エンカウント率ぅ   作:フドル

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誤字脱字報告ありがとうございます‼︎


修行というよりただの無人島生活?

 一足先に無人島へ上陸すると、早速猛獣が攻撃という名の挨拶をしてくれたので探す手間が省けたと感謝しながら素早く仕留め、その肉を焼いて食べていたタイミングで電伝虫が鳴ったので出てみたら相手はすっかり存在を忘れていたカイドウからだった。

 

 挨拶はそこそこに本題であろうシャンクス達の妨害にどんな対応をしたのかと質問されたので素直に串焼き機と屋台を貰ったから許したと言えば、奴らに対して対応が甘いと軽く叱責された。

 

 確かにティーチへトドメを刺すことを止められたのはムカついたが、シャンクス達はそれ以外に私へ直接何かをしたことはないはずだから興味がなく私にかかる手間も少ないセンゴクの解毒交渉を含めても串焼き機と屋台で十分妥協出来る範囲。まぁティーチが私達にしたことをシャンクス達が知ってて尚止めにきたと考えると許せないし、妥協の品をもっと大量に要求するつもりだったけど、シャンクス達は普通に知らなかったからなぁ。

 

 だから対応はアレで良かったと思うってカイドウに言い返したのだけど、海賊ならもっと厳しくやれと普通に怒られてしまった。いや、私は海賊じゃないんだけど?

 

 そんな感じでその時の電話は終了したのだが、数日経った頃にもう一度カイドウから電話がかかってきて私の対応が不十分だと感じたから私に代わってシャンクス達に話をつけてきたと教えてくれた。

 

 カイドウから要求したのはシャンクス本人からの謝罪と今回の件に見合った金銀財宝の譲渡。それに対してシャンクスは財宝を渡すのは了承したが、謝罪は私に直接すると確約するだけで終わらせた。

 

「それって意味あるの?」

『あァ、これでアイツの看板に傷が付いた。海賊稼業は力が第一だがそれと同じぐらい信頼も重要だ。だというのに赤髪は同格である百獣の関係者に頭を下げることを確約し、謝罪代わりとも取れる財宝の譲渡をした。それを奴の縄張りにいる奴らがどう受け取るかわかるか?』

「んー? 有事に赤髪を頼って大丈夫かって不安になるとか?」

『……及第点だな』

 

 それって意味あるのかと思うが、自身の縄張り内でシャンクスが非を認めてカイドウに私の件で謝罪すると言ったことが重要らしいが、正直言って何が重要なのかさっぱり分かんない。信頼を失った会社に仕事を任せるのは不安になるとかそんな感じだとは思うけどヤクザ系のケジメ案件が絡んじゃったら予想すら難しい未知の領域になる。リアルでもアニメでもドラマでもヤクザ系は触れたことがないからね。

 

『四皇の影響力は絶大だ。奴の人柄でもそう簡単に元通りとはならねェだろう。対処に動き回ることを考えればギリギリ許せるってとこだな』

「あ、それでもギリギリなんだ」

『奴の傘下は雑魚ばかり。赤髪の戦力は実質赤髪海賊団だけだ。それ故に力を誇示して再び傘下共を引き締める必要性が無ェ。縄張りも旗を貸しているばかりで支配もしてねェから反逆されてもおれ達程困らねェだろ。本人が縄張りを巡って今回の件を説明するだけで事足りる』

「へー、そうなんだ」

 

 正直カイドウの説明を聞いても組織運営って面倒そうだなぁって感想しか出てこない。仕事終わりに部下を労うだけじゃ駄目って海賊組織の上に立つ者は大変だな。

 

 そんな私の生返事を聞いて興味が無さそうだとカイドウは考えたのか、ため息らしい息を吐くと説明をやめた。

 

『……伝え忘れていたが、イブキ。お前が仕留め損ねたティーチの野郎が乗った船はおれが赤髪の縄張りへ向かう途中に沈めておいた』

「ぶっ⁉︎ やっぱり沈めちゃったかぁー」

 

 その代わり別の重要な話をぶち込んでくれたが。詳細を聞けば、通り道に偶然いたので通り過ぎる際に"熱息"で船をぶち抜いたようだ。当然船は炎上して沈没。カイドウが去るまでティーチ達の『声』は消えてなかったが、大海原で船を失ったアイツらだと生存は不可能と判断してそのまま確認せずにカイドウは去ったらしい。

 

 その一言で凄いティーチ達の生存フラグが立ったような気がするけど、ティーチ達を纏めて助けることが出来そうなサンファン・ウルフは白ひげにやられて気絶したままマリンフォードに放置されていた。今頃は監獄に逆戻りしてるだろうからその場にはいなかっただろうし、しぶといティーチでも今回は案外あっさり死んでるかも。いやでもティーチだしなぁ。

 

『"熱息"だけで終わるようなガキに白ひげがやられるなんてな。あの白ひげが……』

「カイドウ?」

 

『うぉぉぉおおぉぉん‼︎‼︎ 白ひげの奴! 上手いこと死にやがってェ‼︎ ヒック‼︎』

「えっ? もしかしてカイドウ酔ってる???」

『馬鹿野郎! 酔ってねェよ‼︎』

「酔ってる人はみんなそう言うの! やっぱり酔ってるじゃん‼︎」

 

 多分近くに偶然船が通ったみたいなご都合主義で生き残るんだろうなぁなどと考えていれば、突然私の電伝虫の目から涙が溢れ出し、カイドウの泣き声が島中に響き渡る。そこでやっと私は電話先のカイドウが酔っていることに気付くが、スイッチが入ったカイドウの口は止まらない。

 

 涙声で話される内容は白ひげが中心だった。ぶっちゃけ泣き声がうるさいので今すぐ受話器を置いて電話を中断してやろうかとも思ったが、私もヤマトの愚痴を聞いてもらったことがあったのでカイドウに聞こえないように静かにため息を吐いてから聞く態勢を整えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 白ひげのことで一時間、私とヤマトのことで二時間話した後、急に冷静になったカイドウから私のことを姉御と呼ぶ奴はいるかと聞かれたのでナメドクのことを教えれば、意味深な「そうか」という言葉とともに電話が切られた。

 

 もしかしたらナメドク達が百獣海賊団に何かしたのではないかと勘繰ってしまうが、それだともっとカイドウが怒っているはずなのであまり気にしないことにした。

 

 この後はクイーンからマリンフォードで使った毒を研究したいから頂戴というおねだり電話が来た以外は何もなく、ルフィ達が合流するまで無人島生活をエンジョイした。……ちなみにクイーンへの返答はNO一択だ。ここからわざわざ届けに行くのも面倒だし、そもそも自分の手札を研究されたくない。

 

 よっぽど欲しいのかしつこく電話がかかってきていたので、カイドウにクイーンが私の毒を欲しがっている件を嘘は言っていないが可能な限り卑猥に感じる伝えかたで教え、クイーンを止めて欲しいとお願いしたらそれ以降電話はかかってこなかったけど。

 

 そんな出来事がありつつもまた日が過ぎ、やっとルフィ達がこの島へ上陸した。なので迎えに行ったのだけど、私の予想通りにウタを除いた彼らからはなんでここにいるのかという視線をいただいた。ウタは私の無人島好きを知っているのでいても不思議じゃないよねみたいな反応だ。

 

 さて、そんな感じで始まったルフィの修行だけど、最初は覇気を習得するところから始まるので私からすることは特にない。そのため私は気が向いた時にウタと模擬戦をしているだけだ。しばらくするとエースも合流し、彼の案である1日百戦の試合スタイルを採用している。

 

「ブヘェ⁉︎」

「はい、私の勝ち。今日も私の全勝だ」

「ハァ、ハァ、クソッ、なんで勝てねェんだ……」

「エースって自然系なのに流動回避が下手なんだよね。炎で身体の輪郭を消しても殴れば当たるんだから意味ないよ。まぁ回避不可攻撃をしといて何言ってんだって思われそうだけど」

 

「良いなぁ〜。おれも早くあっちに交ざりてェ」

「ならば早く習得することだ。……あの二人をどうすれば良いのか悩んだが、イブキ君がいてくれて助かった」

 

 フェイントを織り交ぜて果敢に攻め込んでくるエースに向けて私は手が届く位置に生えていた大木へ指を突き刺して強引に引き抜き、覇気を纏わせながら薙ぎ払って勝ちをもぎ取る。自然系って上級者だとマトモに当たっても流動回避でノーダメージでした〜っていうパターンが結構あるから金棒で殴るより彼らの身体より大きな物で殴る方がダメージが期待出来るんだよね。

 

 そんな感じで模擬戦を繰り返す私達をルフィが羨ましそうに見ているが、レイリーに正論を言われたことで渋々覇気の授業に戻る。一度おれもやるって騒がしかったので息抜きも兼ねて模擬戦に参加することをレイリーから許可されたルフィだったが、覇気を使う私達にコテンパンにされたおかげか今は大人しい。私達の覇気を目で見て盗もうにも基礎を知らないなら意味は薄いからね。

 

「よし、じゃあ私達はご飯にしようか。獲物も……今仕留めた」

「それなら先に準備しとくね」

 

 それでも感じるルフィからの羨ましそうな視線は置いておいて次はウタを相手に模擬戦をしようとした私だったが、倒れ込んだままのエースから大きな腹の音が響いたことで予定を変更。太陽も丁度お昼頃の位置まで上がっていたのでご飯にすることに。

 

 今さっき使用した大木を空を飛ぶ怪鳥目掛けてぶん投げて仕留め、墜落したところを回収。私が怪鳥を取りに行っている間にウタとエースがテキパキと調理の準備をしてくれているので、戻ってくるなり私は怪鳥の羽を抜いて処理を始める。

 

 処理が終われば適度に肉を切り分けて鉄棒を刺し、エース達が準備した焚き火で焼く。調味料はこの島にあった岩塩をお好みで。

 

「…ルフィ君、君も食料を探してくるといい」

「わかった‼︎」

 

 私達が肉を焼き始めたことで当然辺りには肉の匂いが漂い始める。その匂いを嗅いだルフィの口からは涎が垂れ始めるが、授業を受ける姿勢は崩さないのでレイリーは仕方ないと言いたげにルフィへ食料を探しに行く許可を出した。

 

「ルフィもこっちで食べたらいいのに」

「アイツが自分で決めたことだ。決めたからにはやり通す。そういう奴さ、ルフィは」

 

 猛ダッシュで森の中へ消えていくルフィをウタは肉を切り分けながら見送り、エースは肉を頬張りながらルフィは頑固だから一度決めたことは余程のことが無い限り変えないと断言しつつも視線はルフィが走っていった方向を見ている。二人ともこの無人島のレベルを知っているから単独行動をするルフィが心配で仕方ないのだろう。

 

 それでもルフィのことを追わないのはルフィが断ったからで、私達がルフィをご飯に誘わないのも同じくルフィが断ったから。ルフィ本人もこの島で助けを借りずに生きることが自身を強くするとわかっているのだろう。

 

 まぁ猛獣に殺されたらお終いなので二人はルフィの意志を尊重しつつも見聞色を使って観察は続けているみたいだけど。レイリーはそんな二人に苦笑いをしているけど、こっそり見聞色でルフィの様子を見ているのはわかっている。

 

「レイリー、この肉あげるからそっちで炊いてるお米って貰えない?」

 

 そんな百獣基準だと過保護な行動を取る三人へ私は微笑ましい表情をしながらも、折角お米があるのだからとレイリーに物々交換を申し出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「武装色…硬化‼︎ "ゴムゴムのォ〜”‼︎」

「遅い」

「ブッ‼︎」

 

 それからさらに日にちが経ち、ルフィはある程度の覇気を習得した。そのためレイリーからの指導を受けながら私達との模擬戦も行うようになったのだが、声に出さないと安定して武装色を纏えない習熟度なのでまだまだ弱い。

 

 ルフィが拳を振るう前に懐へ飛び込み、武装色のデコピンをお見舞いすればルフィは吹っ飛んで進路先の岩を砕きながら奥へと消えていった。

 

 少しやり過ぎた?なんて不安に思ったが、直後に岩が砕けたことで舞った粉塵から腕が伸びてきて私の肩を掴んだことで要らぬ心配だと理解した。

 

 ルフィの腕が収縮し、奥からデコピンで額が赤くなったルフィが現れた。腕で私を押さえながら体勢を整えるなりルフィは両足の裏を合わせて私に向けて槍のように突き出す。しっかりと武装色も纏っているので当たればそこらの岩なんて簡単に貫く威力はあるだろう。

 

 とはいえ防御力に関しては私も自信がある。なので本来なら受け止めて反撃をするわけだけど、今回は模擬戦。持ち前の持久力で全部耐えて反撃して勝ちですなんてものはつまらないだろう。だから躱す。

 

 ルフィが両腕で私の肩を掴んで固定しているが構わず動き、槍のように突き出された両足が当たる直前に身体を横向きにして躱す。そうすればルフィの伸びた両脚が私の前を通り過ぎていくので、収縮するまえに掴んで逃がさないようにする。ルフィは自分の身体を自由に膨らませたり伸ばしたり出来るが、見たところ将来使用するギア4でなければ腕や脚の一部分を基点に伸ばしたりすることは出来ないようだ。

 

 つまり脚を私に掴まれてしまった今、掴まれた位置から脚を再び伸ばして攻撃することは出来ない。ついでに逃げることも。

 

 それでも諦めずにルフィは胴体を風船のように膨らませることで距離を詰めてから繰り出した私の手加減パンチを耐え、その間に腕を別の場所へ伸ばして収縮させることで胴体を遠くまで離した。しかし私の片腕に脚を掴まれている現状だとただの時間稼ぎにしかならず、腕や脚には攻撃しないハンデを背負っている私は時々飛んでくるルフィからの抵抗パンチを防ぎながら伸びた脚を黙々と巻き取ってルフィの胴体を手繰り寄せる。一度ギア3で脚を膨らませて無理矢理私を引き剥がそうと試みたルフィだったが、私が腕に力を込めることで膨らむ脚を無理矢理押さえ込んだら滅茶苦茶驚いていた。

 最終的に脚がこれ以上伸ばせなくなり胴体が私の前まで引き寄せられたところでルフィの勝ち目なしと判断した審判のエースが私の勝ちを宣言し、模擬戦は終了となった。

 

「クソー! 勝てねェ‼︎」

「ふふっ、頑張れルフィ」

 

 私に負けたことでエースと同じように悔しがるルフィ。血は繋がってなくても確かに兄弟だと思ってしまう行動に思わず微笑んでしまえば、余裕の笑みだと勘違いしたのかルフィは口先を尖らせた。

 

 やっべぇ、ルフィの末っ子感が凄く出ているせいでお姉ちゃんぶりたい欲求がむくむくと湧き上がってくる。それを我慢していれば、ふとエースから視線を感じた。

 

 エースはニヤニヤと笑っており、表情でルフィに構いたくなるだろ?と語りかけてくる。思わず頷きたくなるが、ヤマトと比べればまだヤマトの方に軍配が上がるのでセーフだ。

 

「これでルフィの今日の模擬戦回数は99回目。あと一回だけ模擬戦出来るけど、誰を指名する?」

「ウタ‼︎ 今度こそアイツの見聞色を見切ってやる‼︎」

 

 仰向けで倒れ込むルフィの頭上でしゃがみ込んで彼の目を見ながら問いかければ、ルフィはウタを指名した。しかしルフィの指名にウタからの返事は無く、不思議に思ったルフィは起き上がって周囲を見渡す。

 

「ウタがいねェ‼︎」

「そういやウタのやつ模擬戦前に何かイブキに言ってたな」

「ウタは汗を流しにいったよ。エースと模擬戦すると暑いからね。匂いが気になるんでしょ」

「呼んでくる‼︎ 勝ち逃げは許さ──」

「「やめろバカ」」

「イデデデデデ‼︎‼︎ おれゴムなのに痛ェ! あ、覇気使ってるからか」

 

 私は平気だけど、エースが模擬戦をすると能力の関係上周囲の気温がそれなりに上がる。なので暑さに耐性がないウタは普通に汗をかく。

 

 私とヤマトの二人と行動していた時はあまり気にする素振りはなかったけど、流石に異性かつ幼馴染のルフィが近くにいれば匂いが気になるのだろう。ある程度汗をかくとウタは汗を流しに私達がお風呂用として占拠した湖へ行くようになった。

 

 そんなウタへルフィが特攻しようとしたので私とエースは即座に捕獲する。ゴムのルフィには関節技が効かないのでエースが身体を押さえて私が覇気を纏った拳でひたすら側頭部をグリグリするお仕置き付きだ。

 

「ルフィ、偶然の一回目はともかく故意の二回目は流石にウタも怒ると思うよ」

「えー、でもウタは気にしてないって言ってたじゃねェか」

「それはルフィが見聞色の練習中で目隠しをしていたからだろうが」

 

 実はルフィは過去に一度ウタの水浴び中に突撃している。本人は許されていると思っているようだけど、エースが言ったように見聞色の練習中に猛獣に吹っ飛ばされた先が運悪くウタのいる場所だった理由で許されただけだ。なので故意で突撃すれば確実に制裁されるだろう。

 

 まぁ仮にウタが許しても私達が見逃すわけないが。エースもルフィと似て異性に対する反応が鈍い時が多々あるが、しっかりとした常識人なのでこういったパターンだと止める側になってくれるのは正直助かっている。

 

 ある程度グリグリを続けてから解放すると、ルフィはグデッと地面に倒れ伏した。この状態になれば大人しいのは過去の経験からわかっているのでエースも拘束をやめてルフィから離れる。

 

「ルフィはキチンとウタが戻ってきてから模擬戦をするんだよ。レイリーが来るまでまだ時間があるんだから慌てる必要もないでしょ」

「わかった……」

「じゃあ私は一旦この島から離れるから。エースはルフィとウタのことをよろしくね。もしハンコックが来てウタに対していつもの調子になればルフィにくっ付けといて。大人しくなるから」

「なんだ? どっかに出かけるのか?」

「うん、ちょっと買い物。ウタに葉っぱの服を断られたから替えの服を買いに行くの」

「あー、それは仕方ないだろ。ウタは連れて行かねェのか?」

「一人の方が何か起きた時に動きやすいからね。ウタがいなくてもサイズはわかってるから大丈夫だし、服のセンスは……無難なやつを買ってくればいいでしょ」

 

 ルフィが私を指名しなかった時点でこの後は自由時間となるので前々から決めていた買い物の準備をする。目的はエースに言った通り、ウタの服やらを用意するためだ。一応葉っぱの服を作ってみたのだけど、色々見えやすい構造のせいで着てくれなかった。残念。

 

 ちなみに服を買いに行くのは私の独断。まぁそうなった原因は私にあるんですがね。

 

 最初はウタも元から着ていた服を洗って乾かしている間は女ヶ島で調達した服を着ていたのだけど、それに胸を押さえる機能はついてないのか模擬戦中はかなり揺れており、前世知識と興味本位でそんなに揺らして胸は痛くないのかと私は聞いてしまったのだ。

 

 それまでは気にしていなかったウタだけど言われて意識してしまうとダメだったようで、動き易さから模擬戦とか修行中に着る予定だった服なのにその時に着なくなってしまった。うん、要するに余計な一言で私が変な罪悪感を感じちゃったので買い物に行くわけだ。

 

 エースがいるのでここから離れることに対する心配はしていないが、一つだけ不安なことはある。それはレイリーからの来訪禁止指示を私とウタを反論理由にゴネまくって最終的にここへ訪れる権利をもぎ取ったハンコックのことだ。

 

 彼女は何かとルフィに関するマウントをウタと取り合う面白女だが、実力はあるのでウタの修行相手になっている時もある。ルフィのことでしつこくなったらルフィの腕の中に押し込めばいいので対処も楽だ。

 

 過去に一度だけ慣れたのかルフィの腕の中でも騒がしかったので、基本的にウタ、私、ルフィ、エースの順で雑魚寝してるところをその日の夜だけ私とルフィの間にハンコックを無理矢理挟んで寝てやれば大人しくなった。ルフィが隣で寝ているということに頭が茹だっておかしくなったのか数日間だけ奇行が目立ったが。

 

 そんなハンコックだけどルフィに嫌われることはしないので決定的な一線を越えるようなことはないだろう。グダグダ心配しても仕方ないね。

 

「じゃあ行ってくる」

「おう、いってらっしゃい」

 

 空を駆け上がり、島のある方向を目指して走り出す。ここから一番近いのは女ヶ島以外だとシャボンディ諸島だ。訪れる度に何か起きている島だけど、今は海軍が戦争の後処理でバタバタしている時期なので何もないだろう。ささっと買い物して、お土産を買ってから島に帰る。滅茶苦茶簡単だね。




オリ主……盛大なフラグが立ったが、いつも騒ぎを起こしているのは別人で、オリ主は騒ぎを大きくしているだけである。なのでその別人がいなければ問題ない…と、思われる。
 シャンクス達の恩云々は気にしていない。ウタと行動したのも、船出を見送ったのも、友達だから。それで恩を受けたと言われても本人は困惑するだけである。

 現在は無人島生活を思いっきり楽しんでおり、雑魚寝を提案したのもコイツ。実力的にウタとルフィを内側にしたいけど、ウタに却下された。ちなみに最初は安全性を考慮して風呂も一斉に入るべきと提案していたが、普通に却下された。それぞれの頭に合う猛獣の頭蓋骨も集めたが、被ってはしゃいでくれたのはルフィだけである。エースもノってくると思っており、そこからズルズルとウタを野生に引き摺り込む計画があったがエースが想像以上に常識人だったので失敗している。

カイドウ……シャンクスから譲渡された財宝はオリ主の物として本拠地の宝物庫に入れてある。オリ主からの電話後、クイーンを呼び出した。






 レイリーって修行を始める以降はルフィのことを呼び捨てにしてる疑惑があるのですが、ここではルフィ君呼びを続行させてます。

 サブタイトルに悩む日々ィ……。
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