異世界迷宮の英雄に! 作:チワワ
今まで作家様方が、執筆の力になります、とおっしゃっていたのが我が身の事となりようやく理解出来ました。
これからも頑張って書いてみようと思います。
「くたばれぇぇぇぇ!」
デュランダルを振るい、エスケープゴートを倒す。
警戒しながらドロップ品を拾う。
移動するとすぐに魔物と遭遇。
魔物を倒す。ドロップ品を拾う。移動。倒す。拾う。
かれこれ二十戦ほどになるだろうか。
いやぁ楽勝楽勝!
これこそ異世界転生の正しい姿よ! あ、転移だっけ?
この二日間のストレスが身体から流れ出てくぜ〜。
「ヤギは死ね!」
また一匹、ドロップに変えてやったぜ。
攻略法を見つけてからは、もはやルーチンだった。
危なげなく戦い、リュックにもそこそこドロップ品が集まった。
しかしストレスをぶつけ続けて心はスッキリしてきたが、さすがに少し疲れてきた。
小部屋に戻って小休憩としよう。
お!
村人と盗賊のレベルが上がってる。
今なら経験値にポイントを振っても一撃なのでは?
レベルを上げてステータスで殴る。やっぱりコレよね〜。
早速、俺は腕力のポイントを減らし、必要経験値減少に割り振ってみた。
結果。
「まだだめか……」
逃げる事も想定して二撃目もすぐに加えたのだが、僅かに届かず逃がしてしまった。
むぅ残念。
諦めて元の構成に戻そうとしたところでふと閃いた。
足防具3の加速のブーツを使えば二撃目を入れられるのでは?
もちろんこれは更にポイントを必要とし、経験値が減る行いだ。
にもかかわらず試そうと思ったのは、これなら僧侶の取得が安全に出来るのではと考えたからだ。
ミチオ君にはロクサーヌがいたおかげで攻撃対象から外れる事が出来たが、俺にはそんなパーティーメンバーのアテは無い。
そんな俺にとっては、逃げ出すだけの状態になるエスケープゴートはまさにうってつけの敵に思えた。
経験値系のポイントを全て外して加速のブーツを装備して戦ってみれば、思惑通りにデュランダルでの二撃目をいれる事が出来た。
ならば後は腕力にいくつか振ってデュランダルでギリギリまでHPを削り、素手でのトドメをいれるだけ。
一戦目、逃亡され失敗。
二戦目、また逃亡され失敗。
三戦目、素手でのトドメに成功!
ウキウキとジョブ設定を見てみたが、そこには僧侶のジョブがなかった。
え、何で?
僧侶の回復スキルがあれば多少の無理もきく。
デュランダルと合わせれば、現状でモンスターハウスに迷い込んでも生きて出られるだろう。
今はモンスターハウスに入らないように、隠し扉は探していない。
探索を進めるためにも僧侶の取得は早めに必要なんだが……。
何度か試してみたがやはり僧侶は取得出来ず、俺は諦めて切り上げ、デュランダルでの一撃に切り替えての探索をする事にした。
後で原作読み直そう……。
結果、初めての迷宮探索の成果は
村人Lv4、盗賊Lv4、探索者Lv2。
ドロップ品が五十個と少し
といった感じになった。
村人Lv5まで粘りたくも思ったが、そろそろ戻ると約束した3時間くらいだ。
一度休憩にしても良いだろう。
迷宮から出てミレーナさんの家に戻れば、ミレーナさんとミンと、壮年の知らないおっさんがいた。
誰?
ダーリョ 男:52歳
村長:Lv8
鑑定サマサマだ。
疑問に思ったらすぐに教えてくれた。
「おかえりなさいませ、カズトさま」
「ただいま、ミレーナさん。こちらの方は?」
鑑定のおかげでわかってはいたが、知らないふりをして尋ねた。
村長は頭を下げながら
「私はこの村の村長のダーリョと申します。
この村の子供を助けていただいたとのことで、村長として改めてお礼に伺わせていただきました」
「気にしないでもらいたい。すでに宿に食事にと十分な礼をいただいています」
「そうでしたか。ところで……
迷宮はいかがでしたでしょうか?」
これが本命の質問か。
村長としてはこれからも俺に潜ってもらいたいわけで、そのためにも俺の動向を掴んでおきたいと。
どうしたものかな、と考えながら、とりあえず当たり障りのない答えをかえす。
「まだ1階層を軽く探索しただけなので、なんとも言えないな」
村長はチラチラとこちらを見ながら
「なるほど。お怪我もない様ですな。さすがです」
……いや面倒くさいな。
腹の探り合いみたいなマネは勘弁してくれ。
「村長。言いたいことはわかる。これからも迷宮に入って欲しいのだろう」
指摘すると、村長は顔を強張らせた。
「……はい。本当にお恥ずかしながら、私共ではもう打つ手がなく、カズト様にすがることしか出来ないのです」
村長の顔は、本当に追い詰められた者の顔だった。
「お願いします! どうかこの村をお救い下さい!!」
「……村長。悪いがそれは安易に『はい』とは言えないな」
「ですがっ! この村はっ!」
村長がヒートアップしそうなのでなだめる事にする。
「とりあえず、だ。まだ数日はここの迷宮に入るつもりはある。
今はそれで納得してくれ」
明らかに納得していない顔をしていたが、今はこれ以上望めないと思ったのだろう。
村長は一礼してしぶしぶ帰っていった。
「カズト様」
「ミレーナさん?」
村長を見送ると、ずっとやりとりを見ていたミレーナさんが話しかけてきた。
「カズト様は何をお望みですか?」
真っ直ぐに俺を見る瞳。
その目を見ながら俺は彼女の言葉に戸惑っていた。
俺が何を望むのか?
それは……。
それは、何だ?
俺は何がしたい?
「お望みの事があるなら、出来る限り叶えます。どうか、お願いします」
「……少し、外へ出てきます」
頭を下げるミレーナさんに何も答えられずに、俺は逃げ出した。
村の外へと足を向けながら自分に尋ねる。
俺は何を望むのか。
……チヤホヤされたい。
たまたま簡単に手に入ったこの能力で褒められたい。
女の子にモテたい。
ちょっと優しくしただけで何でもしてくれるような女の子に側にいて欲しい。
お金も欲しい。誰も持ってないようなお宝とか欲しい。
美味しい物が食べたい。贅沢して暮らしたい。
俺の望むものは、こんな事ばっかりだ。
誰かを救いたいとか正しい事をしたいとか、そんな望みは持ってない。
だから他人に期待されたくない。責任なんか取りたくない。
他人の生活や命を、俺に預けないで欲しい。
俺は楽して生きていきたいだけだから。
そうだ。気付いてしまった。
俺は英雄なんて向いてないんだ。
……この村を出よう。
それがいい。
村長に約束した事だし、あと数日はここの迷宮に入る。
そうしたら多少の軍資金も稼げるし、ワープも使えるようになってどこへでも行ける。
どこか責任を負わなくていいような土地で、自分のためにだけ剣を振ろう。
そうしよう。
考えをまとめた俺は、ミレーナさんの家に戻る事にした。
あと数日は適当に誤魔化して過ごそう。
「おかえりなさい」
「ただいま」
俺はミレーナさんの方を見ない様にしながら家の中に入る。
「あ、ミンは?」
さっきまで家の中に居たのに。
ミレーナさんは微笑みながら答えてくれた。
「村の仕事の手伝いに行きました。しばらくは戻ってきません」
「あー……。ミレーナさんも仕事があるなら、そちらへ行かれては? 俺の事は放っておいてもらっても、」
「カズト様」
優しくもはっきりした口調に遮られた。
「こちらへお越しいただいても良いでしょうか」
そっと俺の手を引き、奥の部屋へと誘導してくる。
逆らう事も出来ずに、俺は一緒に部屋へと入った。
ここって、ミレーナさんとミンの寝室……?
「ここにかけてお待ち下さい」
俺をベッドに座らせると、ミレーナさんは扉や窓を閉めていった。
パタン、パタンと音がするたび、周りの音が聞こえなくなり、光が侵入出来なくなる。
それでも完全には暗くならない部屋の中で、ベッドに座る俺の前にミレーナさんは立っていた。
「ミレーナさん……?」
ミレーナさんは静かに自分の服を脱ぎ始めた。
「な、何を……」
緊張のあまり声が上擦ってしまう。
「卑しい女とお思いでしょうか? ふしだらな母と笑うでしょうか?」
言いながら彼女の手は動き続けた。
服を全て脱いだ彼女は、次に俺の服を脱がせ始め、
「どうかこの村に居てください。私をその理由にしてください」
頭の中に警鐘がガンガン打ち鳴らされる。
ハニートラップじゃん。
流されたらいいように使われちゃうヤツじゃん。
俺は止めようと彼女の体に手を
でもミレーナさんも絶世のというほどじゃないけど美人寄りだよね。ブスをマイナスで美人をプラスとしてロクサーヌがプラス10ならプラス4くらい? よくクラスで三、四番目に美人とか言うけど俺にはむしろ高嶺の花じゃなくてちょうど良くない? 巨乳でもななく貧乳でもないおっぱいはCかDか? 大きくても小さくてもおっぱいは良いものだ。おっぱい! おっぱい! 未亡人属性も良いよね響きだけで何だか興奮しちゃう。NTRはもはや一般性癖。日本にいた頃は作家様方にお世話になりました。こんな人が積極的に奉仕してくれるとかもうどうなっちゃったって良いか勝利確定でちょっと迷宮とか行ってみても良いかなーっ。
とってもきもちよかったです。
すとれす、ぜんぶながれでた。