東方死霊録   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
最後の親知らずを抜いて痛みに悶えながら遅刻の投稿です。
これに関してはアレです……
やることが多すぎて時間をうまく取りきれてませんでした…。
許してヒヤシンス
というわけで、本編をどうぞ


三.迷いの竹林①

……完全に見失ってしまった。

 

僕なりの最速の姿であるスケルトンへと変身したは良いものの、魔理沙さんの箒の速度には追いつくことができなかった。

 

なんとか竹林まではたどり着けたものの、これでは竹林を彷徨う羽目になってしまう。

 

どうしたものかと頭を抱えるが、こんな時に都合の良い魔道具やらお助けキャラのような人物が現れるわけでもない。

 

仕方ないと腹をくくり、僕はあてがあるわけでもなく竹林へと足を踏み入れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、視点は魔理沙……

 

 

 

 

 

「……やっべ、カズを置いてきちまった」

 

「うぅ……な、何してんのよアンタ……」

 

竹林の上を飛んでいた時、何か忘れているような気がして私は後ろを振り返った。

 

が、そこにいるのはぐったりとした様子のアリスしかおらず……

 

「あー……まぁカズだしなんとかこっちまで来てくれるだろ!」

 

「何の根拠があってそんな事言えるのよ……」

 

私は開き直ることにした。

 

カズならここで迷ってしまっても餓死することもないし、最悪アイツの八卦銃の信号弾で位置を把握することもできる。

 

とにかく、私達は一刻でも早く異変の元凶……

 

もしくは霊夢たちを探す事を優先したほうがいいだろう。

 

「取り敢えずだがアリス、異変の元凶は何処にいると思う?」

 

「なんでそれを私に聞くのよ……。

まぁ、ある程度推測は立てられるけど」

 

そう言ってアリスは懐から紙切れ……簡易的な幻想郷の地図を取り出した。

 

「まず、あの半獣の先生が言うには元凶はここに隠れ住んでいる……

つまり、何かやましいことがあると思ったらいいわね」

 

「そのうえで、そんな奴が住み着くとしたら竹林の外縁やその付近はまずありえない。

つまり、竹林の中心からほど近いところにあると思ったほうが良いわ」

 

なるほどな。

 

まあそれは分かるんだが……

 

「……で、具体的にどこにあるんだ?」

 

「貴女がめちゃくちゃな速度で飛んでたせいで今いる場所もわからないのよ?

分かるわけがないじゃない」

 

「……だよなぁ」

 

カズのことについてもだが、完全にやらかした。

 

……あいつに追いつきたいという気持ちで焦っていたのかもしれない。

 

「……いっそこのあたりを丸ごとマスパで吹っ飛ばすか?

こんなだだっ広い竹林をちまちま探してたんじゃ、いつまでたっても夜が明けなくなっちまうぜ」

 

「駄目に決まってるでしょ?」

 

「だよなぁ……」

 

見晴らしも良くなって目標もカズも見つかるいい案だとは思ったんだが……

 

さすがにダメだったか。

 

となるともう闇雲に探す以外ないのだが、それをすると後始末の時に色々なところ……紫だとかに変な絡まれ方をされかねん。

 

どうしたものかと頭を抱えるしかなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

その一瞬、私は勘のようなものでいつの間にか箒を急上昇させていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ズゴォォォンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とてつもない轟音と共に一筋の血のように紅い閃光が走り、竹林の一角が吹き飛んだ。

 

「なぁッ!?」

 

「こ、これは……!?」

 

突然の出来事に私達は呆然としていたが、その次には遠くで幾つもの光が瞬き出した。

 

……その光景に私は非常に見覚えがあった。

 

「アリス!しっかり捕まってろ!」

 

「えっ!?ちょっ、まっ……きゃぁぁぁぁぁぁぁッ!?!?!?」

 

すぐに箒の進路を光の発振源へと向け、カズに教えてもらった外の世界のじぇっと噴射の要領で魔力を解放して飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹林の一角では2つの影が激しい弾幕戦を繰り広げられていた。

 

「はぁぁぁッ!」

 

「ふっ、やぁぁぁぁっ!!」

 

霊力を纏った大幣と血のように紅い妖力でできた槍がぶつかり合い、火花のかわりにエネルギーの残滓のようなものがあたりに飛び散る。

 

互いに一歩も引くことなく、博麗の巫女と幼き吸血鬼はぶつかり合っていた。

 

その一方で、ナイフと弾幕が飛び交う戦場もあった。

 

「くっ、幻符「殺人ドール」ッ!!!」

 

「ふふ……境界「四重結界」」

 

ナイフの弾幕を4枚重ねの結界が防ぎ、お返しとばかりに弾幕を散らす。

 

妖怪の賢者という大物に対し、時間を操れるとはいえ一人間の域を出ないメイド長は苦戦を強いられていた。

 

余裕の表情で弾幕を放ち続ける紫の頬をナイフが掠めたが、傷一つつくこともなく涼しい顔でいなされる。

 

なぜ、「幻想の結界チーム」(霊夢&紫)「夢幻の紅魔チーム」(咲夜&レミリア)が争い合っているのか。

 

その当時を描くことはないが……

 

簡潔に言うと、「偶然出会ってしまったから」という一言に尽きる。

 

もちろん双方ともに異変解決を目指している。

 

だが……月という妖怪として重要な生命線の一つを奪われて不機嫌なレミリアは半分暴走していると言っても良かった。

 

手当たり次第に道中の妖精たちを蹴散らし、その末に有益な情報を手に入れてここまでたどり着いた。

 

結果その道中で同じく手がかりを得てやってきた霊夢たちと遭遇したわけなのだが……

 

ここでレミリアはまさかの宣戦布告。

 

霊夢と紫を倒し、この先にいると思われる異変の元凶を自らの手で葬り去ろうと画策したのだ。

 

もちろんそれを「はいそうですか」と受け入れる2人でもなく……

 

その結果、異変を解決しに来たはずの二勢力による同士討ちじみた状況になっていた。

 

その戦闘のさなかに張られた弾幕の流れ弾によって竹林の一部が吹き飛んでいるが、戦い合う二勢力にそんな事を気にする余裕はない。

 

状況としては霊夢たちが有利ではあるが、このままでは戦闘が長続きして消耗が激しくなる。

 

しかし、互いにこの場を引くことができない。

 

また大幣と槍……神槍「スピア•ザ•グングニル」が振るわれ、衝突が繰り返される……

 

その時であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恋符「ノンディレクショナル•レーザー」!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶつかり合うはずの二人の間へとレーザー弾幕を展開し、一筋の流れ星が割り込んだ。

 

 

 

偽りの月は頂点へと達し、彼女たちを照らす。




宛無き探し物の為に和人は駆ける
一触即発の戦場……
未だ姿を現さぬ元凶……
竹林は混沌の炎へと包まれ、さらなる地獄へと昇華する
誰がための異変解決か?
そのアンサーをもたらすのは何者か?
次回「迷いの竹林②」
哀れなる兎が最後に見た光は何か?
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