Vol.1 対策委員会編3章 OP 遊戯王DM OP5より Overlap
(イントロ中)
三幻神のカード、《ラーの翼神竜》サポートカード各種
(セイジャクヤブリ)
ホシノ。背景はアビドス各地
(間奏中)
廃校したアビドス中学校舎で黄昏るスオウ
(ハゲシクユラグ)
原作通り三幻神
(モウイチド)
シルエット状態の《■■神-■■■■■■》と《■■神-■■■■■■■》を召喚する黒服
(キセキオキテヨ)
ホシノとユメを除き、クロコとテフヌトを含むアビドス一同
(カコニナクシタ)
ヒナ。背景にはシルエット状態の《DDDD偉次元王アーク・クライシス》
(トリモドス)
装甲列車に乗るヒカリとノゾミ
(間奏中)
突撃する臨戦ホシノ
(ヤミヲツラヌク)
シロコ→原作通り《青眼の白龍》
(タマシイネムル)
ユメを抱きかかえるホシノ
(マバタキデキナイ)
ホシノ*テラー。アップされる個所はノートが出現している胸元
(ヒカリトカゲノ)
シロコとクロコ→地下生活者とフランシス
(クリスタルニ)
イブキ。召喚される三幻魔、背景にシルエット状態の《混沌幻魔アーミタイル》
(イマウゴキダス)
ラーサポートカードがセットされて起動するシェマタ
(アカクミナギル)
セトの憤怒と対峙するホシノ
◆三人称視点◆
アビドスが借金で苦しんでいることはキヴォトスでは周知の事実。
そんなアビドス証券をネフティスが買い占めた。
この事実はアビドス高等学校を揺るがせた。
セイント・ネフティスカンパニー。
アビドス土着の企業で、昔はキヴォトスの名だたる大企業と肩を並べていた。
しかし、砂漠化が進むにつれて、アビドス同様に没落していった。
アビドス自治区はゲヘナとトリニティというキヴォトス有数の学校と接していることもあって立地は抜群。砂漠横断鉄道が開通すれば需要は計り知れない、と見込まれていた。その事業が失敗し、何とか立て直そうと無茶をし、破産寸前まで追い込まれた。アビドスの経済まで巻き添えにし、衰退の原因になってしまったのだ。
「私が1年生のときにはもう、自治区でネフティスを見ることはほとんどなかったよ」
「つまりネフティスのせいで、私たちの自治区がこんなことになったってわけ!?」
「それはちょっと言い過ぎかなー。ネフティスはアビドスが没落した理由の一つでしかないから」
「ネフティスの失敗が無ければ、アビドスが復興するチャンスはまだあったはずです。止めを刺したのは、間違いなくネフティスでした」
ネフティスによる買収劇のきっかけになったのは、カイザーコーポレーションがアビドスの負債を半分近く売却したことにある。暴騰した債権をネフティスが買い占めたのだ。これによりネフティスは特定施設とインフラの所有権、そして開発権を得た。
「土地は依然としてカイザーが所有しているようです」
「その「特定施設」というのは、どういったものが含まれていますか?」
「物流を目的とした交通インフラと……それに関する施設、とあります」
「……「砂漠横断鉄道」」
ネフティスの目的に見当がつかないアビドス一行。
そんな中、自治区内での爆発を確認。
その犯人は意外にもカイザーではなかった。
「あはははっ、いいねいいねぇ!」
なんとハイランダー鉄道学園が中断されていた砂漠横断鉄道の建造を再開したのだ。急ピッチで整地され、レールが敷かれていく。勿論自治区を管理するアビドスには無断で。
ハイランダーの作業員が作業をするのを青ざめながら眺める事務官、いけいけと声をあげるのはハイランダーの生徒会に相当する中央管理センター、略称CCCの2人だった。
「許可も無くこんな工事をしたら、いったい何を言われることか……このままじゃ、武力衝突の可能性も……」
「まー良いんじゃなーい?」
「あはっ、そうそう。この「砂漠横断鉄道」は、もう私らのものなんだし」
「はい!? で、ですが契約書も無しに工事を進めるだなんて……」
「工事はシュバっと、行政はそれなりに、だねー」
もちろん、そんな無法行為がまかり通るわけがない。
警報で察知したアビドス対策委員会一同が急いで現場へと出向き、ハイランダーの生徒たちと接敵する。
「バレたー」
「わお、思ったより早かったじゃん」
「やっぱり問題になったじゃないですか!」
狼狽えるのは事務官の生徒のみ。CCCの幹部2名、ノゾミとヒカリは反省するそぶりも見せなかった。
「とにかく、ここは私たちの自治区です! どんな理由があるにせよ、協議から入るのが筋では!?」
「ノゾミ、どうする?」
「どうするも何も、いつも通りでしょ」
「「出発進行ー」!」
ノゾミとヒカリは試運転のために線路に停車していた列車に乗り込み、発車させてしまった。アビドスの生徒たちに引率していた"先生"は既に試運転までできる程に鉄道が完成していることに関心する。
「いつも通り、後始末は事務官が何とかするでしょ。パヒャッ、気にしない気にしなーい」
「妙案妙案ー」
「これは、砂漠横断鉄道が動いて……!?」
「どうするの!?」
「ん、追いかける」
「アビドスでの身勝手な行為、見過ごすわけにはいきません!」
"行こう、みんな!"
シロコやホシノたちは遅れて出発しようとするもう一つの列車に乗り込み、先行するヒカリとノゾミを追いかけ始めた。単線並列で線路を敷設していたことからも、ハイランダーが砂漠横断鉄道に本気を出していることが窺えた。
アビドス生を排除しようとハイランダー生が迎え撃つ。
戦いは銃撃戦とデュエルモンスターズの戦いが大体を占める。どちらに重点を置くかは生徒次第で、例えばモンスターをけん制として自分で止めを刺す生徒もいれば、強力なモンスターで相手をなぎ倒す生徒もいる。
ハイランダーの生徒たちが召喚するモンスターはレベル4の機械族が主だった。どれも列車をモチーフとしていることにハイランダーの特色が強く表れている。そしてホシノたちが乗った列車ばかりでなくヒカリたちの列車からもホシノ達に攻撃が行われた。
とはいえ、あのアトラ・ハシースでの激戦をくぐり抜けてきたアビドス一行の敵ではなく、次々とやられて突破されていく。既にヒカリたちの乗る列車とは並走状態。シロコたちの重火器でも充分に狙える距離まで迫った。
「パヒャヒャッ! やるじゃーん!」
「ならヒカリたちもちょっと本気出すー」
ヒカリたちの乗る機関砲に装備されたデュエルディスクが稼働する。セリカとシロコは引き続き目の前のハイランダー生徒の対処に専念するが、ハイランダーの事情を良く知るノノミは警戒心を強めた。
「気をつけてください! ハイランダーのCCCは一般生徒と違って……!」
「私は《爆走特急ロケット・アロー》を特殊召喚!」
ノゾミがカードをデュエルディスクにセットすると、まるでホシノたち、ノゾミたちの乗る2列の列車と並走するように列車のモンスターが出現する。そのソリッドビジョン体は列車の屋上で戦っていることもあって本当に走行しているようだった。
「レベル10のモンスターがいきなり!?」
「驚くのはまだ早いー。ヒカリは《重機貨列車デリックレーン》を特殊召喚ー」
今度は貨物列車がヒカリたちと並走する。通常のデュエルであればデュエルする空間に合わせて縮小されるだろう列車モンスターたちも、実物大で投影されている。その迫力たるや、まるで列車でレースをしているかのようだ。
「それじゃあハイランダーCCCの十八番を見せよっか!」
「レベル10のモンスターが2体……来るわよ!」
「私はレベル10の《爆走特急ロケット・アロー》と《重機貨列車デリックレーン》でオーバーレイ!」
「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築ー。エクシーズしょうかーん」
「ランク10、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》!」
「地響きと共にただいま到着ー」
2体の列車モンスターが異世界への渦へと吸い込まれ、爆発とともに出現した構造体は、丘のように巨大だった。それもそう、2本のレールで走る列車と違ってこの列車砲はその1組のレールを幾つもまたがって運用される戦術兵器なのだから。
"デカ過ぎんだろ……"
「あのランク10、11の「超弩級砲塔列車」モンスターエクシーズがハイランダーの象徴です。その効果も見た目どおりに派手なものばかりです」
ノノミの説明のとおり。ハイランダーでは【列車】デッキが標準採用されている。中でもCCCの幹部たちは「超弩級砲塔列車」モンスターエクシーズの担い手としてキヴォトスでも有名だ。
そんなグスタフ・マックス等「超弩級砲塔列車」と通常の列車砲の違いは、その名の通り砲塔形式な構造だ。すなわち、大型のターンテーブルで本体ごと回転させる必要があった従来の列車砲と異なり、砲塔が旋回する。なので、ヒカリたちと並走しながらも砲塔でアビドス一行に狙いを定めることも可能だ。
「《グスタフ・マックス》の効果はっつどうー!」
「オーバーレイネットワークを1つ取り除いて、相手に2,000ダメージを与えるー」
「発射オーライ・ビッグ・キャノン!」
超巨大な砲塔が火を吹いた。列車砲の強烈な一撃が盾役のホシノに直撃、その小さな体が大きく吹っ飛ばされる。
「ホシノ先輩!」
あわや墜落、とセリカはホシノの名を叫んだが、ホシノは線路沿いの崖を蹴って再び列車の上に戻ってくる。
「うへぇ、危なかったー」
「うえっ!? あの一撃受けてへっちゃらなの!?」
「しぶといー」
「ん、魔法カード《融合》を発動して《青眼の白龍》2体を融合。融合召喚、《青眼の双爆裂龍》。ツイン・バースト・ストリーム、第一打!」
シロコはすかさず《青眼の白龍》の進化体を召喚し、《グスタフ・マックス》に攻撃。攻撃力は同じ3,000だが《青眼の双爆裂龍》は戦闘で破壊されない。《グスタフ・マックス》だけが爆破炎上し、《青眼の双爆裂龍》は健在だ。
「《青眼の双爆裂龍》は1ターンに2回攻撃できる。《青眼の双爆裂龍》でダイレクトアタックする。ツイン・バースト・ストリーム、第二打!」
「相手モンスターの攻撃宣言時、《工作列車シグナル・レッド》を守備表示で特殊召喚!」
「戦闘破壊されない《シグナル・レッド》に攻撃対象を移し替えるー」
《青眼の双爆裂龍》の追撃は突如間に割り込んできた赤い列車に阻まれた。しかし《青眼の双爆裂龍》の破壊光線を受けて《シグナル・レッド》の車体がゆらぎ、やがて消え去ってしまった。
「《青眼の双爆裂龍》は破壊できなかったモンスターを除外する」
「へえ、やるじゃん」
その間もホシノ、セリカ、ノノミが順調にハイランダーの生徒たちを掃討。もはや残ったのはヒカリとノゾミだけになった。セリカが自分の《月光舞猫姫》に攻撃命令を出そうとしたちょうどその時だった。
「んじゃ、とっておきを見せちゃうよ!」
「いけいけごーごー」
「私はそっちの《青眼の双爆裂龍》、《月光舞猫姫》、《ネフティスの鳳凰神》をリリース!」
なんとシロコ、セリカ、ノノミのモンスターが光となって消え去り、それがシロコたちの頭上に集結。そして太陽のようにまばゆい光を放つ黄金の球体が出現したのだった。
「降臨してー《ラーの翼神竜》ー」
◇橘ノゾミ/橘ヒカリ
使用デッキはレベル4、10地属性機械族の通称「列車」モンスター主体の【列車】
エースモンスター兼切り札は「超弩級砲塔列車」モンスターエクシーズ
たまにレベル10水属性機械族の通称「空中宮殿」モンスターも使う
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