もしもモモンガ様が人間だったら 作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶
是非お楽しみください!
「大丈夫ですか、イビルアイさん」
イビルアイは目の前にいる白銀の騎士が信じられなかった。ここまで傷一つなく、そしてなによりもこの余りにも圧倒的な悪魔を前にあまつさえ逃げることなく、人の心配をして助けに来るとは。
(お人好しなやつだな)
しかし、ここにいれば堕ちてくる隕石によってモモン諸共死んでしまう。イビルアイは思った。しかし、モモンガはイビルアイの想像を遥かに超えた。
「「虚空一閃《ヴォイド・スラッシュ》」」
モモンガは剣を鞘から抜き、一閃。余りにもあっさりとイビルアイを襲う隕石は両断された。
「なっ……!」
イビルアイは思わず驚愕の声を漏らす。
しかし、モモンガと悪魔は全くそれに動じず、向き合い言葉を交わす。
「はじめまして、白銀の英雄。私はヤルダバオトといいます。貴方の名前を伺ってもよろしいですか?」
「ヤルダバオト?……か。私はモモン。アダマンタイト級冒険者チーム、アインズ・ウール・ゴウンの一人だ」
悪魔はイビルアイに向ける態度とは全く異なり、まるで主人に挨拶するかのように礼をする。
「それでそちらの目的は?」
「我々を召喚したアイテムの回収及び住民全員の虐殺となっております」
モモンガは悪魔の発言に眉を顰める。イビルアイですら、悪魔の目的には嫌悪感を抱いた。正義感の強いモモンガであれば、より一層であろう。
「なるほどな、大体理解した。ならばここで倒させてもらうぞ、問題ないな?」
「困りますので抵抗させて貰うとしましょう」
モモンガは地面を深く踏み込むとその後、悪魔へと飛びかかった。アダマンタイト級、それもその中でもずば抜けた実力を持つイビルアイですら目で追うのが難しいほどの速度で両者は互いに攻撃を交わす。
「はぁっ!」
悪魔はイビルアイにとって余りにも強大な敵だ。しかし、なんという事かモモンガはその悪魔に対して圧倒的に優勢に立ち回っている。モモンガの素早い攻撃は悪魔に反撃の隙を与えず、悪魔は防戦一方だ。
「くっ……!お見事です。ですが、これはどうでしょう」
悪魔はモモンガの大振りの攻撃を弾き、大きな隙を作る。モモンガの攻撃は素早く威力も凄まじいが、どうも動きは素人のように見えてしまう。
動きの差か身体能力は圧倒的にモモンガが勝っているが、技量の差からこのように隙を作られる。
その隙に悪魔は翼を羽ばたかせ、上空へと飛び立つ。
「「悪魔の諸相:触腕の翼」」
悪魔の狙いはモモンガではない、イビルアイだった。羽を一本一本飛ばし、魔力が殆どないイビルアイを襲う。
「うっ……」
イビルアイは生物としての本能から咄嗟に頭を守る体勢に入るが、攻撃がイビルアイに届くことは無い。
「な……なにが……」
イビルアイが恐る恐る顔を上げるとそこには壁があった。まるであらゆる障害から守ってくれるそんな気すらするその壁は白銀に輝く一人の男の背中だ。
モモンガは放たれた羽を全て剣で撃ち落とした。
「無事ですか?」
モモンガは後ろを振り返り、イビルアイの無事を案ずる。
「あ……ああ……」
その様子に何故か、自身の顔が熱くなるのをイビルアイは感じた。きっと鏡を見れば今の自分は林檎のように真っ赤な顔でいるのだろう。
(な……なんだ……)
最初はただの怪しい男だと思っていた。法国の特殊部隊を退けただの、王国戦士長を助けただの、ギガントバジリスクを一撃で仕留めただの。全て眉唾だと思っていた。だから、自身がそいつの仮面を取ってやろうと思った。
しかし、今はモモンガから全く目を離すことが出来ない。止まったはずの心臓が高鳴る幻覚を感じるほどにモモンガのことが頭から離れない。
(がんばれ……モモン……さま……)
イビルアイは膝をつき、モモンガの勝利を祈った。
結構原作寄りでイビルアイさんには雌落ちして頂きました。ですが、原作と違ってモモンガ様は人間で性欲も倫理観もあるので救われるかも?!
お読み頂きありがとうございました!
クレマンティーヌはどうすべきか
-
生きる(逃亡
-
生きる(ナザリック送り、実験
-
死ぬ(逃亡先で
-
死ぬ(ナザリック勢により