転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
ジオン士官学校の朝は早い。
6時ちょうど、寮の廊下に鳴り響く起床ラッパの音で、俺は目を覚ました。
「……っ」
数秒で意識を覚醒させると、反射的に上体を起こす。
ベッドの向かいを見ると、シャアはすでに 完全に起き上がり、整然とした動作で軍服に袖を通していた。
(朝の支度がやたら手慣れてるな……)
まだ士官学校に入ったばかりなのに、まるで 長年の軍人 のような落ち着きだった。
手早く準備を整え、食堂へ向かう。
朝食は 軍用パン、スクランブルエッグ、薄いスープ というシンプルなものだった。
寮の生徒たちはざわざわと談笑しながら食事を取っている。
「おい、新入り! 今日の訓練は地獄らしいぞ」
「知ってるか? ここは軍学校だが、上の奴らは俺たちを 本物の兵士 にするつもりらしい」
「初日の脱落者、毎年いるって話だぜ」
そんな声があちこちから聞こえてくる。
(まあ、当然か……)
軍の士官学校だ。
厳しい訓練が待っているのは当たり前だった。
シャアは食事中、一切の無駄話をせず、淡々と口に運んでいた。
俺も深く考えずに食事を終え、訓練場へと向かう。
⸻
基礎訓練開始
朝食を終えた新入生たちは、広大な訓練場へと集められた。
そこにはすでに 軍服姿の教官たち が整列している。
ひときわ 鋭い目つきの教官 が前に進み出た。
「貴様ら、今日からここで士官候補生として訓練を受けることになる。貴様らの中には、すでに己をエリートと勘違いしている者もいるだろう。だが、軍においては 能力のない者から順に切り捨てられる と思え!」
怒鳴るような声が響き渡る。
「本日行うのは 基礎体力テスト だ! 20キロの装備を背負っての5キロ走! それから障害物訓練、徒手格闘、射撃! 貴様らが 戦場で生き残れるかどうか を見極めさせてもらう!」
一斉に 「了解!」 の声が上がる。
「では始める! 各員、配置につけ!」
⸻
最初の試験は 5キロ走 だった。
候補生たちは 重い装備 を背負い、全力で走り出す。
(最初の試験だ、無理はしないでおくか)
俺は そこそこの速度 で走ることにした。
だが、ふと視線を上げた瞬間 衝撃的な光景 を目にする。
(……え?)
シャアが、異常な速度で走っていた。
彼は 重い装備を身につけているはずなのに、まるで重さを感じていないかのような軽快な足取り だった。
まるで 兵士ではなく、戦場に適応した獣のように 。
周囲の候補生たちもざわつく。
「……おい、あいつ速すぎないか?」
「え? もう向こうの方に行ってる……?」
シャアは 次々と候補生を追い抜き、まるで「歩いているかのような余裕」 で先頭を走っていく。
(……人間離れしてるな)
俺の脳裏に、再び 得体の知れない違和感 が湧き上がった。
(こいつ、何者だ……?)
⸻
その後の訓練でも、シャアは異常な実力を見せつける
・徒手格闘 → 相手の動きを完全に見切り、寸分の狂いなく制圧
・障害物訓練 → 一度も引っかかることなく、俊敏にクリア
・射撃 → 最初の一発から完璧な命中精度
候補生たちが 次々と息を切らし、苦戦する中、シャアだけは涼しい顔 をしていた。
「……バケモンかよ」
誰かが小声でつぶやく。
(やっぱり……只者じゃない)
俺はシャアの異質さを確信した。
士官学校の生活が始まって数日。
新兵たちは基礎訓練を受ける毎日を送っていた。
座学、体力訓練、そして模擬戦闘。
士官学校に入るほどの人間だ、元からそれなりの体力がある者も多い。
俺も孤児院時代から鍛えていたし、自信はあった。
だが――
「……何だ、あいつ」
俺は訓練場で、思わず呟いた。
目の前では、サングラスをかけたシャアが 信じられない動きをしている。
走る速度、射撃の精度、格闘の技術――どれをとっても異常だった。
シャアを見ていると、頭の奥がざわつく。
どこかで見たような 既視感(デジャヴ)がある。
けれど、思い出せない。
「……お前は一体誰なんだ?」
シャアはそれを聞くと、サングラス越しにこちらを見た。
「私か?」
「……いや、なんでもない」
誤魔化したが、イオリの胸の奥には、
得体の知れない 違和感 が残り続けていた。
数日後――
訓練が始まると、俺の違和感は 確信へと変わった。
「訓練生、シャア・アズナブル! 成績……満点!」
教官の声が響く。
「またかよ……」
「新人でこの精度はヤバすぎるだろ……」
通常、新人の射撃訓練では 70点取れれば優秀 だ。
だが、シャアは 100点を連発 していた。
ライフルでも、ハンドガンでも、どの距離でも 外さない。
(普通、ありえないだろ……)
しかも、シャアは どこか退屈そう に見える。
「……お前、本当に新人か?」
思わず尋ねると、シャアは 小さく笑った。
「さあ、どうだろうな?」
サングラスの奥の瞳が どこか余裕を帯びていた。
まるで、全てを見通しているかのように。
(……やっぱりおかしい)
こいつは “普通の士官候補生” じゃない。
⸻
そして、すべてを思い出す
その夜。
寮の部屋で、ベッドに横になりながらシャアの顔を思い浮かべていた。
(……サングラスをかけた金髪の男)
(異常な身体能力……圧倒的な射撃の腕……)
(……どこかで、こんな男を……)
――その瞬間。
脳裏に “ある映像” がよみがえった。
赤いモビルスーツ。
白いガンダムと戦う男。
「坊やだからさ」と言い放つ男。
(…………は?)
背筋に 冷たい汗 が流れた。
(ちょ、ちょっと待てよ……!?)
まさか――いや、そんなバカな話があるか?
まさか、ガンダムの、主人公のライバルと同部屋なんてことが。
はい、やっと気がつきましたーこの男
さあどやって付き合った行くのか
ヒロインは誰でしょうー!
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