(完結)ヘスティア・ファミリアに犬と猫が居るのは間違っているだろうか   作:景田

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派閥大戦のヘグニの所を少しだけ



さて、屈強な猪人(ボアズ)は若き日の私に任せて私は何処か別の場所へ行くか…助けを求める声が聞こえる場所へ!



「誰だ貴様…白き兎に似ているようだが」

「私か?私は【アルゴノゥト】!貴方を倒すものだ。」

黒き妖精…何処かかっこいい喋り方をしているが、少し疲れているように見える。

あの剣の代償か何かだろうか?呪詛(カース)の気配も感じるようだし当たりだろう。

「疲れている体には悪いがこれで決めさせて貰うぞ、黒き妖精よ!」

横切りの【残光】を放ち、周りの者達には当たらず、黒き妖精にピンポイントで当たり、見事黒き妖精は倒れたようだ。

なるべく"戦闘"を発生させ、魔法を維持しなければ私は元の私に戻ってしまうだろう。

けれど助けるのに妥協はしたくない気持ちもあるので、難儀な心だと我ながら思うのであった。


並行世界編2

「それで?君は一体誰なんだい?」

 

派閥大戦中とその後、ヘスティア・ファミリアから正体を聞かれ躱すを繰り返していっても、何時までも魔法を発動出来る訳もないし、休憩で回復出来る精神力(マインド)にも限度がある…そして其の儘精神疲弊(マインドダウン)に成り、見事【竈火の館】に運び込まれ、ヘスティア・ファミリアの眷属全員と主神ヘスティアがこの様に詰めてきているわけだ。

 

「そ、それはー…」

 

「答えられないと言うのかい?まぁ今君の主神権限はボクにあるからステイタスの力を封印して覗き見なんてのも一応出来るわけだけど、其れを踏まえて聞くよ?君は一体誰なんだい?」

 

これは非常に不味い!恐らく僕が【ベル・クラネル】であろう事は恐らくバレている。

 

だが其れではこの世界本来の【ベル・クラネル】は誰なのか?これは勿論【ベル・クラネル】。

 

であれば僕、背格好が少し高い【ベル・クラネル】は何だ?説明がつかない。だから聞いているのだろう、【君は一体誰なんだい?】と。

 

けれどこの状況では隠し切れないし、態々隠す必要もないだろうと質問に答える。

 

「…僕は、僕自身もよく分かっていませんけど、恐らくは並行世界のベル・クラネルだと思います。」

 

「並行世界?」

 

もう一人、若いベル・クラネルが並行世界という単語に不理解を呈す。

 

「並行世界ってのは〇〇がこうあった世界線とか、〇〇がこうだった世界線だとか、〇〇がこういう選択をした世界って感じだね。例えるとするならば…ベル君。」

 

「「はい?」」

 

「あ、ゴメン若い方のベル君。」

 

「あぁ…」「なんかすみません。」

 

僕と若いベルの両方が反応してしまい、何故か気不味い雰囲気が漂う。そんな中、若いベル…若ベルは反射的に謝罪をした。

 

「ベル君はヴァレン何某に惚れているけれど………そうだね、もしも惚れた対象がエルフ君だった世界…ってのが分かりやすいね。」

 

「な、成る程」

 

「わ、私にベルが惚れる?!」

 

例えに出した台詞に、違和感を覚えた僕はヘスティア様に疑問を呈する。

 

 

「あの、もしかしてこの世界の僕ってアイズ・ヴァレンシュタインに惚れているんですか?」

 

 

「「ん?」」(ヘス・命)

「「え?」」(ベル・リュ)

「お?」(ヴェ)

「「へ?」」(リリ・春姫)

 

 

「も、もしかして君の世界線ではヴァレン何某に惚れてないってことかい?!」

 

「え、えぇ…」

 

「じゃあ一体誰に?!まさかこの春姫?!」

 

「流石に其れはないでしょう。春姫殿はダンジョンに潜ってベル殿を助けれませんから。」

 

確かに春姫さんはとても戦えるわけではないのでそうだと思った。というか春姫さんはゼノさんではなく僕に惚れているのかとこれ又認識。

 

「誰かに惚れているのは確定なんですね…でもリリも気になります!」

 

「俺も気になるぜ!」

 

「わ、私も気になります。」

 

 

 

「え、言うんですかこれ?………えーと…リューさん…です…」

 

 

 

「何ぃ?!よりにも寄ってエルフ君だと?!」

 

「マジかよ!?」

 

「やはり第一級冒険者は化け物揃いです!」

 

わ、私にベルが惚れた…?

 

「あ、あの質問なんですけどリュー様に惚れたとおっしゃいましたが進展はしているのですか?」

 

「え…えーと、お恥ずかしながらもうすぐ結婚をする予定…です。」

 

 

「「「「「「「?!?!?!」」」」」」」

 

 

「わ、私がベべべべべベルと?!けけけけ結婚?!あぁぁぁぁぁ?!」

 

「わぁぁ!エルフ君が壊れたー?!」

 

 

リィン ドゴーーーーーン

 

 

「えぇい!今度は一体何だぁー!」

 

 

 

この世界のリューさんが壊れて、騒いでいる所に、何処からともなく鈴の音が鳴った後、何かの斬撃で建物が壊れる音がした。

 

僕は、その鈴の音と韴音聞いて、脳裏に自身の義母(はは)叔父(ちち)を思い浮かべる。

 

それと同時に、この世界のオラリオを見て分かった事を踏まえて、二人が此処、オラリオに居る事はとても不味いと色を失くし、全力疾走。

 

音が響いた場所はロキ・ファミリアのホーム、【黄昏の館】であったので尚更走る。

 

 

「アルフィアお義母さん!ザルド叔父さん!」

 

 

「ん?おぉ!ベルか。」

 

「大丈夫だったか?ベル」

 

「うん!というか、二人はこの世界では………」

 

 

「何故お前達が此処に居る!!!アルフィア、ザルド!」

 

 

声が響いた所にいたのはロキ・ファミリア副団長のリヴェリアさんだった。

 

「はぁ、だか「お主達はあの日死んだ筈ではなかったのか?!」チッ…」

 

先ほどの問いに対してアルフィアお義母さんが珍しく答えようとしていたが、其処をロキ・ファミリア幹部のガレスさんが遮ったことによりアルフィアお義母さんの機嫌は急降下。

 

「【五月蝿い(ゴスペル)】」

 

「「グホッ!」」

 

LV.10になったアルフィアお義母さんの魔法を受けて、【黄昏の館】に血塗れに成りながらめり込んでいった二人とも。

 

恐らく先程の鈴の音と韴音は襲い掛かってきた二人に威嚇する為、【黄昏の館】に攻撃を放ったのだろう、【黄昏の館】はもう半壊してるんじゃないかな…?

 

「アルフィア、ガレスが話を遮ってすまない。だから死んだ筈の君達が何故ここにいるのか教えてはくれないか?」

 

「後ウチのホームはきっちり直してもらうで!全額負担でな!」

 

と、いつの間にか居たロキ・ファミリアの団長フィン・ディムナと、主神ロキが話を遮ったことに対して謝罪し、改めて質問を問いかけたり、ホームの修繕費を請う。

 

「はぁ、襲い掛かってきた其処の年増達が悪い…それと問いの答えだが二度は言わんぞ。私とザルド、此処に居る私の息子ベル・クラネルは別世界の者だ。」

 

「………?」

 

「ウチら神の言う、並行世界【並行世界(パラレルワールド)】と言うやつや。」

 

「並行世界…【並行世界(パラレルワールド)】………確かに前ロキから聞いたことはあるね。【こうだった世界線】だとかの話だったよね?」

 

「というかそっちのドチビの子?は派閥大戦の時に突然現れた【アルゴノゥト】って名乗っていた者かいな?」

 

「へ?あぁ、はい。其れとホームの修繕費は勿論だしますのでごめんなさい。」

 

「ええわええわ。それとこういうのは集まって話し合うもんや。ドチビの何処へはよ行くで」

 

話が一段落纏まり、次はこの世界のヘスティア・ファミリアのホームで話し合おうと言うロキ。其処でさっきまで黙っていたザルド叔父さんの口が開かれ、指がとある所に刺される。

 

「………其処の二人はどうする?」

 

刺された方向には先程吹き飛ばされた瀕死のリヴェリアさんと瀕死より幾分かマシのガレスさん。

 

ロキ・ファミリアの者が応急処置をしながら此方を睨んでいる様子に、僕は申し訳なく思った。

 

 




因みに妖精達(三部隊隊長、副隊長、マドク、スペ)とアルフィア達はバラバラになって地方に飛んで来ているので合流中。

そんな中、アルフィアとザルドは運良くオラリオのとある地点へ。其処がロキ・ファミリアの内部。

其処で襲い掛かってきた二人を吹き飛ばし………てな感じ。

ヘスティア・ファミリアの者達は此処に来ている途中。
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