もしもモモンガ様が人間だったら   作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶

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今回は蒼の薔薇とのミーティング会となります。
どうぞお楽しみください。


第12話:ミーティング

 

冒険者組合長に誘導されたモモンガは冒険者組合の2階の会議室にて、蒼の薔薇の2人の事を待ちながら今日の成果について振り返っていた。

 

(一先ずはこの国での最低限の身分の保証と仕事は得られそうだ、ほんとに戦士長様々だな、金貨もかなりの量くれたしなー)

 

 モモンガは暫定的に組合長から付与されたプレートと銭袋を眺めながら回想する。

 

「さて、ナーベよ。これから会うのは冒険者の中でも最上位のチームだ。呉々も失礼な態度は避けるのだ。」

 

「畏まりました、モモンさ〜ん」

 

 相変わらず呼び方が直らないナーベの様子を見て、モモンガは不安に駆られる。

 

 (ほんとに大丈夫か?万が一蒼の薔薇に嫌われでもしたら、この街で冒険者をやるのは無理になるんだぞぉ)

 

 と心の中で吐き出す。そんな事をしていると部屋の扉をノックする音が響き渡る。

 

「お待たせしました、蒼の薔薇のお二方をお連れしました」

 

 組合長が連れてきたのは2人の女性だ。1人は金髪で、緑色の瞳やピンクの唇は健康そうな色をしている。現実世界では話す機会すらなさそうなほどの美女だ。白銀の鎧を身に纏い、大剣と数本の剣を浮遊させている。

 

 (ナザリックのせいで目が肥えてしまってるとはいえ、とんでもない美人だな)

 

 そしてもう1人は本当に女かどうかすら怪しいほどの図体の戦士だ。紅色の鎧を身に纏い、大ハンマーを持っているところを見るとこちらは純戦士だろうか。

 

「初めましてモモンさん、ナーベさん。私は蒼の薔薇のリーダーのラキュース、そしてこちらはチームメンバーのガガーランです」

 

「よろしくな、モモン、ナーベ」

 

 ラキュースと名乗る女性は気品に満ち溢れ、丁寧に挨拶を交わす。続くガガーランは対極的に大雑把な挨拶だが、彼女の持ち前の人の良さからか、何となくいやな雰囲気はしない。

 

「こちらこそ、よろしくお願いします。ラキュースさん、ガガーランさん」

 

挨拶を済ませるとラキュースたちは席へと腰を下ろす。

 

「それで組合長からお聞きしたのですが、なんでもお二方が試験をして下さるとか」

 

 モモンガが組合長から聞いた話はこうだ。ガゼフの紹介、しかも命を救ったということでモモンガの冒険者としての実力はある程度推測することが出来る。しかし、ガゼフを救出した際の戦闘は冒険者の依頼にとって主要な魔物との戦闘では無いため、いきなり高ランクにするのは不安だ。

 

 そこで彼女らがモモンガ達の冒険者としての素質を確かめるということになったのだ。

 

「ええ、ギガントバジリスクという魔物はご存知ですか?」

 

 ギガントバジリスク。蜥蜴に似ており、ミスリルに匹敵する皮膚・即死する程の猛毒である体液・石化の視線を持つ。という30レベル程のモンスターだ。

 この世界の冒険者のレベルがどれ程かは分からないが組合の冒険者の装備や王国戦士長のガゼフのレベルを見るにギガントバジリスクはかなり強敵とされているのだろう。

 

「ええ知ってますよ」

 

「ならば話が早いです、石化の視線や硬質な皮膚を持つギガントバジリスクを討伐するというのが今回の試験の内容です。討伐経験はおありですか?」

 

 ユグドラシルでは数え切れないほど倒してきたが、流石にそのまま伝えるのはやめた方がいいだろう。

 

「ええ、以前に1度だけ」

 

「そうでしたか、失礼ですが、モモンさん達はどちらからいらしたのですか?」

 

 以前エンリに聞かれた時に困った質問だが、今は対策済みだ。何でも南方に黒髪が多いとか。

 

「南方のずっと遠いところです」

 

「南方の……モモン様達はここまで旅をされてきたのですか?」

 

「ええ……まあ」

 

「そうなんですね!」

 

 モモンガが無難に返答を返すとラキュースは何故かその話に飛びつくようにテーブルに身を乗り出した。美人に興味を持たれるのは嬉しくはあるが、詳細を聞かれるのは困りものだ。

 

「是非冒険譚を聞かせて頂きたいです」

 

「ええ……勿論です……」

 

 あとで喋る冒険譚を考えておかねばとモモンガは脳裏に刻む。

 

「しかしよお、マジックキャスターと騎士の2人で倒したのか?」

 

 ラキュースとの会話を終えたところでもう1人の戦士、ガガーランが話に割り込む。

 

「そうですね、マジックアイテムを使ってですが」

 

 この世界ではマジックアイテムを使ったといえば誤魔化せる場面が多い。

 

「ほぉ……ギガントバジリスクは俺たち戦士にとっちゃ、最悪の相手だが、相当強力なマジックアイテムを持ってるのか、これは期待だな」

 

「そうね、ガガーラン」

 

 何とか切り抜けたのか納得したようにガガーランは話す。それから少し話し合いを済ませた後、試験の日にちを決め、会はお開きとなった。

 




ガゼフを助けたモモン達ならばこのくらいの試験をするかなとのことで選ばれたのはギガントバジリスク君でした。

本編ではガガーラン1人では厳しい相手ですが、ラキュースとならば行けると考えました。

そしてラキュースが冒険譚に食いつきそうというのは勝手な妄想なのですが、厨二病なので、、笑


お読み頂きありがとうございました!
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