(完結)ヘスティア・ファミリアに犬と猫が居るのは間違っているだろうか   作:景田

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妖精殺人のアイズ2

「は?………ちょっと待っておくれよ?何だって?」

 

「ッ…ロキ・ファミリアの者が…シル(殺された妖精犬(クー・シー))を殺したんですワン。」

 

最近入ってきたウェナス君の言葉にボクは思わず現実逃避をしそうになった。何だって?ロキの所の眷属がシル君を殺しただって…?でも繋がりは未だ減っていない…つまり…

 

「生きているのかい?シル君は…」

 

「はい、刺される直前に僕達に念話で助けを求めたので、ディポーさんが殺された直前に賢明な処置を行って何とか息を吹き返しましたワン…」

 

ボクはその時外出していたからこの事を感知できなかった…ボクは何てことを!

 

「ですが、シルは精神的なショックというか…ダメージを受けた様ですワン、直ぐに普段の様な日常生活を送ることは難しいとディポーさんから…」

 

「そうかい………ちょっと待っておくれよ?今そのディポー君は何処だい?」

 

「………シルを殺したロキ・ファミリアの者を引き摺り回しながらカチコミに行きましたワン…」

 

その言葉を聞いた瞬間、ボクの頭の中は真っ白になった。あのロキの所へカチコミにだと?戦力等は増えていってるがどちらかと言えばボクのファミリアは生産職の者が多い。戦争にでもなったら流石に………いや行けるのかな?

 

どちらかと言えば他の妖精達が騒いで騒いでカチコミに行きそうだね…妖精達の暴動が起こりそう…

 

あまり騒ぎを起こして妖精達の実力が露見するのは避けたい、ギルドから強制クエスト等を受け知られるしね。

 

其れは其れとしてロキの奴か殺した者を瀕死寸前までボコボコにしないと気が済まないよ。

 

 

 

ディポーSide

 

 

 

「おら出てこいニャロキ・ファミリアの幹部野郎共!」

 

「な、何だお前は!」

 

「あ?ミャーの手の中に居る奴が見えないのかニャ?さっさとしろカスが死ねッ」

 

ロキ・ファミリアのホーム、【黄昏の館】の門の前で騒いで人を呼ぶ。

 

そして【さっさとしろ】と呼んでこない糞共に言って暴言を吐く。今私は凄く苛立っている…反抗したら魔力の手の中にいるこの同族の様な気配をしている金髪糞アマを握り潰してぶっ殺す。

 

「お、お前!その方を…「2度は言わん。さっさとしろアホボケナス!」あーーー!呼んできますよ、呼ぶよ!」

 

 

ちっ、金髪糞アマはさっさと其処から出る意思を見せろやカスが!同族の様な気配をしているのが余計にむかつく!死ね!

 

 

「あー…君がアイズを連れてきた者かな?」

 

「………あぁ…コイツアイズって言うんニャね、まぁそうニャ。ミャーはヘスティア・ファミリアのディポーニャ。」

 

「ではディポー、一先ずアイズを此方に引き渡してくれないか?」

 

「其れに対して私が従う理由が何処にある?此方はこの金髪糞アマに仲間一人を不意打ちで殺されてんだぞ」

 

あぁ、イライラする。口調も何時もの巫山戯た口調じゃないし…

 

「……………ちょっと待っておくれよ?………アイズは君のファミリアの者を殺したというのかい?」

 

「あぁ…伸びしろのあるLV.1だったが、どうやらダンジョンで一人で居る所を怪物と勘違いしたコイツに問答無用で心臓一突き、恐らくその時に魔石が無く、怪物じゃないと理解したんだろう。けれど更に何回も心臓を刺してぐちゃぐちゃにしやがった。其れに加えてコイツが殺した者を治そうとした私を錯乱したか分からないが背中から攻撃してきやがったしな。」

 

「スーーーー…取り敢えず【黄昏の館】に入ろうか。ロキや他の幹部の者とも交えて話しがしたい。アイズの様子を見て危害を加えたのは本当の様だが何処まで本当か分からないしね。そういえば君の主神ヘスティアは連れてきて居ないのかい?」

 

「シルを診てから直ぐに来たからヘスティア様は居な「ちょっと待ったぁ!」来た…」

 

相変わらず特徴的な胸部装甲を揺らしながらウェナスに乗ってきたヘスティア様は割と神威が漏れているので結構怒っているのが丸わかりである。

 

「一回その魔力の手の中に居る子かロキをボコボコにしないと気が済まない!話にボクもマゼロォ!」

 

「落ち着いて下さい神ヘスティア。分かりましたから、落ち着いて下さい。」

 

「じゃあ早く中に入れろぉ!」

 

「分かりました…では中へどうぞ。其れとアイズをロキや他の幹部達に一度会わせる時間をくれないかい?」

 

「良いよ。好きなだけ話し合うと良い。」

 

「ほらさっさと出やがれ金髪糞アマ。何時までも【私被害者ですー】みたいな面して私の手の中で絶望してんじゃねぇよ。全部お前が始めた事だろうがよ!」

 

 

ロキ達Side

 

 

「はぁ…つまりウチのアイズたんはドチビんとこの眷属を殺したっちゅう訳やな?」

 

「そうだよロキ。体格も、毛並みも、顔付きも、『コボルト』とは全く似ても似つかないのに勘違いしてね。後ろからだとしても体格とか全く違うのに心臓を一突きだと…」

 

「ッ!」

 

「ねぇアイズ、君の剣は何のためにあるんだい?怪物を傷付け殺す剣かい?ならば問おう、君は怪物への復讐心と自分の様な境遇の者を出さない為に剣を振るい、力に貪欲になっているんだろう。けれど今回君がした事は同じ"人類"の中で、極めて善人な者を殺す行為だ…答えてくれ、君は此れからこの様な事をしないと約束するかい?

 

「そこまでだフィン。それ程高圧的な事は今のアイズには辞めておけ…確かにアイズが殺したのは怪物ではなく獣人の一種だ、だが今回の事件は教育が足りていなかった私の責任だ…」

 

「リヴェリア…私…」

 

「アイズ、今回の件…恐らく何かヘスティア・ファミリア側は何か要求してくるだろう。最低でも此方は財産のある程度を渡すぐらいはする…けれどそれとは別で直接ホームに訪れて謝罪しに行こう。」

 

「うん…」

 

「其れで、落ち着いて後で…神ヘスティアへの謝罪の時にゆっくりでも良いから話してくれ。あの時どう考え行動したのか」

 

「分かっ…た」

 

「其れは其れとして、不味いことしてもうたのう…ロキよ、神ヘスティアは賠償とは別でロキかアイズをボコボコにしたいらしい。」

 

「あぁ…其れはウチが引き受けるわ。アイズたんの顔を傷付けたく無いしな」

 

「でも…ロキ………私は…」

 

「ええんや、今回は親であるウチが引き受ける責任や。今ばっかりはカッコええ事させてや、な?」

 

「………ありがとう、ロキ。」

 

 

 

「すまん!ヘスティア、今回はウチの顔(物理)と財産の一部に免じて許してくれ!」

 

見事な50度のお辞儀を披露したその後、アイズはあの時の心情をポツリポツリと話しだした。

 

『コボルト』と勘違いしたという所から、歩き方とかで上層の怪物レベルではないと理解して魔法を使って不意打ちで殺そうとした事、心臓を刺して怪物じゃないと分かっても混乱したり、責任から逃れようとして何度も何度も有る筈の無い魔石を探した事等々…

 

 

 

「まぁ…この際この話を聞いて思った事をぶっちゃけて言うと、間違って攻撃自体はギリギリ許せるんだよ。けれどボクが許せないのはアイズ君…君が怪物じゃないと理解した後も責任から逃れようとして更に心臓に剣を突き立て有る筈の無い魔石を探そうとした事だ。」

 

「しかも綺麗な心臓の一突きなら何とか賢明な処置をすれば死亡しなかった所をね。」

 

 

 

「と、言う訳で…殴らせろロキ!」

 

ボキィィィィィ!!!

 

「グボォ!ブホォッ!」

 

ドゥクシ、ドゥクシドゥクシ、ドゥクシドゥクシドゥクシ…ドゥクシ!

 

「は~い♡回復のお時間です〜(^꒳^ )」

 

「ブホッ!え?これもしかして何回mガハッ!」

 

 

 

「ウッ…ロキ…ごめんなさい!」




すまん!何か…最後だけでもちょっとのシリアスでも少しシリアルに変えたかったんや!



あ、因みにディポーは後日謝罪に来たアイズをしっかり殴ったらしいよ。
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