転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
「特別に、コクピットを見せてやろう」
教官の一言で、学生たちは更に興奮を覚えた。
「搭乗できるのか?」
俺は幾許かの期待をもって、教官からの説明をまった。
「このザクはまだ正式配備前の試作機だが、内部構造は実戦機とほぼ同じだ」
「本来であれば、座席に座らせて体験させてやりたいが、いかんせんまだ機密情報の塊だ、したがって、諸君らにはコックピット内部を外から見てもらう形になる」
教官からの説明をうけ、学生等から落胆の声が聞こえる。
事実、俺も落胆した内の1人だ。
「だから言っただろう、搭乗はできないと」
シャアが得意げに言う
「はいはい、お前が正しかったよ」
俺は苦笑しながら、言い返すしかなかった。
梯子を使ってザクの胸部へと登る。
「……なるほど、こうなっているのか」
外から見たコックピットは外目からでもわかる通り、とても窮屈そうな造りとなっていた。
「イオリ、俺にも見せてくれ」
シャアが俺と代わり内部を観察する。
その横顔は、すでに操縦について、理解しているような表情だった。
「シャア、お前……モビルスーツの操縦、いけそうか?」
「まだ実際に動かしてはいないが、計器系統は想像していた通りだな。これは、戦闘機よりも直感的な動きが可能だ」
「戦闘機より……?」
「俺は元々、宇宙戦闘機の操縦に興味があった。モビルスーツはそれに似ているが、重力下での運用を考えると、より戦車に近い感覚かもしれんな」
シャアは目を閉じ、一瞬考えるような仕草をした。
「イオリ、お前もいずれこれを操ることになる。その時が来たら——俺とお前、どちらが先にエースになるか勝負だな」
シャアのその言葉に、少しだけ不安を拭い去られた気がした。
「……ああ、負けないさ」
こうして俺は初めて、現実のモビルスーツと向き合う機会を得た。
その圧倒的な存在感と、これからの戦いを思うと 胸の奥がざわつく。
(俺は、本当にこの機体に乗って、生き残れるのか……?)
そんな思いを抱きながら、新たな一歩を踏み出そうとしていた。
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士官学校でのカリキュラムが進むにつれ、ついに 本格的なモビルスーツ戦術訓練 が始まることになった。
これまでシミュレーターを使った訓練は行ってきたが、それはあくまで 基本操作や戦術理論を学ぶためのもの だった。
しかし、今度の訓練は違う。
実機こそ使えないものの、 より実戦的な戦闘シミュレーションを用いた本格的な訓練 となる。
訓練は、より厳しく、より実戦的になっていった。
俺は授業の合間も自主訓練を続け、特に シミュレーション戦術の見直し に力を入れた。
シャアとも頻繁に模擬戦を行い、彼の 戦闘理論や技術を盗もうと必死に食らいついた。
最初は圧倒的な差があったが、少しずつシャアの攻撃を避けられるようになり、時には彼の攻撃に反撃できる場面も増えた。
だが——
「まだまだだな、イオリ」
またしてもシャアの攻撃に翻弄され、俺のザクはシミュレーション画面の中で撃墜される。
「くそ……あと少しだったのに……!」
「惜しかったな。でも、お前の成長は本当に早い」
シャアがシミュレーターから降りながら言う。
「今の戦い、お前は俺の隙を一瞬だが見つけたな」
「ああ……けど、詰め切れなかった」
「そこが実力差だ。だが、その差は確実に縮まっている」
シャアは 俺の肩を軽く叩く。
「このまま努力を続ければ、いずれ俺と対等に戦える日が来るかもしれんぞ」
「……そのつもりでやってるさ」
悔しさをバネに、さらに努力を続ける決意を固めた。
士官学校の課程は着々と進み、やがてより本格的な部隊戦訓練 が始まることになる。
ヒロインは誰でしょうー!
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ニナ・パープルトン
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トップ 08小隊のザク部隊の隊長
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モニク・キャデラック
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ケルゲレンの女性オペレーター
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シーマ・ガラハウ