RAILJACK   作:マブラマ

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過去と現在の交錯

2024年 國鉄本社ビル裏手 深夜

 

國鉄本社の裏手は、爆発の炎と硝煙に包まれていた。剣持しえなと神長香子は、RJと『集団下校』の残党が仕掛けた爆薬を阻止すべく、それぞれの立場で戦っていた。しえなのSAT隊員が爆薬処理を急ぎ、香子は警視として周辺の安全確保に奔走する。だが、敵の数は予想以上に多く、状況は混迷を極めていた。

その時、遠くから重々しいエンジン音とサイレンが近づいてきた。暗闇を切り裂くように、鉄道公安機動隊の装甲車が現れる。車列の先頭に立つのは、五能瞳――鉄道公安機動隊の隊長だ。彼女の鋭い目つきと、風になびく制服の襟が、現場に新たな緊張感をもたらした。

「遅かったじゃないか、五能!」

香子が叫びながら、汗を拭う。彼女の声には苛立ちと安堵が混じっていた。

「神長、状況は把握してる。RJと『集団下校』の残党が絡んでるんだろ? 遅れた分は取り戻すよ」

五能瞳が装甲車の窓から身を乗り出し、冷静に答える。彼女の手には無線機が握られ、隊員たちへの指示が次々と飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全隊員、展開! RJと『集団下校』の残党を一網打尽にしろ! 國鉄本社を守るんだ!」

五能の号令一下、鉄道公安機動隊の隊員たちが素早く動き出した。黒い制服に身を包んだ彼らは、訓練された動きで現場に散開。RJの構成員と『集団下校』の残党が潜む位置を的確に押さえていく。

「くそっ、鉄道公安まで出てきやがった!」

『集団下校』の残党の一人が叫び、隠し持っていたナイフを振り回すが、瞬時に隊員に取り押さえられた。手錠がはめられ、地面に叩きつけられる音が響く。

しえながラングレーの運転席からその光景を見やり、五能に無線で連絡を取った。

「五能、『集団下校』の残党はRJに合流して爆破計画を進めてた。ボクの過去が絡んでる分、責任感じてるよ」

彼女の声には、微かな悔しさが滲んでいた。

「剣持、過去は関係ない。今は國鉄を守ることが優先だ。SATと連携して残りを片付けるよ」

五能の返答は簡潔で、彼女らしい実践的な態度が表れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄道公安機動隊の介入により、形勢は一気に逆転した。RJの構成員と『集団下校』の残党は次々と拘束され、手錠をかけられた彼らが装甲車に押し込まれていく。爆薬の処理もSATと連携して進み、國鉄本社へのさらなる被害は食い止められた。

五能が装甲車から降り、剣持と香子の前に立った。

「神長、剣持、ご苦労だったな。遅れたのは本部での調整が長引いたせいだ。だが、これで一区切りだ」

彼女の声は落ち着いており、隊長としての威厳が漂っていた。

「五能、お前が来てくれて助かったよ。だが、RJと『集団下校』の繋がりはまだ解明しきれていない。油断はできない」

香子が息を整えながら言う。彼女の制服は汗と埃で汚れていたが、瞳にはまだ闘志が宿っていた。

「ボクも同意見だよ、神長。『集団下校』の残党がRJにどれだけ浸透してるか……追及が必要だ」

しえながラングレーのボンネットに寄りかかり、五能を見やる。

五能が小さく頷き、無線で隊員に指示を出した。

「拘束した連中を本部に連行しろ。徹底的に吐かせて、RJの全貌を暴く。國鉄を潰すなんて、二度とさせない」

拘束されたRJと『集団下校』の残党が連行されていく中、國鉄本社の裏手は静寂を取り戻しつつあった。遠くで列車の汽笛が鳴り、夜明けが近づいていることを告げる。

「剣持、五能……私たちで國鉄を守ったな」

香子が呟くと、しえなが小さく笑った。

「ボクたち明星の絆は、こんな時でも強いね、神長」

五能が二人を見やり、軽く肩をすくめる。

「感傷に浸るのは後にしろ。まだ戦いは終わってない」

三人の視線が交錯し、新たな決意が芽生える。RJと『集団下校』の残党を拘束した今夜は、長い戦いの序章に過ぎなかった。

 

To be continued

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