異世界迷宮の英雄に! 作:チワワ
↑上記のコレについてちょっと聞きたいのですが、コレ、不快に感じる方とかいらっしゃいます?
「後書きのところで感想、評価お待ちしていますって書いてあると読後感が良くない」って意見があるらしいので前書き部分に書いているんですが。
私の場合、毎日毎時毎分お気に入り増えてるかなあとか気にしちゃってるので、「お気に入り増えた! 嬉しいありがとう!」「感想ついてる! 嬉しいありがとう!」「評価ついてる! しかも◯点?! 1点や0点じゃない! 嬉しいありがとう!」「誤字報告来た! 誤字が気になるほどじっくり読んでくれたの? 嬉しいありがとう! でも余計な手間をかけさせてごめんね!!!」って感じなので何か変化があるたびに、ありがとうが言いたいんです。
どうなんでしょう?
「じいさん。なんか勘違いしてんじゃないのか」
俺は後ろで控えているリビラを見た。
低い身長。150センチあるかないかだろう。
大きな胸。F? G? 質素な服をこれでもかと押し上げている。
髪は色の薄い赤毛……いや金色が少し入ったピンク色だろうか。それを短く揃えている。
快活さを主張しながらも整った顔は十人中十人が美少女と呼ぶだろう。
もしこの美少女を奴隷にするなら、俺は間違いなく色々エロエロな日々を過ごすだろう。
「俺は成人した女奴隷は性奴隷として扱うぞ。単なる戦闘奴隷になると思ったら大間違いだ」
「ほほう。英雄色を好むというやつじゃの」
ちっ。
俺は思わず舌打ちした。
「まあ聞け。ワシも考えた。
よいか? まず普通に奴隷商に行くとしよう。
すると、盗賊の奴隷は扱いが良くない。どれだけ酷い扱いでも不当であるとは見なされんじゃろう」
それはまあそうだろう。盗賊とは犯罪者だ。そんな人間に配慮すべきとは誰も思わない。
鞭で打たれたり食事も最低限と、いわゆる奴隷のイメージ通りの生活となるだろう。
「見逃すのは論外じゃ。盗賊となった以上、罪を償わねば誰からも信用されんし、何も為すことはできん」
罪を償う……一度盗賊になった以上、なにがしかの罰は必要という事か。
それが終われば社会復帰出来るという事かな。
「つまり、事情を酌んでくれる主人の下に行くのがこの子にとって一番良いというわけじゃな」
ザクリのじじいはしたり顔でそう締めくくったが、俺はため息で返した。
「俺が奴隷に求める事はな。もちろん有能だとか忠実だとかはあるが、何より口が固いことだ。
俺は、俺の事をペラペラ喋られるのが一番気に食わない」
俺はじいさんとリビラの二人をしっかり見つめた。
「だからもし俺の奴隷になるなら、自由に話させる訳にはいかないぞ。たとえじいさんがすぐ近くにいたとしてもだ」
「……それは当然ではないかの?」
え、当然なの?
いや日本でも、昭和の時代は嫁入りしたら里帰りも無しにずっと夫の家に尽くすのが当たり前、みたいな話は聞いたことがあるな。
そう考えれば奴隷が自由に話せないのは当たり前……なのか?
「忠実さも、騎士団では真面目に勤務しておった。今回は少々暴走してしまったが、二度は無いじゃろ」
リビラは神妙な顔をしてうなずいた。
「有能さは……まあ、この子は勉強家だったからの。知識ならお主よりあるじゃろ」
「知識なら……ってのは、戦いは苦手ということか?」
「いえ。僕は戦えます」
リビラが口を出してきた。
「……見ての通り、その子は体が小さいじゃろう。騎士団ではどうしても後方配置となりがちじゃった」
「僕は戦えます!」
ふーむ。
身体的不利ゆえのコンプレックスがあるってかんじか。
たしか竜人族は体がデカいのが普通だったな。
原作のベスタもミチオ君が見上げる程に身長が高かった。
そう考えるとリビラみたいに体が小さければ、戦えないと判断されるのも仕方ないことなんだろう。
ひょっとすると、今回の暴走は正義感からだけじゃなく、そのあたりに原因があるのかもな。
自分が戦える事を示したい、か……。
俺は改めてリビラを正面から見つめた。
「リビラ。俺はこの村の迷宮を討伐するのが目的だ」
「はい」
「だが別に自分の手で成し遂げる事に拘っていない。騎士団が来てくれるならそれも構わないと思っている」
「……はい」
不満そうだな。やはり自分を認めてほしい気持ちもありそうだ。
一応フォロー入れておくか。
「とはいえ騎士団の現状を聞くに、俺達の方が早いかも知れん」
「はい!」
「だがそれはそれとして。
さっきも言った通り、お前の事は性奴隷としても扱うし、場合によっては他の雑事も覚えていってもらう。
それを本当に理解しているか?」
「それは……理解していると思います」
「思います、ね……」
まあ15歳だ。この世界でも成人したばかりの年齢。
となれば現実を知らない歳だろうし、そんな人間に理解を求めても難しいか。
「お前は何を望む? 俺の奴隷となっても成したい事はあるのか?」
自主性が必要だ。
目的があれば人は耐えられる範囲が広がる。
ミレーナさんが迷宮の討伐と引き換えに俺の奴隷になったように、リビラにも目的をもってもらいたい。
「僕は……」
リビラが考え込むのをじっと待つ。
「僕は、正しい事がしたいです」
「正しい事?」
「騎士は、人を守るために戦うのだと。そのために強くなるのだと。
昔、伯父さんはそう教えてくれました」
「リビラ……」
思わず声が出てしまったザクリのじいさんは、嬉しさや戸惑いやら複雑な感情がある様で、表情が変化していた。
「僕も、伯父さんの様に。人を守れる強い人になりたいです」
「そのためなら、多少辛いことがあっても、俺の奴隷としてやっていけるのか?」
「はい」
今度はリビラも強くうなずいた。
「わかった。俺は迷宮の討伐のために戦うし、お前にも同行してもらう。
もし迷宮の討伐に成功すれば、お前の名誉も恐らく回復するだろう。
その引き換えに、リビラには奴隷として様々な事を行ってもらう。
そういう事だな」
「わかりました」
「決まりじゃな」
じいさんは満足そうにうなずいた。
「ではリビラは騎士団で諸々の手続きを済ませた後で、カズトの奴隷になるために奴隷商に行かねばならんの。
カズト、お主も共に来てもらうぞ」
「あー。今日じゃなきゃだめか?」
トレイアに行くのにいちいち徒歩で向かうのはだるい。
かと言ってフィールドウォークの代わりにワープを使えるのがバレるのも嫌だ。
「駄目ということはないが……いつ来るんじゃ?」
「明日の夕方、日が沈む前に騎士ギルドに行けば良いだろ?」
「まあそのくらいなら構わんが……」
「色々予定があるんだよ、色々」
じいさんとリビラがトレイアの街に向かうのを見送り、俺は家に戻った。
面倒事ではあったが、結果をみれば俺はタダで奴隷を手に入れる形だ。
騎士団にいたとなれば様々な知識があるだろうし、じいさんという伝手を得たのも大きい。
労力に比べればはるかに大きい利益を得たと言える。
とはいえ、やはり面倒は面倒だった。
俺はコントローラーを固定して戦うコマンドを連打するような、頭を使わずに経験値を稼ぐ裏技で生きていきたい。
こんなのは二度と起こらないでほしいもんだ。
ミレーナさんとミンは畑仕事をしていた。
俺は二人を呼び、今回の顛末とリビラが奴隷になる事を伝えた。
「という訳で、リビラが来たらミレーナさんは先達として色々教えてやって」
「わかりました……」
頷きはしたが、ミレーナさんはなにか言葉に詰まっていた。
「あの!」
わ、びっくりした。
珍しくミレーナさんが大きな声を出していた。と思ったら口を押さえている。
そして、ゆっくり言葉を選ぶように話し始めた。
「一番奴隷は、やはりその方が?」
あー。なんかそういう問題があったか。
原作ではロクサーヌがこだわってたけど、その辺りの機微はよくわからないんだよな。
とはいえ要はまとめ役だよな。
だったら俺の答えは一つだな。
「リビラはまだ15歳だし、ミレーナさんにやってほしい」
「……よろしいのですか?」
「俺は戦う能力でそういうのを決めるのは違うと思うんだよね。
必要なのは信用とか信頼とか、そういうのだと思ってる。
それで言うとミレーナさんが一番だよ」
「……かしこまりました」
ミレーナさんは頭を下げた。
……気になるものなのかね?
まあ待遇が悪くなるかもと心配するなら気になるか。
俺とミレーナさんの関係は契約によって結ばれている。
もちろん俺はミレーナさんの事を尊敬しているし、体をあわせた人を嫌いに思うわけはない。いや、かなり好きだ。
だが、だからと言って自分が好かれているとは思わない。
恋愛ってのは、対等な関係から生まれるものだろ。
主人として好かれるように振る舞っていられているとは思うが、それが感情にまで及ぶと考えるのは間違いだ。
俺は例えるなら給与支払いの良い風俗店のオーナーで、ミレーナさんは借金を返すために真面目に勤務する従業員。
物語の主人公とヒロインのような関係では決してない。
絶対に忘れてはいけない一線だ。
ミレーナさんからすれば、特にミンの待遇は大切だろう。
折に触れて一番である事を伝えていこう。
さて、ずいぶん遅くなったけど、今日もパーンにはヤギの肉を生産してもらうか。
時間のせいでいつもより穫れないけど、ミレーナさんに結構預けてるし、村の皆に足りないって事はないだろ。
そして午後はケーンを使って三階層での戦いだ。
問題無いとは思うが、ちゃんと接近前に叩けるかな……。