「・・・」
赤色回転灯が煌めく建物の中、私は拳銃片手に歩いていた
1人、また1人、撃ち殺しながら何も感じず、感じる事も自らに許さず機械的に撃ち殺す
一人の例外も許さず、誰1人許さず射殺する
「助け···」
その声は最後まで言う前に終わらせた
「死神···」
その声も言い終わる前に終わらせる
「・・・」
クルクル回る赤色灯、弾痕から血を吹き倒れる人々
なんの感慨もなく引き金を引ける自らの手、それを見て何も感じない自分に深い悲しみと怒りを同時に覚える
「アナタが···今さらなぜ···」
「お前たちがやらかさなければ、私もやることは無かった。そういった意味では感謝している。生きた屍になっていた私を再起動させてくれたことにはな」
ピンク色の髪をした女をそう言って射殺した
そうしてこの施設の全員を皆殺しし、私は別の場所に向かう
廃棄されたゴミが山ほどあるとある場所で、私は半日近くも飲まず食わず休むこと無くとある存在を探し、ついに見つけ出した
「あぁ···」
自らつけたであろう首筋の傷は塞がりかけていた
だが、捨てられた環境が悪すぎたのか膿んでいる
それを丁寧に綺麗にし、これ以上汚れないように場所を変える
注意して見なければ気づかない場所へ、起こさないように
「効くか分からないけど···」
破壊した施設から盗んできたブドウ糖液を静脈注射し、眠ったままの子に優しく話す
「ごめんなさい、〇〇〇。本当は私が匿いたいけど···それは出来ないから。せめて良い人に拾われて···」
不思議と、普段悩まされている感情に苛まれなかった
愛しさすら込み上げてくる。護りたいと心の底から思える
でもそれは出来ない、本来こうして救い出そうとする事すらとんでもないリスクをおっている
だからせめてとインターノットへ情報を、悟られないように流す
優しい人に巡り会えるように心から祈りながら、私はもう1つの目指す場所に向かった
「なんの用かね?」
4人の黒ずくめの人間に囲まれている部屋、そこに入ってすぐの一言がコレだった
私は無感情のまま要件を告げる
「今後一切のクローニングを禁止してもらう」
「ほう、今さらそれを言うのかね?君にその権利があるとでも?」
「もし続けたら、この新エリー都を血の海に変える。
私の発言にその場にいた4人全員息を飲んだ。
この野郎共は知っている。私にそれが出来ることを
「それと同時に、私と貴様らの関係も終わりだ」
「犯罪者として裁けと?」
「それがお前たちに出来るならすれば良い。その覚悟があるのなら」
そして私は、4人を見渡しながら睨みつけた
「その覚悟すら無いんだろう?既にお前たちは交渉のカードを無くしている」
「・・・」
私の発言に、ついに4人が押し黙る
そこで私は交換条件を提示した
「お前達が私と、私のクローンに手を出さないとここで誓えるなら、私もお前達に手は出さない。これまで通り市井では大人しくしていよう」
「もし、手を出せば?」
「自ら死を懇願するまで痛めつけて殺す。お前達もかつての犠牲者リストに仲間入りだ」
私の発言に再び4人が黙り込んだ。少ししてリーダー格の男が口を開く
「いいだろう。手は出さないと誓おうじゃないか。その代わりこちらからも条件がある」
「···聞こう」
「エーテリアスの駆除任務はこれまで通りしてもらう。だが報酬は80%減だ。異論は認めん」
「既に使い切れないほど貰った。今さら80%減で痛む腹などない」
「ならばよし。もう1つの条件だが」
その条件は私から出した
「私からあの子達に正体は明かすな。調べられたら揉み消ししろ。だろう?」
「ふん、分かっているならそれでいい。その秘密は墓場まで持って行け」
「わかった」
これで話すことは無くなった、この場に用は無い
「では即日してもらおう」
「既に引き上げさせている。好きにしろ」
「手回しだけは早い」
呆れながら部屋を後にして、住んでいた部屋の大家さんに電話する
そして私は新たに用意した家に帰る事にした
ここから始まる?