朝鮮総連本部(現・RJ臨時本部)
その頃、朝鮮総連の職員たちはRJ関連の書類を慌ててシュレッダーにかけ、証拠隠滅に追われていた。
「急げ! 何としてもこの捜査を乗り切るんだ!」
職員Aが叫ぶと、職員Bが焦りながら反論した。
「でも隠し切れませんよ! この膨大な書類は!!」
「だからシュレッダーで切り刻んで証拠隠滅してるだろうが!!」
その時、ドアが勢いよく開き、公安捜査員が事務室に突入した。
「警視庁公安部だ! 今から強制捜査を行う! その事務所の中にある物を全て押収する!」
「ちょっと待ってください! ちゃんと捜査令状とか取ってるんですか!?」
職員Aが食い下がると、公安捜査員Aが堂々と応えた。
「走り鳰警視からちゃんと捜査令状許可取ってる!」
「走り……!? 西の葛葉の!!?」
職員Bが震え上がり、職員Cが悲鳴を上げた。
「ひぃっ……ま、まだ死にたくない!!」
「……」
職員Dが無言で立ち尽くす中、公安捜査員Bが指示を飛ばした。
「この中にある物を全部押収するんだ! 隅々にだ!」
すると、職員Dが押収作業を妨害しようと立ち塞がった。
「日本人なんて……俺たちの敵じゃないぞ!!」
「こ……こいつ! 邪魔をするな!!」
公安捜査員Cが足で職員Dを蹴り飛ばし、作業を続行。職員Dはうめき声を上げながら倒れた。
「아이고~아이고~……」
他の職員たちは呆然と立ち尽くすしかなかった。
物音が収まった一瞬の静寂の中、職員たちの表情は恐怖と混乱に染まっていた。
公安捜査員たちは、押収作業を手際よく進めながらも、次々と出てくる書類の山に眉をひそめていた。特に、ひときわ怪しげな機密書類の束が、事件の裏に隠された更なる真相を示唆しているかのように感じられた。
一方、職員Aは、先ほどの激しいやり取りの余韻に耐えながらも、何とか状況を打開する策を模索していた。彼は、密かにポケットに忍ばせた携帯電話に手を伸ばし、かすかな希望を託して外部への連絡を試みる。もしもこの事態が内外に知られることになれば、彼らの立場は一変する可能性があったのだ。
「皆、落ち着け。今はただ…冷静に行動するんだ」と、内心で自らを鼓舞しながら、職員Aは他の者たちにも何らかの指示を出すべく、静かに口を開こうとした。だが、その声も震えていた。
その時、押収作業を指揮していた公安捜査員の一人が、上官からの新たな指示を受け取ると、部屋の中央に向かって厳しい口調で叫んだ。
「これ以上の抵抗は無用だ。全ての書類と関連機器は、直ちに本部に搬送する!」
その言葉とともに、部屋全体に冷たい緊張が走った。職員たちは、これ以上の混乱を避けるためか、やむを得ずその場に静かに身を潜め始めた。
しかし、職員Dの倒れた姿が示すように、内部にはまだ、恐怖と絶望が渦巻いていた。誰もが、この一件が単なる押収作業に留まらず、もっと大きな陰謀の一端であることを、無意識のうちに感じ取っていた。
外では、深い夜闇の中、遠くで聞こえるサイレンの音が、これから始まる新たな混乱の前触れであるかのように響いていた。
その後、事件の真相を探るべく、外部の取材陣や内部告発者たちが動き出し、物語は思いも寄らぬ方向へと転じていくのだった…
To be continued