僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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67話 オフ会で女装

「レイきゅん、今日の午後空いてるよね?」

「え?」

 

「日曜の午後だし、お義母さんにも確認したけど念のためね」

「え?」

 

「じゃ、オフ会セットしたからね。 1時間後までにお着替えよろ」

「え?」

 

「………………………………え?」

 

 

 

 

「「「おぉぉ……」」」

 

当日。

 

しぶしぶといつもの格好をした僕たちが行った先には――声だけなら毎晩と同じ雰囲気の空間が。

 

「本当に……本当にレイさんなんですね……!」

「あー、前にリヒターさんが『見れば分かる』って言ってたのはこれかぁ」

「サインとか良いですか?」

 

うん……嬉しいよ?

 

仲の良いフレンドさんたち――週の半分以上、3時間くらいをのんびりしゃべりながら過ごしてる人たちだ、お互いのリアル情報もある程度知ってるし、なにより内面は普通のクラスメイトよりも知っている。

 

実際、来てるのはどれも確実に信頼できそうな人たちだ。

 

そのへんのチョイスは、さすが悪友と言ったところ。

 

だけど。

 

「……ヒカリちゃん?」

 

「や、だって、おもしろそ――あ、殴らないで! みんな見てる! 見てるよ!! いいの!? かわいいが台無しよ!?」

 

珍しいことに着飾り、アバターほどじゃないけどそこそこにかわいいと思える格好になったヒカリ。

 

……でも、許さないからね?

 

心の準備、できてなかったんだから。

 

「おお……!」

「親しいフレンドさんしかいないときのじゃれあいが……!」

「百合か……」

「うむ」

 

「レイさんが男とか女とかもうどうでもいいわ……」

「だよなぁ……はぁ、いいなぁ……」

「中性的な美か……」

 

――見たところ男性7割に女性3割、大半が年上――社会人で。

 

「こ、高校生以下は万が一があると怖いから外したの!」

「ほう……」

 

「ちゃんと仕事先とか教えてくれて、万が一レイきゅんをたぶらかしてえっちなことしようとしたらチクって制裁できて慰謝料ぶんどれる相手だけだから!」

 

「お前……」

 

そういう護身にかけては抜け目ないよな……。

 

「レイきゅ――さんと会えるんなら身バレも辞さない」

「うむ」

「やっぱりヒカリさんかルーチェさんに聞いてたとおり……」

 

「でしょー! かわいいでしょー?」

「で、ござるな。 ……うぅ、某たちだけの秘密が……」

 

そんな中に混じっている2人。

 

……いや、止めてくださいよヒカリを……大人でしょう……?

 

「いやー、でもやっぱシアノちゃんスタイルだと、本当にひと目でレイくんって分かるね!」

「リアルとバーチャルの違いなど些細……顔つきもシアノちゃんそのものでござる」

 

「そうよ? ちゃんと見てると手の動きとかの癖も同じなの!」

「しゃべり方や視線の向け方も普段通りでござる!」

 

「……いえ、僕はそこまでは……」

 

「やっぱりリアルでも僕っ子なんだー!」

「これで生えてる……」

「いや、どう見ても聞いても女の子だし……」

「どっちでも良いだろ? 俺たちのレイさんなんだから」

「だな」

 

「……もうっ」

 

ヒカリへの折檻は無意味だと悟り、火照った顔をみんなから背けて冷やす。

 

……相手は、この前の2人も含めて全員が大人――大学生以上だと言う。

 

集まったここも居酒屋――学校のそばにもあるチェーンのところだから、想像してたよりも1皿が安い――だし。

 

半分以上が、まだ昼間だっていうのにお酒頼んでるし。

 

……ああ、そういやVRなチャットしてるときも、リアルの顔見ただけでもなんとなくで分かるこのフレンドさんたち、お酒、呑んでたねぇ……。

 

「……バーチャルとリアルって、思ったより違い、ないんだな」

「だなぁ」

 

「――さんは普段デフォルメアバター使ってるのにリアルはこんなにでかいけど、しゃべるとなんとなく普段の感覚になるから不思議」

「ネナベしてた、女の人だった――さんも、なんだか普段の男性アバターに見えるから変な感覚だよなぁ」

 

僕へのリップサービス――たぶんこの中で唯一の高校生だからだろう、きっとそうだ――褒めてからの乾杯。

 

で、数分で普段バーチャルで集まっている雰囲気に戻った彼らは、もうすっかり普段通り。

ただアバターがリアルのもので、同じ場所で同じ食べものを食べられるって違い程度しかない。

 

「あーん、レイくんたちと一緒に呑めないの寂しーい! ……こっそり呑まない?」

「ダメですよ、未成年に呑ませたら」

 

「ちょっとだけ! ちょっとだけでござる!」

「もう酔っ払ってるんですかリヒターさん」

 

わいわいがやがや。

 

実に大衆居酒屋らしく雑多な雰囲気に包まれている。

 

……一見仕事ができそうなサラリーマンやキャリアウーマンっぽい人、年齢不詳のおじさんとか。

 

彼らのバーチャルでの姿を思い浮かべると――不思議と、リアルで顔を見ているのにバーチャルのアバターの顔が思い浮かぶんだ。

 

「それで?」

「レイ殿?」

 

「……コスプレ喫茶の話」

「聞かせてほしいでござる」

 

「え?」

 

「はい! それはもう、猫耳メイド服姿のレイきゅんは――この通りにかわいいです!」

 

がばっ。

 

ヒカリがなにやらを取りだしたのを見ようと、振り返ると――――――!?

 

「     」

「なんと……!」

「等身大ポスター……!」

「ヒカリ殿……貴殿という方は……!」

 

「……お前! いつの間に教室で盗撮してた!?」

 

「なんと! ここに居るみなさんには当日の招待券を――あ、ちょ、破らないでぇ!? 意外とお高いのこれぇ!?」

 

――なんとかヒカリから、無駄によく撮れている僕の等身大写真(女装猫耳メイド姿)(無駄に高画質で無駄に等身大でどうやって印刷したのか分からないもの)を奪取したけども、もはや遅く。

 

「レイさんが、良いなら……」

「ぜひ……」

「後生です……お願いします……!」

「レイさんにサーブされるとか……ふぅ……」

「あのメイド服……尻尾、どうやってるとか聞いても……?」

 

「……はぁ……」

 

顔を背けるも、熱くなりきった頬は熱いままで。

 

――まったく、なんでみんな、こんな女装っていう変態行為してる男に、ここまで夢中になってるんだよ。

 

……嫌じゃ、ないけどさ。

 

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