東方死霊録   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
はい、例大祭が終わって少々ダウンしてました。
いやぁ……色々とあって長く歩いてたせいで足は筋肉痛だわ、ズタボロになった靴から新品に履き替えてたので靴擦れを起こすわ……ホントに大変でしたね。
ちなみに新作の体験版は買えませんでした……。
いやまぁ、あの列はさすがに無理でしたわ。
そんな訳で本編をどうぞ

追記:本日のあとがきにはおまけのナニカを載せときます。もしかしたら今後の展開に何か関係あるかも?


短編集:和人の幻想郷生活

1,店員

 

幻想郷へとたどり着いてはや数ヶ月。

 

ほとんど押しかけのようなものではあったものの、僕の持てる限りの物を売り込んだ結果、なんとかここ香霖堂の店員として雇ってもらうことができた。

 

もちろん、雇ってもらった以上は仕事は完璧にこなす。

 

朝、まだ完成していない自宅の敷地に張ったテントから這いずるように起床して身支度を軽く整えた。

 

持ち帰りで修理をした道具達を丁寧に梱包して背負子に詰め込んだら、護身用の短槍を担いで香霖堂へとランニングがてら出勤する。

 

森の木々の間に作られた獣道を霊力で強化した脚力で勢いよく踏み抜き、外の世界でやろうものなら陸上競技の選手として確実に抜擢されていまうだろうレベルの速さで駆け抜ける。

 

木々が次々に隣を通り過ぎるかのような景色の中、正面から複数の人影が見えた。

 

「きたぞぉ!!」

 

「であえであえ〜!!」

 

幼い少女の姿をした彼女たちは僕を認識した途端、いつものように弾幕を張ってくる……が

 

「よっ、ほっと。」

 

「あ、あたらな〜い…!?」

 

「ぬかれた〜!?おえおえ〜!!」

 

さすがに見慣れたもので、弾幕を最小限の動きで回避して彼女たちの後方へと一気に跳ねる。

 

跳び越され、少し呆けた様子を見せつつも彼女たち……妖精の子たちは僕を追いかけようと羽根を動かす。

 

その直後……

 

「今日はこれで堪忍してください!!」ヒュッヒュッヒュッ

 

「ふげ!?」

 

「あむぁ!?」

 

「あんまぁ……ぶげ!?」

 

彼女たちの小さな口。

 

そこに向けて腕に隠し持っていた物たちを投げ込んだ。

 

投げ込んだのは、最近材料が安定して手に入るようになった手製のクッキー。

 

口に投げ入れるとともにほとんどの妖精は動きが止まり、一人だけは止まりきれずに木に頭をぶつけて無力化された。

 

そのまま僕は何度か妖精の襲撃を受けつつも、そのたびに無力化していった。

 

そして残りのクッキーがあと僅かというところで香霖堂に到着。

 

ほっと一息をついて荷物が無事なのを確認しつつ、店の中に入った。

 

…………

 

そろそろ昼になる頃。

 

僕は店の掃除や売り物の配置の管理を行い、余ったスペースに倉庫から引っ張ってきた売り物を配置していく。

 

相変わらず非売品は多いものの、インテリアとして飾りつつ売り物達を引き立てるような配置にしてるために前の雑多とした様子からは大きく変わった。

 

そのおかげもあってか香霖堂の売り上げは伸びた。

 

僕が店番をしている為、霖之助さんが拾ってくる商品もその頻度が上がったことにによって増えることにもつながっている。

 

まぁその半数は彼のコレクション……非売品となるのだが。

 

とはいえ、それでも全体的に見れば商品は増えている。

 

さらに言えば外の世界由来の機械類は僕が修理や使用法の解説などを行ったこともあり、これによって霖之助さんの売り方にも変化が現れた。

 

まず家電等の電化製品。

 

これらはかなりの旧式とはいえ、幻想郷では普及していない電気を使った最新の家具だ。

 

これらは使い所がなく、あまり売れようがなかったのだが……

 

霖之助さんは僕から電化製品の使い方や簡単な仕組みの説明を聞くやいなや、いくつか複数個確保していた電化製品を謎の技術で魔改造。

 

なんと、人間が使う霊力や妖怪が使う魔力といった非科学的エネルギーで動く家電を作ってしまったのだ。

 

現時点で売り物として販売された物こそ少ないものの、一部の購入した方々からの口コミによって入荷待ちの予約まで入っている状況だ。

 

さすがにこれほど売れるとは僕も霖之助さんも予想してなかったが、僕たちの仕事は商売。

 

僕も鉄くずに紛れていた家電のジャンクを修理しては霖之助さんに渡し、霖之助さんは僕から渡されたレストア品を片っ端から改造を施すという作業を繰り返している。

 

お陰で香霖堂のジャンクの山は底をつき、お菓子という名の報酬をチラつかせて雇った一部の妖精の子たちに拾ってきてもらったパーツをやりくりして……

 

今日、やっとのことで予約が入っていた最後の商品の修理が終わった。

 

現在霖之助さんが急ピッチで改造を施しており、仕上がりしだい購入者の方へと連絡を飛ばす手筈だ。

 

「ふぅ……んん〜〜ッ!」

 

さすがにここまで働き詰めだったこともあり、身体の疲労もかなり残っている。

 

伸びをしつつ、僕は店内を見渡す。

 

相変わらず客足こそほとんど無いが、家電ラッシュによって追加の古道具の購入も多かった。

 

故に、品物が初めてここに来た時に比べて目減りしている。

 

整理整頓をしたとは言え、それでも明らかに分かるほどには商品が捌けている。

 

アンティークなティーセット、ギリギリ僕も使い古されたのを観たことがある程度には古い時代の玩具一式、電気を使わないタイプの機能性のある家具等々……

 

大体は霖之助さんがコレクションしていてダブった物だとかが多い。

 

後は無縁塚という場所に流れ着いたらしい仏さんの遺品の装飾品だとかも、修理等を行って売っている。

 

たまに呪われてることもあるが……それは"僕の能力"でどうにかできる。

 

そういったこともありつつ、今の香霖堂は事業としては軌道に乗っているとも言える。

 

霖之助さん曰く、「この店は趣味でやっている」とのことではありはしたが……

 

それでも、根っからの商人である彼はこの状況に満足げな様子だ。

 

僕の方も売上の上昇とともに給料が上がっており、このまま貯めれば今建設中の自宅の横に工房の一つは建てられるかもしれない。

 

それを考えれば、昨日まで徹夜してまで修理をした甲斐があるというものだ。

 

「たのもー!!」

 

バン、と扉が開かれて快活な幼い少女の声が店内に響く。

 

……余計なことに頭を回すのは後回しだ。

 

今は……

 

「いらっしゃいませ!」

 

一店員として職務を全うする。

 

それが今の僕のやるべきことなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

2,ルーミア

 

ある日のこと……

 

「こんにちわーなのだー!」

 

「おや、いらっしゃい。」

 

この日は霖之助が店番をしていた。

 

いつものように大して有用な情報が載ってないゴシップだらけの新聞「文々。新聞」を読みながら寛いでいると、勢いよく開かれたドアから一人の少女が入店してきた。

 

彼女の名はルーミア。

 

闇を操る人食い妖怪である。

 

「あれ、和人はどこなのだー?」

 

「うん?あぁ、和人なら今……」

 

キョロキョロと誰かを探すルーミア。

 

霖之助は彼女に探し人である少年……和人の居場所を教えようとする。

 

その直後……

 

――ズドォォンッ!!

 

「わわ、なんなのだぁっ!?」

 

「あー、またかぁ……。」

 

突然響いた大きな爆発音に、ルーミアはその場で飛び上がりながら驚いた。

 

対して霖之助は特段驚いた様子は見せず、落ち着いた様子でお茶を啜っていた。

 

そんな霖之助の様子を怪訝に思いつつも、ルーミアは爆発音の発生源である香霖堂のすぐ裏手……そこにある空き地へと向かった。

 

ガラクタが積み重なったジャンクの山……

 

空き地の大半を占めるそれの横から何かしらの白煙が上がっていた。

 

「い、一体なにがおきたの…?」

 

何かが燃えている……というわけではないらしい。

 

ルーミアが呆然としていると、煙の中から人影が見えた。

 

目を凝らして見てみると、影は二つ……

 

しかも、こちらの方へと向かっていた。

 

いつでも弾幕を展開できるように構え、煙の中に対して警戒する。

 

煙が徐々に晴れていき、煙の中を抜けて現れたのは……

 

「グォォッ!!め、目に煙がぁッ!?」

 

「だから作業中はゴーグルを付けましょうとあれほど……」

 

見覚えのある白黒の魔法使いと、探し人の少年であった。

 

「魔理沙〜!和人〜!大丈夫なのか〜!」

 

「……うん?ルーミアか?」

 

『あ、ルーミアさんこんにちわ。』

 

ルーミアが声をかけると、二人はいつものような気さくな返事を返してくる。

 

「一体、何があったの?」

 

「あー……いやぁその……」

 

「……魔理沙さん。」

 

「……すいませんでした……。」

 

ルーミアの問いかけに対し、魔理沙は気まずそうな顔をするが……

 

和人から呆れの混じった視線を受け、観念したかのように謝罪の言葉を出す。

 

「まぁ、あれだ。和人から重機の修理の仕方とかを教えてもらってたんだよ。」

 

「じゅうき…?」

 

ルーミアは聞き馴染みのない単語に首をかしげた。

 

ここ、幻想郷は外の世界からとある理由で隔離されている。

 

それは、科学技術の発展によって存在を否定された妖怪や神たちが生き延びるためである。

 

科学の発展は人に益をもたらしたが、その一方で人の恐れの感情も中和していったのだ。

 

故に人の恐れを糧とする妖怪は生きること自体が困難となっていき、その結果産まれたのが幻想郷だ。

 

そして、そんな幻想郷では科学があまり発達していない。

 

幻想郷にはその祖先ともいえる物……牛耕用の器具等は存在しているが……

 

いわゆるトラクターやコンバイン、ユンボといった機械化されたそれらが存在していないのだ。

 

例外的に河童がそういった機械類を研究はしているが……それは今は置いておこう。

 

「まぁ絡繰りみたいなもんだよ。こっちじゃなかなか無いが、外の世界じゃあ珍しくもない道具らしいぜ?」

 

「先ほど一つ、そんな貴重な重機がお釈迦になりましたがね。」

 

「うぐっ……」

 

ルーミアにはロボットがなんなのかはよく分からなかったが、魔理沙が何かやらかした結果この惨状になったということは分かった。

 

「……あれは確かにスクラップ同然の状態でしたが、こっちでは重宝する土木作業用の物だったんですがね」

 

「だ、だって仕方ないだろ!?まさかあれがエンジンと直通の配線だとは思わなかったんだ!!」

 

「……目を離した僕も悪いですが、繋ぐ前にエンジンの燃料は抜いてなかったんですか?」

 

「えっと……まぁ……それはすまんかった。」

 

「はぁ……」

 

頭をかきながらタハハと笑う魔理沙に対し、和人は頭を抱えつつため息をついた。

 

「おー……あー…まぁ、無事だったし良いのかー。」

 

そんな二人の様子にルーミアは苦笑しつつ、二人が無事であった事を喜ぶのであった。*1

 

 

 

 

 

 

3.お菓子

 

外来人であり、今は香霖堂の店員兼機械等の修理屋を行っている少年「霊宋寺和人」。

 

彼には年頃の男子としては珍しい趣味があった。

 

それは……

 

 

 

 

「おーいかずとぉ〜〜!!オヤツはまだかぁ〜〜ッ!!」

 

「あと少しで焼き上がるので待っててくださ〜い!」

 

そう、菓子作りである。

 

詳細は話せないが……彼は外の世界で幼い頃から料理を嗜んでおり、中でもお菓子……スイーツ等は彼の得意とするところだった。

 

そして、ここ幻想郷でもそれは変わらない。

 

基本的に甘味に該当する物は人里で、しかも甘味処のような店で少数取り扱っている程度。

 

そもそも甘味そのものがあまり物がなく、その原因としては砂糖や小麦等の原材料の入手が難しいことが挙げられる。

 

かつて人里でスイーツ店を開こうとした外来人もいたそうだが、原材料の調達が難しい為にそのコストや採算の取れなさから断念。

 

今は甘味処で修行を積みながら働いてるらしい。

 

話を戻すと、そんな幻想郷では団子や羊羹……かろうじて饅頭程度が甘味として流通している程度だ。

 

では、そんな中で彼はどうやって菓子の原材料を調達しているのか。

 

それは……

 

「私にも一つくれないかしら?」

 

「あっ、紫さん。」

 

和人の自宅の玄関口。

 

妖精や幼い外見の妖怪達の後ろに現れた空間の隙間から、一人の美女とも称せるほどに美しい少女が現れた。

 

妖怪の賢者「八雲紫」

 

ここ幻想郷を創った賢者たちの一人であり、「境界を操る程度の能力」を持つ大妖怪である。

 

そして、彼女こそが和人がお菓子作りをすることができる理由である。

 

「えーっと……確か小麦5kgとバター四箱ね。これでよかったかしら?」

 

「いつもありがとうございます。……はい、これで大丈夫です。」

 

彼の後方、簀子が敷かれている場所に空間の隙間が現れて、ドサリっと袋が落ちてきた。

 

彼女は妖怪でありながら、能力を使うことで外の世界に直接干渉することができる。

 

別名「神隠しの主犯」とも言われる彼女の能力は、通称「スキマ」と呼ばれる異空間を通ることでワープするものであり、使い方によっては物資から人まで様々な物を輸送することも可能なのだ。

 

「はい、これが今週見つけた分の品です。」

 

「あら、準備がいいわね。……これで問題ないわ。」

 

和人が台所からすぐの場所にある戸棚を開くと、中には大量の近代的な武器や魔道具と思われる品がしまわれていた。

 

紫は戸棚の中にスキマを開き、一つを残してすべての品を回収した。

 

「……あれ?紫さん、一つだけ残っていますが……」

 

「それはいいわ。貴方が持っておきなさい。」

 

「……よろしいのですか?これは……」

 

和人が戸棚から取り出した物……

 

黒く鈍い光を放つ、その手の品としては長い銃身。

 

相当な大物が入るらしい大口径の回転弾倉。

 

銃身と同じ黒でありつつ、手から滑りにくいようにゴムがつけられたラバーグリップ。

 

コルト•パイソン 357マグナム

 

しかもそれは狩猟用に設計された、いわゆる「パイソンハンター」と呼ばれるものであった。

 

幻想郷にも銃というものは存在している。

 

だが、それはあくまで火縄銃……最新のものであっても前装銃や後装単発銃と呼ばれる幕末頃に輸入された銃程度であった。

 

つまるところ、この銃は本来は幻想郷にないもの。

 

そして……本来であればこの銃も先ほど紫に回収されたように禁制品として闇に葬られる……そのはずであった。

 

「別にそれくらいなら大丈夫よ。そんなおもちゃ一つで滅ぼされるほど、妖怪は弱くはないもの。それに……」

 

紫はそこで言葉を詰まらせ、何かを押し込めるようにしつつも再び口を開く。

 

「それに、貴方が死んだら霊夢も悲しむわ。なんたって、あの子の初の弟子だもの。」

 

口元を扇子で覆い、表情の読めない笑みを浮かべつつ彼女は答えた。

 

「おぉ〜い!!おやつはまだなのかぁ〜ッ!!」

 

そんな中、唐突に外から妖精達の……主に氷の妖精である「チルノ」の声が響く。

 

どうやら和人のお菓子が待ちきれずにしびれを切らし始めたらしい。

 

「あらあら…早くそこのお菓子を持っていってあげなさいな。今日もありがとうね。」

 

紫はそう言いつつ、オーブンとして使ってる火釜の中から今日作っていたお菓子……マフィンを一つ摘んでスキマへと消えていった。

 

「神出鬼没とは聞いてましたが……本当に来るも帰るも突然ですね。」

 

和人はそんなことをぼやきつつ、妖精たちに配る分のマフィンを皿に移していくのであった。

 

 

 

4,武器

 

「……どうしたものでしょうか?」

 

和人は悩んでいた。

 

その原因たるものは目の前に置かれた一丁の銃……。

 

先日、紫から渡されたパイソンハンターであった。

 

渡されたのはいいのだが、この銃には問題があった。

 

それは……

 

「これ、弾がないんですよね……。」

 

そう、紫から貰ったのはあくまで銃そのもの。

 

これを撃とうにも、弾薬である357マグナム弾が手元に無いのである。

 

これがブランダーバス……いわゆるラッパ銃であればそこら辺の小石でも詰めて撃てるが、生憎とこれは対応した弾薬が無いと撃てない薬莢式のリボルバー拳銃。

 

確かに今持っている武器の中では最も強力かつ、妖怪に対してもかなり効果的だろうが……

 

弾が無い銃など、もはやそれはただの高価で精密な作りの鈍器でしか無い。

 

しかも、これは限定販売された狩猟用のモデルである為に8インチの銃身の上にスコープがマウントされている。

 

鈍器として使おうにもこれでは使い回しが悪い。

 

「これ……どうしましょうか……?」

 

和人は頭を抱えつつ、その後一日中これをどう扱うかを考え続け……

 

 

 

 

 

 

「……っと、言うわけでして。」

 

「なるほどね。確かにそれは困ったものだ。」

 

今現在、香霖堂にて掃除の休憩がてら霖之助へと相談を持ちかけていた。

 

「さすがに貰った以上、このまま死蔵しておくのもあれですから……どうにかできませんか?」

 

「うーん、さすがにこれは僕にもどうしようも……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そのとき突然、霖之助の脳内に電流が走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……和人。よければだけど……それを僕に預けてくれないかい?」

 

「え、急にどうしたんです……?」

 

和人は突如として様子が変わった霖之助に驚いていた。

 

いつもの落ち着き払った、客や幼なじみである魔理沙から変人と呼ばれる彼から打って変わったその雰囲気に、和人はどこか圧倒される感覚に陥った。

 

「もしかしたらだけど……上手く行けばそれを撃てるかもしれない。」

 

「……それは、本当ですか?」

 

和人は霖之助のその姿に……その目に見覚えがあった。

 

そう、それは……

 

「あぁ……!!きっと、上手くいくさ……!!」

 

何かをひらめき、それを形にしようとする技術者の目であった。

*1
良い子の皆は、作業をするときは安全対策のゴーグルやヘルメット、防塵マスクをしっかりつけようね。おじさんとの約束ですよ?




――とある空間にて

「ふん、ずいぶんとアレに肩入れしているようだな?」

『………。』

「……まぁ、そうだな。」

「だが、忘れるなよ?」

「確かにアレは偶然入ってきたモノだが……アレには利用価値以上のことは必要はない。」

『…………。』

「ほう…?なるほどな。」

「確かに、そのほうが色々と都合は良いだろう。」

『…………。……………。』

「……ふん、まぁ良いだろう。」

「精々、手綱は握っておけよ?アレに逃げられては何もかもが水の泡になる。」

『………。……………。』

「あぁ、分かっているとも。」

「私からは手は出さんよ……少なくとも、今のところはな。」

『………。』

「あぁ、そうだな……」





 
 


「『全ては、幻想郷のために。』」
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