もしもモモンガ様が人間だったら   作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶

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何の因果か、イビルアイと共にエ・ランテルへ向かうことになったモモンガ様。まあ当然プレイヤーかもしれない男の自由行動を見逃すほどイビルアイも愚かでは無いということでしょう。

原作を読んだのがかなり前なのでうる覚えですが、イビルアイはプレイヤーについてどの程度知ってるんですかね、リーダーの事もありますし、ある程度は知ってるとは思いますが、、

是非お楽しみください!


第19話:長い道のり

 

(どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁ)

 

 モモンガは内心全く以て穏やかでは無かった。狭い荷台に冒険者が3人。モモンガ、ナーベ、そして何故か同席しているイビルアイ。

 

 空気は最悪。全く誰も話さない荷台の中でモモンガはそれはもう帰りたかった。

 

 (いやぁ、いくら何でもさぁ。エ・ランテルまで着いてくるかな)

 

 あれから何どもそれとなく帰るように告げたのだが、イビルアイは全く引くことは無かった。

 

「そ……それにしても……長いですね……エ・ランテルまでは……」

 

 何とか談笑くらいはして、空気を和ませようとモモンガは話題を絞り出した。

 

「何を言っている。今朝出立したばかりだろう、エ・ランテルまでは最低でもあとは半日はかかるぞ」

 

 自分から話題を出しておいてなんだが、話さなきゃ良かった。この空気があと半日も続くというのは何とも地獄のような話だ。

 

「え、ええ……そうですよね……」

 

 助けを求めるようにナーベに視線を送るが、ナーベは何故かイビルアイを睨みつけている。

 

 (あのぉーナーベさん?何故そんなにイビルアイさんを睨んでいらっしゃるのでしょうか……)

 

「それよりも女よ、私になにか言いたいことでもあるのか?」

 

 イビルアイもそれに気付いていたようで、ナーベを挑発するようにそう告げた。

 

「勿論です、ガガンボ。先程からモモンさ〜んに随分な態度をとっているようですが、これ以上続けるようならば二度とその生意気な口を聞けないようにしてして差し上げますよ」

 

 あっさりと挑発に乗ったナーベはイビルアイにとんでもない暴言を吐き始めた。

 

 (ちょちょちょちょ、ナーベ!何を言っているんだ)

 

「っと!すみません、ナーベは長旅でストレスが溜まっているようで……」

 

「ふん。そっちがその気ならば構わないぞ、今すぐ白黒つけるか?」

 

 咄嗟にモモンガはフォローに入るが、イビルアイも何故かナーベからの喧嘩を受けるつもりのようだ。

 

 流石に先日のでしゃばりに加えて、こんな揉め事まで起こしてはせっかく手に入れた冒険者という地位を干されてしまう。

 

「望むところです」

 

「ナーベよ、その辺にせよ」

 

 モモンガは何とか支配者っぽくナーベに警告する。

 

「も……申し訳ありません……」

 

「ナーベの行動は私を思ってのこと、悪気を持ってやった訳ではありません、どうかお許しを」

 

 モモンガはどうにか仲裁に入る。流石に主に頭を下げさせていると気づけばナーベとて引く他ない。イビルアイもここで口論を再開するほど子供では無いようで不服ではあるが、了承した様子だ。

 荷台に再び静寂が訪れる。

 

「はぁぁ……」

 

 その静寂にモモンガの溜息だけが響いた。

 

 (これ以上は勘弁してよ……弐式炎雷さん……貴方の娘どうにかしてください……)

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 カジットにとって今はまさに人生で最高の瞬間だった。「不死の軍勢《アンデス・アーミー》」を発動させ、エ・ランテルを死の都市へと変える。その計画が今まさに叶おうとしていた。

 

「んふっん〜」

 

 この都市で最高位のミスリルの冒険者はみな召喚されたスケリトルドラゴンとクレマンティーヌによって屍へと変えられ、最早止めるものはいない。

 

「くそぉぉ……この異常者が……」

 

 最後に生き残ったのはミスリル級冒険者チーム「クラルグラ」のリーダー、イグヴァルジだ。彼は傲慢な男だったが、最後まで街を守るために奮闘した1人だった。

 

「えーん、ひどぉい。そんなこと言われたらお姉さん傷ついちゃう〜」

 

 しかし、その傲慢な性格故にクレマンティーヌに目をつけられ、生かされてしまった。

 

「ああああああああぁぁぁ!」

 

 クレマンティーヌはイグヴァルジを痛ぶるように足や手などをスティレットで突き刺し、彼の上げる悲鳴を心地の良いBGMかのように聞き始めた。

 

 普段のカジットであれば、そんなクレマンティーヌの行為を多少は咎めただろうが、今はそんな気分では無い。ここで踊り出してしまいたい程だ。

 

「ふははははっ、もはや計画は成功したも同然よ」

 

 カジットは高らかに叫ぶ。しかし、勝利を確信した時そいつは既に敗北している。誰が言った言葉か、最後まで油断をするべきではなかった。いや、油断などしなくとも結果は同じであるのが、この世界の残酷な所だ。

 

「お楽しみの所大変恐縮なのですが、それぐらいにして頂きましょうか」

 

 カジットはその日、本物の悪魔に出会うのであった。

 




というわけで見事成功したと思われたカジットの死の螺旋ですが、最後にはみんな大好きあの方が登場しました笑

ええ、非常に残念です。

お読み頂きありがとうございました!

クレマンティーヌはどうすべきか

  • 生きる(逃亡
  • 生きる(ナザリック送り、実験
  • 死ぬ(逃亡先で
  • 死ぬ(ナザリック勢により
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