私の存在しないアーカイブ   作:台所にでたG

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書きたいことがまとまったので書きました!少し書いて考えてまた書いてを繰り返してたのでめちゃくちゃになっめてるかも…


過ぎた時間

上を見る。空は…青い…?青い空だ。周りを見る。廃墟と化した建物に植物が巻きつき、コンクリートの道路は大量の根や草、苔に覆われている。

今までは赤い空だったが、今回は違う。辺りは荒廃していて生存者がいる可能性は低い。

転移まであと48時間。時間は多い、何か情報や上質な物資を得られるはず。

 

劣化した建造物や植物が侵食している様子を見るに、人が居なくなってから大分時間が経っているようだ。ミレニアムに行けばどれくらい経過しているかデータが見つけられるかもしれない。

 

……

 

最終ログから30xx年xヶ月x日14時42分23秒…

これは、相当な時間が経っていたようだ。

ミレニアムは他の地域と比べて植物の侵食が少ない。保存状態によるが、上質な物資を得られる確率は高そうだ。

 

 

ここは、花壇?大分状態が良い。ミレニアムの花壇を管理するロボットなど聞いたことはないし、まるで今でも人が手入れしているような雰囲気だ。それにこの石碑のようなものは

 

「墓荒らしですか?関心しませんね」

 

…!『誰だ…?!』

気づけなかった…!?いや、敵意が無いからか?

 

「それはここに足を踏み入れた客である貴方のほうが先に名乗るべきでは?墓荒らしといい、まさか常識が通用しないのですか?」

 

生き残りがいた…?そんなまさか。今までの平行世界ではほぼ全ての生物が死に絶えていた。ここだって同じのハズ。それに、生き残りがいたとしてもこのキヴォトスは滅亡してから三千年近くも経っているんだぞ。

 

幸いこいつから敵意は感じない。もし生存者なら、有益な情報を聞き出せる可能性もある。ここは友好的に接するのが吉か。

 

『私は…あー』…名前…忘れた…

いや、仕方ないだろう。正確な時間はわからないが、何年何ヶ月間一人で何も喋らないこの生活を続けてると思っているんだ。あー最悪

『すまない、忘れた』

 

「はぁ?本当に常識が通用しないとは、つくづく呆れますね。まぁ、名前なんてどうでもいいです。…貴方、この世界の人間ではないでしょう、何をしに来たんですか」

 

転移してきたことがバレている…?

いや、ここまで時間が経過していれば別世界の人間を疑われるのも無理はない…か?

 

『このキヴォトスがどれくらいの時間が経過してこうなったのか調べに。それと、物資を集めるためだ』

 

「それはミレニアムへ来た目的でしょう?貴方の大元の目的を教えて欲しいの」

 

『それは、えーーっと、あ、そうだ、このタブレットをシャーレの先生に届けるために平行世界を旅している』

 

「それは…。はい、ありがとうございます。貴方の目的は大体分かりました。でも貴方、意外と素直に話してくれるんですね」

 

『お前からは敵意を感じないから。それに、この世界からもいずれ去る。別に話してもデメリットは無い。そういえば、さっき言っていた墓場とは?』

 

「ここに、私の大切な人とその友人達が眠っているんです」

 

なるほど、あれは墓石だったか…

 

『…それは悪いことをした。……色々話すなら場所を変えないか、私もこのキヴォトスについて知りたいことがある』

 

「ええ、いいでしょう」

 

 

『このキヴォトスは、何故滅んだ?』

 

「移動して開口一番がそれって、貴方遠慮が無いんですね。端的に言えば、私が滅ぼしました」

 

は?こいつ、何を言っている。

 

「私の能力。そうですね、物質の分解、再構成の能力が暴走し、キヴォトスの住民の98%が粒子レベルに分解され、雲散しました。生き残った人達は文字通りその身を粉にする思いで私の暴走を止め、相討ち。そうして暴走が止まり能力を失った私だけが残り、このキヴォトスは滅亡しました。」

 

つまりこいつが、このキヴォトスの住民全員を殺し、滅亡させたと?………ふざけるなよ

 

ジャキッ

 

「…まぁ予想はできていましたけど、そんなに嫌そうな顔で銃を向けられると流石の私も落ち込みます」

 

『お前、ふざけるんじゃないぞ。住民全員を殺しておいて墓に大切な人が眠っているだと?今さら懺悔のつもりか、それとも元から性根が腐っていたのか。』

 

「うーん、両方ですかね」

 

『…っ!』ギリィッ

 

落ち着け、今こんなやつに弾丸を使うことの無意味さを考えろ。ここでこいつを殺しても何の得もない

 

『チッ…最悪だ』

 

「おおー、どうやら理性のないアホでは無かったようですね。まぁ、仕方ないと思いますよ。わたし、元々はキヴォトスを滅亡させるために生まれた存在ですし」

 

『なるほどな…破壊兵器として作られたが、自我を持って、みんなと仲良しこよししていたら、暴走してそいつら諸共殺したと』

 

「大正解。しかも私の体…そうですね。私の体は未知の技術で作られたロボットなので、こうして悠久の時が過ぎても平気…といった形ですね」

 

「では、貴方の過去の話も聞きたいのですが。話せます?」

 

『聞かなくてもわかるだろ、私の世界もお前みたいな奴らに壊されてクソ大人に責任押し付けられてこんな羽目になってんだ』

 

「貴方って、一度口が悪くなるとしばらく元に戻らないタイプなんですね」

 

『誰のせいで口が悪くなったと思ってんだ』

 

「貴方が育った環境」

 

『くたばれ』

 

「ふふっ、では時間も遅くなってきましたし、お開きにしましょうか。適当なところで寝てください。明日はミレニアムを案内してあげます。」

 

『わかった…』




ここまで読んでいただき、感謝…
新登場した生き残りちゃんは少し傲慢でツンデレっぽい王女キャラを意識しました。
次回でこの世界の回は終える予定ですので更新を待っていただければ幸いです…
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