僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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70話 女装メイド服喫茶な学園祭 3

ぷるん。

 

どたぷん。

 

……まさか、そんな表現が現実のものだったとは。

 

「でかい……」

「うむ」

「いい……」

「ああ……」

 

ちょっと無理があるんじゃないかってサイズの人肌に近い素材を装着した僕は――やっぱり無理があるんじゃないかって思う。

 

「……これ、真下が見えないからお客さんの注文聞くとき、メモ、できないんだけど……」

 

「うっ……」

「ふぅ……」

「なん……だと……!?」

 

「本当なのか! 女子!」

「いやー、まさかほんとに着けてくれるとは」

 

「あと、肩が重い気がする……これ絶対肩こりで頭痛になる……」

 

「わかる」

「分かるわー」

「走ると痛いし」

「わかるわー」

 

実質的にこぶし大の水風船を2個、首と肩で吊り下げている形なんだ。

 

……というよりどうして中村は「こんなこともあろうかとお義母様から予備のサイズを」とか普通に今着けてるののサイズ違い持ってきてるんだ……?

 

「あ、脱いだのは俺ちんがとっとくね?」

「お前……いや、良いけど……」

 

と――僕がさっきまで着けてた、さすがに体温のぬくもりは消えているだろう布をひらひらとさせている光。

 

「佐々木が……ピンクのブラを……」

「あれが……ついさっきまで胸元に……」

「ふぅ……」

 

「水玉も良いけどピンクも良いよね」

「佐々木に似合う清楚な白も」

「うむ」

 

みんな、本番とあって心なしか普段よりもざわついている気がする。

 

……うん、ざわつきもするよね、こんなのを人前で着たら。

 

「あ、レイちゃんレイちゃん」

「今日はその呼び方……何?」

 

「ちょっとさ、こーやって……そうそう」

 

ぎゅむっ。

 

「?」

 

中村の両手が僕の両手を外から取り、それを両側から偽乳へ押し上げさせる。

 

「これで『お前それ次やったらマジで「これ」だからな』って言ってみてくれない? できたら上目遣いで、ちょいおこで」

 

「は?」

 

「今のトレンドなの。トレンドはとりあえず乗っとこうってね!」

 

「!?」

「!?!?」

「中村……お前……!?」

 

光。

とうとう頭までおかしくなったのか……?

 

「あー、俺ちん、そう言われたら今日はがんばっちゃうなー!」

「そんなので」

 

「最初の1時間はレイちゃんのアシストするのになー! ちょっと怖い男のお客さんの相手とか助けたげるのになー!」

「………………………………」

 

……どうせまたよく分からないネットミームとかを仕入れてきたんだろう……まぁVRなチャットも文化圏的に隣だから、帰ったころにはそれが普及してるだろうし、なんなら今夜の集会でも誰かがやるだろうけども。

 

「………………………………」

 

ふむ。

 

でかい。

 

それはもう、腕を挟めるほどにある。

 

……こんなでかいのは今日と明日だけ。

 

なら、

 

「――お前、それ次やったらマジで……『これ』、だからな」

 

――ぎゅむっ。

 

白のエプロンの素材ごと盛り上がる胸元。

 

あ、これ、本当に足先のさらに先まで視線が遮られる……巨乳の人は大変って言うけども本当だなぁ。

 

これ、普段机に座ったりしてても普通に真下が見えないんじゃ?

それどころか食事すら苦労するんじゃ?

 

「     」

「ふぅ……」

「録画は?」

「OK」

「あとは自然な流れで許可さえもらえたら……」

 

「? これだからな? ……もう終わりで良い?」

 

「……うん……」

 

「……お前……なんで顔赤くしてるの……?」

 

「俺ちん、巨乳に弱いのよ……」

「えぇ……」

 

悪友の知りたくもない悪癖を――いや、いつもこんな感じだったし女子に対して普段からセクハラしまくってたよ……それで嫌われないってところからコイツのコミュ力の高さがうかがえる。

 

良いよなぁ顔と運動とコミュ力が優れてるって。

 

大概のことは「もー、――くん/さんってばー!」で済まされるんだから。

 

これを僕がやったら?

 

間違いなく転校するレベルでいじめられるよ?

冴えない男ってのはそういう階級なんだよ?

 

「よく分からないが、絶対勘違いしてるな……」

「ああ……」

「自分のことを客観的に見てないからな」

「だから中村がせっつくまで、女装すら……」

「それを見抜いて新学期早々確保した中村の手腕よ……」

 

 

 

 

「はーい、女装喫茶でーす」

「男装喫茶でもありまーす」

 

あんな始まり方だったけども、僕たちのシフトは最初ではない。

 

けどもわざわざ着たのを脱ぐのはめんどうくさいし……汚したらクリーニング代がかかるらしいからお昼と食事のときは脱ぐ決まりだけど、それ以外は着たままにしてほしいとのこと。

 

まぁ宣伝にもなるからね……メイド喫茶とかなんて昔からあるよくあるもので、毎年学校で1クラスはやってる印象だけども。

 

「うわ、メイドさん!?」

「かわいい……」

「制服の上から……なるほど」

「ふぅ……」

 

「え、あの子の持ってるプラカード……」

「え……え? あれで……男の子……!?」

「違うわ……男の娘よ……!」

「ショタね!」

 

「隣は執事か」

「てことは、あれで女子……」

「でも、胸が……」

「バカ、さらしとか着けてるんだろ」

 

「ねぇレイちゃん、俺ちゃん殴ってきて良いかな?」

 

「保護者かなにかに飛びかかろうとするな」

 

みんなから見られるせいで緊張しているのか1人1人の会話は聞き取れないけども、光にしては珍しく怒るようなことを言われたらしい。

 

「というより、宣伝ってこの程度で良いのか……?」

 

「まー、今どきは目立たないけど一応センシティブな内容だし? 大声は慎んだ方がよさそうってのが生徒指導からのお達しなんだって。だからプラカードが限界」

 

「ふーん……まぁ実際、うちの教師みたいに女装したいのに言えなかったり、その逆とかの人も普通に居るだろうしなぁ」

 

「まぁねぇ、心の底から今の性別に嫌気がさしてる人もいるって話しだし?」

 

……なんか急に答えづらい話に。

 

「……お前はどうなんだ?」

「そういうレイちゃんは?」

 

「僕は……」

 

「ちやほやかわいいって女の子扱いされて嬉しい?」

「うん、嬉しいけどさ」

 

「………………………………うふっ♥」

 

「……はっ!? ち、違う! これは……一時の気の迷いで!」

「ほんとかにゃー?」

 

思わずで反応してしまったけども、今日は大変に目立つ格好。

 

いつものノリで適当言ってからかってくるのが悪友たるゆえんだ、怒りを鎮めよう。

 

「……サーブしてもらいながら、あのコントが聞けるんだ……」

「すごいな、あの生徒たち……本気で客引きしてるぞ……」

「今年の学園祭はレベルが高いな……」

「ああ……少なくともメイドと執事の子たちがあれだからな……」

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