RAILJACK   作:マブラマ

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殺人現場での対峙

東京駅 地下通路

「しえなちゃんって、駅何回も来たことあるの?」

乙哉が何気なく尋ねると、しえなはムッとした顔で答えた。

「ボクは警備部の警察官だ! しょっちゅう来てる訳ないだろう?」

「ここってどこら辺なの?」

「ここは東京駅の地下通路だ。……ここか?」

二人が歩みを進めると、そこは血の匂いが漂う殺人現場だった。しえなの目が鋭くなった。

「これ、お前がやったのか?」

「……」

乙哉が無言で立ち尽くすと、しえなは焦りを隠せなかった。

「何とか言ってくれ! こっちが困るだけだ!」

「私じゃない」

「え?」

「この切り刻み…――――汚らわしい殺し方。あたしじゃない!!」

「!! 本当にお前じゃないんだな!?」

「うん」

しえなの頭が急速に回転し始めた。

「だとすると……武智を装ったもう一人の真犯人がいるはずだ!」

「あの刑事だけは信用できない! あたしを捕まえて刑務所に……」

「そうなったとしても、必ず真犯人を捕まえて見せる! この手で……!」

その時、背後から鋭い声が響いた。

「動かないで!」

「!」

乙哉としえなが一斉に振り返ると、そこには桜井あおいが立っていた。彼女の目は怒りと確信に満ちている。

「アンタ達、そういう事だった訳ね?」

「待って! あたしは!!」

乙哉が弁解しようとするが、しえなが割って入った。

「桜井!! お前は何かを誤解をしている!! 武智は……武智乙哉は犯人じゃない!!!」

あおいの視線が鋭くしえなを射抜く。

「じゃ……その手に持ってる鋏は? どういう事か説明してもらおうかしら?」

「……」

乙哉が言葉を失うと、しえなは声を荒げた。

「お前……武智を疑ってるのか!!?」

「当然よ! 船越警部から全部聞いたわ!! 証拠も。あの事件の全ても。何もかもね!!!」

「武智は犯人じゃない!!!」

「……救いようもない警察官ね」

「お前も救いようもないな」

しえなは二十六年式拳銃を手に、あおいに向けて銃口を構えた。一触即発の空気が地下通路を支配する。

「お前が、鉄道公安隊の公安隊員なら何かやるべき事やらなきゃダメじゃないか!!」

あおいも負けじとベレッタM92を抜き、しえなに銃口を向けた。

「……私はまだ学生で鉄道OJTの身分のままよ。この任務を引き受けたのは神長管理官のお陰って事を!!」

ダァーーン!

あおいが引き金を引き、弾丸がしえなに向かって放たれた。

ほぼ同時に――

バァーン!

しえなも二十六年式拳銃を撃ち、弾丸があおいへと飛んだ。

「!」

「!」

「しえなちゃーーん!!」

乙哉の叫びが地下通路に響き渡り、銃声の余韻が血の匂いと混ざり合った。

 

To be continued

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