もしもモモンガ様が人間だったら 作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶
イビルアイとモモンガの本編の関係は少し寂しいのでそこは回収したいと思いますが、皆さんはどう思いますか?
是非お楽しみください!
王都に帰還したモモンガには様々な仕事が紹介される……はずだった。
(どうして……何も仕事が来ないんだ……?)
掲示板に張り出される仕事はゴールド以下の物ばかりでアダマンタイトの仕事は全く発生しない。ならばゴールドの仕事を受けようとすれば受付でそれは出来ないと断られてしまう。
(いやいや、全然荷物運びとかでもやりますって……何だよ、紹介できないって……)
モモンガは知る由もないが、近々国王との謁見が噂され、それを受けた冒険者組合がモモンガの地位について勘ぐっているのだ。曰くどこぞの貴族ではないか。曰く、亡国の王族ではないかと。
加えて、蒼の薔薇の2人から語られた話やナーベとの関係がそれを助長させていた。
(はっ……もしかして……あの依頼で蒼の薔薇の2人が俺の事気に入らなかったとか……それで圧力をかけて……みたい……)
可能性は十分あるとモモンガは思った。正直テンションが上がって、全力でギガントバジリスクを切ってしまったのもあり、先輩の顔を全く立てずに依頼を終わらせてしまった。
(仕方ない……こうなったら拠点を移すしか……)
こうしてモモンガは王都での仕事を諦め、エ・ランテル観光へと向かうのであった。
――――――――――――――
性格とは生まれ持ったものだけで決まるのでは無い。環境に大きな影響を受ける。漆黒聖典に所属していたクレマンティーヌもまた、環境によって性格を変えられてしまった1人だ。
そんな彼女は法国から抜け出し、自由気ままに、本当に自由気ままに生きていた。
「かじっちゃん〜いる〜?」
そんなクレマンティーヌは今夜自身の逃亡計画の大詰めである計画を実行しようとしていた。
墓所に響き渡る高い声はここにあまりにも似つかわしくない。
「クレマンティーヌ、その呼び方は辞めないか。誇り高きズーラーノーンの名が泣くわ」
そのあまりにも軽薄な様子にズーラーノーンの幹部たるカジット・デイル・バダンテールは呆れた様子だ。
「ん〜、いいじゃない。例の物持ってきたんだし」
そう言うとクレマンティーヌはあるものを地面に置いた。いや、それはものでは無い。1人の少年だったのだ。
「ほぉ……流石は元漆黒聖典。仕事ぶりは確かなようだな」
計画通りの様子にカジットも気を良くする。
「では始めるとするか」
エ・ランテルの街が今夜地獄と化そうとしていた。
――――――――――
時を同じくして王都の酒屋では、蒼の薔薇が一同に会し、酒を酌み交わしていた。
「ギガントバジリスクを一撃だと?」
同席するイビルアイやティア、ティナは試験を行ったラキュースとガガーランの話に耳を疑っていた。
「幻術の類では無いのか?」
「俺はこの鎧だし、ラキュースには精神魔法は効かねぇだろ」
そんなはずは無いとガガーランはイビルアイの疑念をぶった斬る。イビルアイとしてもそんなことはわかっているがギガントバジリスクを一撃で葬ったよりはまだ現実味がある話だ。
「だが、正直納得だぜ。モモンの防具、ありゃとんでもないもんだぜ、俺やラキュースの防具とは比べ物にならないほど強力な力を感じたしな」
「ええ、それに道中で使っていたマジックアイテムも見たことないものばかりだった」
まあガゼフを葬るために送られた法国の部隊を2人で退けたという話を聞いた時点である程度の強者であることは予想出来たが、ここまでとは予想していなかった。
イビルアイの中でモモンとナーベの警戒度がグッと上昇する。
「それでやつは今どこに?」
「モモンがどんなやつかまだ分かってないから、組合長が暫くは様子見と言ってたから、組合にはいないと思うぜ」
「そうか……」
イビルアイは探して1度この目で見るべきか、かつての仲間と連絡を取るべきかの決断に迷う。
「でも意外だったわよね」
「何がだ?」
ラキュースがふと呟く。
「いえ、あそこまで強い人なんだからもっと傲慢な人や変わった人かと思ったのに、なんというか……」
「普通だったな」
ガガーランの評価にラキュースは完全に同意する。力が全てのこの世界では強者は傲慢に、独特に成長するものだ。
にも関わらずモモンガは謙虚でよく言えば普通の一般人のような感覚を覚える人物だった。
「……そうか」
ラキュースとガガーランがこういうからには少なくとも悪い奴ではないのだろう。イビルアイはそう推測し、モモンガに会ってみることに決めるのであった。
というわけで、モモン不在のエ・ランテルは当然。クレマンティーヌとカジットによって地獄へと変えられるであろうと見込みました。
ここから書くのが楽しみですね!
お読み頂きありがとうございました!
イビルアイ雌落ち展開はありか
-
あり
-
なし