転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は?   作:スウェーデンクラス

11 / 94
第10話 コックピット

「特別に、コクピットを見せてやろう」

 

教官の一言で、学生たちは更に興奮を覚えた。

 

「搭乗できるのか?」

 

俺は幾許かの期待をもって、教官からの説明をまった。

 

「このザクはまだ正式配備前の試作機だが、内部構造は実戦機とほぼ同じだ」

 

「本来であれば、座席に座らせて体験させてやりたいが、いかんせんまだ機密情報の塊だ、したがって、諸君らにはコックピット内部を外から見てもらう形になる」

 

教官からの説明をうけ、学生等から落胆の声が聞こえる。

事実、俺も落胆した内の1人だ。

 

「だから言っただろう、搭乗はできないと」 

 

シャアが得意げに言う

 

「はいはい、お前が正しかったよ」

 

俺は苦笑しながら、言い返すしかなかった。

 

梯子を使ってザクの胸部へと登る。

 

「……なるほど、こうなっているのか」

 

外から見たコックピットは外目からでもわかる通り、とても窮屈そうな造りとなっていた。

 

「イオリ、俺にも見せてくれ」

 

シャアが俺と代わり内部を観察する。

 

その横顔は、すでに操縦について、理解しているような表情だった。

 

「シャア、お前……モビルスーツの操縦、いけそうか?」

 

「まだ実際に動かしてはいないが、計器系統は想像していた通りだな。これは、戦闘機よりも直感的な動きが可能だ」

 

「戦闘機より……?」

 

「俺は元々、宇宙戦闘機の操縦に興味があった。モビルスーツはそれに似ているが、重力下での運用を考えると、より戦車に近い感覚かもしれんな」

 

シャアは目を閉じ、一瞬考えるような仕草をした。

 

「イオリ、お前もいずれこれを操ることになる。その時が来たら——俺とお前、どちらが先にエースになるか勝負だな」

 

シャアのその言葉に、少しだけ不安を拭い去られた気がした。

 

「……ああ、負けないさ」

 

こうして俺は初めて、現実のモビルスーツと向き合う機会を得た。

 

その圧倒的な存在感と、これからの戦いを思うと 胸の奥がざわつく。

 

(俺は、本当にこの機体に乗って、生き残れるのか……?)

 

そんな思いを抱きながら、新たな一歩を踏み出そうとしていた。

 

------

 

士官学校でのカリキュラムが進むにつれ、ついに 本格的なモビルスーツ戦術訓練 が始まることになった。

 

これまでシミュレーターを使った訓練は行ってきたが、それはあくまで 基本操作や戦術理論を学ぶためのもの だった。

 

しかし、今度の訓練は違う。

 

実機こそ使えないものの、 より実戦的な戦闘シミュレーションを用いた本格的な訓練 となる。

 

訓練は、より厳しく、より実戦的になっていった。

 

俺は授業の合間も自主訓練を続け、特に シミュレーション戦術の見直し に力を入れた。

 

シャアとも頻繁に模擬戦を行い、彼の 戦闘理論や技術を盗もうと必死に食らいついた。

 

最初は圧倒的な差があったが、少しずつシャアの攻撃を避けられるようになり、時には彼の攻撃に反撃できる場面も増えた。

 

だが——

 

「まだまだだな、イオリ」

 

またしてもシャアの攻撃に翻弄され、俺のザクはシミュレーション画面の中で撃墜される。

 

「くそ……あと少しだったのに……!」

 

「惜しかったな。でも、お前の成長は本当に早い」

 

シャアがシミュレーターから降りながら言う。

 

「今の戦い、お前は俺の隙を一瞬だが見つけたな」

 

「ああ……けど、詰め切れなかった」

 

「そこが実力差だ。だが、その差は確実に縮まっている」

 

シャアは 俺の肩を軽く叩く。

 

「このまま努力を続ければ、いずれ俺と対等に戦える日が来るかもしれんぞ」

 

「……そのつもりでやってるさ」

 

悔しさをバネに、さらに努力を続ける決意を固めた。

 

士官学校の課程は着々と進み、やがてより本格的な部隊戦訓練 が始まることになる。

 

ヒロインは誰でしょうー!

  • ニナ・パープルトン
  • トップ 08小隊のザク部隊の隊長
  • モニク・キャデラック
  • ケルゲレンの女性オペレーター
  • シーマ・ガラハウ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。