もしもモモンガ様が人間だったら 作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶
ガガーランはモモンガ様を食おうとしていましたが、ナーベとそういう関係なんじゃと考えていた訳です笑
それでは是非お楽しみください。
モモンガとナーベはギガントバジリスクが目撃された荒野へ向けて出立していた。
今回は試験ということで蒼の薔薇の2人も同行しているが、あくまで依頼は依頼であるため、達成すれば報酬を受け取ることは出来る。
(ガゼフから貰った金貨はあるけど、継続的な収入は大切だよなぁぁ、それに冒険組合からどのくらい報酬を貰えるかも知りたいし)
現在は王都から離れ、野営をしている。野営と言ってもモモンガが魔法を込めたアイテムを使って「要塞創造《クリエイト・フォートレス》」を発動させ、その中での宿泊となる。
「しかし、すごいな、このマジックアイテムは」
ガガーランが要塞の中を見回りながら呟く。ラキュースも気に入ったようであちらこちらの部屋を見回っている。
「このアイテムもモモンさんが旅の途中で入手したのですか?」
ラキュースは相変わらず、冒険譚に興味津々だ。
「ええ、これは途中で商人から購入したものです。非常に高価で、貧乏だった私にとっては身を削って購入したものです」
低位の魔法限定ではあるが、魔法を込め何度も行使出来るこのアイテムは課金ガチャの目玉アイテムであったために、モモンガもそこそこつぎ込んだものなため完全に嘘という訳では無い。
「こんなものが売られているのですか……モモンさんの住む地域は凄いですね」
「ええ、まあ」
何とか納得してくれたとモモンガはホッと胸を撫で下ろす。そしてモモンガは話を変えるべく、食事について話を移した。
「それよりも早く食事にしましょう」
――――――――――
適当に話をしながら冷蔵庫に入っている食事を並べ、談笑しながら食事を進める。どうもナーベはこの会食には不満があるようで、宥めるのに苦労した。
だが、冒険者の先輩にして最上位たるアダマンタイト級の2人の話を聞けるのは貴重な機会だろう。
「それでよぉ、ずっと気になってたんだがモモン。ナーベとはどういう関係なんだ?」
しかし即座にモモンガはこの会食を開いたことを後悔することになる。
(いきなりそこぶっ込んでくるかよぉー……)
モモンガは動揺を悟らせないように表情をコントロールする。
「ちょっとガガーランっ!」
「いいじゃねぇか、それくらい。お前も気になってただろう」
ラキュースも少し気になっていたことは事実なのか、少し怯んだ様子だ。
しかし、気になるのは当然で、冒険者チームは基本的に4人以上であることが多い。それは危険な依頼を熟す中で探索から戦闘まで全ての力を満遍なく必要とされるからだ。
そんな中モモンとナーベは2人だけ、しかもどちらも誰もが振り返るような美男美女と来たら、勘ぐるのは当然だ。
「ただの仲間ですよ」
モモンガは端的に答える。
「本当か?実はナーベとは恋人関係なんじゃないのか?」
ガガーランは少し冗談めかしてモモンに問う。モモンガはこれもさらりと流そうとするが、ナーベはそうではなかった。
「こっ!こ……恋人?何を言うのですか!私なぞではなく……アルベド様という方が……」
「ちょ……おま……」
モモンガは何とか失言を止めようとするが、何故かナーベは顔を少し赤らめ、出してはいけないひとの名前を出しながら疑惑を否定した。
明らかな失言に対し、要塞内に微妙な空気が流れる。
「あー、そうかモモンには。許嫁がいたのか……こいつは失礼、てっきり童貞だと思ったが……」
「ちょっとガガーラン、そのくらいにしなさい」
メンバーの失言に対し、ラキュースはモモンガに謝罪する。モモンガは特に気にしてないという様子で、対応するが内心ではアルベドの名前が出たことにヒヤヒヤだ。
(まあ……許嫁ってことにしとくしかないよなぁ。でもそんなことしたら……)
言質を取ったとばかりにアルベドの花嫁的な動きは加速するだろう。ただでさえ、現在もモモンガの部屋にはアルベドが入り浸っているとデミウルゴスから報告があったのに。
「仲間が失礼しました、モモンさん」
「いえいえ、気にしてませんとも。だが少々疲れましたので、我々は部屋に戻ります」
そう告げてモモンガとナーベは同じ部屋へと入っていった。食卓にはラキュースとガガーランが残された。
「ちょっとガガーラン、流石にさっきのは失礼なんじゃない?」
ラキュースは改めてガガーランを叱責する。彼女のこういうところには救われることも多いが、困らされることも多い。
「わりぃ、わりぃ。あそこまで動揺するとは思わなかったからよ、しかし、あのプレートに許嫁までいるとなるとほんとに逃れてきた王族か貴族って話はガチなのか?」
ガガーランはモモンガ達の部屋を見ながら呟く。
「えぇ、まあそれならば合点はいくけどね、ナーベさんは最初メイド服を着ていたとも聞くし、ひょっとしてお付のメイドなのかもね」
「お付のメイドが第三位階の魔法を使えるってどんな国だよって話ではあるけどな」
この世界では第三位階は限られた才能を持つものにしか習得することが出来ない。
王国でもお抱えのマジックキャスターはほとんどおらず、第三位階を行使出来るものは限られる。
「ただのメイドとにしても同じ部屋で寝るかね」
「まあ……王族ならば考えられない話ではないわね、その……ね」
ラキュースは言葉を濁すが、大体言いたいことは伝わる。遠方に自由に行動させるということはそれだけ出会いもあると言うこと、許嫁など忘れて他に手を出されては困りものだ。
「まあ、とりあえず私達も寝ましょう」
考えたところで答えは出ない、ラキュースとガガーランもまた食事を片し、自室へと向かった。
という訳で今回は談笑会でした。ラキュースとガガーラン、好きなキャラなのでらしくかけてたら嬉しいです。
今後も登場させる予定なので、お楽しみに。
お読み頂きありがとうございました。