転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
——目が覚めた時、薄暗い天井が目に映った。
湿気を帯びた空気と鉄のような匂い。すぐ近くで子供の泣き声が聞こえる。
「……なんだ、ここ……?」
呟いた自分の声が、やけに高いことに違和感を覚える。違和感はそれだけではなかった。
腕を動かすと、やけに細い。慌てて手を見つめると、小さくて頼りない指が震えていた。
「……え?」
これは、俺の体じゃない。
混乱しながら身を起こすと、古びた木製のベッドがいくつも並ぶ部屋が目に入った。薄汚れた毛布にくるまった子供たちが何人もいる。中には咳き込んでいる子もいた。
——これは、どういうことだ?
確か俺は交通事故に遭ったはずだった。会社からの帰り道、横断歩道で青信号を渡ろうとした瞬間、突っ込んできたトラックのヘッドライトが目の前を覆って——
そこで記憶が途切れている。
だが、今のこの状況は明らかにおかしい。これは夢か?それとも、死んで生まれ変わったのか?
訳が分からず、混乱したままベッドに戻る。どこかの孤児院か施設のような場所だということは分かるが、何も思い出せない。
——俺は、どうなった?
孤児院での生活——そして状況の把握
目が覚めてから数日、俺はこの孤児院で過ごしていた。
「おーい、起きろよ。朝メシの時間だ」
そう声をかけてきたのは、数歳上らしき少年だった。俺と同じく粗末な服を着ている。
「……ああ」
夢ではないらしい。何度寝ても、何度目覚めても、ここは変わらない。
孤児院の食事は質素なものだった。硬いパンに、栄養価の低いスープ。それでも、空腹を満たすだけなら十分だった。
「なあ、昨日のニュース見たか?」
「また連邦が攻撃してきたんだってな……」
子供たちがひそひそと話していた言葉に、俺は息を呑んだ。
連邦。
その単語を聞いた瞬間、頭の中で何かが繋がった。
「おい、お前知らねぇのか? ここはジオンだぞ?」
そう言われ、背筋が凍る。
ジオン。
連邦。
それにコロニーという単語も出てきた。
俺は何気なく孤児院の窓の外を見た。外に広がるのは、灰色の空。いや、それは本当の空ではなく、ドーム型の天井だった。
「ここ、宇宙なのか……?」
気づいてしまった。
そして、この世界が何なのかも。
ここ、ガンダムの世界じゃん!!
心臓が嫌な音を立てて跳ね上がる。
——ふざけるな。
あの有名なロボットアニメ。友人がやたらと勧めてきたけど、ちゃんと見たのはほんの数話くらいだった。
だが、なんとなく知っている。ジオンと連邦が戦争していて、最終的にジオンは負ける。負けるんだ。
「……冗談じゃねえ……」
何の知識もない状態で、負ける側の世界に転生した?
俺の知識では、ガンダムの世界がどう終結するのか正確には分からない。だが、ジオンが敗北するのは知っている。
つまり、このまま生きていても、未来はない。
戦争はまだ始まっていないようだが、時間の問題なのだろう。
ジオンは軍国主義国家で、ザビ家が支配している。俺のような孤児は、どうせ消耗品として扱われるのがオチだろう。
「……クソッ」
だが、絶望している暇はない。
この世界で生き抜くためには、何が必要か。
それは——力だ。
孤児院の子供たちは、年齢が上がると軍に入るのが普通だった。
「軍に入りゃ、メシが食える」
それが大半の理由だったが、俺の目的は違った。
——この世界で、俺は生き抜く。
そのために、俺は強くなる。
軍に入るしかない。
それが唯一の道だった。
初めての投稿で、思いつきでやってます(T . T)
生暖かい目で見ててください笑
感想や誤字報告もあればいただければ幸いです
ヒロインは誰でしょうー!
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