ようこそ雪のいる教室へ   作:きーちゃん

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14話

 近藤野村の迷惑行為を皮切りに俺たちBクラスはCクラスによく絡まれるようになった。ある時は物を盗まれたといちゃもんつけられたり、勉強のために行ったカフェで席を奪われたり。

 俺や一之瀬が仲裁しようとしたらあいつらは絶妙な所で引いていくからこちらだけが割を食う一方だ。

 一度してやられたくらいで執着深い奴らだとクラスの生徒たちは呆れているが、そう単純な話じゃないだろう。最初の野村たち含め絡んでくる奴らは不良っぽく頭脳派な感じは悪いがしない。だからあいつらの裏で手を引いている奴がいる気がする。

 

 

 

 

「よぉ。お前が椿雪だな」

「きみは……?」

 

 黒幕的なのがいるといっても情報が無さすぎるのと勉強会が忙しかったからこちらからは動かなかったら相手からやってきた。

 野村たちを従えるようにして俺の前に現れたのは紫髪のロン毛男だ。いかにも親玉っぽい悪い人相をしている。彼の周りには今までBクラスに迷惑行為をしてきた不良たちが控えていて、中には見覚えのない外国人もいた。

 

「俺はCクラスの王、龍園翔だ」

「王、ね……随分偉そうなんだね龍園くんは。ここにいる子たちはきみの家臣かなにかかな」

「俺がこの学校で一番強いんだから偉くて当たり前だろ」

「ふぅーん。それにしてはCクラスは私たちより下にいるね」

「はっ。そんな数字やアルファベットに囚われてるようじゃあ底が知れるってもんだ」

 

 それは確かにそうだ。

 単純に能力の低い生徒を下のクラスに入れるだけなら最初からクラス競争の結果は決まっている。けれどそんな出来レースには学校もしないだろう。

 俺が今見た感じ龍園はCクラスにいて当然の存在っぽいがポテンシャルは高そうだ。それにカリスマ性もある。周囲に控える生徒たちは龍園に怯えの眼差しが見え隠れしているが、この短期間の内に彼等を手足の如く扱えることは称賛できる。やり方はあまり穏やかじゃなさそうだが。

 大方今までは俺たちの情報収集だったんじゃないだろうか。俺が龍園に名指しされたのが一番の証左だ。

 

「それで私と話してどうだった。得られるものはあった?」

「あ? ……クク。やっぱ一之瀬じゃなくててめえか。Bのリーダーは」

「それは違うよ」

 

 生憎と俺に他人を率いるだけのリーダーシップはない。良くて参謀役とかの頭脳担当だ。

 

「もういいかな。私も忙しいんだ」

「ああ」

 

 頷いたのを見て俺は振り返って足を進めた。すると殺気を感じたから後ろ首に迫る手をノールックで掴んだ。

 

「ッてめ……」

「女の子に向かって危ないな」

「よく言う、ぜッ!」

 

 龍園はもう片方の手を握りしめて振りかぶった。

 俺はすぐさま手首を掴んで止める。次は蹴りをしてこようとしていたからその前に俺は龍園のすねに膝をぶつけた。

 

「ッ!」

「すねは痛いね。これはどうだ?」

 

 痛みに悶絶する龍園に構わず掴んでいる手首を握りつぶす勢いで力を込める。

 ミシミシと嫌な音が響く。

 

「ッ”ぐ、ははっ、とんだ馬鹿力、じゃねえか……」

「降参する?」

「おう降参だ。手首折られちゃテスト受けれねえよ……って待て待て、本気で折ろうとすんなっ」

「怪我でテストを受けられない場合の学校の対応を見てみたい、なんて」

「俺をモルモットにするんじゃねえ」

 

 冷や汗を垂らして本気で焦る龍園を見れて溜飲が下がったから手を放した。流石に最近のCクラスの行動は目に余ったから龍園に一泡吹かせられて満足だ。

 

「決めたぜ、雪。お前は坂柳を潰した後に平らげてやるよ」

「その前に叩き潰されないことを祈るよ」

「あ?」

 

 売り言葉に買い言葉。どうやら俺たちはあまり相性がよくないのかもしれない。

 

 




WRにいた時から衰えはありますがドラゴンボーイさんを圧倒するくらいには力を持っています。
握力測定で100キロ超えてもおかしくないかな汗
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