僕がVRの姫プと女装にのめり込んでリアルでメス堕ちして男装女子に喰われるまで。~男がことごとく女の子になるVRなチャットという魔境~   作:あずももも

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75話 女装メイド服喫茶な学園祭 7

「ねー、そこのキミ、かわいーねー」

「俺たちとお茶しない? いいじゃんいいじゃん、クラスの出し物なんてほっといて俺たちと遊ぼうよ」

 

「……あー、こういうのも来るのねぇ」

「招待客だけなのにな」

 

休憩時間。

 

適当にお昼を食べて回って――ちなみにまだ構内を回ってたリヒターさんとルーチェさん、あと「偶然にも」たまたま在学生の知り合いだったらしいVRなチャットのフレンドさんが10人くらい……いや、多いけど偶然だし。

 

ともかく彼らと――オフ会で知り合ったから恥ずかしくない彼らと食べ歩いたりしてお別れし、さぁそろそろクラスに戻ろうかというとき。

 

「……なぁ中村、ああいうのって」

 

「ダメだねぇ。けど、女の子たちも満更じゃないっぽいし……まぁいいんじゃない? お互いの合意の上ならさ。学園祭とかってそういうの期待してる子は居るからさぁ」

「……そうか」

 

「俺ちんたち、もう最低でも15よ? 法律とか少年法とかはともかくさ、マトモな中身してりゃあ善悪の区別なんて人並みにつくし、ああいうナンパについてくリスクも分かってるでしょ。少なくともこの高校に入ったアタマあるんじゃ、さ。まぁオラオラ系で将来的に暴力振るいそうな男が好きな本能で動いてる女子は一定数居るから――」

 

「……お前、なんか冷たくない?」

「ふんっ。レイちゃんみたいに博愛主義じゃないの」

 

珍しくツンと冷たいまなざしを彼らに向けている悪友を見ているうちに、ふと母親の言を思い出す。

 

――「玲? 女の敵は女なの。なにかあっても、下手に女の子の味方するのは考えてからにしなさい? じゃないと、報復とか怖いから」って。

 

うん……確かに。

 

僕が一時期、本物の女子と間違えられてバーチャルの女子会に招かれてたときも……こう、目に見えない火花が散ってる感じがしたもん。

 

急に誰かだけが無視されたりしてて、僕が話しかけたらみんなが「!?」って見てきてたし。

 

………………………………。

 

……もしかして……あれって僕も危なかったのか……?

 

「お、こっちの子はOKだって! そっちは?」

「んー、ちょっとご機嫌ナナメかな? いいじゃん、カラオケ行くくらいならさぁ」

 

「――ちゃん、いいじゃん行こうよ! おごりだって!」

「私は嫌かな……あ、勝手に触れないで……」

 

「………………………………」

 

「あ、ちょ、レイきゅ――あーあ」

 

――ちょうどタイミング良く、僕は人目を引くメイド服。

 

少なくともインパクトはあるはずだ。

 

それに、僕は男。

 

なにかあったとしても――振りほどいて逃げて、構内の先生たちに助けを求めるくらいはできる。

 

だから。

 

「おい、かわいいからってチョーシ――うぉっ!?」

「おい、どうし――うわでっか……」

 

周囲の人たちが遠巻きにしている中につかつかと歩いてきた僕が気になった彼らは、僕を1回見て目を逸らし――胸元のたゆんたゆん揺れる偽物に吸い寄せられた。

 

「……行って、先生呼んできてください」

 

「え……あ、は、はいっ」

「……はー、巨乳美人だからって一瞬で目移りするとか……冷めたわ、私も帰る」

 

困ってた生徒は校舎の方へ――僕を見て舌打ちをした女子生徒も、彼女のあとを追う。

 

………………………………。

 

……いいんだ、これはただの偽善だから。

 

「お? なになに? お姉ちゃん、俺たちと……ごくっ」

「遊んでくれるのかなぁ? ご主人様ぁって……ごくり」

 

……なるほど。

 

今日も――いや、女装をして少ないながらも詰め物をして外に出るといつも感じるけども、男どもからの視線って本当に分かりやすい。

 

だって顔を見るんじゃなく、持ってるものを見るんじゃなく――胸を見るんだから。

 

あと、目つきと口元が……うん、気持ち悪い。

 

ちょっとは嬉しいけども――その奥に秘められてる欲望がちょっとだけ分かるだけに、その征服欲が理解できる故に――ちょっと、怖い。

 

これだから男は――――――――――じゃないじゃない、こんなのは男のごく一部――でもなく半分くらい、残りの半分は普通に見ないか、見てもさっと視線逸らしてくれる紳士なんだ。

 

僕?

 

……正直、ちょっと見てから慌てて目を逸らすグループだ。

 

しょうがないじゃん、だって本能だし……そうしない男は何かに夢中で女性が眼中に入ってないか、彼女さんとか奥さん、家族に一途なんだろう、きっと。

 

「ねぇねぇ、このままホテル行かない?」

「清楚系美人ってさぁ、やっぱ遊んでるよねぇ」

 

「えっと、この学園祭ではそういうことは禁止なので」

 

きっぱりと断ろうとしたけども――近くで見ると2人とも背が高く、チャラい服装と髪型をしてはいるものの……たぶん腕は立つ。

 

運動部のニオイがする。

 

それに、このご時世、なに持ってるか分からないし、なにされるか分からない。

 

穏便に済ませるに越したことは――

 

「ま、自分から来てくれたから合意ってことで」

「そーそー、んじゃ行こ? お酒とか飲みたいっしょ?」

 

――ぎゅっ。

 

「え? あ、ちょっ!?」

 

一瞬で、両方の手首を!?

 

「ちょっ、離してください!? 僕は――」

 

「『僕』だって! 巨乳メイド童顔美女僕っ子とかすごいねぇ!」

「手首ほっそ……やべ、俺、着くまで我慢できないかも……」

 

――やばい。

 

この人たち……女の子のことを、女の子の意思なんて聞いちゃいない。

 

「とりま軽く準備運動ってことで走ろっか? 先公とか来たらめんどいし」

「お、めっちゃ揺れる!? すげー」

 

そうして両手首を引かれて走り出される。

 

……まずい。

 

いや、最悪は脱がされても男だって分かるから大丈夫――いや、それで逆上とかされたら――――――

 

「なぁ、他に俺の友達とかと――――――へぶっ!?」

 

「そうそ――――――ぶへっ!?」

 

頭が、ぐるぐる。

 

――していたら、いつの間にか……あれ?

 

「……だからレイちゃんは無防備すぎるって」

「ひ、ヒカリ……?」

 

赤くなった両手首には、彼らの痛く握ってくる手が巻きついていなくって。

 

あと、なぜか僕が宙に浮いていて?

 

「……はっ!?」

 

僕は、現状を理解した。

 

――僕……ヒカリにお嬢様抱っこされてる……!?

 

あ、あと、ナンパの人たちは地面にすっ転んでる。

 

………………………………。

 

……なにがあったんだ、これ……?

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