転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
宇宙空間に浮かぶ一隻の船影――その外観は老朽化した民間の貨物船に見えるが、その船体の奥には、ネオ・ジオンの残党が牙を潜めていた。静かだった艦内に突如として緊急アラームが鳴り響く。警告灯が赤く明滅し、乗員たちは即座に戦闘態勢へと移行する。
「ミノフスキー粒子、戦闘濃度での散布を急げ!」
フラストの鋭い声がブリッジに響き渡る。経験豊富な軍人特有の研ぎ澄まされた指示。その声には焦りはない。ただ状況を支配し、導く力がある。
「敵艦はクラップ級と推定。熱源――感知。ミサイルか、もしくは主砲」
ギルボアの報告も同様に冷静だった。数多の戦場を潜り抜けてきた者にしか持ち得ぬ、揺るがぬ沈着さ。だが、それがかえって目前の脅威の現実味を際立たせる。
「回避運動、デルタ・パターンで! 右舷側隔壁、閉鎖が遅れている!」
「敵艦、高熱源を射出。モビルスーツと推定」
「数は……4、いや、5機。急速接近中!」
次々と変化する戦況に、艦内は一気に緊迫の熱を帯びていく。格納庫では技術班が慌ただしく動き、整備クレーンが唸りを上げる。だが、ブリッジの中心――艦長席に腰を据える男は微動だにしなかった。
スベロア・ジンネマン。
かつて戦場を渡り歩き、今なおネオ・ジオンの旗を掲げ、戦い続ける男。
その恰幅のある身体を静かに椅子に沈めながら、彼は一言、命じた。
「マリーダとイオリを出せ」
その言葉に、乗員たちの動きが一瞬鋭さを増す。ジンネマンは続ける。
「母艦は無視しろ。……ガランシェールの足なら、振り切れる」
静かなる確信。あらゆる死地を乗り越えてきた男の、賭けではなく計算に基づく決断。
格納庫ではすでに、2機のモビルスーツが出撃の時を待っていた。
1機は、巨大なファンネル・コンテナを広げた緑の獣――クシャトリヤ。そのコクピットには、一人の女性が静かに座していた。長く流れる栗色の髪と、蒼く澄んだ瞳。その凛とした姿は、まるで戦場を舞う聖女のように美しい。
マリーダ・クルス。
かつての運命を背負い、それでもなお己の意志で生きることを選んだ戦士。彼女は、ジンネマンの命を受けてただ一言、冷静に告げる。
「了解」
その声に、もう一人のパイロットが応じた。
精悍な顔つき、鋭い眼光、強さと情熱をその身に宿した男――イオリ・クローネ。
「了解、ボス」
その言葉には、信頼と敬意がにじんでいた。
マリーダの目が鋭くモニターを見据える。
「目標補足。足の速いジェガンがいる……特務仕様かもしれない」
「5機とは舐められたな。俺が3、マリーダ、お前が2だ」
イオリが挑むように言うと、マリーダは一瞬だけ間をおいて、感情をほとんど感じさせぬ声で返す。
「私が3で、イオリは2でいい。なんなら……私が4でもいい」
その言葉にイオリは肩をすくめ、鼻を鳴らす。
「ふん、言ってろ。まぁいい……今回はマリーダに譲る。俺が2だ」
その言葉に、マリーダの唇がかすかに緩む。僅かに、だが確かに微笑んでいた。
ふたりの間に流れるのは、言葉以上の信頼だった。
そこに、ブリッジから無線が入る。ジンネマンの声。威厳の中に、どこか親のような優しさが宿っていた。
「……ふざけ合うのもそこまでだ。これは偶然の出会いじゃない。暗礁宙域までは10分。片付けて、帰ってこい」
静かな叱責、だがその根底には深い情が流れていた。マリーダとイオリは無言で笑みを交わし、それぞれ返答する。
「了解、マスター」
「心配すんなよ、ボス。すぐに帰ってくる」
ジンネマンが苦笑交じりに言う。
「マスターはよせ。それとイオリ、帰ってきたらその生意気な態度を矯正してやる」
「なんでいつも俺だけなんだ?」
イオリが肩をすくめる。マリーダが再び、微かに笑った。
やがて、発進の刻が来る。
マリーダが静かに呟いた。
「マリーダ・クルス、クシャトリヤ、出る。イオリ、先に行って待ってる」
その言葉と共に、巨大なモビルスーツがゆっくりと、しかし力強く宇宙へと飛び立った。
後を追うように、イオリも出撃準備を整える。機体は、ドーベンウルフの改良機――全身を濃灰に染めた、鋼の獣。
「イオリ・クローネ、ドーベンウルフ・ツヴァイ……出るぞ!!」
咆哮のように叫び、イオリの機体もまた、漆黒の宇宙へと飛翔する。
その姿はまるで――戦場を切り裂く稲妻。
だが、彼らはまだ知らない。
この戦いが、歴史の大きなうねりに繋がる序章であることを。
そして、そのうねりが、彼らの運命を大きく揺るがすことになることを――。
はい!すみません!!
全然本編進んでないのに、ちょっと、魔が刺しました!!笑
すぐに本編作ります!!笑
物語の展開スピードをめちゃくちゃはしょっても良いですか?笑。じゃないとメチャクチャ長くなりそう笑
-
いいよー
-
いや、このままのペースで
-
物語がぐだらない程度なら