架空TCGアニメゲーム実況RTA~実績解除【絶対無敗神話】を添えて~   作:Tsutsutsuki

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早く!バトルシーンを!!書きたい!!!
導入って難しい……。


Part3 その眼

 このイベント開始時に、主人公のデッキを選ぶ事が出来ます。

 ここで選んだデッキが、ストーリーの序盤を支える相棒になるわけですね。

 

 本来の通常版(税込7400円)では、火・水・風・土・光・闇の6種類の内から1つ選びます。

 

 しかし私が購入したのは、プレミアムコンプリートエディション(税込21000円)。

 

 PCE(プレミアムコンプリートエディション)の効果により、過去にTCG版にて商品化された初心者向け構築済みデッキ10種類がそのままゲーム内で最初から使う事が出来ます。

 

 つまり現在の主人公のカードプールは、

 私が選んだ闇属性のデッキ(40枚)

 PCE購入特典のストラクチャーデッキ(各40枚)×10

 合計440枚。

 

 これがお金の力ッ……! 

 

 では早速、これから対戦相手のデッキをメタるデッキを作成し、本シリーズ動画の初陣を華々しく演出すると致しましょう。

 

 

 

 ☆

 

 

 桜が舞う春の日。

 胸に期待を抱き、この学び舎に足を踏み入れる若き蕾たち。

 

 それらを迎え入れるは、私たち上級生。

 遂に最高学年となった私、光崎遥(こうさき はるか)は先日のランクマッチ戦にて、念願のナンバーズに入ることができた。

 

 あ、ナンバーズっていうのはね、校内カードバトルランキング上位100名の事を言います。

 私って実は結構強いのです。

 まあ、先輩方が卒業した後の繰上げ1位なのだけどね。

 あと1年の間で必ず1位を守り抜いて、幼い頃からの夢であるプロカードバトラーになってみせるんだから! 

 

 さて、この始まりの季節と共に気持ちを改めたところで、早速お仕事に取り掛かりましょう。

 

 実は先日、先生から応援要請を受けました。

 生徒会に所属している生徒は、入学式当日にトラブルが起こらないように、校内のパトロールをお願いされていたのです。

 

 このT専付属はカードバトルの名門校なだけあって、全国津々浦々から実力のある子たちが沢山入学して来ます。

 そんな子たちは大抵が自信家で、入学式ではなにかとトラブルが起きがちなのだとか。

 

 入学される生徒さんたちは、ちゃんと入学式のご案内を読んでいるのかしら。

 入学式前は運営が忙しいので、不要な争いやカードバトルを避けて欲しいのだけれど。

(先生、生徒会、風紀委員は、争いを収めるためのカードバトルは許可されている)

 

 入学式後はクラス分けのカードバトルがあるから、そちらでのバトルを盛り上げて貰いたいものだわ。

 

 既に今朝から10数件ものトラブルを対応済み。

 今年は特に活きの良い生徒たちだ、と先生らも流石に苦笑い。

 

「いいですか。まだ入学式前ですが、貴方たちは既にT専付属の生徒です。その自覚を持って行動してくださいね」

 

 この世界はスペスピを中心に回っている。

 

 この学校は日本の中でもトップクラスのカードバトラーが集まる。

 

 その学校の治安が悪かったら、学校だけでなく日本そのものの品位を疑われてしまうだろう。

 

『強く、賢く、優雅たれ』

 

 私が2年間学び続けてきたこの学校の伝統を守り、全国の学生さんたちの憧れの的で居続けなくてはならない。

 

「えー、アタシは十分強いし~。センパイに指図される筋合いは無いってゆーか~笑」

「マジそれな。てか俺はコイツの態度が気に食わないからカードバトルで性根を叩き直してやろうとしただけです。むしろ感謝して欲しいっす!」

 

 目の前の新入生2人を見て、私はガッカリとしてしまった。

 私の言ってることが理解出来ていない。

 初対面の年上の人への敬語も出来ない。

 

 この子たちは我が校に相応しくないのではなかろうか。

 

 いや、駄目だ。

 諦めてはいけない。

 この学校に入れる時点で、カードバトルの実力は高いはず。

 ならばこの子たちの将来のため、人間形成の道標になってあげなければ。

 

「これも生徒会長の務めかな……」

 

 そんな感じで2人同時にカードバトルで適度にお灸を据えてあげる。

 

『す、すみませんでした~~!』

 

 スタコラサッサと体育館の方へ逃げていく2人の生徒。

 

「2人とも、廊下は走らないでねー!」

 

 2人ともカードバトルのセンスは持ち合わせているけれど、まだまだ経験が足りない。

 まあ、1年生ってこんなものよね。

 

 かくいう私も、この学校に来てから随分と成長できた。

 あの1年生らも慢心で伸ばした鼻を折った分、これからの3年間でしっかりと学んでくれるはずだ。

 

 私も止まっていられない。

 さらに成長していくために、新たに強力なライバルでも現れてくれれば──。

 

 廊下の曲がり角を、曲がるその瞬間。

 急に現れた影にぶつかってしまう。

 

 予想出来なかった衝撃に思わず尻もちを着いてしまう。

 

 そして、見上げる、と──。

 

「あ……」

「……」

 

 私を見下げる少年と目が合った。

 他の生徒と変わらない、普通の容姿。

 しかし目が違った。

 どこまでも黒く、まるで吸い込まれるような深い黒。

 

 私を見ているようで見ていない。

 まるで興味が無いかのように。

 初めて会ったはずの相手に、ここまで飽きたような目線を向ける事ができるのか。

 

「……」

 

 その少年は、目線を私の顔から進行方向へ戻し、あろうことか私を置いてそのまま歩き出そうとした。

 

「え? ……ちょ、ちょっと待って!」

 

 通り過ぎようとする彼を制止させるために、私は何とか立ち上がって彼の制服の裾を握る。

 

 すると彼は動き止めて、こちらに顔を向けてまた()()()で私を見た。

 

 その瞬間、私は彼に少し興味を持ってしまった。

 

 あ、違いますよ。

 特殊な性癖がある訳ではないですから、勘違いしないでください! 

 

 突然の独白で申し訳ないけれど、私は結構顔に自信がある。

 これは自他ともに認める美少女であると言って差し支えない。

 

 これまでも数々の男子から告白されていたし、全国大会に出場した時は、他校の生徒からのアプローチもあった。

 もちろんカードバトルに集中したいので、全て断りましたが。

 

 その私を前にしても、この男子生徒はあの表情。

 

 生まれて初めてだった。

 

 先程のトラブルを引き起こした男子も顔を赤らめていたので、今日が特別可愛くない日で無いはず……だよね? 

 

「ねぇ、君。名前は? 私は光崎遥。3年生よ」

「星見紋人……1年」

「星見、くんね。ぶつかった相手に謝罪も無しなのかしら」

 

 少し強めに圧を掛けてみる。

 さあ、どう来るかしら? 

 

「……アンタは俺と戦いたいのか?」

「ッ!」

 

 これはアレね。

 口下手だけど、カードバトルで語れる系男子だわ。




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