僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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72話 女装メイド服喫茶な学園祭 5

「はい? はい、僕は男子ですよ? 胸? もちろん詰め物です、こんなバカでかいの。なんなら取って、今、見せましょうか?」

 

「!?」

「!?」

「!!??」

 

「はいはい、この子なりの冗談なので本気にしないでくださーい」

 

「それと佐々木『ちゃん』はこっち来てねー?」

「その発言、男子として認識し直さないとねぇ」

 

 

「あ、ごめんなさい、当たっちゃって……胸が大きすぎて、さっきもコップを倒しちゃって」

 

「    」

 

「あれが……天然悪女……」

「男だからこその無自覚っぷり……!」

 

「男性客の目の前で、深く屈んでスキマを見せつけながら拭き拭き……しかも上目遣いでの謝罪……!」

「あれは女でも来るわ……!」

 

「このために土壇場になってどたぷんを渡したのよ。胸部装甲で絶対ドジっ子やると思って……あ、録画中よ? もちろん」

 

「!?」

「天才か……!」

「中村……!」

「中村さん……!」

「さすがだな、中村……!」

 

 

「はい、地毛ですよ。あ、でも後ろ髪はエクステ……毛束だけのをくっつけてるだけなので。触ってみます?」

 

「あれって……女の子が髪の毛を触らせる意味……」

 

「分かってないからこその距離感……あれが女装っ子……!」

「いや、あれは天然。そういう素質があるだけだから」

「天然悪女……」

 

 

「撮影は禁止です」

 

「おー、怒るときは地声に」

「けどその地声、4月に比べるとずいぶん……」

「普通に女子が怒ってるときと大差ないねぇ……」

 

「え? 女子ってあんな声出すの?」

 

「男子たち? ……ママンのこと思い浮かべなさい? それも機嫌がめっちゃ悪いときの」

 

「あー」

「あー」

 

「あと姉ちゃんの居る家庭は……ごめんなさいごめんなさい服勝手に持ちだしてごめんなさいごめんなさいレイきゅんの生写真献上しますからどうか許してくださいませお姉様……」

 

「姉ちゃん許して……」

「あああああああ!!」

 

「男子……」

「あと中村さん……」

「姉と弟って組み合わせ、弟が大抵悲惨よね……」

「……弟にはこれから優しくしたげよっと……あと女装も仕込んであげよっと」

 

 

「――――光ちゃん、警備員さん呼んで。この人、盗撮してた」

 

「ひゅー!」

「腕力は普通に男子だから簡単に制圧したわね」

 

「佐々木くん……いえ、玲くん……いえ、玲ちゃん……玲様……意外とかっこいい……」

「でも女装してるの忘れて、普通におぱんつが」

 

「まぁまぁ、今はそんなことより大取物の方が大盛況だから」

「てか盗撮とか……ここ、スカートなの9割男子なんだけど」

 

「それが良いって人が集まってるからね……」

「それ言ったら私たちもだし……」

「「「あー……」」」

 

 

 

 

「……忙しかったなぁ」

 

「ほんとレイちゃんお疲れ。いやー、大人気だったねぇ」

 

「指名できないからお水のおかわりとかで呼びつける……のは、さすがに禁止とかできなかったせいで」

「まあまあ、良いじゃん良いじゃん」

 

1日目は無事に終了。

 

……無事……うん、まあ無事かな……ばるんって動く胸の躍動に慣れてなかったから何回かお客さんにコップ倒しちゃったし、途中で盗撮犯さん出たし……。

 

「けど佐々木くん、すっごく慣れてたね!」

「ねー」

 

「え? うん、だってVR――」

 

「レイちゃん……? 暴露したいんなら止めないけど」

「!? あ、いや、その! ……なんでもない!!」

 

やばい……普通にVRなチャットのことを言いそうになってた……!

 

「……ま、みんな知ってるし、大半がフレンドさんですでに堪能済みだけどね」

 

「? 光ちゃん、なにか言った?」

 

「……光ちゃんって呼ばれるとなんかきゅんきゅんきちゃうー♥って」

 

「うわっ……」

「ひどくない?」

 

みんな、やり切った達成感で盛り上がっている。

 

……うん、まあ。

 

中学から含めて……たぶん、1番楽しんではいる学園祭だと思うからね……。

 

これまでは基本裏方に積極的に回って、当日は適度に回ったあとは半分サボってた僕みたいなのまで含めて、まさかの全員メインでの参加だからね……。

 

「あ、ちなみに人気投票は玲ちゃんが堂々の1位!」

 

「当然の結果ね……!」

「我がクラスのアイドルを見つけ出した私たちの勝利よ!」

「10位以内に女子が入ってないのには泣かなーい……」

 

「……お、俺が……5位……!?」

「かわいいって……何人にも……」

「あ、明日もがんばる……!」

 

「だって、レイちゃん」

 

「……う、うん、ありがとう……」

 

それを聞いた僕は、なんだか無性に――意識に反抗して上がってきそうになる口を無理やりに戻しながら、ちらりと鏡を見る。

 

――この半年間ですっかり伸びた先にエクステを着け、すっかりロングになっている髪。

 

今日に限ってカラコンがOKだから、がんばってシアノちゃんな赤のカラコンを入れた瞳。

 

これも今日はOKなお化粧で、普段の何倍もぐっと女子らしくなっている顔。

 

しかも今日は気合を入れて眉をかなり剃ってペンで書いて……生粋の女性(経産婦)な母さん直々のだから、それはもう、みんなからちょっと浮くくらいにはっきりとしていて。

 

胸は――シャツの前のボタンを全部外しただらしない格好でないと息が苦しいから外してるほどに前へ主張していて、けれどもそれを白と黒のエプロンが包み込んでいて、あとやっぱり肩が重くて。

 

腰はがんばって痩せた――のは結局そんなに関係なかったけども、とにかくきゅっと締めてちょっと短くしたスカート。

 

靴下は「メイドと言ったらニーソックスでしょ!」っていう謎の理由でクラスが一致団結したから白いそれに、普段の上履きから一転で、メイド服とセットの足先が丸い靴。

 

………………………………。

 

うん。

 

今日に限ってだけども――僕、かわいい……かも。

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