ようこそ雪のいる教室へ   作:きーちゃん

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7話

「なんか、疲れたな……」

 

 堀北生徒会長とのやり取りを終えるとドッと疲れがきた。思えば朝からバスでの目立つ行為もある。前世ではあんなことしたことなかった。慣れないことをして疲労していたのか。

 

「って、なにしてるんですか……」

 

 少しボーっとしていたら職員室の半開きになっていたドアから星之宮が顔を覗かせていることに気付いた。

 

「ん~?」

 

 俺が呆れていると星之宮は妙に機嫌良さそうに近づいてきた。何かいいことでもあったのだろうか。

 

「雪ちゃんこそどうしてここにいるのかな~なんて」

 

 雪ちゃんて。いきなり下の名前呼びとは、距離の詰め方が凄いな。

 これはあれだな。俺は星之宮のお気に入り認定されたみたいだ。前世で見たことがある。容姿端麗の女子生徒を贔屓する下心丸出しの教師がこんな感じで名前呼びしていた。後に女子生徒は在学中に妊娠して教師は懲戒免職だったか。真相は明かされなかったが学校中が噂していた。

 

「星之宮先生に聞きたいことがありまして」

「うんうん。今ならなんでも答えちゃうぞ。でもその前に場所移そっか」

 

 俺を心配したような表情で見ると手を引いて先導しだした。

 

 

 

 

 案内された場所は保健室。星之宮は勝手知ったる様子で中に入ると、ハンガーに掛かっていた白衣を着た。

 

「ここの先生だったんですか?」

「あれ、言ってなかったっけ。うん、そうなの。だから体調悪い子は見たらわかるよ」

 

 ウィンクをしてそれっぽい雰囲気を出す彼女は確かに様になっていた。

 

「一応担任として雪ちゃんの事情は把握してるつもり。最近まで精神的に参ってたんでしょ?  今日の様子見てたら普通そうだけど、精神的な病は完治が難しいからね」

「そう、ですね」

 

 理事長から話がいったのだろう。担任が丁度良く専門の先生なのは考え難いから作為的なものを感じる。

 

「それで聞きたいことだったね。先生的には一旦休むことを勧めるけど。明日から授業も始まるし」

 

 心配の色を濃くする星之宮は俺の思っているよりも生徒のことを考えているらしい。だからこの部屋に移動してきたのだろうが、心配は無用だ。

 

「いえ、大丈夫です。それで本題にいきますが、先生は教室の説明の時にポイントで買えないものはないと言いましたよね」

「うん。言ったよ」

「ならクラス移動をしたいと申し出たら何ポイントで認められますか」

 

 ピシリと、星之宮の表情が崩れた。すぐにハッとしたように取り繕う。

 

「……どうしてそんなこと聞くのかな? 私が担任じゃ嫌なのぉ?」

 

 よよよと悲しんで誤魔化そうとする星之宮は傍から見たら自分が担任なのが嫌と言外に言われ落ち込んでいる風だが、俺から見たら剣呑の雰囲気が隠せていない。何が何でも俺を逃さないといった様子だ。

 

「クラス移動に関しては否定しないんですね」

「……意地悪」

 

 自分の失策を悟ったのだろう。星之宮は駄々をこねる子供のように大振りの動作をしだした。

 

「あーもういいですっ。はいはい認めますよ! 本人の意思次第で移動はできます。ただし2000万ポイント必要ですから!」

 

 先程までの俺に向けていた心配はどこへやら、ぷんすかと怒る彼女はまるで癇癪を起こす子供だ。

 しかし2000万か。そんなポイントどうやって集めるのか。それにそんな大金用意して行うクラス移動にどんなメリットがあるのか。

 疑問は尽きないな。

 

 




星之宮先生の雪に対する好感度

 最初 → 淡々と私に意見してくるクールな女の子、、キュン

職員室 → わぁ。いいこと聞いちゃった。この子いたら悲願叶うかもっ?

 最後 → 泣いちゃった
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