もしもモモンガ様が人間だったら 作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶
まさかそんなに感想を頂けるとは思っていなかったので、感激です!
勢いで書き始めた作品なので、ガバガバなところ多いと思いますが、順次直して行きますので、暖かい目で見守ってくれるとありがたいです!
という訳で今回はガゼフさんと騎士モモンとの話です。
モモンガとガゼフは出撃者についての情報を共有していた。
(明らかな罠に一気に全戦力を投入するのはリスクが高すぎるよなぁ、ていうかそもそも奴らの狙いは……)
作戦としてはガゼフとモモンガの両軍が素直に迎撃するものが考えられるが流石にそれはリスクが高い。
「奴らの狙いはなんでしょうね」
「モモン殿に覚えがない、狙いでは無いのなら恐らく私なのだろうな」
ガゼフは拳を握りしめ、唇を噛み締める。恐らく自身のせいで多くの村人を巻き込んでしまったことを悔いているのだろう。
「敵が多いのですね、戦士長殿は」
「まったくだ、あれは恐らくスレイン法国の連中だろう、そっちにも敵がいたとは」
ガゼフは気さくに話すとモモンへと向き直り、目を真っ直ぐと見てこう告げた。
「モモン殿良ければ雇われないか?」
「雇うですか?」
この場にナーベが居たらきっと怒り果てていたであろうその一言にモモンは少し興味を持った。
(王国戦士長とのコネクションはでかい、しかしこれ以上厄介事に巻き込まれるのは……)
「報酬は望まれる額を出そう」
「お断りします」
「そうか……」
ガゼフは少しだけ残念な様子でその返事を受け止める。恐らくあの騎士達が本当にガゼフを狙いに来たのならモモンガという誤算がなければ相手の思惑通りになるだろう。
一筋の希望が潰えた形になる。
「しかし、モモン殿。せめてこの村の事だけは、よろしく頼む。今差し出せるものはないが、何卒、なにと……」
しかし、ガゼフはこの村のことだけは諦めない。頭を下げ、ついには地面に額を付けようとしたところでモモンガは止めに入る。
「そこまでされる必要はありません、ではそうですね……」
モモンガは少し悩んだ後、ガゼフにある提案をする。
「村長からこの国では冒険者なる仕事があると聞きました。その仕事に大変興味があるのですが、私は旅のもの故、なるのは難しいでしょう。ですが戦士長殿にご紹介頂ければその限りでは無いと私は思うのですが如何でしょう?」
要するに戦士長のコネで冒険者組合を説得しろ。そういう欲求だった。ガゼフは思わず要求に困惑するが、快く了承する。
「その程度であればもちろん協力させてもらおう」
「では決まりですね」
モモンガはガゼフに手を差し出す。ガゼフも即座に意味を理解し、握手を交わした。となれば話しは早い。早速作戦を話し合うべくモモンガの考えを共有する。
「さて作戦ですが先程から考えていたのですが、ガチガチに対策している相手に正面から突っ込むのはリスクが高い。最初にどちらかの部隊を突撃させ、相手の動きを見るべきだと考えます」
「ふっ……ははっ……」
モモンガの作戦を述べるとガゼフは笑い始めた。しかし、決して悪意のあるものではなく、むしろ全く別の笑いだ。
「モモン殿は最初から共闘してくれるおつもりだったのだな」
ガゼフの指摘にモモンガはハッとする。確かにこれ以上厄介事に巻き込まれるのはと思っていたが、心の奥ではそれでも共闘するつもりだった。
(我ながら正義感に駆られての行動が多いな……聖騎士のクラスの影響とか……あったりするのだろうか)
聖騎士のクラスには悪と戦う正義の存在であることが明記されている。アルベドが本当にビッチであるようにゲームのフレーバーが影響を与えるのならば、ありえない話ではない。
「ははっ、バレてしまいましたか」
「ありがとうモモン殿。そして突撃は我々が引き受けよう」
ガゼフは覚悟を決めた目でそう告げる。しかし、その目は先程とは異なり死を覚悟する目では無い。勝利のための覚悟を決めた目だ。
「そうですか、では戦士長……いやガゼフ殿……こちらを」
モモンガはあるアイテムをガゼフへと渡す。
「君からの品だ。有難く受け取っておこう」
用途は説明せずとも、ガゼフはそれを受け取り懐へと仕舞う。
「では戦士長殿、ご武運を」
「ああ」
ガゼフは力強く言い残し、モモンガ達に背を向けた。
原作ではオーバーロードの、アンデットの体に精神が引っ張られていたので、聖騎士になればそれに心が引っ張られるんじゃないかと。
そしたら原作では叶わなかった、ガゼフ友好ルートかも?
お読み頂きありがとうございました!