僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~ 作:あずももも
【速報・とある高校の女装メイド&男装メイド、クオリティ高い】
「………………………………」
……すいっすいっ。
【え? こいつら全部女装と男装?】
【全員じゃないらしいけどほぼ全員だとか】
【すげぇ】
【今どきの学生ってすごいな】
無事にメイドをやり遂げ、気分が乗りながら帰ってきて――お風呂に入ったら顔のお化粧が落ちにくくって、どうにか落としての夕飯後。
「男子たちは『どうせ女装やめたら本人と分からないし』って顔出しオッケーだったし、女子は女子で『男装でかっこいい写真なんか一生ものだし!』ってことでふつーにチェキ撮ったもんねぇ」
「……うん」
【けど特にこの爆乳メイドがかわいい】
【かわいい】
【かわいい……】
【え? これで男なの?】
「………………………………」
「チェキは担当の子じゃなくても――気まずくはあるけどOKにしてたから、もちろんレイきゅん……じゃない、『レイちゃん』がダントツで大人気!」
【今どきの加工はすごいな……】
【加工じゃないんだなぁこれが】
【現地で接客されたら分かるんだなぁこれが】
【は?】
【ずるくない?】
【学校関係者その他しか入れないのがこんなにも……!】
【ふふ……自分や家族にここの高校の現役生を持たなかったことを、生涯呪うと良い……!】
タイムラインには――主に女装してメイドになっている男子たちと一緒に、僕の姿が。
……ああ、リポストされてる写真で一緒に写ってる人とか、今日撮ったっけなぁ……。
いや、まぁ、僕もみんなと同じで「今回限りだから」ってネットに上げるのOKにしといたし。
……まさか、こんなに――最初に上げた人たちのがどれも万を超えるハートが着くだなんて、思わなかったし……!
「あ、そいや知ってた? チェキってな、俺ちんたちが生まれる前に大バズしたらしいぜい? この前父ちゃんの部屋物色してたら発掘したのよ、めっちゃ古いの。流行って1世代とか2世代で1周するっての、ほんとなんだねぇ」
「そうなんだ……」
そんなどうでも良いことは本当にどうでも良いし思考に昇らせるだけ無駄だ。
【「玲ちゃん」って言うのか……】
【名札がかわいいね】
【え? これを現役男子高校生が!?】
【もしかして:センスからしてJKの才能あり】
【爆乳メイド女装JKとかすげぇなぁ今どきは……】
【あ、この子ドジっ子設定らしく、しょっちゅう水とかこぼしてお客にぶっかけてたぞ】
【なにそれうらやましい】
【けしからん】
【あざとい】
【だが、それが良い】
【分かる】
【ちなみにな ミルクたっぷり入れた紅茶をぶちまけたときのが背後に映ってる写真が……これだ】
【 】
【 】
【ふぅ……】
【爆乳メイド女装JKの胸元からこれが……】
【ばるんってなるんだよなあれ……】
……わざとじゃない。
ドジっ子設定でもない。
ないんだけども――確かに。
写真から、あとは状況からして……そうなっちゃうらしい。
「あはは、すごいねぇ……あとちょっと席外すねぇ? ――今俺ちんが送ったスクショ。このお客、盗撮してるっぽい。……うん、サイバーポリィスな父ちゃん持つキミに後始末頼めるぅ?」
すっすっ。
「……!」
【この子、もしかしてこの子じゃない? <URL>】
【!!!】
【!?】
【VRなチャット……だと……!?】
【「今日はリアルで女装!」って、今朝のポストが】
【SNSもVRなチャットも、プロフ名は「レイ」ちゃん……隠す気はないらしいな……】
【あ、その子とだいたいセットになってるっぽい子のポストが……】
「――なぁ、ヒカリ」
「レイちゃん、待って」
【このポストの背景と同じ自室と思しき場所……他の自撮りでも……】
【ほう……半年前くらいからか……】
【いいね】
【VRなチャットのスクショでもかわいい】
【ネットでも姫、リアルでも姫の女装子か……】
【これまでは顔出しとかしてなかったけど……これ、大丈夫なの?】
【まぁ高校の文化祭?学園祭?のチェキがここまで拡散されるとは思わないよな】
【でも最近の自撮りだとスマホで顔だけ隠す感じで、ほぼ隠す気ないの上げてるし……ここから本格的に女装子デビューするつもりだったんじゃ?】
【え、でも大胆なやつは……「ヒカリ」ちゃん?っていう、VRなチャットでも自撮りでもわりと一緒に居る子のポストみたいだけど……?】
「ヒカリ」
「あの、その」
僕は――青ざめた顔を、奴に向ける。
「……僕が許可した覚えない自撮り写真……なんか結構あるんだけど……?」
「うん、そのね」
「ヒカリ」
「ごめんにゃさい、ごく一部でのフレンドたちと共有してました」
ずざざざっと――それは見事なスライディング土下座をかますヒカリ。
そしてついででスマホを――ロックを解除した自身のそれを両手で捧げるようにして完全降伏の構えだ。
「……お前……」
「や、違うの……鍵かけてたつもりだったの……これはほんとなの……」
「……はぁ……まぁルーチェさんとかリヒターさんだろ? フレンドさんって……それなら良いけど……いや、全世界に公開してるんだから良くはないけど……」
「……あれ。なんか誤解してくれてる……? フレンドってのはリアルの方も」
「?」
「ア、ハイ、ナンデモナイデス」
――バーチャルでの、いろいろ買ったり貢がれたりした衣装を着ての――水着とかホットパンツとかの写真だったり。
リアルでの、着替えてる途中だったりスカートがめくれてる状態――ぎりぎり下は見えていない――写真だったり。
いろいろ、いろいろ。
「……あの……レイちゃんのおプロフィール……フォロワーさんが爆増……」
「………………………………」
「……なんでもするので許してください」
「言ったな?」
「はいぃ……」
いや、別に最近は完全に隠していたわけでもないし、なんなら家族にもクラスの人にも――学校中の人にも女装自体は知れ渡っていたし。
ただそれが「学園祭のために強制されて仕方なく」から「自室でもバーチャルでもほぼ毎日ポーズつけて自主的に上げている」に変わっただけで。
「………………………………」
そうして僕は。
部屋で立ちつくし――目の前には土下座のままの悪友だった存在が這いつくばる中。
図らずも全世界に僕のリアルとバーチャルがセットになって拡散されたことを――知った。