もしもモモンガ様が人間だったら   作:15巻まだ?٩(๑•ㅂ•)۶

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みんな大好きあの方の登場です。
そして今作ではモモンガ様には嗅覚も性欲もあるので、あんなに美人ばっかのナザリックでは苦労が耐えないのかなと思ってそういう描写も今後入れていきたいと思います。


第8話:最高位天使

 

モモンガはナーベと共に遠隔で戦闘の様子を眺める。そして得られた情報は魔法をモンスターに関してはユグドラシルと何も変わらないということだ。

 

 (やはりユグドラシル2とかだったり、するのだろうか……うーん、分からん、とはいえ)

 

 しかし、近接戦闘に関してはガゼフの使う武技というユグドラシルではまったく馴染みのない技を使っている。

 

「彼らについてどう思う、ナーベ」

 

「はっ、価値のないゴミかと」

 

 ナーベにも意見をと考えたが、どうやらそれは無理らしい。NPC達はみんなこの様子なのか、それともナーベが特殊なのか。人間を嫌悪しているらしい。

 

「しかし、武技とやらは見たことがない。警戒すべきだな」

 

「はっ」

 

 ガゼフが王国戦士長であり、こうして狙われる身であることを考えるとこの周辺にそこまでの強者がいる可能性は低いが、強者の戦技には警戒すべきではあるだろう。

 

「さて、そろそろだな、ナーベよ、近くに寄れ」

 

「はっ」

 

 ナーベの腕を掴むとアイテムの効果を発動させる。

 

 (うわ、いい匂いだなぁ、って何考えてるんだ俺)

 

「「転移《テレポーテーション》」」

 

 一瞬邪念が過ぎるが、アイテムを発動させ、ガゼフと位置を入れ替える。

 

 

 ――――――――

 

 

 「初めましてスレイン法国の皆さん、私の名はモモンと言います。そしてこちらは相方のナーベ」

 

 ニグンは困惑していた。先程まで居たガゼフ達が一瞬で消え去り、現れたのは白銀の鎧を身にまとった騎士とメイド服の女。どちらも並外れた容姿だが、気にするべきはその余裕。この数を相手に全く怯んでいない。

 

「なんだ、村人の命乞いにでも来たのか?」

 

 しかし、弱気に出る訳にはいかないため、ニグンは挑発気味に相手の目的を伺う。

 

「いえいえ、そんなことではありませんよ、ガゼフ殿に雇われましてね、あなた達を倒しに来たものです」

 

 モモンガは柔らかにそれを否定すると次に一気に表情を強ばらせる。

 

「悪いがお前たちには私の目的の為に死んでもらう」

 

 その雰囲気に気押され、団員に動揺が走るが陽光聖典隊長としてニグンは決して怯まない。

 

「ふっ、面白い男だ。それで貴様ら2人に何が出来る?この数のマジックキャスターを相手に2人で何が出来る?」

 

 冷静に戦況を伝え、モモンガに味方する方を間違えたことを指摘する。

 

 しかし、騎士の男は全く動揺する様子はなく、余裕の笑みを浮かべる。

 

「お前達こそ、烏合の衆ではないか。そんな天使で何が出来る」

 

「……全天使で攻撃を仕掛けろ」

 

 その余裕に嫌な予感を感じたニグンは隊員に天使での攻撃を命ずる。

 命じられた天使達は一目散に男の元へと飛びゆくが騎士の男は剣を抜くのみだ。

 ニグンは処理を確信する。もはやこの数は捌ききれまいと、ナーベとか言う相方の女が優秀なマジックキャスターであるならば危険だったが、魔法を唱える様子すらない。

 そのまま天使達はモモンガ達を刺し殺した。少なくとも押しつぶされたはずだ。

 

「……ふっ、やはりハッタリか」

 

 しかし、逃げもしないその姿勢に一抹の不安を抱え、ニグンはその不安を掻き消すように呟く。

 

「もういい、天使を下げろ」

 

 ニグンが天使を下げるように命ずるも天使はビクリとも動かない。

 

「何をしている?早く天使を下げよ」

 

「それが……隊長……天使が動きません」

 

 隊員達は少し怯えた様子で、ニグンへと報告する。ニグンの脳裏には先程のモモンガの言葉が過ぎり、悪寒が広がる。

 

「くくくっ……流石はあの人の鎧だ」

 

 微かな笑い声と共に聞こえる声を合図に群がっていた天使達の胴体と下半身が一斉に離れる。

 天使は確かにあのモモンガの胴体を貫いていたはずであるのに、モモンガは死ぬどころか痛みを感じる様子は無い。

 

「あり……えない……」

 

 ニグンが絶句する様子を見て、不安に駆られた隊員の1人が騎士の男に魔法を放つ。しかし、それは上空からの雷で掻き消される。

 

「至高の御身に対し、その低俗な魔法は何?」

 

 雷を放った、ナーベは上空から見下す。彼女が放った雷の魔法はニグンの知る魔法ではない。それに空中に留まっている所を見るに最低でも第三位階の使い手だ。

 

「それに……どうやってあの女は攻撃を躱したのだ?」

 

「ニグン隊長。我々はどうすれば……」

 

 ニグンは思考をフル回転し、何をするべきか考える。残されたのは監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)と部下達、そしてこの魔封じの水晶だ。

 

「監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)かかれ!」

 

 しかし、魔封じの水晶は本当に危機的な状況を除き、使用は許されない。まずは監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)で様子を見るしかない。

 

 天使はニグンの指示を受け、モモンガへ剣を振りかざす、第四位階魔法で召喚された天使だ。並の戦士では倒し切ることは難しい。これで奴の実力の程は見ることが出来るだろう。

 

 そのニグンの見込みはあっさりと裏切られることになる。

 

「はぁ!」

 

 モモンガは剣で、天使の攻撃をあっさりと受け止めると大きく弾いた。天使はあっさりと力負けし仰け反るとモモンガは天使の懐に飛び込み、あっさりと一刀両断にする。

 

「いち……げき……?ありえるかぁぁ!上位天使がたったの一撃だと?」

 

「ニグン隊長、我々はどうすれば!」

 

 ニグンは確信する。モモンガ達には魔封じの水晶を出し惜しみしている場合では無い。

 

「最高位天使を召喚するっ!」

 

 魔封じの水晶を掲げるとそれまで余裕の色が透けて見えていたモモンガに初めて動揺の色が見える。

 

「ナーベ、私の後ろにつけ!」

 

「はっ!」

 

「見よ!最高位天使の尊きお姿を!「威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)」」

 

 ニグンは切り札を使い召喚された天使を見て勝利を確信する。モモンガは動揺しすぎて声も出ていない。神に感謝しようニグンがそう思った瞬間。

 

「この天使が最大の切り札……だと……いう……のか……?」

 

 モモンガは酷く動揺した様子でニグンに問いかける。

 

「そうだっ!お前にはこの秘宝を使う価値があると判断した、光栄に思うがいい」

 

 ニグンは敵ながらこの切り札を切らせたモモンガに敬意を覚えていた。

 

「…………くだらんな」

 

 しかし、モモンガの返答は思いもよらないものだった。

 

 

 




最高位天使こと威光の主天使(どドミニオン・オーソリティ)との相性は本編よりいいので本編よりもモモンガ様の余裕は透けて見えそうですね。

そして読んでて凄く思ったと思うのですが、

コキュートス「ばかな、あの鎧はワールドチャンピオンのクラスでないと装備不可能なはず…」

となった人多いと思いますが、なんかせっかくなら使いたいなと思って入れちゃいました。

お読み頂きありがとうございます。

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