転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は?   作:スウェーデンクラス

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第12話 大規模戦術演習 前編

士官学校の卒業を目前に控えた候補生たちは、最後の試練として 「大規模戦術演習」 に臨んでいた。

 

この演習は 実際の戦場を想定し、部隊単位での指揮・戦闘・戦略を学ぶ最終テスト である。

規模は過去最大級。 約200名の士官候補生が複数の部隊に分かれ、模擬戦争を繰り広げる。

 

「今回の演習では、単なる個人技だけでなく、 部隊運用、戦術立案、戦略眼が問われる」

 

「実戦に近い状況を作るため、戦車部隊、航空支援、砲撃支援も導入する」

 

教官の説明を聞く候補生たちの表情は、これまでになく真剣だ。

 

「この演習の結果が 最終評価に大きく影響する。卒業後の配属にも関わる。各自、生き残るつもりで挑め!」

 

演習区域は、広大な廃墟コロニー。

 

各陣営は 司令部、防衛拠点、補給拠点を持ち、それを奪い合う戦術戦 だった。

通常の訓練とは違い、 敵を撃破するだけでは勝利にならない。

 

候補生たちは 2つの陣営に分けられ、各部隊が戦略を立てて戦うことになる。

各部隊には 戦車、航空支援、砲撃部隊 も組み込まれており、まさに 本物の戦争を模擬する環境 だった。

 

シャアと俺は、同じ陣営の中でそれぞれが部隊を率いる隊長という立ち位置で演習に参加することなった。

 

「今までの訓練の総決算だな」

 

俺は演習が開始される前の緊張感に包まれた空気の中で呟いた。

 

「緊張しているのか?めずらしいな」

 

急に背後からそう声をかけられた。

 

「そりゃ緊張もするよ、誰かさんと違って必死だからな」

 

振り返りながら、笑って声を掛けてきた人物に言い返す。

 

「それはすまない、だが、俺だって少しは緊張しているよ」

 

「どの口がそれを言っているんだ?」

 

俺とシャアはお互い笑いながら軽口を叩き合う。

 

「いよいよだな、この演習の結果次第で配属先や今後の人生が決まる」

 

シャアは俺にまるで、覚悟を確かめるかのように話しかけてきた。

 

「今まで全力でやってきたんだ、やれるだけはやってやるさ」

 

「それに、俺たちは同じチームだ、俺たちが一緒ならそうそう負けることはないさ、そうだろ?」

 

俺はシャアにそう言い返してやると、言い返された本人は、一瞬キョトンとした顔になるも、すぐいつもの不適な笑みを携えて

 

「あぁ、そうだな、できるだけ足は引っ張ってくれるなよ」

 

「やばそうな時は叫んでくれれば、助けに行ってやる」

 

と、答えたのだった。

俺はそんなシャアに対し、お返しとばかりに

 

「ぬかせ、それはこっちのセリフだ」

 

「勝つぞ」

 

と拳を突き出すと、シャアも

 

「当然だ」

 

と拳を突き返してくるのだった。

 

演習開始まで、あとわずかだった。

 

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ドゴォォォン!!

 

巨大な爆発 が廃墟の一角を吹き飛ばし、破片が雨のように降り注ぐ。

砂埃と煙が視界を遮り、電子機器のノイズ音が通信チャンネルに混ざる。

 

「イオリ! 状況はどうなっている!?」

 

シャアの鋭い声が通信に響く。

 

大規模戦術演習は、開始早々両陣営が演習場中央にある街廃墟を中心とした、両陣営が入り乱れる乱戦となっていた。

 

俺率いる部隊は、先発隊として街廃墟に他部隊より先んじて進行していたのだが、どうやら敵チームの方が先に簡易陣地を構築していたらしく、激しい攻撃にさらされていた。

 

「敵の方が先に街に入り陣地を構築している!!」

 

「ポイントB4に砲撃支援を頼む!!」

 

俺は無線の先にいるシャアにそう要求した。

 

「わかった!しばらく待機してくれ!!」

 

シャアは、今回チーム全体の司令塔の役割も務めていた。

 

ドゴォン!!

 

敵チームが、構築していた簡易陣地に訓練用砲弾が着弾し、その陣地及びそこにいた敵チームは戦死判定を受ける。

 

「よし!敵陣地は沈黙した!突き進むぞ!小隊続けぇ!」

 

「シャア!俺の部隊は予定通り敵防衛ラインを食いちぎるぞ!」

 

俺は無線にそう叫ぶ。

 

「了解した、こちらの部隊もそっちの部隊から3時の方向から敵司令部に向けて駆け上る、誤射はするなよ」

 

シャアから、ふざけるような返答がくる。

 

「誰が誤射するか!!こんな時にふざけんな!」

 

俺は怒鳴るように返答すると、敵司令部に向け走るのだった。

 

市街地での戦闘は困難を極めるものだった。

 

敵チームは様々な箇所に簡易陣地や伏兵を忍ばせていたからだ。

 

ドガガガガガガ!!

 

銃弾が飛び交い、爆発が周囲の建物を震わせる。

イオリの部隊は 市街地の廃墟を利用しながら進撃する。

 

「敵機関銃手、屋上に2名!」

 

「グレネードで潰すぞ! 投擲班、準備!」

 

「了解、投げる!」

 

ボンッ!!

 

爆発が起こり、敵の機関銃陣地が沈黙する。

 

「やったぞ!」

 

「気を抜くな、次が来るぞ!」

 

新たな敵部隊が側面から接近 してくる。

 

「第二班、迂回して包囲しろ!」

 

「了解、行くぞ!」

 

イオリは部下たちを巧みに指揮し、少数の戦力で敵の意表を突く戦術を展開 する。

 

「左翼部隊、戦闘中! 援護を求む!」

 

無線が入ると同時に、シャアの部隊が猛然と敵陣へ突撃 する。

 

「全員、俺についてこい! 高速戦闘で奴らを崩す!」

 

ダダダダダダ!!

 

シャアの隊員たちが一斉に射撃を浴びせ、敵部隊を圧倒する。

 

「撃破確認!」

 

「よし、そのまま中央へ向かうぞ!」

 

シャアは 果敢な指揮で、次々と敵陣を突破 していく。

 

 

 




長なったから分けまーす!!

ヒロインは誰でしょうー!

  • ニナ・パープルトン
  • トップ 08小隊のザク部隊の隊長
  • モニク・キャデラック
  • ケルゲレンの女性オペレーター
  • シーマ・ガラハウ
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