エンカウント率ぅ   作:フドル

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誤字脱字報告ありがとうございます‼︎

えー、サブタイでどうなるか察してくれる人もいると思いますがルフィ達が好きな人は申し訳ない。


ここは食い逃げ絶許なんだよ1ルフィ&ウソップ

 肉の焼ける音が静かな空間に響き、良い匂いが辺りに漂う。キングに頭を叩かれて回収されてから早数日。一度ワノ国へ帰ってから再び出発し、今は比較的過ごしやすい無人島でサボっていた分の勘を取り戻すために私は肉を焼いている。

 

 キングも酷いよね。お母さんみたいって言っただけで拳骨してくるんだから。誰だってあんな小言を聞かされたらお前は私の母ちゃんか!みたいなツッコミを入れたくなるよ。

 

 ちなみに一度ワノ国へ帰ったのは染料で描いていた頬の模様が気に入ったから洗っても落ちないように刺青にしようと思ったからだ。それをカイドウに話した時はやけに自身の左腕にある刺青を気にしていたけど、個人的にあれはやりすぎな気もする。うわっ、それはちょっと盛りすぎ……みたいな感じ。

 

 てなわけで百獣の拠点で両頬に二つずつ赤色の牙みたいな控えめな刺青を入れてもらってから気分上々でワノ国から出発したのだが、どこぞの島に向かう最中に食べた自身の串焼きがどうにも記憶にあるものと違うような気がしたので、練習のためにまた無人島に篭ることにした。

 

 しかし新世界の無人島って猛獣もそうだけど天候が酷くて過ごすだけなら丁度良いのだけど、集中して料理の練習をするには環境がクソなので態々前半の海へ出張ることとなった。まぁ、前半の海の方が荒れる天候によって猛獣達が鍛えられてないから気持ちちょっと肉が柔らかいのでやりやすいのだが。

 

 そんなこんなで無人島に篭って数日が経ち、未だに白ひげのところで活動しているヤマトや、野生児の件で心配をかけたであろうカイドウと連絡を取りつつ肉を焼く日々を過ごしている。

 

『酷いんだよアイツ‼︎ 自分の子どもなのに爆弾を持たせてさ! 死んでも新しく作ればいいなんて言ったんだよ⁉︎ 信じられない‼︎』

「そうなんだ。ちなみにそいつはどうなったの?」

『そんなの僕とエースでぶっ飛ばしたさ‼︎』

 

 そんなある日のこと。ヤマトからとある海賊が自身の子どもを奴隷みたいに扱っていたことに憤った愚痴の電話をかかってきた。未だに怒っていることからその海賊はかなりのクソ野郎のようだ。

 

「まぁ普通の海賊なんてそんなもんなんじゃない? 攫ってきただけの好きでもない女から生まれた子どもを育てるなんてしないだろうし」

『……ねぇ、イブキ。僕ってもしかしてかなり恵まれた生まれなのかな?』

「うん?まぁ海賊としては恵まれているだろうね。拠点があって、資金もあって、影響力は計り知れない。たとえヤマトが今みたいな実力じゃなくてもヤマトの親がカイドウって知ったらそこらの木端な海賊じゃ手が出せなくなる程にカイドウという名には抑止力もあるから」

 

 多分溜まった鬱憤を晴らすために話を聞いてほしいだけだろうと話し相手を務めていれば、少し落ち着いたのかヤマトが声を落として内緒話でもしてくるように自身の生まれは良いのかと問いかけてきたので、素直に私の所見を伝えておく。

 

『やっぱりそうなんだ。う〜!納得したいけど納得出来ないィ〜‼︎』

 

 ヤマト自身も既にわかっていたのか、呻きながら悔しそうに声を漏らす。ヤマトの声に混ざって微かに足踏みのような音が聞こえてくるので向こうで地団駄でもしていそうだ。

 

「なら一度ありがとうって言ってみたら? 言葉に出すのも大切だよ。……そろそろお腹空いてきたから電話を切るね?」

『えぇー‼︎ ちょっとイブ──』

 

 元からお腹が空くまでと言っていたので、ヤマトの声を無視して電話を切る。体感三時間は付き合ってあげたのだから流石に満足してほしい。

 

 

 

 

 

 その後、そこらにいた猛獣を狩って無人島での拠点に帰って来れば、タイミングを見計らっていたように電伝虫が鳴き出した。受話器を取って応答すると、今度はカイドウからのようだ。

 

「どうしたの?定期報告はまだだけど」

『いや、今回はヤマトのことだ』

「……? ヤマトに何かあった?」

『あぁ、初めて連絡してきたと思えば言葉が詰まったように何も喋らねェし、やっと喋ったと思えば牛ゴリラと罵倒して電話を切りやがった』

「ぶっ──‼︎」

 

 思わず吹き出しかけた私は悪くないだろう。まさか本当にヤマトがカイドウに電話をするとは思ってなかったし、照れ隠しみたいな罵倒をするなんて。

 

『その様子だと何か知ってるみてェだな』

「うん、うん。知ってるよ。でも今回は教えない。これはヤマトが言うべきものだし、いつかカイドウもわかるからその時までは複雑な子ども心ってことで納得しておいて。それより聞いて欲しいんだけど──」

 

 これは親子関係が一歩近付いたと思って良いのだろう。とはいえここでカイドウが踏み込めば逆に距離が離れかねない。そのため私はカイドウの意識がヤマトの照れ隠しから離れるように、関係のない世間話を話し始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 訝しむカイドウを私の見事な話術で何とか誤魔化した……というより誤魔化されてくれたカイドウとの電話から一週間が経った頃。もしかして私って話術のレベルが低いのではないかと思いつつ、引き続き肉を焼いていた。

 

 ぶっちゃけカイドウ譲りの身体能力があれば話術で相手を煽ったりするよりか真っ直ぐ行ってぶっ飛ばした方が早いんだよね、色々と。まぁレベルが低いとわかっても練習するつもりはあんまりないけど。話術で相手の感情を揺さぶってコントロールしつつ、作った隙を突くキャラもカッコイイとは思うけど、私はシンプルに相手をぶっ飛ばす方が好きだもん。

 

「ん〜、とりあえず今回の下準備は完了っと」

 

 昼食として食べていた肉を飲み込みつつ、話術のことを考えながら流れ作業で用意していた串に刺さった生肉を見下ろして私は頷く。少し前に勘が戻ったと判断したので今日は無人島から飛び出して久しぶりに屋台を開く予定なのだ。

 

 前みたいな売り上げが出れば良いけど、今回はヤマトがいないので目標売り上げは下げておく。期待値より結果が下回ったらモチベーションがなくなるからね。

 

「さて、どこの島に行こうかなっと。……ん?」

 

 どこの島で開店しようかとここら周辺のことが描かれた海図を取り出して行き先を吟味していれば、遠方より微かに人の声が聞こえてくる。気のせいかと耳を澄ませてみるが、確かに聞こえるし、何ならこっちに向かってきている。

 

「──!」

「───⁉︎──!」

 

「──肉ぅ!」

「─フィ‼︎ ───って‼︎」

 

「こっちからうまそーな肉の匂いがすんぞぉ‼︎」

「だからこんな無人島に焼いた肉なんて無ェって!」

 

「わお」

 

 声が聞こえてくる方へ視線を向けていれば、茂みから麦わら帽子を被った青年と、その腰に掴まって引き摺られるように付いてきた長鼻の青年が飛び出してきた。

 

 まさかのこの世界の主人公である麦わらのルフィと、一味の狙撃手であるウソップとエンカウントだ。自分から会うつもりなんてさらさら無かったので思わず声が漏れてしまったが、聞こえていないのかルフィは屋台に置いてある肉を見ると、目を輝かせながら近付いてくる。

 

「言っただろウソップ! 肉の匂いがするって」

「はぁー、まさか本当にあるなんてなぁ」

「まぁ、私も肉確保ついでにいるだけだから、こんなところで開店しているわけじゃないよ。一応店だからお客様のもてなしはするけど……食べていく?」

 

 ルフィの言葉に感心半分、呆れ半分の様子を見せるウソップも近付いてきたので屋台から顔を出して声をかけると、二人の視線が同時に私の方へ向いた。

 

「食う‼︎」

「といってもこれはどんな店なんだ?」

「串焼き屋だよ。屋台の名前は『蛇の串焼き屋』っていうの」

「へー、ってことは蛇の肉を使ってんのか」

 

「いや、蛇は名前だけで肉は使ってない」

「ないのかよ‼︎」

 

 あっけらかんと言う私にウソップがズビシッ‼︎っと効果音が出ていそうなツッコミをその場で披露した後、気を取り直して二人が席に着いたのでメニューを渡す。最初は興味深々でメニュー表を覗き込んだ二人だったが、バツ印ばかりのメニューを見ると途端に微妙な表情へと変貌した。

 

「何じゃこりゃ、実質一品だけじゃねェか」

「いやぁ、ここしばらくは事情があって休業しててね。今日から久しぶりに近くの島で開店する予定だったの。後少しすれば海に出ていたから二人ともある意味運が良かったね」

「……ん? でもおれ達が上陸する時に他の船なんてなかったような」

 

 どうやらウソップは島の周囲をよく見ていたのか、私の言葉に不思議そうに首を傾げた。それに対して私は何も言わず、ニコッと笑みを浮かべるだけ。そうすれば私が一人ということもあり、小舟か何かを隠しているのだろうと勝手に納得したようだ。

 

「で、どうする? 食べるか食べないか」

「食う‼︎」

「じゃあ焼いていくよ」

 

 結局食うのかどうかという質問にルフィが食い気味に答えたので、早速準備をして肉を焼き始めた……のだが、流石ルフィと言うべきか、串焼きが完成するなり吸い込むように口の中へと消えていく。

 

 その速度に内心でお前はカー○ィかとまん丸ピンクの星の戦士を思い浮かべてしまうが、それを思い浮かべる時間さえも惜しい。

 

 こんな速度だと本当に味わって食べているのかと聞きたくなるが、本人はうめぇうめぇ言いながら食べているので味わっているのだろう。

 

 ……でもこの二人、お金はちゃんと持っているのだろうか?

 

 どう見てもお金を所持しているとは思えない格好をした二人の食事風景を眺めながら、流石にタダ飯はしないだろうと考えた私は引き続き串焼きを焼いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜、食った食った」

「良い食いっぷりだったね」

 

 それからしばらく時間が経ち、食事を終えた二人はお腹を膨らませて満足そうに寝転がっていた。

 

 想像は出来ていたが、案の定準備していた肉は全て食われ、それでも足りなかったので肉の匂いに釣られてやってきた猛獣を二人に気付かれないように即座に仕留めて足しにしてもギリギリだった。

 

「じゃあお会計、10万ベリーね」

 

 よくもまぁサンジは毎回ルフィを満足させているもんだよと感心しながら使用した調理器具を洗いつつ二人へ今回の金額を告げれば、満足そうにしていた二人の空気がピタッと固まるような気配がした。

 

 この金額はいつもに比べるとかなり安い。というのも途中からは仕留めた猛獣をそのまま解体して串を通さずに焼いていたから正確な金額はわからないんだよね。だから事前準備した串焼き分の値段に猛獣の肉を調理した金額をちょっと足しただけの今回限りの超お得値段とさせてもらった。

 

 ……なのに私が調理器具から視線をあげた頃には二人の姿は消えていた。誰が見てもわかる食い逃げである。

 

「ふーん?」

 

 十中八九お金が無いから逃げたのだろうが、食い逃げは許さない。そもそもお金が無さそうと思った時点で所持金は幾ら持っているのかぐらいは聞けよと思われるだろうが、聞く意味なんてないのだ。今まで通り、無いなら代わりにそれ相応のものを取り立てるだけなのだから。

 

 器具の洗浄を中断し、物騒だからと普段は屋台に隠している金棒を持ち上げる。地面を見れば走った二人の足跡が居場所を親切に教えてくれているので追いかけるのは簡単だ。

 

 身を屈めて力を溜めて駆け出す。一歩で跳び上がり、二歩で空気を蹴って加速、そこから数歩で彼らの背後を取る。

 

 ルフィのことは前世からよく知っているが、ここはいつも通りの対応をする。つまりまぁ、最低限は回収出来るように確実に仕留められる奴から狙う。

 

「……⁉︎ ウソップ‼︎」

「──へっ?」

 

 同じ野生暮らしを経験した人間として何か違和感があったのか、それともただの偶然か。音も無く接近していた私にいきなり振り向いたルフィが気付く。

 

 そしてすぐさま狙いがウソップだと見抜いたのか、焦燥感あふれる表情で腕を伸ばしてウソップを突き飛ばした。そのおかげで私の金棒はウソップの頭に当たるギリギリで空振り、大地に小さな穴を開ける結果となった。

 

 が、これはこれでいい。焦ってウソップを突き飛ばしたからかルフィに隙が出来ている。先端が埋まったことですぐには使えない金棒を離し、狙いをルフィに切り替えて踏み込む。狙いはお腹。生け捕り目的なのでお腹から背中へぶち抜かないように手加減をしつつ、無力化されないように武装色はしっかり纏った拳を突き出す。

 

「……⁉︎」

 

 この頃はまだ能力を過信しているのか、ルフィは私が殴りかかってくるとわかるなり回避の選択を別の何かに切り替えた。そのためモロに入った拳に白目を剥き、声の代わりに唾液を吐き散らして蹲る結果となる。

 

 しかし流石と言うべきか、この程度では気絶しないようだ。何とか立ちあがろうともがき始めたのでトドメを刺すために下がってきた頭に向けて組んだ両手でダブルスレッジハンマーを叩き込めば、ルフィの頭は地面に叩きつけられて辺りに土の粉塵が舞う。

 

 うん、手加減バッチリ。確認のために地面にめり込んだ頭を指でツンツンしてもピクリとも動かないからルフィは無事に気絶したようだ。

 

「ルフィ? おい、ルフィ⁉︎ どうしたんだよ⁉︎」

 

 自分自身の手加減に満足していれば、呆然とした様子でウソップがルフィに呼びかけている。まぁ、彼からしたら到底信じられない光景なのだろう。

 

「お前! ルフィに一体何をしやがった⁉︎」

「殴った。それだけだよ」

「嘘つけ‼︎ ルフィは悪魔の実で身体がゴムで出来ている‼︎ 打撃は全部効かねェんだ‼︎」

「んー、色々と過信しているね。そのままだと長生きできないよ」

 

 私を指差しながらあり得ないと言いたげなウソップ。個人的な考えだけど、ゴム人間って打撃無効じゃなくて実際は打撃の衝撃を吸収して逃しているだけで、一度に無力化出来る上限はあると思うんだよね。まぁ人間サイズのゴムで伸縮性もバッチリだから無力化可能の上限値はかなり高そうだけど。だから周りも自分も打撃無効だと勘違いしているのでは?

 

 とはいえこの考えは百獣で常用されている「それはそいつが未熟なだけで本当はこれが正解だ‼︎」を使われると呆気なく論破?される。今回の場合は衝撃を無効化出来ないのは未熟なゴムで本物のゴムは打撃が効かないって感じかな?……未熟なゴムってなんだよ。

 

「ここは一つ勉強出来たってことで納得しとけば? あと食い逃げ分のお金払え。どこかに置いてあるなら取ってきてもいいよ。その場合、あなたが絶対に逃げないようにこの人にはそれ相応のことをするけど」

「クソッ‼︎ ルフィから離れやがれ! 必殺──」

 

 どうせ彼らの所持金は船にあると思うのでルフィはここに置いておいてウソップに取ってきてもらうように提案する。その間は暇なのでルフィの顔に蛮族風の落書きでもして時間を潰そうかと考えていたら、ウソップが覚悟を決めた表情で私にエニエス・ロビー編から使っているパチンコ?を向けてきた……ので静かにさせるために彼へ腹パンした。

 

「が……、ル…フィ……」

 

 ……しまった、ウソップはよく逃げるけどこういう場合は命をかけてでも立ち向かってくるタイプだというのを忘れていた。しかもちょっと間違えてルフィより気持ち強めで殴ってしまったからウソップが受けたダメージはルフィにキメた腹パンよりも高い。

 

 ま、まぁ? 何トンか忘れたけどアラバスタ編で頭部を何度もバットで殴打されて頭蓋骨にヒビが入っても生きていたので大丈夫だろう。うん。

 

 やっちまったもんは仕方ないのでもたれかかるように倒れてきたウソップを優しく地面に寝かせてから二人の服のポケットを漁ってみるが、やっぱり金銭の類は入っていない。この二人は無人島の探索にそういうものを持ち込むタイプじゃないとは思っていたのでこれは予想通り。

 

 ウソップのパチンコ弾を筆頭とした小物を徴収しても余裕で足りないので、やっぱり彼らの船に向かう必要はありそうだ。探すの面倒だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 面倒とはいえ今日1日分の売り上げが無くなるのは嫌なので彼らの船を探すことにした。待っていてもそのうち一味の誰かが探しにきそうだけど、それだと何分かかるか分かったもんじゃないから私から探した方が絶対に早い。

 

 気絶した二人のうち体格的な問題で二人を丸ごと担ぐのは無理なので、ルフィは担いでウソップは長鼻を掴んで引っ張りながら島の外周を走り回る。身体の頑丈さを考えるならルフィを引き摺る方が良いのだろうが、ウソップの鼻があまりにも掴みやすかったのでこうなってしまった。別に金棒を置けばウソップも背負えるのだが、現状食い逃げ犯のウソップにそこまでしてやるつもりはない。

 

 探している最中にあちこちぶつけてしまったのでウソップがタンコブだらけとなってしまったのは申し訳ないと思うが、その甲斐あってキチンと彼らの船であるサウザンド・サニー号を見つけることができた。っていうか逆方向で走ったらすぐに見つかってたじゃん。

 

 タンコブだらけのウソップに多少の罪悪感を感じつつ、茂みからコソコソと船周辺の様子を見れば目当ての人物である航海士のナミと船医のチョッパーを見つけることができた。二人の近くには料理人のサンジがいるが、女好きかつ自分が負けるとしても女は蹴らない信念を持つサンジは私の敵にはなりえない。後はサニー号に誰がいるかだけど、誰がいても覇気の存在も知らない現状の彼らなら仮に全員いて一斉に攻撃してきても叩きのめせる確信がある。

 

 っていうか私は戦闘をするために来たわけじゃないのに何で戦闘前提の思考になっているんだ。いや、ルフィとウソップを気絶させた張本人の時点で素早く誤解を解かないと戦闘になりそうなんだけどさ。

 

 ルフィが目覚めると話がややこしくなりそうだし、とっととやることを済ませよう。

 

 考えをまとめた私は隠れるのをやめて堂々と茂みから出て船へと近付いていく。最初に気付いたのはサンジで、次にチョッパー、最後にナミ。三人は私が運ぶ二人が誰なのか気付くなり目を見開いていく。

 

 すぐさまサンジが私の視線からナミを庇うように立ち位置を変更するが、それに構わず私は自分と彼らの真ん中あたりにルフィとウソップの二人を放り投げる。

 

 まずはコチラに今のところ敵意がないことをアピールしてから事情を説明、その後麦わらの一味の財布を握っているであろうナミからルフィとウソップが食べた分のお金を貰えばミッション完了だ。

 

 その第一歩として警戒心を無くしてもらうためにカイドウからも良いじゃねェかと褒められた作り笑いをしながら私は三人に話しかけた。

 

「初めまして、この二人のことで少しお話ししようか。ね?」

 

 ……なんか戦闘態勢を取られた。解せぬ。




オリ主……原作主人公でも食い逃げは許さない。百獣にいた時は奇天烈な変化や技を出す動物系にそれはおかしいだろと思っていたが、みんな成長したこれはこうなんだ!と熱弁するので次第にそうなんだと納得するようになった。
 ナミ達の前に姿を現すパターンは残り二つ考えており、一つは上空から金棒を投げて注目を集めつつ、静かに刺さった金棒の上に着地する方法。もう一つはカイドウから見て学んだ?超上空からのダイナミック登場だったが、それをする意味があるのかとギリギリで考え直して普通に登場した。
 ちなみに最後の笑顔がなければまだ戦闘態勢にはならなかった。




 ルフィの打撃無効は六王銃でダメージを受けていることから本当に無効なのかと疑問に思うんですよね。あれって内部から衝撃を発生させてるらしいですけど分類的には打撃でしょうし。

 あと誰かは既に気付いているでしょうが、今作はしっかりと時間が経ってます。ポンポンと何日後とか何週間後を多用している私も悪いのですか、シャボンディ諸島まで大体3ヶ月で来る麦わら海賊団もおかしいよ(戦慄)。なので皆さんにはこの世界のルフィ達はアニオリ回みたいな感じでところどころ寄り道してゆっくり来ていると思っていてください。お願いします‼︎(切実)
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