女子って見られるのって」

 

「………………………………うん……」

 

「じゃ、毎日ってことで。 大丈夫大丈夫、レイきゅんのために俺ちんたちも毎日コスして通うからさ!」

 

言うだけ言ってから、食券を引き換えに向かう中村。

 

「………………………………」

 

……うん、まあ、正直?

 

バーチャルに居るくらいに楽しいし?

なんならVRなチャットの延長みたいに感じてるし?

 

だから別に良いんだけど……ん?

 

今なにか……中村が変なことを言ったような?

 

……まあいいか、どうせアイツのことだ、なんにも考えずにしゃべってるだけに違いないからな。

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